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ポルノか芸術か


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Henri-Claude Cousseau、現パリ国立美術学校(ボザール)のディレクターが、6年前の2000年に、当時ディレクターを務めていたcapcボルドー現代美術館で行った「Presumes Innocents:l'art contemporain etl'enfance (推定無罪:現代美術と子供たち)という展覧会に関して、告訴をされ取調べを受けたようです。

展覧会での作品に衝撃を受けたある父親による訴えで、ある児童保護団体が告訴を掲げたところから始まり、2000年の10月23日から捜査が行われていました。


まずひとつめの罪(!)は、未成年者を利用したポルノグラフィーを使用したこと。最高3年の禁固刑と45000ユーロの罰金。
もうひとつの罪(!え?しつこい?)は、暴力的でポルノグラフィックなメッセージを伝播したこと。最高3年の禁固刑と75000ユーロの罰金。

調書によると、担当の刑事は、「物的証拠になりうるような材料をかき集めるのは不可能であった。」ということですが、現実に、展覧会終了後に指摘されたので、刑事はウィーンのアーティスト、Elke Krystufekのヴィデオを見ることしかできなかったようです。

原告側によると、このアーティストはきゅうりでマスターベーションを行い、そして性器を縫い合わせたヴィデオ作品を展示していたらしいですが、これはCousseau氏によると、「まったくのファンタズム(潜在的欲望を満たす幻想)でしかない。」ということで、そのような作品が展示されていたわけではないらしい、、、。

しかしどちらにしても、担当の刑事たちは、「これらの作品を、展覧会に来た未成年者が見たかどうかを知るのは不可能である。」と言及しています。また捜査官たちは、「耐え難いイメージを持つ可能性のある作品を、未成年者が見ることがないように、特別措置が取られていた。」とも明言しています。実際にクラス単位で展覧会を訪れた49人の教師たちのうち、2人だけがこの展覧会を問題視していました。

Cousseau氏と共に、この展覧会のキュレーションを行った、現在はルーブル美術館の学芸員であるMarie-Laure Bernadecと、美術批評家であるStephanie Moisdon-Tremblayも出頭が命じられています。またこの展覧会に作品を提供した80名のアーティストのうち、クリスチャン・ボルタンスキ、アネット・メッサジェー、ナン・ゴールディン、シンディー・シャーマンなどを筆頭に25名が告訴の対象となっています。

被告側の弁護士は、「この告訴は何らかの法的論理にのっとるものではなく、カタログ以外では誰一人としてこの展覧会のあとをたどれる人はいません。実際に私たちは未だに予審に関する資料を受け取っていません。共助の依頼は4年も続きましたが、その間、司法警察が行っていたことは展覧会に参加したアーティストたちに連絡を取ることでした。例えば、Robert Mapplethrope。1989年に死去しているアーティストです。かわいそうなことに国際刑事警察機構から質問を受けたのは何の関係もない同名の人物だったのです!」

他にも、アーティストであるPaul-Armand Getteは「展覧会では展示されなかったが、カタログに掲載されていた作品」に関して告訴を受けたようです。それもパンツが吊り下げられたクリスマスツリーの作品で。

今回の訴えを受けて、アーティスト、美術史家、教授、ギャラリスト、学芸員、研究者たちなどが請願書を作成中。この請願書は「我らの自由と権利」という題名がつけられ、「思想、創造、表現の自由が侵されようとしている」ことを嘆いています。11月18日から始められたこの請願書(署名集め)には、「メディアや広告媒体が商業的理由から暴力的な映像を大量に垂れ流している現在、何世紀にもわたって私たちの文化が培ってきた、芸術作品およびそれらを創作する者、またそれらの発表の場を与える者の地位が否定されることに憤慨している。」と記載されています。

サインはもう既に1500人分集まっているようで、フランス文化大臣のRenaud Donnedieu de Vabresもクーソー氏の擁護に当たっています。「アーティストは、一般の人間と比べて、より多くの自由を得ることに喜びを感じる。なぜなら彼らの役割は、崩壊の前兆や世の中の激昂を表現することにあるからである。」
こういう考え方はだいっきらいです。
別にアーティストだからって何も人よりえらいわけでもないし。
ばかげてる。と思ったけれど、続けてみます。

