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Andreas Siekmann@Munster


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9月末には終わってしまうミュンスター彫刻プロジェクト。
私が行ったのはもう2ヶ月ほど前になってしまいますが、懲りずにしつこく書いてみます。
っていうか、他のネタがあるようでないようで、、、よくわかりません。
まだバカンス気分なんでしょうか。
というよりも、先週の日曜日に外にお出かけしていて、18時ころに家に帰ったら、家を物色している最中の強盗と鉢合わせになって、「何も盗ってないから逃がして。」と言われ、急なことでその場ではぼーっとして事態を把握できなかったんですけど、どうもあのとき、家中のデジカメを盗られてたみたいです。
ま、命があるので特に問題ないですが。
来週はカッセルのドキュメンタに行くのに、写真撮れないなー。どうしよう。
ギャラリーのカメラを借りていこうかなーと思っています。

では本題。

Skulptur Projekte Munster 07
ミュンスター彫刻プロジェクト

Andreas SiekmannのTrickle down. Public Space in the Era of its Privatization

Andreas Siekmannは1961年生まれのドイツ人アーティスト。
インスタレーションのタイトルが示すように、アンドレアス ジークマンは社会と都市の公共スペースの市場化と民営化を、皮肉を交えて非難する作品作りをしています。

道と道の角に位置する柵で囲まれた、何か歴史的な雰囲気を持つ建物の前の広場に設置されている2つの大きな作品。
IMGP2326_1.jpg
まず左側には青いトラックのような形の表面にオレンジ色のモチーフが貼られています。
IMGP2325.jpg
そして右側にはカラフルなパステルカラーのがらくたのようなもので形作られた大きな球状の作品。

近づいてみると、どうも動物の体の一部のよう。
馬や牛、象の頭部や足の形の破片たちです。
IMGP2328.jpg IMGP2327_1.jpg




これ、一体何?と思っていると、建物の前の広場を囲む柵の下をうまく利用したフリーズが目に入ってきます。
IMGP2329.jpg IMGP2329_1.jpg

そこを見ると、「あーそういうことかー。」
最近世界中の都市で、牛だとか熊だとかの動物をモチーフにして町中に結構大きいファイバーグラスでできた彫刻を設置するの、流行ってますよね。それらの、街と企業が手を組んで、様々なアーティストにペインティングさせ、企業はスポンサーとしてお金を出して、街はパブリックスペースを提供し、街も企業もアートや文化に貢献しているつもりでいる、というようなプロセスをイラストで皮肉たっぷりに紹介したものでした。

彼の作品はカッセルでも展示されているよう。
どんなのかなー。楽しみです。



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08/30 22:17 | ミュンスター彫刻プロジェクト2007 | CM:2 | TB:0
ミュンスター彫刻プロジェクト 07 II


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Skulptur Projekte Munster 07
ミュンスター彫刻プロジェクト

まず今日は、写真で紹介するのは難しいサウンドアート。今回のミュンスター彫刻プロジェクトの中でも、私が最も好きだった作品のひとつ。
1965年生まれ、ベルリン在住のイギリス人アーティストであるSusan PhilipszのThe Lost Reflectionです。
今回のプロジェクトで彼女はThe Tales of Hoffmannというジャック オッフェンバックのドイツオペラでのワンシーン、河を越えてのデュエットを再現しています。
この作品では、このオペラの映画版でのジュリエッタのソプラノとメゾソプラノの歌を一方の河岸に用い、もう片方の河岸の歌は自ら歌ったものを録音し、流していました。
IMGP2288.jpg

地図に書いてある地点はこの写真の橋の下。
何があるんだろう?と橋の下に行ってみると、
IMGP2285.jpg

何人かの人たちが何をするわけでもなく、橋桁に寄りかかっています。
何がどこにあるの?と不思議そうにしている私たちを包むように、急に歌が始まりました。
歌はまず一方の河岸からはじまり、石でできた巨大な橋の下で響き渡ります。
その歌声に聞き惚れていると、反対側の河岸からも歌が始まるのです。
ふたつの声は呼びかけ、呼応し、共鳴し、橋の下を響き渡り、私たちを包み込みます。

