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ジェフ クーンズから、パリ市とフランス国民へ花束のプレゼント!?
昨年11月13日に起こったパリでの同時多発テロから1年がたちました。テロが起こった場所も我が家から徒歩10分―20分くらいの場所で、30代、40代のちょうど同じ世代の同じような生活体系の人たちが多く犠牲になったので、私にとっても衝撃の大きい出来事でした。と過去形ですが、毎日普通に日常生活を送っていても、心のどこかにその爪あとはあって、いつも少し不安で怖いです。

ちょうど1年たったから発表となったんでしょうか。なんとなんとあの「ジェフ クーンズが、パリでのテロ事件へのオマージュとして作品を寄贈する」というニュースが飛び込んできました。
なんかタイトルだけみると、わーすごい!ありがとう!とアート好きで隠れジェフ クーンズファンな私は単純に思ったんですが、ネットの記事やアートジャーナリストのツイッターなど、どれもサブタイトルが「でもこれいらん」という感じで、なんやなんやなんでやと私の好奇心をそそります。

2008年にはベルサイユ宮殿で、2014年にはポンピドゥーセンターで大々的な個展を開催し、ポンピドゥーでは入場者65万人超えの記録を打ち立てたジェフ クーンズ。すっかりパリでもおなじみになってきました。
今回の作品は、高さ11,66メートル、横が8,30メートル、奥行きが10,1メートルで、ブロンズ、ステンレス、アルミでできている重さ33トンの巨大彫刻。セーヌ河を挟んでエッフェル塔の向かい側、パレドトーキョーパリ市立近代美術館の間にある、その名も東京広場(Place de Tokyo)に2017年設置予定で、既にドイツで製作中とのこと。
このプロジェクトは、現在の在仏米国大使であるハートリー女史の音頭とりで始まったらしく、気になるお金の出所は米仏のプライベートの複数メセナ。大体300万€(現在のレートで日本円に換算すると3億5千万円ちょっと)ほどかかるんじゃないかと言われています。


じゃあ一体どんなんやっちゅうことで、イメージ画像をみると、、、、

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いや、これ、いらんわ。


アップ。
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いや、何これ気持ち悪い。ほんまにいらんわ。


花を捧げる、という行為からオプティミズムを表現し、米仏の友情関係を象徴するものとして、Bouquet of Tulipsと題されたこの作品は、ジェフ クーンズの説明によると、自由の女神像が右手にもっているたいまつの部分からとったらしいです。有名な話だと思いますが、ニューヨークにある自由の女神像というのは、フランスからアメリカ合衆国へのプレゼントで、フレデリック=オーギュスト バルトルディという19世紀のフランス人彫刻家がつくったものです。自由の女神の縮小版が、エッフェル塔近くのセーヌ河中洲にたっているのも皆さんご存知かと思います。

これの
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この部分
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うーーん。

そのうえ美術史に名を馳せる巨匠たちの作品からインスパイアを受けたらしいです。
例えば ピカソのBouquet d'Amitié
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うーーーん。

同じくピカソのLa Femme au vase
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え。

もしくは印象派モネの花
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え、うそやん。

またはロココ派のフランソワ ブーシェやフラゴナールの作品に描かれる花。
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いや、ないないないない。

というわけで、「寄贈」とかいってなんかおしつけがましく言ってるけど、パリでのテロに託けて押し売りしてるようにしか見えん。という意見、今回は本当にごもっとも!さすがのジェフ クーンズ好きな私(あんまり人に言いたくないけど)もこれはいりませんわ。
なによりもこれ、メンテナンスにお金かからない?手の肌色がめっちゃ汚くなっていかない?そういうのジェフ クーンズはちゃんと考えてやりそうではあるけど、、、、。ダニエル ビュレンみたいにはならないかな、、、。

いやいや、まじでこれほんまにいらんわ。

くれるんならせめてビルバオのチューリップが良かったな。
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ポンピドゥーセンターでの個展カタログと、ヴェルサイユ宮殿での個展カタログ


