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パーチーパーチー!


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さてさて、今週のフランスアート界は怒涛のFIAC(Foire Internationale d'Art Contemporain : 現代アート国際フェア)週間。
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私にとって今日は10月始めての本格的な休日。FIACでは今週の木曜日と金曜日に私が働くギャラリーのブースにいました。それ以外の日はギャラリー勤務。グランパレに2日もいたわりには、自分のところのブース以外はほぼ見ていない状態。だからレポートも何もできません。残念。今日は休日なので、FIACのもうひとつの会場であるルーブルのCour Carreeを観に行って、FIACの裏イベントでもある同時期に開催中の3つのアートフェアを観に行って、もしも時間があったらグランパレにヴィジターとして行こうと思っていたんですが、すべてを実行するのは無理っぽい。それにめちゃくちゃ贅沢なことを言ってしまえば、他のアートフェアに行ったりするのもなんだか仕事感が抜けないので、気合が入りません。ああ、映画とか行きたい。家でバカテレビ番組を見たい。ネコとお昼寝したい。そして何よりも10月は私がほぼ家にいないので、家が荒れまくっています。掃除したい。洗濯したい。料理したい。


今週は昼間は仕事、夜はパーティーで明け方帰宅の毎日でした。


そんなパーチーパーチーだらけのレポートでよかったら!どうぞ!


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10/30 01:32 | アートフェア | CM:0 | TB:0
Is Art Power?


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魔の10月があと1週間で終わろうとしています。
ここはふんばりどき。先週末は友人の結婚式のためにリヨンまで行ってきました。結婚式では呑みすぎて、翌日モリモリ展覧会とか行こうと思ってたのに友達の家で泥のようになっていただけです。残念。

普段は日本のテレビなどまったく見ない私ですが、リヨンに行くとみんなに「日本の本ないの?DVDないの?」とあさりまくります。そこで見せてもらった「プロジェクトX」という番組。その子の説明によると、「ガイアのなんちゃら」は今現在のアツい話で「プロジェクトX」はもう済んだ話。そして女性は出てこない、めちゃくちゃマッチョな番組。番組自体もう終わってるらしいけど、実はその存在を知らなかったんです。ドーバー海峡にトンネルを作ったアツい日本男児たちに感動し、「こんなくらいでしんどいしんどい、ゆうてられへんわ~。」と自分に喝を入れ直したのに、昨日はアメリカ人アーティスト、キャメロン・ジャミーの映画上映のコラボレートをしている灰野さん(参照:http://kanaparis.blog59.fc2.com/blog-entry-37.html)のお手伝いをして、夜中に帰ってきて、早速「しんど~い。」と泣き言を言ってしまいました。「しんどいよー。疲れたよー。もういややよ~。」とさんざん泣いたら、少しは元気になりました。だからあと1週間がんばる。


そんなわけで今日の記事。

Art Reviewというイギリスのアート雑誌が5年前から毎年発行する「アート界で最も影響力のある人は?」というデータで、今年は初めてフランス人がナンバー1に輝いたことは何日か前から知っていたのですが、その雑誌が私の手元に舞ってきました。(ちなみにそれも結構前)

まだまだじっくり読んでいないのですが、2006年アート界の権力者100行ってみましょう!

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ちなみに2005年のデータではこんな人たちでした。
1. Damien Hirst, artist, Uk
2. Larry Gagosian, dealer/ gallerist US
3. Francois Pinault, owner of Christie痴 /collector, France
4. Sir Nicholas Serota, Tate director, Uk
5. Glenn D Lowry MoMA director, US
6. Eli Broad, collector/philanthropist, US-LA
7. Sam Keller, Art Basel director, Switzerland
8. Iwan Wirth, dealer/gallerist, Hayser and Wirth, Switzerland
9. Bruce Nauman, artist US
10. David Zwirner, dealer/gallerist, US



2006年

1. Francois Pinault
2. Larry Gagosian
3. Sir Nicolas Serota
4. Glenn D. Lowry
5. Samuel Keller
6. Eli Broad
7. Charles Saatchi
8. Matthew Slotover & Amanda Sharp
9. Bruce Nauman
10. Jeff Koons
11. Damien Hirst
12. Brett Gorvy & Amy Cappellazzo
13. Robert Storr
14. Iwan Wirth
15. Marian Goodman
16. David Zwirner
17. Gerhard Richter
18. Marc Glimcher
19. Jay Jopling
20. Mike Kelly
21. Paul Schmmell
22. Andreas Gursky
23. Cheyenne Westphal & Tobias meyer
24. Barbara Gladstone
25. Thelma Golden
26. Victria Miro
27. Dakkis Joannou
28. Richard Prince
29. Rubells
30. Donna de Salvo, Shamim Momin & Chrissie Iles
31. Daniel Birnbaum
32. Steven A. Cohen
33. Michael Govin
34. Simon de Pury
35. Sadie Coles
36. Robert Gober
37. Eugenio Lopez
38. Bruno Brunnet, Nicole Hackert & Philipp Haverkampf
39. Francesca von Habsburg
40. Jeffrey Deitch
41. Nicholas Logsdail
42. Thomas Hirschhorn
43. Iwona Blazwick
44. The Wrong Gallery
45. Jeff Wall
46. Hans Ulrich Obrist
47. Ingvild Goetz
48. Pierre Huyghe
49. UBS
50. Deutsche Bank


