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Ugo Rondinone @ fiac 2016
「もしかして底辺のkanaさん?(ひどい言われ様)」とか「もうやめちゃったんですかー?」とか「実は見てたんです。またやってくださいよー。」とありがたいお言葉を出会う人たちからいただくも、もうぴったり4年も前から更新をしてないこのブログ。なんかふと、以前とは違った距離感でいいから、コンテンポラリーアート、というより、私が生きている今と同時代の創作、というものと付き合っていけたらいいなあ、と思う今日この頃。またブログをぼちぼち書いていこうかと思います。4年前はイケイケノリノリで元気で、好きに動いて、観て、読んで、考えて、話す時間もたっぷりあったんですが、今じゃ2人の子持ち。週末の展覧会もままならないし、平日の夜のヴェルニサージュなんかもってのほか。前は「観るで観るで観るで~~!インプットじゃ~!」と1週間くらいで見てたものを今じゃあ半年、いや1年くらいかけて、うまくタイミングがあったものだけ「ありがたや~~」と観ている状態。観るときも全然集中できないし、鑑賞前後に批評予習復習もできない。でもそんな中でもぼちぼち備忘録を記していければいいな、と思います。

さて、先週は2016年のfiac週間でした。数年前からfiacが開催される週には、ホテルリッツや世界有数の宝石商が居並ぶ(というかそういうのしかない)ヴァンドーム広場で、現代アートの巨大作品が展示されています。 2014年には、アメリカ人アーティストのポール マッカーシーが、空気で膨らむ巨大な緑色の「クリスマスツリー」を設営中に、「大人のおもちゃにしか見えん!なんちゅうもんを展示するんや!」と通りがかりのおっちゃんから暴言をはかれたり、SNSで保守派の方たちから猛攻撃を受けたり、日本で言うならいわゆる「炎上した」作品が展示されました。までも、ヴァンドーム広場の真ん中にそそり立つ柱も、コンコルド広場のオダリスクとともに、男性器に見えなくもないので何を今更感はありますし、もちろんここはフランス、こういう炎上があればあるほど、展示を絶対に中止にはしません。その上マッカーシーはこの出来事を同時期にオープニングを迎えたパリ造幣局での個展に活かし、彼のアーティスト力を見せ付けたと思います。ま、その話はこのへんで。

今年はUgo Rondinone/ウーゴ ロンディノーネの作品が展示されるということで、仕事帰りに行って来ました。ウーゴ ロンディノーネは国際的なビエンナーレとかトリエンナーレとか、でっかいアートフェアとかの常連さんだし、日本でもよく展示されているみたいなので、ご存知の方も多いと思いますが、1964年生まれのスイス人アーティスト。もう作品やアート界での地位・影響力からそのスイス人っぷりがあふれ出てますので、いちいちスイス人アーティストというのがアホらしいくらいです。までも、好きです。どこが、と言われると困りますが、ロンディノーネが出してる、と聞くと、行っとこかな、と思うくらいは好きです。

展示されていた作品は2つ、というか2シリーズ。でっかい石を人間の形につみあげたThe Observantと、むにゅむにゅ枝を伸ばす白い樹木たちのEvrytime the Sun Comes Upです。どちらもどこかで観た事ある作品なので、特に目新しくはないな。ま、ロンディノーネの作品っていっつもそんな感じですが。どちらも5メートルほどの高さがあって、だだっ広い芝生の上や屋根のある展示会場でなら、めちゃくちゃ映えた作品だとは思いますが、パリの中でも圧巻の荘厳なオスマニアン建築が見られるヴォージュ広場、そのうえ間に44メートル以上もある柱がシャキーンと建ってるなると、厳しいですよね。


 

仕事の帰りに寄ったので、暗い。夕方な上、えらい曇ってる写真ですいません。秋晴れの気持ちの良い空をバックにした写真はfiac公式サイトからどうぞ。こちら。 でも私の写真のほうがリアルやと思う。 というわけで、感想としては、「あーヴァンドーム広場に負けちゃったな~」です。 fiacのメイン会場でもある、グランパレの素晴らしいガラス天井の下でたまにある、しょーもない展覧会と同じはめになってる感は否めない。
あと多分ヴァンドーム広場の地面がまっすぐでないので、床を造って水平な地面の上に展示されているんですが、もー、これがダサい!めっちゃくちゃダサい!泣けてくる!