美術史家のPaul Ardenneも「伝統的にアートという分野が受ける自由放任は問題であり、アートという名のもとに許容されるいくつかの行為には、もしもそれらが日常生活の世俗的なシーンにおいて実現されるならば、すぐにそれらにたずさわったアーティストたちが罰されるだろう。だからといって、今回のようにまるで美の保護者であるかのように演ずる疑わしい原告を信用することは許されない。しかし問題になっている作品たちは、1960年代、70年代に発表されたパフォーマンスなどと比較すると、非常に「おとなしい」ものである」と発言しています。
「最も危険なのはこのHenri-Claude Cousseauへの刑によって、法律によって裁かれることを恐れ、自己規制の波が起こることであろう。私たちはそれに負けてはいけない。」
自己規制といえばこの間このブログに書きましたね。
http://kanaparis.blog59.fc2.com/blog-entry-99.html#comment_top

この展覧会のカタログつくりに参加した、作家であり美術批評家であるJean-Charlesは「今回の出来事は思想の自由の禁止を合法化してしまうことであり、許されることではない。しかしこれは、このような問題に対するフランスの法律の恐るべき無能力を示す機会でもある。」と受け止めています。


う~ん、この展覧会を見てないからなんとも言えませんけれど、実際展覧会で性的、または暴力的な表現のある作品って、展示のされかたもちょっと隔離されたようになっているし、注意書きのパネルもある。この展覧会もそうだったんやと想像します。それにそういうものを避けるためにも、社会見学とかで美術館に行くときは先生が行くんじゃないの?そういうために親はいるんじゃないのん?と思いました。

アー長い記事だった。
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11/30 07:16 | 裁判 | CM:3 | TB:0
マドリッドについて教えてください。


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ミクシー風に質問してみます。あは。

guernica.jpg
お正月にマドリッドとセビーリャあたりに行きます。
で、マドリッドでおすすめの現代アート場はありますか?
もちろんプラド美術館と国立ソフィア王妃芸術センターには行きます。

あとギャラリーで行ってみたいなあと思っているところは
Distrito Cu4tro(http://www.distrito4.com/home.asp)
Galeria Marta Cervera(http://www.galeriamartacervera.com/)
Galeria Elvira Gonzalez(http://www.galeriaelviragonzalez.com/)
Galeria Javier Lopez(http://www.galeriajavierlopez.com/)
Rafael Perez Hernando()
Michel Soskine Inc.()
Galeria Juana de Aizpuru(http://www.galeriajuanadeaizpuru.com/)
Galeria Elba Benitez(http://www.elbabenitez.com/portada_eng.html)
Galeria Pepe Cobo(http://www.pepecobo.com/users/index.aspx)
Galeria Helga de Alvear(http://www.helgadealvear.net/)
Soldad Lorenzo(http://www.soledadlorenzo.com/

全部行くのは邪魔くさいけど、マドリッドの現代アート場で他にもおすすめがあったら教えてください。

ちなみに私は冒険好きではない上に旅行好きでもないので、アクセスの邪魔臭いところとか「穴場ですよ、ここ。」みたいなところとか、興味ないのです。
観光客だらけでも面白いと思える場所ならいいんです。どうせ私も日本人観光客だし。
そういうのにどっぷり浸かりたい。

マドリッドって怖いん?どきどき。
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11/28 21:30 | ワタクシゴト | CM:3 | TB:0
パリで短編映画を上映したいなら。


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昨日の夜はLa Generaleという、パリのベルヴィルという地区にあるいわゆるスクワット(不法占拠建物)を利用した場所へ行ってきました。
こちらが公式サイト。
http://www.lagenerale.org/

La Generaleはパリにいくつかあるスクワットの中でも、比較的大きくて有名な場所(だと私は思っているんだけど、ちがったらごめんなさい。)。
以前に展覧会をふらりと見に行ったことがあるので、今回わたしがここを訪れるのは2回目。そこで友人たちが去年製作した短編映画の上映会があったので行って来たのです。

IMGP1598.jpg
写真は上映会場内のバー。この左側がスクリーンになっています。

このスクワットを維持していくための組合に属しているという男の子にいろいろ尋ねたんですが、こういった短編映画の上映会をLa Generaleで行うのは昨日で2回目。つい最近、まだ使われていなかった建物のある一室を利用して、ペンキ塗ったりカーテン張ったり、上映ルームを自分たちで作り上げたそう。

