FIACの記事がSHIFTに載ったので、お知らせをしようと思ったら、あらら、その前に書いたカルチエ財団でのグラフィティ展の記事のお知らせをしていないことに気づきました。
というわけで。
FIAC 2009
今年のFIAC、かなり苦しい文章になってしまいました。文章がどんどん方向性を見失っていってます。
「Né dans la rue」
もうこれはすごく前に書いたけど、おもしろい展覧会だったのでよく覚えています。
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気がつけばもう一ヶ月以上もブログを書いていませんでした。
「忙しいんでしょうね」「元気ですか」とメールをいただいたりしましたが、いやはやミクシーの牧場から抜け出せなかっただけです。牧場作りにうつつを抜かしておりました。
もう10月も終わりますが、とにかく9月の備忘録を。
いま見返すと、「え、あれってもう先月なんや。」と時間のたつのが早くて驚きます。いつもは「え、あれはもっと前のコトやと感じるのに先月なんや。」と時間のたつのが遅いのに。それもこれも牧場やりすぎなんでしょう。反省します。
興味のある方はリストのほうもどうぞ。
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へーーーー。
2010年3月11日から6月21日までパリのカルティエ財団にて個展。
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昨年のジェフ クーンズに続いて開催されているヴェルサイユ宮殿での現代アーティストの個展、Veilhan@Versailles/ヴェイヤン@ヴェルサイユを見に行った帰り、ヴェルサイユ建築学校の中にあるアートセンターに立ち寄った。
わざわざ立ち寄るというよりも、宮殿から駅までの道の途中にあるので、まるで通り抜ける感じ。
la Marechalerieと呼ばれるこの小さな小さなアートセンターは、結構有名な現代アーティストを招待して、ヴェルサイユ建築学校の学生たちと共にひとつのプロジェクトを実現してもらうという企画展示を毎回行っている。去年クーンズ展期間中に見ることができた川俣正のここでの展示が非常に評判がよく、私も見に行きたくて仕方なかったのだけれど、このアートセンターは日曜日がお休み。そのうえ期間中にはどうしてもヴェルサイユに行く時間が取れなかった私は、泣く泣くこの展示を見逃したのだった。
今年は日本からやってきた友人を連れてヴェルサイユに行き、私はヴェイヤン展を彼らは宮殿を堪能し、偶然「Journee du Patrimoine/遺産デイ」でla Marechalerieが日曜日でも開いていたので、初めてこのアートセンターに入ることができた。
9月19日から12月5日まで開催のHumberto & Fernando Campanaというブラジル人デザイナー二人組の「Garrafa」展。
「ア、行ってみたいな」と前から思っていたのはサイトのこのデッサンを見たから。
展示室の中はまるで水の中を泳いでいるみたい。ペットボトルをスライスした無数の青と緑のプラスチックが天井から壁から組み合わされて、オーガニックな形でビジターの目の前に出てきたり、洞穴のような空間を造ったり。わー!と普通に楽しい。こういうのって、ちょっと間違ったらめちゃくちゃダサイ展示になりかねないのに、そこはやはりデザイナーであるHumberto & Fernando Campana の腕の見せ所なのか。チープなペットボトルという材料を利用して、建築学校一年生170人といういかにもまとまりのなさそうな団体と共に完成させた、と考えるとすごくかっこいい展示だと思う。


私はデザイナーには詳しくないので、Humberto & Fernando Campanaをグーグルで検索してみた。「あーー、知ってる知ってる。あのぬいぐるみはりつけた椅子の人たちな。」
la Marechalerieはなんといっても無料だし、そんなに大きくない展示室を利用してのインスタレーションを見せる展示が多いので、気軽に気楽にアートを楽しめるおすすめのスポット。ヴェルサイユ宮殿に添えて、どうぞ。