2014年にアメリカのホイットニーミュージアムで開催された個展カタログ


そして、ダミアン ハーストのアートコレクションを紹介するギャラリー、Newport Street Galleryで、前月までやっていたジェフ クーンズの個展カタログ

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11/24 00:23 | アート界関連ニュース | CM:0 | TB:0
村上隆個展前に知っておきたい、パリがカタールに占領される!?カタール怒濤の文化政策
フランスのアート関連のニュースには数年前から話題を提供しまくっている、中東の小さいけど大金持ちの国カタール。村上隆のヴェルサイユ宮殿での個展を支援したり、新しくできたカタール国立美術館で村上隆の個展開催が近づいて来て、日本のアートニュースでもカタールカタール言ってる頃ではないでしょうか。

少し前までは、アブダビのルーブルグッゲンハイム美術館建設が取り沙汰されていた、アラブ石油王型欧米進出法アート編。最近はすっかりカタールにそのカテゴリーを持ってかれた感があります。

ここ最近はカタールがパリを拠点とするサッカーチーム、パリサンジェルマンを買い取っちゃった上、2012年からのサッカーチャンピオンズリーグのフランスでの放映権はアルジャジーラに持っていかれてしまい、アート関係だけではなくフランスの国民的スポーツにまで手を(というかお金を)出されて、アートなんかには興味なかった一般大衆の感心もぐぐっとカタールに集まってきています。パリサンジェルマンという強くないサッカーチームを強化するため、選手集めのためだけに8000万ユーロを用意しているだとか、引退してもやっぱりスターな我らがジネディン ジダンに1500万ユーロを握らせて、2022年のカタールへのサッカーワールドカップ誘致をお願いしたり。日本も開催国に立候補していたけれど、手回しとお金の掛け方で負けまくりでしたね~。そしてパリサンジェルマンだけでは飽き足らず、フランス随一の競技場であるスタッド・ドゥ・フランスまで欲しいらしい。

お金でどうにかならないものは世の中になにもない、ということを立証したいのだかなんだか、中東の小さな国がこんなに欧米を騒がせているのは、当時の最高権力者であった父親を倒して、1995年から首長になったハマド・ビン・ハリーファ・アール=サーニーの政策によるもの。
ラジオで中東学者が逸話として話していたんですが、ハマド・ビン・ハリーファ・アール=サーニーは小さい頃に、パスポートコントロールでどこかの空港職員から「カタールってどこにあるんですか?」と聞かれたのをきっかけに、「カタールを世界中の人が知っている国にする!」とそのときの悔しさからものすごい野心を燃やし続け、文化的にすぐれた国にするため、今までその経済力で、まさに文字通りお金を湯水のように使い続けているのです。

このでかいおっちゃん。サルコジは小さいほうだけど、それにしてもでかい。
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元トップモデルのカーラ ブルーニ現フランス大統領夫人にも負けず劣らずの美貌の二人目の奥さんMozah bint Nasser al-Missned。カタール首長は奥さんが3人、子どもが24人いるらしいから、この人は一体何人産んだんでしょうか。それにしても整形すごい。最近のカーラ ブルーニの顔も整形ひどいなあと思うけど、この人の横にいるとなんて自然な顔なんだ!と思えるくらい。
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日本でも有名な、「アラブの春」に関する情報や映像権を世界中のメディアに提供したことで一気にその知名度があがったテレビ局アルジャジーラ/al-Jazzeraも、カタール首長ハマド・ビン・ハリーファ・アール=サーニーがお金を出して作らせたもの。