これなら、我が家の近所にこの夏から出現したロンディノーネのストリート作品のほうがずーーーっと素敵です。場所は宝石商がならぶ広場ではなく、ホームレスの方たちがそこかしこに寝袋とかマットレスで寝てる小さな交差点ですがね。
document[1]

とは言っても、本物を実際に見ないとアートというのはわかりません。
fiacはもう終わりましたが、この作品は10月31日までヴァンドーム広場に展示されていますので、日本料理食べにピラミッドの辺り行ったり、ルーブルやチュイルリー公園に散歩に行ったりしたついでに、寄ってみるのはどうでしょうか。

4年ぶりの更新がこんなんですいません。


ロンディノーネのカタログ三冊。
一番左のカタログは、今年フランスで初めてロンディノーネの美術館での個展がニームで開催されたときのもの。

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10/24 17:24 | アートフェア | CM:0 | TB:0
FIAC2011を見てさらっと書く。
ギャラリーを辞めてから、ずっとアートフェアには足を運んでいなかったし、現代美術の展覧会もここ1,2年は以前のような勢いで見ることもなくなっていた。でもやっぱりFIACやし、私が現代美術の世界で働きたいと思うきっかけとなったイベントなので、今年はその最初の一回以来初めてビジターとしてFIACを訪れた。
関係者でいるときは毎日毎日朝から晩までいるのに、何も見れない、もしくは30分-1時間でダッシュで見るって感じだったので、ゆっくりゆっくり自分のペースでまわって、疲れたら休憩して、なんて私にとっては不思議な時間だった。
この6年間ほど、フェアで興味の対象といえば、どこどこギャラリーが誰々の何年の作品をいくらで出してるだとか、どこどこの誰々の作品をどのコレクターがいま値段交渉中らしいだとか、あそこのギャラリーはまだ一個も売れてへんだとか、逆にあそこのギャラリーはすべてソールドアウトでギャラリストはほぼブースにいないだとか、そんなことばっかりでした。もちろんそれがアートフェアの醍醐味で、人間臭いおもしろいところだと思うけど、今日の「さくっと書く」では、そんなこと全部なし。
今年はルーブル宮中庭での仮設テントがなくなったので、大幅なギャラリーカットが行われ、FIACの参加不参加の決定がオーガナイザーからくる頃には、パリ中大騒ぎだったのを思い出します。中堅でうまくやってるけどもう冒険しなくなった感のあるギャラリーが飛ばされた感じはあるかな。まあそれもこれもディレクターとの友人具合によるのもあると思うけど。