もちろん上映会は無料で、夜の9時から翌朝の5時まで続きます。昨日は合計約20本ほどの短編映画が上映されました。

基本的に展覧会でも上映会でも入場料は無料。でもここに行ったら、ビールとかいっぱい飲んでください。そのお金がここの維持費につながっていくのです。

パリで短編映画を上映したい人はここなんかどうでしょう。
とてもよい企画だし、作品選考もあるようでないような状態らしいです。(まあだからものすごいビッミョ~な作品ももちろんあります。)

上映会をあとにして、近くのバーで呑みなおしながら、このようなスクワット場所の在り方について、短編映画を製作した友人たちと議論になりました。
la Generaleは6000平米もの敷地だあるのに、そこを利用するアーティストはたったの(!)80人しかいなくて、最上階は放置されているだとか、素晴らしい上映会場&企画で、こういう場所を欲している映画監督はたくさんいるのに、サイトにはこの上映会についての告知が一言もされていないし募集もないだとか、本当なら「開かれた場所」として存在するべきスクワットなのに、観客に対しても、また作品を上映した本人にさえも、意見を聞く姿勢がないだの、いろいろ。
私としては、こういう場所は組合の人たちも、多くが生きていくために自分の仕事もしなくちゃいけないし、まあ言わばボランティアで動いているようなものなので、経済的時間的問題もあるし、でも彼らがこの場所の責任者でもあるので、観客やそこにアトリエを構えるアーティストたちの安全も考慮しなきゃいけないし、大体2回目の上映会でまだほぼ実験段階にあるのかもしれないから、そういうことをジャッジするのは早すぎるんじゃないか、と反論したんですが、まあ残念な部分としては、せっかくステキなサイトもあって、ステキな企画と場所もそろったんだから、サイトに1ページでもいいから5行でもいいから、この企画について言及していればいいのになあと思いました。
そしてやっぱりこういう「アーティストが自分たちの表現の発表の場として、自分たちで運営していく」という場合、どんなに「開かれた場所」を目指しても、どこかで自己保存の気持ちが働くのか、無意識のうちに「自分たちの場所」を作り上げてしまい、外の人間(この場合、la Generaleのアーティストでないアーティストたち)をこれまた完全に無意識のうちに排除してしまう危険性があるのも確かだと思います。
まあそういう気持ちも、私がここのアーティストなら絶対持ってしまうだろうなあ(エゴ人間ですから)とも思います。

そんなことをいろいろと考えた夜でした。

このLa Generaleの、市などの権力機関との交渉の経過などもサイトにくわしく載っています。英語バージョンもあるので、興味のある方は是非読んでみてください。

とにかく興味深い場所です。ベルヴィル地区に寄った際は是非行ってみてください。

次回の上映会の日程とかも、わからない、、、、、。
よく言えばゲリラ上映会。
一言サイトに載せてほし~な~。
本当に残念。

LA GENERALE
10-14 rue du General Lasalle
75019 Paris
tel: 06 13 77 05 15
tel: 06 75 17 23 32
mail: andre0417@lagenerale.org
mail: vlado@lagenerale.org



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11/26 21:34 | 宣伝 | CM:0 | TB:0
いや~な思いをした。


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私の働くギャラリーが出版したカタログがいくつかあります。
それらのカタログは、展覧会の作品の価格リストやビオグラフィー、プレス記事、はたまた芳名帳なんかと同じところに、ビジターさんたちが閲覧&購入できるように置いてあります。
パリの多くのギャラリーには入り口付近にカウンターがあって、そこに1人か2人のアシスタントさんが常時デスクをかまえていて、閲覧できる資料やカタログの管理、ビジターさんたちからの質問なんかに答えるには便利になっています。しかしそのカウンター部分が私の働くギャラリーにはないんです。まあ私のデスクは、事務室部分でも最も展示ルーム部分に近い場所にあるので、ビジターさんの相手をするのは結局私になるんですが、やっぱりカウンターみたいに、展示ルームの一部にデスクがあるわけではないので、自分の仕事に集中しやすいのです。カウンターに誰かがいるときっと、ビジターさんたちも質問や会話をしやすい雰囲気が生まれるし、そうなるとビジターさんにかかりっきりになるだろうし、仕事もはかどらないでしょう。


今日の記事のタイトル、「いや~な思いをした。」というのはそういうことと絡んでます。
だってね、人の目を盗んで、その閲覧資料が配置してあるところにおいているカタログを持って帰る、はっきり言いますと盗む人がいるからです。

今日はビジターさんが多かったので、結構気にしていて、私がデスクを離れるときなんかは、他のアシスタントさんに「今日はビジターが多いから、こんな風に思うのはいややねんけど、カタログ盗まれないかちょっと見ておいてね。」なんて言ってたんですが、夕方頃、やっぱりやられました。それも2冊も持っていかれた!チクショー!