今私が思いつくだけでも、このアルジャジーラがチャンピオンズリーグのフランス放映権を奪ってしまった以外に、
Royal Monceauという数年前にできた高級ホテルに隣接するアートギャラリーとアート書店を買い取り経営、そしてコンコルド広場に面する海軍省の入っていた、歴史的価値の高いHotel de la Marineという建物を買収してホテル、オークションハウス、アートギャラリー経営へと改装する計画が進行中。まあどちらも Alexandre Allardというフランス人実業家(会ったことあるけどなんか下品な方)が起こした事業をあとで買い取るという形を取ってますが。
ココシャネルが17年間住んでいたり、ダイアナ妃がパパラッチに追われアルマ橋の下で事故にあって亡くなる前に滞在していたので有名な名門ホテルリッツや、Boucheron, Van Cleef & Arpels, Cartier, Chaumetなどの有名宝石店が立ち並ぶヴァンドーム広場に面した建物のなかでも、最も素晴らしいと言われるhotel d'Evreuxを所有。
また、日本でも有名な歴史あるパリ競馬といえば凱旋門賞/le prix de l'Arc de Triomphe!ですが、これもカタールがスポンサー。カタールがスポンサーになってから、賞金が倍になったらしいですが、公式サイトを見ると、「カタール凱旋門賞」なんてどかどかと出てきて、フランス人でない私でさえも「なんだかなあ。」となります。
そして、村上隆が個展を開催するカタール国立美術館はフランスを代表する建築家ジャン ヌーヴェルの設計によるもの。これ↓

もちろんいろいろ後押しをしてもらうための手回しも地道に派手に着々と。2010年には66名の文化系著名人に勲章を授与。一人当たり10000ユーロのお小遣い付きです。ばらまいてますね~。
それだけでは足りない足りないとばかりにLagardèreグループの株も大量買い。

さてさて、アートに関してはというと、いろいろあります。
まずはドーハイスラム美術館。ルーブル美術館のピラミッドと呼ばれる部分や、日本だったら滋賀県のMiho Museumを設計した建築家、イオ・ミン・ペイが手がけたもので、既に美術館の向い側にはリチャード セラのSevenがそそり立ってます。
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私としてはリチャード セラまでもが、、、と好きな作家だからこそなんだか嫌だけど、写真を見て観に行きたい気持ちは失せました。これどうなんだろ。周りの景色にのまれてる様な気がしないでもない。なんか灯台にしか見えん。ここに作品を設置したいというセラの要望に答えて、わざわざ埋め立てたらしいですよ。っていうかリチャード セラもわがまま!!
なつかしいなあ。数年前に、働いていたギャラリーで、この美術館に売りたい作品があったので、必死になって担当者やら何やらネットワークを調べた思い出があります。
村上隆の個展はもうすぐ始まりますが、その翌年に個展をするのは、中国系フランス人アーティストのヤン ペイ ミン。
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彼が描いた首長とその奥さんのポートレートは既に、これまたフランス人の建築家Jean Francois BodinによるMathaf Arab Museum of Modern Artに展示されています。また現在そこで個展をしているのは中国人アーティストの蔡國強。

他には日本人建築家磯崎新による設計のQatar National Convention Center (QNCC)にはルイーズ ブロジョワの巨大クモMamanが設置されています。
フランスを中心にした欧米への文化政策もさることながら、アジアの中でのアイデンティティーも確立しようという目的でしょうか。

アート関係で覚えておきたい名前と顔は、お姫様のal-Mayassa bint Hamad bin Khalifa al-Thaniさん。
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村上隆の左側に立ってる女性。その横はフランス文化省大臣フレデリック ミッテラン、その横はパリで村上隆を扱うギャラリスト、エマニュエル ペロタン。逆側の一番右は泣く子もだまるメガコレクター、フランソワ ピノー。これはヴェルサイユ宮殿の村上隆展のときの写真だと思います。こうやって展覧会はできていくんですねえ。

そんなこんなでパトカーはポルシェなカタール。なんだかいろんな美術館がどんどん建ってどれがどれでなにがなんだかよくわかりませんが、まあ全部QMA Qatar museums authorityが仕切ってるので、同じようなもんだと思います。そしてこのQMAを仕切っているのがさきほどのお姫様。現代アートのオークションで、マーク ロスコーやダミアン ハーストなど、今までの記録を覆すような競りを行ってきたので、もちろんアート界で最も影響力のある人間の一人として君臨中。

いやはや、アブダビに行っても、ドバイに行っても、ドーハに行っても、結局見ることができるアートはオークションハウスクリスティーズのカタログに載ってるような作品ばかり、という日も近いなあ、と思っていたのはもう過去のこと。現実にそうなってきてるんですねえ。