まるで暇人のように地道に50人の名前をタイプしてしまいました。
もう疲れたので、あとの50人そしてコメントはまた今度にしてください。
許してね。

こんなんでも良かったらクリックお願いしまーす。やっぱあかん?


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10/24 03:24 | アート界関連ニュース | CM:2 | TB:0
Robert Rauschenberg 「Combines」


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10月11日から1月15日までポンピドゥーセンターで行われているRobert Rauschenberg(ロバート・ラウシェンバーグ)の「Combines」展に行って来ました。

なんて言って、行ったのは10月9日のオープニング・パーティーなんで、結構日にちがたってしまいました。

恥ずかしながら、Rauschenbergのことは名前くらいしか知らなかった不届き者の私。オープニング・パーティーの招待状があったので行ったんですが、誘った友達とも「ラウシェンバーグのことよく知らんねん。」「絵画と家具を融合させた人ちゃうん?」なんていうばかげた会話を交わしておりました。


しっかーし!これがめちゃくちゃ感動するほど良かったのです。


Robert Rauschenbergは1925年、テキサス生まれのアメリカ人アーティスト。今回の展覧会は、ニューヨークのメトロポリタン美術館、ロサンゼルスの現代美術館(MOCA)、そしてポンピドゥーセンターのあとはストックホルムの現代美術館を巡回するもので、1954年から1961年にかけてラウシェンバーグが創作したCombinesというシリーズのうち、50点が展示されています。

それでは知識ゼロの私と、少し知ってる(でもほんの少しっぽい)パリの某老舗ギャラリーで働いている一緒に行った友達、アリックスちゃんの会話をどうぞ。

私「いいね~。何がいいってさ、コラージュでいろんな布地とか写真とかその他諸々のものを2次元の世界に貼り付けて、プラス油絵も加えているんやけど、その油絵の部分もそのほかの3次元的世界を持つ物質と同じように扱われていて、油絵の絵の具自体も3次元になってる。」
アリックス「そうやんな。絵の具ってそういうときでも平面上に塗るものとして扱われがちやのに、ラウシェンバーグは3次元的な物体として扱ってるよね。」
私「よく見るとさあ、布地とか黄ばんでるし、写真も古臭くなってて、これって50年代にラウシェンバーグが創ったときには、布地はもっと白くて、写真はもっと色鮮やかやったんやろか。」
アリックス「ほんまやなあ。当時の写真とかあればいいんやけどなあ、もっと鮮やかな色として想像したほうがいいかもなあ。でもラウシェンバーグやし、保存とかちゃんとされてそうちゃう?」
私「そやな。わからんけど。」

私「またおんなじこと言うけどさあ、貼り付けられてるオブジェってさ、きっと当時は一般的に使用されてた日常のものやん。でも21世紀の私たちが見ると、なんか蚤の市的感覚ですごくノスタルジーを覚えへん?」
アリックス「でもさ、ラウシェンバーグはきっともっと彼の日常生活、だから私生活的オブジェを取り込んでるやん。ノスタルジー的感覚というよりも、他人の私生活を覗いてるようなもっと親密でくつろいだ感じじゃない?」
私「そっかー。そういわれてみればそうかも。結局現代でも同じことしてるんやけど、現代のアートってこういう日常生活用品を利用して作品を創作すると、すぐにアンチ消費社会みたいになってしまうけど、そうではないんやんな。もっと詩的な雰囲気がかもし出されてるよな。え?ソフィー・カル的みたいなん?」

などというバカバカトークを繰り広げていたわけです。


ちなみに私が一番有名と思っていた作品はこれで、
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アリックスが一番有名と思っていた作品がこれでした。
RRpilgrim.jpg



では、まじめに説明してみると、、、


Robert Rauschenbergは1953,1954年から、オブジェ、大衆文化のイメージ、抽象絵画などを、なんのヒエラルキーもなく融合させていきます。これらの作品は絵画作品を創作するという行為と機械的に繰り返されるイメージとレディーメイド(参照:http://www.artgene.net/dictionary/cat16/post_4.html)の三つを結ぶ新しいアートとして、「ネオ・ダダイスト」と評価されます。