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パリ19区に昨年完成した「アートセンター」である104が嫌いだ。「アートセンター」と鍵括弧をつけたのは、104がそう自称しているだけで、私は認めていないからだ。だからよっぽどのことがないと104には近づかないようにしている。などと言っても、舞台公演を見に行ったり、知り合いの展示を見に行ったりで、数回足を運んだことがある。そんなきちんとした目的がない場合はここに行くのはおすすめしない。なぜなら元葬儀場を大金をつぎこんで改修して大々的に宣伝費を投入し、「「アート」を大衆のものにする」という偽善ぶったスローガンを掲げているだけど、中身は何もないただの商業施設だから。「パリ市が運営するちょっとおしゃれな貸し会場」これが104の本当の姿。中身がないと書くのは、そのコンセプトの中身がすっからかんであることと、広大な会場自体も中に入ればすっからかんであるから。今日のプログラムを知ってから行かないと、104に行ってしまえば大層な備え付けの案内版がそこらじゅうに掲げてあるだけで、白紙のまま。私が104のことを話しだすと一人で白熱して「また始まった。カナの104嫌い。」とみんなに苦笑されるので、このへんでやめておく。とにかく住民を馬鹿にしている施設。
今回104に行ったのは、Ugo Rondinone(1964年スイス生まれ)の作品展示(2009年9月17日から11月15日まで)のヴェルニサージュがあったからだ。
数日前にヴェルニサージュによく一緒に行く友達にお願いのメールを書いた。
「ウゴ ロンディノーネのヴェルニサージュが104である。多分ヴェルニサージュのときに誰かと無理矢理行かないと、104嫌いも手伝って、私はこの展示を見逃すと思う。それはそれできっと「見に行かないと」から「見に行かなかった」へと移行しながらも罪の意識をずっと持ってしまうと思う。だから一緒に行ってください。」
ちなみにその友達も「私もこれ無理矢理行かないとほったらかしてしまうだろうから、行こう。」と言ってくれた。」彼女は私ほど104批判を表立ってしないけれど、私よりもっと104に行った回数が少ない。家から歩いて行けるところに住んでいるのに。
彼女と待ち合わせをして104にたどり着く。「今日の催し」と書かれた表玄関の案内板は、やはり何も書かれていない。フランス政府からの受注作品であり、世界的に有名なアーティストであるウゴ ロンディノーネのヴェルニサージュであり、今年で38回目を迎えるFestival d'Automneというパリの代表的な秋のアートフェスティバルの目玉イベントであるにもかかわらず、白紙。苦笑とため息を交えて「また白紙、、、」とつぶやく私たち。とりあえず奥に進んで行くと知り合いが何人かいた。その横には巨大なグレイの箱。
「あ、これ?」「うん、これ。」「こんだけ?」「うん、こんだけ。」という会話をみんなとしながら、グレイのレンガのような壁の四方をぐるりと回った。そうしていると、壁の一辺が開き、人が入って行くのが見えたので、一緒に入ってみる。
煌々とネオンが光るグレイの空洞に入ると、「How you feeling?」という声が聞こえてきた。
誰でもあって誰でもない男女の会話。「How you feeling?」という質問にどう答えていいのかわからないとまどい、とまどいから生まれるいらだち、平静さを取り戻したと思たら自己嫌悪に陥ったり、そこから懺悔の言葉が出てきたり。二人の会話は四方八方から聞こえてくるので、それはまるでテレパシーで私たちの頭のなかに響いてくる。こんなふうに耳を澄ませて聞いてはいけないのかもしれない、と盗み聞きをしているような気分を増長させる私的な会話。
会話に「終わり」というものが存在するとしたとしても、結局最後までこの男女がどう感じているのかわからない。それが妙にリアルで、「いつも黒か白とは限らない。」という二人の言葉が響く全面灰色のこのインスタレーションから再び出てきたときに、たまたままだ手に持っていた招待状に大きくプリントされた「How does it feel?」を見つめた。作品に接する前から、ここに来る前から、聞かれてた。
この作品に関するインタビューの最後の最後に、ウゴ ロンディノーネが言った。
「アートは感じるものだから。考えるものじゃない。」
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ロンディノーネのカタログではこれが好き!
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