カタログなんて20ユーロくらい。そんなくらいでごちゃごちゃ言うのはイヤですし、別に私のお金じゃないんやけど、なんかいや~な気分になる。

なんでそんなことするんやろう?あーいやだいやだ。



今ふと思ったんですが、カタログ関係ではお金持ちのコレクターにもよくいや~な思いをさせられます。
世の中のお金持ちコレクターは、現代アートのために何百万、何千万という金額のお買い物をぽ~んとできるのに、カタログとかアートフェアの招待状とか、10ユーロ20ユーロの単位のお金はどうも絶対に払いたくないらしい。

カタログでは、ギャラリーにたくさん在庫があればなんぼでも進呈しますけど、「このカタログ、もうギャラリーに在庫がなくって、ちょっとお渡しできないんですが~。美術館に(もしくは出版先のギャラリーに、もしくは単純に本屋さんに)直接お問い合わせいただけませんかね~。」なんて言っても、絶対譲らない。あんたたち、自分専用の秘書とかいるんでしょ!その人に頼みなさいよ!っていうかお金払いなさいよ!と小市民の私はココロの中で怒ってます。

アートフェアの招待状なんかでも、フツウに一般ビジターとして買えばいいのに、それは彼らの沽券に関わるのか、当日に電話をかけてきては「招待状ないの!」なんて半分怒ってる。そりゃ当日じゃもうみんなに配ってますからないです。あんたが怒ったってないもんはないんです。


あーいやだいやだ。ばかばかしい。



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11/25 04:29 | 出来事 | CM:2 | TB:0
ステキなギャラリーを見つけた。


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普段は、Galerie Mode d'Emploiというパリの40ほどの主要現代アートギャラリーのプログラムが掲載されているフリーペーパーを頼りにギャラリーめぐりをする私ですが、今回はふらりと前から気になっていたg-moduleというギャラリーに入ってみました。
するとここがかなり良かった!

こちらそのギャラリーの公式サイト。http://www.g-module.com/

11月9日から12月23日まで開催されているのは、Daniel ZellerのErreur infinie展とAlan WienerのTravaux Recents展。ニューヨークのアーティストふたり。

  IMGP1542.jpg
Daniel Zeller。
なんだかパッと見は生物の細胞のつながりみたいなデッサンなんやけど、じーーーっと見てると地図を見てるみたいな気分になる。色の感覚もすごく好き。


IMGP1543.jpg IMGP1544.jpg IMGP1545.jpg
Alain Wiener。
こちらは骸骨がつなぎ合わされたデッサン。それでもやっぱり別の何かが見えてきそうな具象的なのに抽象的にも見えてくる作品。

二人ともめちゃくちゃ「ニューヨーカー!!」って感じの作品作ってる。

で、お家に帰ってプレスリリースを読んでみると、Daniel Zellerは2005年のGreater New York(PS1)やDrawing from the Modern:1975-2005(MOMA)にも参加していたみたいで、私の大好きなPhaidonのVitamin D(下を見てください。)にも載っているらしい!そしてAlain WienerはコネチカットのAldrich Museum of Contemporary Art(http://www.aldrichart.org/)でも展覧会をしてる。最近伸びてるアーティストたちなんですね!