当時の現代アートの主流であった抽象表現主義(参照:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8A%BD%E8%B1%A1%E8%A1%A8%E7%8F%BE%E4%B8%BB%E7%BE%A9)の理想主義に反して、Combinesシリーズは日常生活を反映した私たちがすぐに識別できるイメージを利用したものでした。

1961年にラウシェンバーグは「世界が巨大な絵画であると認識できない理由はない。」と言っています。

1948年にラウシェンバーグが入学したカリフォルニア北部のBlack Montain Collegeでは、バウハウス出身のJosef Albersの指導を受け、「ジョーゼフ・アルバースは「アートを創る」ことを教えなかった。彼は私たちがどのように物事を「見る」のかに興味を持った。」と言っています。

1949年からニューヨークに住み始めたラウシェンバーグはJohn CageやMerce Cunninghamと交流し、またCy Twomblyとはヨーロッパ、北アフリカ旅行にも繰り出します。

美術評論家のLeo Steinbergの記述によれば、「私はJasper Johnsが、20世紀でピカソのあとに最も多くの発明をしたのは、ラウシェンバーグだと言っているのを聞いたことがある。それは私の見解によると、世界で絵画的平面にその地位を再び与えたのはラウシェンバーグであるということだと思う。」

Combinesシリーズは絵画、彫刻、オブジェを混ぜ合わせて創作されたもので、絵画的空間における「現実」というものの世界を拡げる役割を果たしました。これらの作品たちは実際に、観客の世界にまで入り込み主張します。また彼は、抽象表現主義のアヴァンギャルドのアーティストたちが非難して避けていた、「現実世界の表現」を取り入れました。

1.jpg  35k.jpg  RRauschenberg6D.jpg

最後に再びバカトーク。
私「ってかさー、こういう作品ってお金かかってるよねー。当時のギャラリストは相当制作費払ったはず。」
アリックス「ほんまやな~。剥製のでかいヤギとかめっちゃ高そう。だって何日間狩人がかけて捕まえたんかわからんけど、そのときの食費とか全部込みの剥製動物の値段やで。」
私「そやんなー。大変なアーティストよな。」

もっともっと書きたいんだけれど、今日はもう疲れたのでこのへんで。




なんだかんだ書き出すとキリがありません。自分ではカタログを買えないので、働いているギャラリーから借りてきて、毎晩どっぷりラウシェンバーグワールドにはまっています。
このカタログが本当にいいんだ!
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10/20 05:00 | 展覧会 | CM:7 | TB:0
ポンピドゥーセンター・ストライキ中


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今週の12日木曜日から、ポンピドゥーセンターがストライキのため完全閉鎖されています。

このストライキは10月3日から一部で行われていたようですが、センター閉鎖という事態にまで至るほど、ストライキ参加職員の数がこの木曜日には増えてしまい、止むを得なくなったようですね。

その理由はずばり人員不足。労働組合は、労働条件の改善、主に新しく62のポスト(職)の設置を要求していますが、金曜日の時点で経営陣は12のポストの設置しか提示していません。

木曜日と金曜日は閉まっているとニュースで見たんですが、昨日も「今からイヴ・クライン観に行ってくる~。」とギャラリーに寄ったオーナーの息子が、「閉まってた、、、」と言ってたので閉鎖だったし、今日は日曜日なので交渉会議が行われるわけもないので、閉鎖のはず。


このニュースを知って、「ひやー!そんなにたくさんのポストが設置されたらポンピドゥーセンターで働けるチャンス??!!履歴書送ろうかな~。」と言ってたら、彼氏が「どうせ監視員とかじゃないのん?今の仕事のほうが面白いてって。」と言ってきた。そうかなあ?でも監視員ってアルバイトだと思うんやけどなあ。ま、よくてデスクワークとかコピー取ったりとかかな?そういうのもインターンシップ生の仕事っぽいし。実際のところ、どうなんでしょう?

ちなみにポンピドゥーセンターには現在1000人ほどの社員が雇われているようです。多いなあ。でも監視員とか受付の人とかセキュリティーの人とか入れたらそれくらいになるんやろうな。

今日は10月始まって以来の休日だ!何しよう?多分ダラダラするだけですけど。
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10/15 19:05 | アート界関連ニュース | CM:3 | TB:0
自己規制の在り方。


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2週間ほど前から書きたかったこと。フランスアート界だけではなく、今日のアート界、もっと広範的に今日の社会における「アート」という表現媒体に関しての話題です。

あるロンドンのギャラリストが「終わりの始まり!」と題して、ノーコメントで送ってきたチェーンメール(この日本語は合ってますか?Fwdで送られてくるメールのこと)にある記事が添付されていました。