それもこれも、黙っててもお金が入ってくる少数の大金持ちの国民の名誉(?)のため、周辺地域からの労働者が建設事業をひどい環境で担っているから。エジプトのピラミッド建設の時代となにもかわらない21世紀です。
01/11 02:12 | アート界関連ニュース | CM:0 | TB:1
Koonsのお次はVeilhanがヴェルサイユに!
このブログにも書いた、ヴェルサイユ宮殿でのジェフ クーンズ展。この展覧会の影響があったのか、2008年のヴェルサイユ入場者数は例年より5%アップの五千六百万人を数え、そのうち100万人がクーンズ展を見にきた、という大成功(!?)の展覧会となりました。

ヴェルサイユ宮殿での現代アートの初の展覧会はアメリカ人によるものであったわけですが、これで終わりかと思いきや、2009年の今年もやるようです。それもフランス人アーティストのXavier Veilhanで。
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日本でも有名なはずのミュージシャングループ、Airともコラボしたりしてる人です。エマニュエル ペロタン ギャラリーのアーティストらしく、なんかおしゃれなことを派手にやるのが好きなんでしょう。

クーンズと違って、グザビエ ヴェイヤンの展示は庭園部分だけを利用した、ヴェルサイユ宮殿の建築と関連性を持つ作品インスタレーションが予定されているようです。やっぱりクーンズのときにような、ヴェルサイユ宮殿に元からある家具や装飾品を観賞するのを邪魔する展示は避けるんでしょうね、、、、。そのほうがみんなのためにきっといいですね。

私はこのアーティストの作品の良さが全然理解できないし、好きでもなんでもありませんが、グランパレで行われるモニュメンタは三人目にしてやっとフランス人のクリスチャン ボルタンスキだし、ヴェルサイユ宮殿の現代アート展もヴェイヤンに決定したし、今年2009年はフランス人アーティストがフランスで大舞台に立つ年になりそうです。というか、本来ならいつもそうあるべきなんでしょうけどね。
まあ秋まで楽しみに待ちましょう!

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JRP Ringierから出版のカタログ!


2004年にポンピドゥーセンターで開催されたXavier Veilhan展のカタログ。



ヴェルサイユ宮殿でのジェフ クーンズ展のカタログ。



ファイドン社から出版のクリスチャン ボルタンスキのカタログ。




01/26 00:30 | アート界関連ニュース | CM:0 | TB:0
年明けから悲報ばっかり。
気がつけば、一月ももう半分くらい過ぎてしまいました。
2009年最初の記事が悲報になるのは避けたほうがいいかなあ、と思いましたが、これも人生、縁起担ぎとかしないほうなので、現実として書きます。

年が明けてから、ギャラリーでの仕事も始まりました。日本と違って「仕事初め」というような感覚がフランスにはないので、「あけましておめでとう」や「あなたにとって良いことがたくさんありますように」なんて言葉は交わしますが、あまり日本のお正月のような、何か新しいことが始まるようなうきうきした感覚は皆無です。

世界的不況のなか、ギャラリーでのアシスタントの首切りや、作品の大幅な値下げはもちろん、フランスでもその経営をやめてしまうギャラリーがあとをたちません。私がいまぱっと思いつくなかだけでも、Galerie Marwan HossGalerie Maisonneuveなどがあります。
Galerie Marwan Hossの場合は、もう28年間もギャラリーを続けてきたから、もうこのへんで定年かな、という気持ちも多くあるのかもしれませんが、Galerie Maisonneuveはまだまだ若手ギャラリーなのに。
完璧に閉めてしまうというわけではありませんが、マイアミのGalerie Emmanuel Perrotinのスペースも一年の予定で営業停止されますし、このブログでも何度か書いたことのある、ジュネーブのArt & Publicを経営するピエール ユベールも一年間の休暇を取ることを発表しました。