他にも作品つくりの思考的工程なんかがだらだらと書いてありましたが、なんだかそういうのはどうでもいい気がしました。だから書きません。だって二人ともの作品はとても美しくて叙情的で、もうそれだけで「アート」なんだからいいのにな。って思ったんです。
もしも細かい説明を知りたい方がいれば、訳します。コメントで知らせてください。


g-module
15 rue Debelleyme
75003 Paris
tel: 01 42 71 14 75
fax: 01 42 71 14 67
inform@g-module.com





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私のバイブル!
Vitamin D: New Perspectives in Drawing (Themes) Vitamin D: New Perspectives in Drawing (Themes)
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11/24 04:00 | ギャラリー | CM:0 | TB:0
Laurent ParienteとMusee Bourdelleとネコ


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ブールデル美術館で開催されているLaurent Parienteの展覧会が26日に終わっちゃうので慌てて行って来ました。



こちらブールデル美術館の公式サイト。
http://www.paris-france.org/musees/bourdelle/

Antoine Bourdelle(1861-1929)はフランス人彫刻家。ロダンの弟子としても有名です。

このブールデル美術館。40年もの間、アントワーヌ・ブールデルが家兼アトリエとして使用していた敷地と建物が現在美術館になっています。
私にとって、ここを訪れるのは今回で2回目。
初めてここに来たのは2001年の冬だったでしょうか。
当時リヨンで美術史の学生だった私は、パリに遊びに来た両親に会いにパリまで行き、そのころヨーロッパ旅行をしていてマドリッドにいた弟もパリまでやってきて、ひさびさの一週間の家族団らん。
建築家の父親が、「Henri Gautrucheの設計したグランド・ホールとChristian de Portzamparcが設計した新築部分が見たい。」と言い出し、私が「あ、ブールデルの彫刻見たい。」と便乗し、母親が「じゃあ、ロダン美術館とマイヨール美術館とブールデル美術館で、今回はパリの彫刻家を巡る旅にしよう。」と乗り気で、当時日本の美術大学の彫刻科に在籍していた弟も「じゃあ僕も行こっかな。」なんて、普段は別行動の多い家族4人が同じ場所に一緒に行くことになったのでした。
美術館は当時の面影をしっかりと残していてくれて、まるで私たち家族を包括してくれるように迎えてくれました。
他にも多くのパリの美術館を家族で回ったこともあるんですが、これまた家族で行った思い出深い、むかーしむかしに行ったアラブ世界研究所と、ピカソ美術館と比べても、私にとってブールデル美術館に行ったあの日は何故かとても印象深く憶えているんです。

そんなブールデル美術館。今回は一人ぼっちで行きました。

でもやっぱりよかった~。「あー、帰ってきたな~。私はあの頃に思い描いてた6年後の私になれてるのかな~。」と感慨深かったです。

ではレポート行ってみましょー!
今回は写真盛りだくさんです。うんちくなし!


11/22 05:27 | 展覧会 | CM:2 | TB:0
Yves Klein 'Symphonie Monoton-Silence'


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イヴ・クラインの大々的な回顧展が現在ポンピドゥーセンターで開催されています。(ちなみにまだ行ってませんが。)

この展覧会の一環として、ポンピドゥーセンターの横に位置するサンメリ教会でYves Klein が作曲(?)した'Symphonie Monoton-Silence'のコンサートが行われているということで、昨夜ふらりと行って来ました。

このシンフォニー モノトーン・サイレンスは、イヴ・クラインが1947年から1961年にかけてAmthropometriesの創作中、彼自身の結婚式、はたまた彼の個展のオープニング・パーティーの際に行ったパフォーマンスで演奏されたものです。またソルボンヌにおける彼の講義や、1961年製作の映画「Monde Cane」でも使用されました。

少し調べてみると、シンフォニーの部分は使用される楽器とそれらの数、コーラス隊の人数などで、またサイレンスの部分は様々な時間の長さで、様々なヴァージョンがあるようですが、私が体験したのは15分の演奏と15分のサイレンス。つまり15分間オーケストラとコーラスが一音だけの演奏を続けます。楽譜上では単純すぎるこの演奏。実際はめちゃくちゃ大変そうでした。特にコーラスの人はしんどそうでした。そして15分の限りなく続きそうに思われる静寂。

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まあ、このコンサートの醍醐味は演奏のあとに来る「静寂」にあります。15分間たったひとつの音をだらだらと出し続けるオーケストラと「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」とたったひとつの音を歌い続けるコーラス隊。
そのうちに何がどの楽器の音なのか、それともこれは声なのか、わけがわからなくなってきます。それらはただの「音」としてそこに存在します。指揮者の方(Philippe Arrii-Blanchette。イヴ・クラインとも実際にコラボレーションをしたことがあるらしいです。)はそんなたったひとつの音の演奏でも手を変え品を変え、指揮されてました。
そして「静寂」。観客たちも演奏家たちも指揮者も、その会場にいる人全員が、アクティヴにこのサイレンスの演奏者となるのです。私がとても驚いたのは、私たちが生活しているうえで、「何もしない。動かない。音を立てない。」っていうことってないんだなということでした。ひたすらじーーーーっとしているんです。そして時間がたつのを待つ。