最初の「えーなーーーー」は、Xavier HufkensブースのSterling Rubyと、2009年のルイーズ ブルジョワの大きなドローイング。私はSterling Rubyの作品を全然好きじゃなかったのに、他にもペイスのブース内部に展示してあったでっかい作品も、この人のやと最初気づかず、「えーなーーー」と思ったから、なんか好み変わったんやろか。
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イヴォン ランベール ギャラリーのでかいMircea Cantorのインスタレーション。新しくなったCredacでの個展も早く観に行かないとー!いやそうじゃなくて、私の心を撃ち抜いたのは、その右上のAndré Cadereね。
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は!!これは、もしや、、ダニエル ビュレン。素材が木材並べただけになってもわかるビュレンフォーマット。右側が川俣正で下の帽子がラティファ エチャック。
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私が一番好きだったのは、David Zwirner Galleryブース。それもそのはず、ミニマリズム作品だけでがっつりかっこいい展示だった。ドナルド ジャッド、フレッド サンドバック、ダン フラヴィン、ジョン マクラケンの私の中のミニマリズム作家四天王の作品のみ!泣ける。ありがとう。ありがとう、ほんまに。そのうえ彼らの作品の中でもいいの選んで組み合わせも良かった!
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ペロタン ギャラリーのブース!いちいち派手!!ごちゃごちゃしてる!
手前の緑がグザヴィエ ヴェイヤン、ゴシック彫りがヴィム デルヴォワイエ、黒いのがJohan Cretenで、右側のでかい絵が村上隆。そういえば昨日はペロタンで村上隆個展のオープニングだったはず。
ヴィム デルヴォワイエのゴシック模様彫刻、なんの形だろう?前みたいにこれでキャタピラーとか実物大で作ってたときの、明確なコンセプトからなんか離れていってる気がするのは私だけだろうか。誰もつっこまないんだろうか、、、。
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いいなー、この写真、と思ってキャプションを見て驚いた。cy twomblyの作品らしい。キャンバスにぐりぐりしてただけかと思いきや!
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Imi Knoebelがここ数年こんな風になってたなんて、私知らなかった!!これやから気を抜くとあかん。かつては私の心臓を止めるかと思うほどの美しい作品を作った人なのに、なぜ、これですか。(一応言っときますが、右のやばすぎるロシア人形ではないです、さすがに。なんか駄目すぎて泣けてくる、この作品。)
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一時間くらいたって、しんどくなってきて、お腹もすいてきて、クレープを食べてる人を発見したので私もクレープを食べて、そのあとThe Pace Galleryのミシェル ロブナーの作品を見たら、疲れも眠気もふっとんだ。これがいい作品の力。
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パリ老舗中の老舗画廊Applicat-PrazanのブースでNicola de StaelやらSoulagesやらPoliakoffやらを堪能して、やっぱり落ち着くワー。と思って通路の反対側を振り返ったらこの光景。でたー!「どこのギャラリーかな?」なんてギャラリーのネームパネルを見なくてもすぐわかる、Galerie 1900-2000。このギャラリーのブースはいつも半端無く例外無く素晴らしい。もちろん一つ一つの作品が小さいのもあるけれど、人を入りたくさせるブース構成の上に、ごちゃごちゃすることなくキレイに作品を見せる。ほんでまたひとつずつの作品がいいんだ。毎年私が言ってることかもしれませんが、やっぱり今年も良かった!ブースの広さが30平米でも70平米でもどこにも負けない最上のクオリティ。素晴らしい。の一言につきます。パリのサンジェルマンにあるギャラリーのほうは小さい小さい、このブースのほんの一部だけって感じで多分すんごく入りにくいです。だからこういうとここそアートフェアで堪能したいもんです。
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上の写真で、ビュレン作品と一緒に映ってる川俣正は例年通りの作品ですが、今年はこんなのも発見。こっちはダンボール3Dバージョン。うーん、これって絶対やらなあきませんか??
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写真には撮ってないけど、Galerie Daniel Templonで展示してあるジム ダインのピノキオ、いつもはそんなに好きじゃないけど、すごく良かった。私の大好きなJames Casebereの写真はすごく残念だったけど。あと、ダニエルのところで塩田千春の作品があって、「塩田千春を取り扱うの?」と聞いたら、来年の一月にギャラリーで個展をするんだよ、ということ。楽しみじゃわい。でも誰も「チハル」と言えてなかった。「シアフ」となってた、残念なフランス人たち。発音しないといけないHが多すぎるもんねー、1月までにがんばってください!

階上部分に集まるギャラリーブースも見たけど、ブースが小さいのと構成がいまいちなのか、通路から眺め見しかしなかったところがほとんど。心に残るものもなかったし、写真を取るものもなかった。

3時間ほど回っていろいろ見て、みんなと会って話して、楽しかった。アートフェアっていいもんやな、と思った。パワーがある。そればっかりになって嫌だったところもあるけど、アートでご飯食べて行くには絶対必要な場所で、お金が回るところには人も集まるしパワーもある、裏を返せばいろんなことが出てくるけど、健康的なアート市場は存在する、と思った。そんな当たり前のことを体で感じて嬉しくなった日でした。
10/21 19:07 | アートフェア | CM:5 | TB:0
Art Unlimited 2009
2009年の今年は、世界最高峰の現代アートフェアであるアートバーゼルの40周年だったわけですが、アートバーゼルの一環として毎年開催されるArtUnlimitedも今年で10周年を迎えました。
ArtUnlimitedは、アートフェアの各ギャラリーブースには展示しきれない巨大なアート作品を展示するセクション。よく「展覧会のほう」って言われることがありますが、これは全然展覧会ではないんです。だってどんなに巨大であろうと、ここに展示されている作品は全て「購入可能」なんですから。だからどこまでも「アートフェア」であることに変わりはないんです。