それは私が以前に記事を書いたHans Bellmerの「Anatmie de desir」という展覧会に関するもの。(参照:http://kanaparis.blog59.fc2.com/blog-entry-19.html

その記事によると、、、


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ロンドンにある有名なアートセンターの一つであるWhitechapel Art Gallery(ホワイトチャペル・アート・ギャラリー)が、開催中のハンス・ベルメール展において、10点近くのドローイングを展示しないことを決定しました。
ホワイトチャペル・アート・ギャラリーのディレクターであるIwona Blazwickによると、シュールレアリズムの重要な立役者の1人でもあるこのハンス・ベルメールの「エロティックな作品は庶民的な地区(この場合の「庶民的」は、移民が多いという意味で理解してください。)に住むイスラム教徒たちに衝撃を与えるものである」という理由からです。
この展覧会は、去年にはパリ、そしてミュンヘンにて開催されたわけですが、この不意な決定に関係者は驚きが隠せません。
展覧会のキュレーターであるAgnes de la Beaumelleは、ロンドンでその展示会場の広さや構成にあわせてまず、作品の選択をしました。しかしこれは、世界中を巡回し、様々な会場で開催されるような大きな展覧会では避けられないものです。
しかし今回の措置は、キュレーターの仕事を無視したと言っても良いもの。ディレクターの権限一つで決定できる類のものではないのです。
その上たとえ展覧会でこれらの作品を展示しなかったとしても、公式のカタログにはそれらの作品は載っているのです。

最も不思議であるのは、この決定に関して、ディレクターに何らかの示唆をした者もいなければ、脅迫があったわけでもないということ。
既に作品提供を受諾した二人のコレクターは反応し、パリのギャラリストであり、この措置をオープニング・パーティーの時に発見したNathalie Seroussiは「どのようなコミュニティーであろうとも、美術館のディレクターやキュレーターの仕事に規制を与えることは許されるべきではないし、、このような措置はベルメールのような、多くの作品が明白にエロティックであるアーティストに対して恥ずべき行為である」と言及しています。またパリのギャラリー、Galerie 1900-2000のディレクターであるMarcel Fleissは、貸し出しを受理した5作品が今回の措置を受ける結果になり、怒りを隠せません。「もしもこれらの作品が再び展示されなければ、そのほかの貸し出し作品もすべて引き戻す」と言っています。



このようなアート界における(造形芸術だけでなく、舞台芸術においても)、イスラム教徒の反応を心配した自己規制の措置は、ここ何年間かヨーロッパ中で行われています。

しかしおかしいのは、これらの自己規制の前に各地のイスラム教徒たちからの脅迫があったわけでもなんでもないのです。
私たちが毎日見るテレビや、それこそ街角でも、もっとずっと宗教的に酷い映像や行為を日常的に目のあたりにしている今日の社会。そんななかで、ハンス・ベルメールの、宗教にはまーーーーーーーったく関係のない作品を、ただ「エロティックである」という理由で展覧会の趣旨や学術的見解までをも無視して決定された今回の自己規制に、本当に頭をかしげるばかりです。


この展覧会は本当に素晴らしいものだったので、本当に本当にこんな話が出て残念で仕方がありません。


このことに関して話したみんなも
「そんなんにいちいち腹立てて反応してたら、いまどきイスラム教徒とかやってられへんで。そこらじゅうにエロティックなものなんてあふれかえってるやん!」
とキレキレでした。

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10/14 05:39 | アート界関連ニュース | CM:6 | TB:0
NUIT BLANCHE 2006


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ああ、やっとNuit Blancheのことが書ける。

Nuit Blancheとは日本語に訳すとずばり「徹夜」。フランス語で「昨日Nuit Blancheやってんかー。」と言えば、直訳では「白い夜」で「白夜」?なんて思いがちですが、「昨日徹夜やってんかー。」という意味。

まあそんなことはどうでもいいとして、パリ市が5年前から始めたこの企画。簡単に言ってしまえば、「徹夜でパリ中を現代アート巡りをしながら遊ぼうぜ。」というもの。最近ではパリ市の働きかけにより、ヨーロッパの他の都市でも開催されているようで、パリにいずとも楽しんだ人は多いはず。

しかしこのNuit Blanche。私は3年目の参加だったわけですが、どうも好きでないのです。ひたすらパリ中を歩き回って、やっと次の作品にたどり着いたと思いきや、「え?これだけっすか?」なんてことがざら。実際私以外のパリ在住の人たちに聞いてみても、「Nuit Blanche疲れる。大して良くない。」なんて言っています。だから今年は「行かんとこっかなー。忙しいし。」なんて思っていたのですが、プログラムを見て豹変しました。