ぼーっとしてしまうほど美しい音と空気のなかで、ふと向こう岸に目をやると、同じような反応で、同じ音と空気に包まれている人たちがいる。
上部の橋にぶつかり跳ね返ってくる歌声、ゆったりと流れる河、鏡に映るこちら側を観ているような気分になる向こう岸の景色。
全てが二重に重なり合って、とてもあたたかい雰囲気が流れていました。
本当に美しい作品。
(ま、これで大雨とかだったらまた違う印象だったかもしれませんがね。)




もう一つ紹介。
上の橋の写真を撮った地点にはこちらの作品があります。
1952年生まれケルン在住のドイツ人アーティストであるRosemarie TrockelのLess Sauvage than Others。
金属も石も粘土も、「彫刻」と言われて思い浮かべるような素材ではなく、イチイだけを利用してふたつのブロック型の彫刻ができあがっていました。
IMGP2289_1.jpg

そのふたつのブロックの間には、まるでイギリスの庭園を歩いていながら遭遇するような隙間。
何かあるの?何もないの?何かがあって欲しい。それが何かを見つけたい。
この間を通れば何かが見える?何かが起こる?
そんな私たちの好奇心と覗き見心を刺激する作品でした。
IMGP2287.jpg


見えるのは向こう岸のみ


少しずつでも確実に更新をモットーにすることにしました。ってか言い訳。

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07/23 23:17 | ミュンスター彫刻プロジェクト2007 | CM:2 | TB:0
Thomas Schutte@Munster


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Skulptur Projekte Munster 07
ミュンスター彫刻プロジェクト


ミュンスターで観たものの中から、今回はThomas Schutte(トーマス・シュッテ)の紹介。

私はこのアーティストのことが全然よくわかっていないんですけれど、なんだか好きで、彼の展覧会を観ることができる場所にいるときは、確実に観に行っています。でもやっぱり相変わらずどうしてこんなに好きなのかわからない、、、。ま、でも好き嫌いなんてそんなもんでしょう。
そんなよくわかってない状態なので、ベルリンビエンナーレのときに写真を載せただけで、ここでも書いたことがなかったんではないでしょうか。


トーマス・シュッテは1954年生まれデュッセルドルフ在住のドイツ人アーティスト。


早朝にミュンスターに着いて駅から真っ先に観に行ったこの作品。
朝5時に撮った写真です。
IMGP2207.jpg

作品は元から存在していた噴水を取り囲む透明のプレキシガラス、中間のコンクリートブロック、そして高々と聳え立つオレンジ色のプレキシガラスから成り立っています。
この作品のタイトルは「Model for a Museum」。オレンジ色の部分が美術館でしょうか。
その部分はまるでピラミッドのように、崇められるように、私たちの手に届かないところにそびえたっています。このミュンスター彫刻プロジェクトはパブリックアートの象徴のような存在の企画。街中のいたるところに現代アートが設置され、展示され、人々の生活に溶け込むことを目的としているプロジェクト。そんなミュンスターの街に、「人間の文明の倉庫とも言える美術館の、しかし手を伸ばしても届かないモデル」。
そして空っぽ。
そういえばベルリンビエンナーレの巨大人形も中身は空っぽだった。

作品の周りをうろちょろしてみたり、さすがに寝起きだったので前のベンチでうとうとしてみたり、そんなことをしていて、ふと気づきました。
「このテのトーマス・シュッテの作品につきものなのはあれや!あれはどこや!」と探してみると、


やっぱりいた!この建築物模型シリーズ(勝手に私が名づけてみました。)の作品には、常にちっちゃいおっちゃんの人形があるのです!
見えるかな?オレンジの美術館模型部分に、遠くの景色を見つめるちっちゃいおっちゃん人形!
IMGP2208.jpg