そんなArtUnlimited、ヴェルニーサジュのときに大勢の人だかりのなか、疲れた体でさくっと回っただけなので、いまはカタログでおさらい中。そしていつも通り、「ええ!こんなん知らん!見てない!全部制覇してるはずやったのにー!」となるわけです。でもそんな気持ちもほんまに毎度のこと過ぎて、もう慣れてきた。なんでもかんでも「世の中縁やしな。」と全て縁のせいにする私ですが、作品の場合もそう。「この作品とは今回縁がなかったんやな。」とがんがん後悔の気持ちを片付け中。そんなことで後ろを振り返ってられる時間がある年齢ではもうないのだ!

「またか」的な気持ちに襲われるGiovanni Anselmoとか、いつも通り大好きやけれど、ヴェルニサージュのような人の多いときに入ったことがなかったAntony McCallの光のインスタレーションがアートラヴァーたちにぐちゃぐちゃにされてる(光だから別に破壊してるわけじゃないけど)のを遠目で見たり、その場でも気にはなっていたけど、さっきカタログ読んで「うわ、いけてるやん。」とかなり興味を持ったMel Bochnerとか、時間切れだったのと翌日も行く元気がなかったので素通りしたHans Op de Beeckの巨大インスタレーションは「やっぱり見とけばよかった。」と今更ちょっと残念に思ったり。まあでもまたいつかどこかで会えるからいいや。それもこれも縁の問題。

DSCN2905.jpg DSCN2892.jpg

では写真付きで、ほんの少しだけいくつか作品紹介します。

いってみましょー!

06/18 04:43 | アートフェア | CM:2 | TB:0
LISTE 09 The young art fair in Basel
VOLTA 5の次は、LISTE 09
私が見た2009年のバーゼルサテライトフェアの中では、VOLTAのつぎによかった。っていうか、三つ目のSCOPEがびっくりするほど良くなかったからって理由やけど。

LISTEは去年もこのブログで紹介しました。その模様はこちらから。

私、このアートフェアが多分あんまり好きじゃないんだと思います。参加してるギャラリーの雰囲気とかもピンと来ないというか、親近感わかない感じの作品が多いし、まず建物が全然好きじゃない。そしてブースの仕切り方とかも嫌い。なんかここに行くと「ゆっくりアートを楽しもう!」っていう気分にはならなくて、「さっさと全部見て次行こう。」と気分になるんですよね。ギャラリーも作品もフェア自体もなんかおしゃれぶってる感じ。でもほんまはそんなにおしゃれじゃない、みたいな。
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ではいってみましょー!
06/16 04:29 | アートフェア | CM:0 | TB:0
VOLTA 5
今年のバーゼル出張で、アートバーゼル以外に私が見に行ったサテライトフェアは、Liste, Volta, Scopeの三つ(サテライトフェアはたしか全部で5つあって、プラスDesign Miami/Baselがあった。)。そのうちで私が一番好きだったのはVOLTA 5
このフェアには2006年のVOLTA 2のときに行ってから二回目。そのときと場所は変わったけれど、高い丸天井のあるドーム状の打ちっぱなしの広い会場を利用していて、アドミッションも3スイスフランもしくは2ユーロとすごく良心的な値段に設定されているし、ブースとブースの仕切り方とか通路の空間も広すぎず狭すぎず余裕を持ってとられていて、バー部分のちょっとアンダーグラウンドな雰囲気とか、なにもかも含めて個人的にかなり好きなフェア。

気づいたら結構写真を撮っていた。

ではいってみましょー!

06/15 21:14 | アートフェア | CM:3 | TB:0
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