こんなことを思いました。
よく「あそこは田舎で何もないところなんだよ。」なんて言うけれど、それはとても都会人のおかしな見解で、田舎には野原や川や山や海や牛や馬や蝶々や鳥や夜空いっぱいの星やいろんなものがある。じゃあ街には何がある?何もないやん。ブティックとかデパートとかレストランとか映画館とか美術館とか、あるものの数を数えてみれば、「田舎」のほうがもっとたくさんのものがあるのかもしれない。
「静寂」だってそう。もしかしたら私たちの周りで24時間聞こえている音よりも、もっといろんな音があるのかもしれない。


まあ、「今晩何つくろー?」とかも思ってましたがね。


とても不思議な体験でした。

このふたつのサイトからシンフォニーの音を聞くことができます。
http://www.ac-creteil.fr/crdp/artecole/de-visu/mzk-ap/mzk-ap-klein.htm
http://www.yveskleinarchives.org/works/works14_us.html

演奏されるのは、2006年10月15日、29日、11月19日、12月3日と2007年1月14日の19時から。
Eglise Saint-Merri
76 rue de la Verrerie
75004 Paris

ちょうどその日にポンピドゥーセンターのあたりを19時ころにぶらぶらしていたら、立ち寄ってみるのもおもしろいかもしれません。
なんてったって無料ですしね。

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私が持っている唯一のYves Kleinに関する本。いいですよ~。
Yves Klein: Long Live the Immaterial Yves Klein: Long Live the Immaterial
Yves Klein (2000/08)
Delano Greenidge Editions
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下の2冊は現在ポンピドゥーセンターで開催されているYves Kleinの回顧展のカタログ。
Yves Klein Yves Klein
Camille Morineau (2006/03)
Centre Georges Pompidou Service Commercial,France
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Yves Klein Yves Klein
(2006/08)
Centre Georges Pompidou Service Commercial,France
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11/21 04:05 | ライブとかコンサートとか | CM:4 | TB:0
Joel Meyerowitz 「Out of Ordinary, 1970-1980」


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Jeu de Paume(ジュー・ド・ポーム美術館:公式サイトhttp://www.jeudepaume.org/?flash=ok)のSite Sully(スリー館)のほうで、2006年10月3日から2007年1月14日まで開催されている、Joel Meyerowitz(ジョエル・マイヤーヴィッツ)のOut of Ordinary, 1970-1980展を観に行ってきました。

Joel Meyerowitzの公式サイト。
http://www.joelmeyerowitz.com/

この展覧会は、Joel Meyerowitzというニューヨークの写真家による、1970年から1980年までに撮影されたカラー写真の作品たちに焦点をあてた、ヨーロッパで初めてのものです。アーティスト自身も自覚しているように、この1970年代は彼のカラー写真での撮影を中心とし始めた創作活動において、決定的な変化の時代。今回は120点の作品が集められました。



私は今までJeu de Paumeのスリー館での展覧会がいまいち好きになれなかったので、見逃しているものも多かったんですが、今回はこの上の写真がポスターに使用されていて、好きなのかなんなのか、パリには展覧会のポスターなんてそこらじゅうに貼ってあるのに、街中でやけに目をひいたのでした。

っていうか、いいよね。この写真。好きだわ。


まあ、いわゆる1970年代のニューヨークっていうかアメリカの写真がひたすら並んでいると言ってしまえばそれだけなんですが、結構良かったです。
Martin Parrなんかの写真が好きな人には超オススメですな。(Martin Parrの公式サイト。http://www.martinparr.com/index1.html

 

上のポスターになっている作品もそうですが、この2点みたいに、光の具合がとても素晴らしいんです。


これMartin Parrじゃないのか?と思いました。


この作品はRineke Dijkstra(http://www.rinekedijkstra.net/)っぽい。

砂浜で撮影された写真でも街中で撮影された写真でも、どの作品もなぜか、少し暗めに仕上げられていて、そんな薄曇りだったり夜だったりする風景なのに、光が感じられる。それらの光は人工的で幽玄的でなんだかさみしい。そして美しい。