こちら2006年の公式サイト。http://www.nb2006.paris.fr/

「マレ地区とかシャンゼリゼとかにはずえーーーったい行きたくない。」と思っていた私のココロをすっかりとりこにしたのでした。

なぜなら、一般的にいわゆる「パリで治安の悪い地区ナンバー1」に君臨するla Goutte d'Or地区での展示があったのです。この地区はバルベスなんかに代表される危険地域。私が立ち寄るとしたら、友達の家にあぞびに行く、生地(安い生地屋さん街があるんです)を買いに行く、電化製品(うちの電化製品はこの地区に点在する中古のみ)を買いに行く、の3点で、「こんな機会でないと、夜のla Goutte d'Orを散策するチャンスなんてもう2度と来ない!」と思ったのです。そのうえ、普段絶対に行かない、24時間麻薬の売人や娼婦たちであふれかえっているミラ通りもプログラムに組み入れられているじゃあないですか!

そんなわけで、別に現代アート目的でもなく、ただ普段足を踏み入れづらい地区を散策したい!という理由で繰り出した夜でした。

しかーし、これがとてもよかった。

まあまとめてしまうと、今年のキュレーションはつい最近までパレ・ド・トーキョーのディレクターであったNicolas BourriaudとJerome Sensが仕切っているので、今までのパレ・ド・トーキョーで紹介されてきたアーティストの作品ばっかりなんですけど、このNuit Blancheのために製作された新作ばかりだったのです。


ではレポート行ってみましょう!


10/13 04:46 | 未分類 | CM:6 | TB:0
2006年10月27日は何の日?


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いそがし、いそがし、いそがしわー!

という今日この頃。今週はロンドンでFrieze Art Fairが開催されています。今日がオープニング。私は今回はパリで待機なので、「今週はゆっくりできるな~。」と高をくくっていたのに、大間違いでした。よく考えたら(まあ考えなくても)普段4,5人が働いているギャラリーで、2人になるわけだから仕事は倍。そのうえ30分ごとくらいにロンドンから「○○コレクターに○○の写真を送って。」だとかいう電話がひっきりなしにかかってきて、仕事が倍な上にギャラリーがまるで二つあるかのようになっていて、ドッタンバッタンしております。

そんな毎日ですが、ちゃんと遊んでます。おとついはポンピドゥーセンターで始まったRobert Rauschenbergの展覧会のオープニングパーティーに行ってきました。そのあとその場で偶然会った知り合いたちと晩御飯を食べているときに話題になったことについて、今日は書いてみたいと思います。

その話題とは、1939年生まれのフランス人アーティストであるJean-Pierre Raynaud(ジャンーピエール レイノー)が彼自身が所有している彼自身の作品のコレクション、1962年からの80点を、パリのクリスティーズというオークションハウスで競売にかけるというもの。その総合評定価格は800000ユーロにまでなるのですが、この競売、なんとなんと最低価格が設定されていないんです。


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ジャンーピエール レイノーと言えば、ポンピドゥーセンター所蔵のこの作品が有名かな?

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あとセンターの前のでかい金色の植木鉢かな?


ではでは行ってみましょう!



10/12 05:00 | アート界関連ニュース | CM:0 | TB:0
パリモード週間


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ヨーロッパの現代アートギャラリーにとって、毎年10月はめちゃくちゃ忙しいとき。なぜならロンドンではFrieze Art Fair、そしてパリではFIACという二つの大きなアートフェアが開催されるからです。
そんなわけで私にとっての今月は「魔の10月」。

毎日の残業&夜遊びに加えて、今日と昨日はせっかくの週末なのに、友人からアルバイトを紹介されて引き受けてしまったのです。

パリでは2007年春夏コレクションの発表ということで、今週はモード週間なのです。そして私のアルバイトは日本人のクリエーターの方の見本市ブースで、お客さんの相手&通訳をするというもの。好奇心旺盛な私が引き受けないはずがないこのアルバイト。

私が今日と明日働くブースは、日本ではバーニーズ・ニューヨークにも仕入れをされているHIROMI TSUYOSHIというニットのブランド。今週にはパリのいろいろな場所で同じような見本市が行われているようですが、私がアルバイトをするブースがある見本市は、チュイルリー公園に位置するAtmosphere d'eteというものです。

如何せん2007年春夏コレクションですので、発注をするバイヤーさん以外は写真ご法度っぽいので、写真がなくてごめんなさい。そのうえ公式サイトも見つからない。

オーガナイズのされ方は、いわゆるアート関係のフェアと同じような感じで、コーヒーチケットがもらえたり、軽食を食べられるような場所があったり、シャンパンがサーブされたり。
見本市に来られる方は、ショップのバイヤーさん、プレスの方なんかで、普段見られないようなことや出会うことのないような人たちとおしゃべりができて、とてもよい体験です。

アートの世界に比べるとモード界とは言え、派手さにはいまいち欠けますが、みなさんさすが商売人。クリエーターの方たちもバイヤーの方たちもプレスの方たちも、愛想がめちゃくちゃ良いのです。そしてモード界は日本人によって支えられていると言っても過言ではないなあと思うような大量の日本人!