そんななか、フランスアート界は悲報ばかり。
仕事始めにまず耳に入ってきたのは、17世紀から19世紀までのアンティーク家具や絵画を扱い、パリ、ニューヨーク、ロンドンにギャラリーを持つ骨董商のDidier Aaronの他界。以前から息子のHerve Aaronが主な経営を引き継いでいると聞いていたけれど、やはりなんだかね、、、、。

また、エディションや紙作品を扱う現代アートギャラリーの経営者、Catherine Putmanも1月12日に亡くなられました。目の飛び出すような価格の作品ばかりが目立つ現代アート界で、有名アーティストの作品を手頃な値段で販売していた貴重なギャラリー。私も家から近いこともあって、ギャラリー巡りをするついではもちろん、前を通りかかったらちょこっと寄って、気軽に作品を閲覧したりしていました。挨拶くらいしかしたことないけれど、もうあそこに行っても彼女はいないんですね。このブログにもちらっと書いたことがあります。これからこのギャラリーはどうなるんでしょう。

そして映画界や現代アート界だけではなく、フランス中が喪に服しているのが、映画監督であり、プロデューサーでもあるClaude Berriの他界。彼は現代アートのビッグコレクターで、このブログにも書きましたが、去年自身のコレクションを展示するスペース、Espace Claude Berriをマレ地区に開いたばかり。今週の月曜日だったかにギャラリーに行くと「クロード ベリさんが危篤だって。」と聞き、翌日に亡くなられたというニュースが入りました。私は下っ端なので、彼がギャラリーにいらっしゃるときに挨拶をしたり軽くおしゃべりをしたりするだけの関係ですが、コレクターは世界に五万といれど、ギャラリーにやってきてアシスタント一人一人と握手をして挨拶をする人って結構いないもんです。そのうえ彼が亡くなられたと聞いた日に、偶然ギャラリーでの展覧会での解体作業がありました。その展覧会にも彼の購入した3点の作品があり、同僚たちと「もうこれを取りにくるのはクロードさんじゃないんだね。」と不思議な気分になりました。
美術運送業者にすべて任せればいいのに、自分の車に乗るサイズの作品であれば一日でも早く、自分の家に持って帰りたがったクロード ベリさんでした。
今までにも何度か倒れられたことはあって、そのたびに何週間かするとかわいらしい顔をしてギャラリーにやってこられ、みんなを笑わせるようなことを言っては、どどどーーっと作品を大人買いしていかはったのを思い出します。元気そうではなかったけれど、Espace Claude Berriを開いたり、「最近物事を全然覚えてられないんだよ。」と忌々しそうに言いながらも、新しい展覧会やプロジェクトの企画を話していたり、また現在新しい映画の撮影真っ最中だったそうですし、本当にいろんなことを思いっきり生きてた人なんだなあと思います。
お葬式の様子をインターネットで見て、なんだかやっと実感がわいてきたというか、もうギャラリーにきはることはないんやなーと少し涙がでました。
「現代アートを買うために映画作ってる」なんていうふうに言われていたクロード ベリさん。彼の膨大なコレクションが、相続税のためにすべて売り払われて外国に行ってしまうなんていうことにならないことを祈ります。いまごろポンピドゥーセンターなんかは寄贈のためにがんばって動いているんでしょうか。
Espace Claude Berriもなくなってしまうんでしょうね。


さあ、気を取り直して!

明日とあさっては、私たちのキュレーションチームが手がける展覧会のために、電車に3時間以上も揺られて、あるアートセンターの下見に行ってきます!
私も思いっきりがんばるぞ!

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01/16 20:18 | アート界関連ニュース | CM:2 | TB:0
首切り 2
経済不況の影響がどんどんでてきているアート界。この間の首切りに関する記事の第二弾。
こんなことを書いてなんだか楽しんでいるように思われるかもしれませんが、実は相当びびってます。
だって明日は我が身かもしれない話ですから。毎日のようにラジオで聞く「○○社が○百人の雇用をカット。」なんていうのよりも、ずっとずっと近くて背筋がぞーっとします。

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この前の記事を書いたときには噂では「みんな知ってる」レベルだったけれど公式には発表されてなかったようなので書きませんでしたが、首切りの魔の手はパリにまで及んできているようです。