作品が設置される以前から存在していた噴水の石の上にも仙人みたいな格好のちっちゃいおっちゃん!
IMGP2209.jpg

仙人のおっちゃんは水という自然を見つめる存在でしょうか。
そしてオレンジの中に佇むおっちゃんは、カタログには「火葬人」となっていました。文明の生み出した美術を焼き払ってしまう人でしょうか。

ま。そんななんだか不気味で意味深な存在でも、このちっちゃいおっちゃん人形を観るとそれが何回目であろうと何十回目であろうと、「見つけた!」となんだかニコッとしてしまう私です。

そのほかの「おっちゃんいたよ!」の瞬間です。これはパリのネルソン・ギャラリーでのシュッテの個展のときのものです。
IMGP2149.jpg

IMGP2150.jpg IMGP2152.jpg



こちらは、同じ広場に20年前の1987年度のミュンスター彫刻プロジェクトのためにトーマス・シュットが制作した、巨大ガラスの上に乗った巨大さくらんぼ。Kirschensaule。
IMGP2212.jpg



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私の参考書的存在。いつものPhaidonのThomas Schutteカタログ。



07/21 06:04 | ミュンスター彫刻プロジェクト2007 | CM:0 | TB:0
ミュンスター彫刻プロジェクト2007 I


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Skulptur Projekte Munster 07
ミュンスター彫刻プロジェクト

2週間ほど前に急に思い立って、先週末無いお金と時間をかき集めて、ミュンスターへ行ってきました!

なんてったって10年ごとにしか行われないこのプロジェクト。
公式サイトはこちら。http://www.skuptur-projekte.de
日本語のWikipediaによる説明はこちら。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E5%BD%AB%E5%88%BB%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88

30歳前に行くには今しかない!ということで、仕事を19時に終えて21時の夜行列車で金曜日の夜にパリを発ち、ミュンスターに早朝4時半到着。土曜日と日曜日を満喫して、ミュンスターを日曜日の深夜2時に出発、パリに朝の9時半到着で、11時にはまた仕事という強行突破でした。

ミュンスターを自転車で走り抜けた2日間でした。といっても、2日間で合計4,5時間ほどしか実際に自転車に乗っていなかったはずなのに、普段の運動不足がたたってか、それかもういい加減な年齢だからか、現在体中痛いです。床に落ちたものをひろうのも辛い。

そのうえ、来週に控えた日本での1ヶ月ヴァカンスに向けて片付けなければいけないことが山積みで、時間がなくてガッツリ更新ができそうにもありません。ゆっくりちょっとずつ更新していきます。お付き合いよろしくお願いします。私の働くギャラリーのお抱えアーティストであるGuy Ben-Nerの作品もとっても良かったし。

ちなみに9月には同じような強行突破でカッセルのドクメンタ、10月はアートフェア目白押しなのでそんなことをしてる暇もなく、11月にはベネチアビエンナーレに強行突破で滑り込みセーフしてきます。で、少し落ち着いた12月にはリヨンビエンナーレに行きます。

貧乏暇なし。下っ端は辛いなー。


とりあえずSwicth+と呼ばれる、今回のミュンスター彫刻プロジェクトのために建設された建物の写真を載せてみたり。
IMGP2228.jpg



こちらはPawel Althamerによる「Path」。
どこまでも続く小道。詩的な作品。
IMGP2292_1.jpg



カタログは2冊。
Amazon.jpではどうも完結版のカタログが(まだ?)販売されていないよう。見つけたのは手歩き用のショートバージョンと、参加アーティストのインタビュー集。
私は完結版のカタログとインタビュー集、どちらも購入しました。
作品をどういう過程で制作していったのかが載っていて興味津々、そして完結版の最後にはミュンスター彫刻プロジェクトがこの40年間指針としてきた、そしてこれからも深めていくであろう、「パブリックスペースとアートの関係」に関する辞書付き!勉強になります!(って完結版のほうはAmazon.jpで買えないけど。そのうち販売されたらいいな。)
おすすめですよー。



「ゆっくり待ってますー。」と言ってくれる方に!
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07/19 03:08 | ミュンスター彫刻プロジェクト2007 | CM:0 | TB:0
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