HIROMI TSUYOSHIのブランドは本当にかわいい服ばっかりで、他のブースの服もそれぞれ個性やブランドの色があって、素敵でした。

こんなところにいたら、どれも欲しくなってもうどうにかなってしまうんじゃないかと心配でしたが、自分の近年の物欲のなさに愕然とした一日でもありました。日本にいた頃の私なら気が狂ってたかもしれませんが、今日はどの服も「すてきやなあ。」とひとつひとつの作品として捉えている自分がいて、物欲がなくなっていることに驚きながらも、少し安堵したことも否めません。そしてモードに関係する各種お仕事の幅の広さにも驚きました。

とにかく来てはる日本人たちがみんなかわいらしい格好をしてはった。

いわゆる日本で言う「ショッピング」なんて、もう何年してないんでしょう。それでも物欲が戻ってこない私。しょっちゅう日本にいるお母さんが「もう着なくなったからあげる。」とフランスまで送ってくれる服たちで満たされてしまっているんやなあと、お母さんに感謝。これからもよろしく。

予想以上にフランス語の必要がなくて、なんだか申し訳ない気分でいっぱいですが、明日も一日がんばりまっす。うりゃ!


う~む。なんの情報もない記事ですいましぇん。
ランキングが上がってきました!いつもありがとうございます。
こんな記事ですが、ずうずうしく今日もお願いしまーす!


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10/08 03:22 | ワタクシゴト | CM:2 | TB:0
William Forsythe 「Three Atmospheric Studies」


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昨日はシャイヨー劇場まで、私が最も敬愛する振り付け師ウィリアム フォーサイスの”Three Atmospheric Studies"を観に行ってきました。
私は今までフォーサイスの最近の作品(ここ10年くらい)を観たことがなく、昨日の公演はフォーサイスの最新作ということで、わくわくしていたのです。

ギャラリーでの残業がなかなか終わらなくて、すんごく嫌なこともあって、半泣きでタクシーを探してるのに見つからなくてってさんざんでしたが、なんとか開演に間に合いました。


ウィリアム フォーサイスはダンスによって彼の政治的批判や思想を表現します。今回は、アメリカ人である彼による戦争批判。
しかしがっくし。フォーサイスなのにいまいちでした。彼の伝えたいことも説得力がありませんでした。
公演は3部に分かれているのですが、2部では大勢の観客が席を立って退場していったり、最後にヤジが飛んだりするほど。公演終了後もいつものフォーサイスで見られるような、パーンとはじけたように拍手が巻き起こって会場中が立ち上がってブラボーを捧げるようなこともありませんでした。

私が唯一好きだったのは、1部目。フォーサイスカンパニーのダンサーたちが様々な色のTシャツとパンを着用し、息を吸ったり吐いたりしながら音楽無しで踊ります。ダンスは、「踊る」というよりも「身体の動き」と呼んだほうがいいようなもので、何秒かに一度舞台上がストップするのです。それを観ながら、私は19世紀のフランスアカデミーの画家であるJacques-Louis Davidの絵画を鑑賞しているような気分になりました。



ダヴィッドの絵画には、ドラマティックなシーンをまるでストップウォッチで止めたような、人物やシーンが描かれています。
david-horatii.jpg

image0.jpg

こんな感じで。

フォーサイスのダンスのストップされた舞台は、まるでこれらの絵画のようで、計算されつくされたダンサーの姿と配置、また彼等の着用している洋服の色による構成が素晴らしかったです。

フォーサイスは今回の公演を、Lucas Cranach the Elder(ルーカス クラナッハ(父))が1503年に描き、現在はミュンヘンのピナコテークにある、Klage unter dem Kreuzにインスパイアを受けて創作しました。
crana1-8.jpg


2部、3部はこの作品の、右上に見える黒く、今にもどんどん画面を支配していきそうな雲、十字架にかけられ殺されようとしているキリスト(息子)とその下に位置するマリア(母)などを中心に、ダンスが繰り広げられて行きます。音楽はなく、すべて言葉によって舞台は覆われていきます。

この2部、3部は、本当に残念なことに駄目でした。絵画によるインスパイアや、戦争、現在のアメリカ批判などをダンスで表現しようというプロセスは非常に良いと思うんですが、なかなかそれらを目の前にして納得できない自分がいたのです。