このブログでもたまに紹介する、村上隆やカイカイキキのアーティストを抱えるギャラリー エマニュエル ペロタン(たしかいまちょうどMr.の個展をやってるはずです)、パリとマイアミの二つの都市にギャラリーを持っていますが、来年の1月にはマイアミのほうを閉めるようです。今のところは一年だけ閉めます、という発表がされているけれど、本当かな?っつうかなんで一年だけ休業するんだ。結婚しはったとこやしか?とかまあしょうもないことばっかり考えてしまう私です。マイアミ閉めたり、パリのほうのギャラリーのアシスタントも何人か解雇したようだし、「ペロタンやばいのか!」と思いきや、パリのほうのギャラリー面積が300平米増えるんだとか。不景気とか関係なくパリの家賃はすごく高いから、300平米増やすことができるっていうのはすごいことだなーと思い返してみたり。

お次はパリ、ニューヨークにギャラリーを持ち、そしてここ何ヶ月か前にロンドンにもギャラリーを出したイヴォン ランベール ギャラリー。そこらじゅうのメディアでかなり前からロンドンにギャラリーを出すっていうのを宣伝しまくっていたわけですが、やっとオープンとなったらこの恐慌。ついこの前までは「いつ開くんや?」とみんな言ってたけど、最近は「いつ閉まるんやろう?」にシフトしてしまいました。パリのイヴォン ランベールを経済的理由で解雇になったアシスタントさんたちが、他のギャラリーに対して就職活動をしているので、ちょっとばればれ(私もメールで履歴書受け取ったんですけど、解雇理由のきっちり書かれた推薦状を添付されても、、、という感じでした。)


ギャラリーではないけれど、この間も記事にしたダミアン ハーストのアトリエ(っていうか工場?会社?)でも、半数の雇用者が解雇。でもまあこないだのサザビーズでのオークションを目標に多分いつも以上に人を雇って働かせていただろうし、この恐慌を利用していまのうちに解雇しておこう、みたいなところが皆無ではないんではないかな、などと根拠の全くない想像をしてみる私です。


もう一つ、解雇ではないけれど、「世界一のギャラリスト」と呼ばれるラリー ガゴジアンが、不況を受けて雇用者に言い渡したお言葉。

「一日18時間働け。」

この人はもうどこ出身なのかわからないくらい世界中のいろんなところにギャラリーを持っているし、雇用者とか一体何人いるのかも考えたくないです。多分運転手さんとか自家用ジェットのパイロットさんとかも数えないといけなさそうだし。

彼の「18時間」ってのはわかる。しかーし、人生になくても生きていけるもののなかでも、「アート」という結構究極の存在である商品を扱っている場合、すごく難しいのは、このご時世でコレクターもいまそんなアート買ってる場合じゃないってことです。18時間働いてコレクターに連絡取りまくったりしても、コレクターたちは、自分たちのお金が消えていかないように走り回ったりするのに忙しいわけです。でもそれならまだ全然いい。それこそ中には、たったいま、何十人、何百人を首にしてきたところかもしれない。そんなとこで連絡とって「アートが」とか「素晴らしい作品が」とか言ったって、本当に空気読めないっていうか、現実世界からものすごく遠いところで生きてるちょっとアホな人みたいになるのが痛いところ。

でもまあきっとガゴジアンなんかで働いているディーラーさんたちは、すんごいテクニックを身につけているんでしょうね。


うちのギャラリーにもしょぼいですが、「タクシーに乗りすぎないように。メトロ乗りなさい、メトロ。」というお達しが出ました。
倹約しなきゃということで、ざらざらの肌触りで嫌ですが一番安いトイレットペーパーを買って、ネスプレッソのコーヒーも一日一杯しか飲みません。それを言うとみんな褒めてくれました。
最近そういうのがギャラリーで流行っててかなり面白いです。
「トイレットペーパー、一回20センチな!」とか。
笑える環境で良かったー!


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12/12 03:10 | アート界関連ニュース | CM:2 | TB:0
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