公演終了後、大して拍手もしなかった私ですが、なんとなんと!フォーサイス自身が出てきたのです!彼の公演は何度か観たことがあるのですが、本人が舞台に出てきたのを観るのは初めての私。彼がダンサーたちに囲まれて出てきたときは、今までずっと夢に描いてきた私にとってのスターが目の前にいたわけで、全身に鳥肌がたって、手が痛いほど拍手喝采をしてしまっていました。非常に美しい人間だった。その一挙手一投足も体も。

ゲンキンな私。「きてよかったわー!」と叫んでた。

フォーサイスカンパニー公式サイト。
http://www.theforsythecompany.de/

この記事、後で書き足すと思いますがとりあえず。

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10/05 21:18 | コンテンポラリーダンス | CM:0 | TB:0
ルイ ヴィトン財団


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昨日今日とフランスアート界を騒がせた話題と言えばやはりこれ!
「LVMH財団建設」

LVMHとはLois Vuitton Moet Hennesyの略で、巨大モード&飲料&でかすぎてもう何を扱ってるかよくわからへんわあグループのことです。
そのLVMHがFrank Gehryという世界的に有名な建築家で、ビルバオのグッゲンハイム美術館を作ったり、ロサンゼルスのウォルト ディズニー コンサート ホールを作ったりしてる人をその財団建設責任者に選びました。もう77歳のおじいちゃん。建築家に引退という文字はないのね。政治家もそうだけど、、、(皮肉)

10月2日月曜日にパリのルイ ヴイトン本店で行われた記者会見では、パリ西部に位置するブーローニュの森のjardin d'Acclimatationに建設予定のLVHM財団のデジタル模型が発表されました。
こちら。
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え?雲?よくわからへーん。

とにかく透明で背の高い建物なんやなというのしかわかりましぇん。
記事によると、「40メートルの高さを持ち、150メートル以上の長さの温室のような建物が水辺に建設される。」らしいです。

そしてもうひとつのニュースはこの財団では、現代アートを中心に(だけではないとLVHMは言いたいみたいですが。)集められたコレクションや展覧会が開催されるわけですが、なんとそのディレクターに今年でMusee d'Art Moderne de la Ville de Paris(パリ市立近代美術館:こないだDan Flavinの展覧会を紹介したり、次期ディレクターについて書いた美術館のことです。)のディレターをやめるSuzanne Pageが任命されました。
コレクションの常設展としては、Richard Serra, Matthew Barney, Takashi Murakami, Ange leccia, Chris Burtonなどの作品が展示される予定だということです。


ちなみにこの財団、2010年完成予定らしいですが、このニュースを知ってまずはじめに思ったことが「私4年後にはどこにいて何してるんだろう?」でした。まだパリにいてお披露目に立ち会うことができるかなあ?


はいわかってます。あんまり詳しく書きませんでした。だって疲れてるんです。
だから今日はこれくらいに多めにみてください。だからクリックお願いしやっす!


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10/04 04:32 | アート界関連ニュース | CM:2 | TB:3
運び屋kana


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下っ端kanaのギャラリーのお仕事の中で、「運び屋」というのがあります。
美術運送業者に頼むまでもないような比較的小さい作品を、パリのメトロやタクシー、はたまた徒歩なんかを利用して、時にはコレクターの家へ、時には美術修復家さんのところへ、時には額縁屋さんのところへ、時にはギャラリーからギャラリーへと運ぶのです。

今日は先週購入された作品をコレクターさんの家へ運び、帰りに小切手を持って帰ってくるということをしました。普段の私なら「こんなくらいならメトロで余裕!」と言い切って、果敢に出て行くのですが、今日行くところはメトロの乗り換えが邪魔臭そうなところだったし、雨も降っていたので、みんなの「そんなもんタクシーで行き!」というありがたい意見を汲んで、楽しました。

そのタクシーで、運転手さんと
「何を運んでるの?」
「絵ですよ。」
「いくらくらいするの?」
「これは6000ユーロですよ。」
「へー!何のために?」
「コレクターの家に飾るために?」
「へー!そんなん飾ってる家もあるんやねえ。」
「君のギャラリーにはもっと高いものもいっぱいあるの?」
「これは紙に油絵の作品ですから安いほうですよ。絵画ならもっと高くなりますよ。」
「へー!でもそういうのんを買う人はお金持ちやから、6000ユーロの買い物なんてふつうなんかねー。」
「そうですねー。下っ端の悲しいギャラリーアシスタントでしかない私にとっては何でも高いですけど、高いか安いかなんて、すべて相対的な概念ですからねー。」
「ほんまやなー。いつか宝くじにあたったら、君の働くギャラリーで買い占めに行くわ!」
「是非是非!そのときは私の名前出してくださいよー!マージンもらえるかもしれないし。」
なんて。


運んでいる作品の値段を聞かれたときは、「ひや、誘拐されるやろか。脅されるやろか。」と意味もなく心配になった小心者の私ですが、今までこうやって数々の現代アート作品たちを運んできたなあと思い出しました。

一番辛かったのは、額縁屋さんに預けていたゲルハルト リヒターの写真に絵の具で彩色した作品を、絵の具が額縁のガラスの部分にくっついてはがれないということで美術修復家さんのところに運んだとき。真夏のとても暑い日で、額縁屋さんで作品を受け取ったのはいいけれど、普段はパリでつかまりにくいタクシーをつかまえるのを特技としている私なのに、その日は何故かつかまらない。空きタクシーが来ない。そのうえ結構大きくて重い作品を抱えているので、動きが鈍くなってしまって、暑くて汗はダラダラでてくるし、タクシーはつかまらないし、「ゲルハルト リヒターの作品(めっちゃ高い)なんて抱えてこんな人通りの多いところにいて、そのうえガラスの額縁やし壊れやすいし、もーどーしたらえーのー!」と泣きそうになっていました。
結局タクシーは額縁屋さんからかなり離れた大通りで何分も待ってつかまえることができました。
自分へのご褒美に修復屋さんのところについてからは、やけにそこに長居して、彼等の作業を観たり、修復中の作品の過程を説明してもらったり、社会見学満喫しました。

一番怖い思いをしたのは、私の働くギャラリーから比較的近い場所に位置するほかのギャラリーまで、マックス ベックマンの作品を取りに行ったとき。
ギャラリストに「○○ギャラリーにまで作品を取りに行って。ギャラリーの名前を出したらすぐわからはるから。」ということで、一体誰の作品を受け取りに行くのかも何も知らずに行ったのです。ほんで着いてみて、ギャラリーの名前を出して私の前に現れたのはマックス ベックマンの素晴らしいデッサン。うっひょー!と思うのもつかの間、「じゃあ良い一日を!」と言われて送られました。今なら「あの、目隠しのためだけでもいいですから軽く梱包してください。」だとか、前もってそのギャラリーに電話して梱包されているかどうか、もしもされていない場合は自分で梱包グッズを持って行くなんてこともできるんですが、その当時はまだ研修生で、右も左も分からない頃。
「ええー!」と思いながらも、丸見えのマックス ベックマンを両手に抱えてギャラリーへと帰って行ったのです。その途中にはポンピドゥーセンター横にあるニキ ド サンファルの彫刻がある噴水があって、子供たちがこれまたサッカーしていたんです。子供のサッカーやし、ボールはどこに飛んで行くのか予想不可能。上記の場合は暑くて出る汗&デブ汁だったんですが、今回はひたすら冷や汗でした。


本当に低賃金肉体労働者は辛いよ。

だから、パリで作品ぽいものをヒーフー言いながらメトロもしくは徒歩で運んでいるちっちゃい日本人の女の子を見かけたら、それは私だと思うので、遠慮なく誘拐してください。


でも私の心配より作品の心配のほうがされそうなのも、悲しき下っ端の人生。

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10/03 05:06 | 出来事 | CM:0 | TB:0
Philippe Ramette


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パリに星の数ほどある現代アートギャラリーの中でも、私の好きなギャラリーのひとつである、gallery xippas。
ここは巨大ギャラリー、Yvon Lambertの上に位置していて、パリ以外にはギリシャのアテネにもギャラリーを持っているのです。何が好きかというと、Yvon Lambertのカルチャーセンターのようになっているとも言える広いスペースを抜け出して、左の階段を上がって行く。その階段を上がって行くという行為が非常に好きです。それは比較的幅の狭い木の階段スペースで、上がって行く先に何が待っているのか全く見えないのです。階段は少し急で長く、いわゆるお金持ちでお年寄りであることが多い現代アートコレクターのことも、ベビーカーに乗っている赤ちゃんを連れた現代アート好きの若いカップル(現代アートギャラリーがひしめきあう土曜日のマレ地区にはよく見られる光景です。)のことも、何も考慮に入れていない構造。このギャラリーがアテネにスペースを持っていることとも関係があるのかはわからないけれど、それはまるで現代アートの神殿の階段を上って行くような感覚に襲われます。また階段が木製なところからも、まるで知り合いの人の家に入って行くような、親密な、そして隠れ家的な雰囲気も持っています。

そんなgalerie xippasの今期の展覧会は、1961年生まれでパリ在住のアーティスト、Philippe Rametteです。






10/02 03:10 | ギャラリー | CM:2 | TB:0
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