  

まあ、こういうお天気良い写真もあるんだけれど、情緒漂ってます。

今回展示されている作品のなかで、ネットで見つかったのはたったのこれくらいでした。私が3,4点、「あーいーなー、これ。」と思ったものはひとつも見つからなかったです。残念。

Joel Meyerowitzの「撮影された写界に入っているものは、ひとつの主題があるわけではない。そこに映されたエレメント全てがその作品を構成するのに必要不可欠なのである。」の言葉がきちんと裏づけされている作品たちでした。この言葉はあまりにもうろ覚えなので、私の展覧会の感想が入ってそうです。1文目は確かに彼の言葉だったのを覚えてるんですが、2文目は私の言葉かもしれません。あー、ちゃんとメモとっとくんやった。反省。

ま、とにかく軽い感じで書いていますが、とても面白く見ごたえのある展覧会でした。
それぞれの作品をじーっと眺めていれば眺めている分だけ、いろいろな発見ができます。

水族館のサメとそれを眺める親子や、死んでいる鹿をポルシェの上に乗せている若者や、小さくて疲れてそうなポニーに乗るオヤジたちや、象の背中に乗るアトラクションにむらがるデブの子供たちなんかの、「動物と人間」(?)みたいな主題の作品群もありましたが、それ以外はなんだか世の中のことなんてどうでもいいって感じの風景や人の写真で、それはそれで不思議なメランコリックな気分にもなりますが、そこまで精神的にも肉体的にもしんどくならない展覧会。気軽に行ってください。オススメです。


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最近では、9.11を撮って巨大なカタログにしました。
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Colin Westerbeck、Joel Meyerowitz 他 (2001/05/01)
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11/19 03:46 | 展覧会 | CM:0 | TB:0
つまらないものを見た。


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生まれて初めてこんなにつまらないスペクタクルを見た。と昨日思いました。
それはVera Mantero & Guests のJusqu'a ce que Dieu soit detruit par l'extreme exercice de la beaute(日本語に訳すと、「美の究極的行使によって神が破壊されるまで」かな?)。
http://www.festival-automne.com/fr/programme.php?programme_id=112

Mantero-Monot-286.jpg Mantero-Monot-2-2862.jpg



このダンスは前から期待してチケットを取っていたっていうわけでは全くなく、最近クラシック音楽のコンサートに行くことが2度ほどあって、コンテンポラリーダンスの公演もここ1ヶ月ほど見に行っていなかったので、「あーコンテンポラリーの舞台が見に行きたいなあ。」と急に当日予約したのでした。だから期待も特にしていなかったので、いつもの私のように腹が立ったり、やけに残念がったりしたわけではなかったんですが、ほんまにつまらんかった。

ポンピドゥーセンターのプログラムにも、Festival d'Automeのプログラムにも、「ダンス」の演目として紹介されているんですが、ダンスじゃない。誰も踊らない。えっとこういうのはジェスチャー演劇とか呼んでもらいたい。6人のダンサー(?)たちは最初っから最後まで、声をあわせて同じセリフをゆーっくりゆーっくり一単語づつ区切りながら言います。それだけ。

今までにも好きになれなかった舞台や展覧会について書いたことが何度もありますが、それらは「なんで好きじゃないと思うんやろう?何がひっかかるんやろう?」と疑問を持つことができたので、ある意味とても興味深い体験でした。今回は本当にそんなこともなくただつまらなかった。

公演中観客席のど真ん中に座っていたので途中で席を立つこともできず、「なんでこんな席に座ってしまったんやろう。」と自分を呪ってたんですが、私のつまらない、帰りたい、という思いに反して実際席を立って帰ってしまう人が少ないのです。だから、「あれー?みんなつまんなくないのかなー?もしかしてインテリすぎて、私が評価できないだけなんかな?あーやばいなー、それやったら。」などとちょっとどきどきしていたんですが、いざ公演が終了して拍手喝采になるのかと思いきや、あんなにまばらな拍手を聞いたのは初めてっていうくらい、パラパラした拍手。それでも一応礼儀として、せめて一回はダンサーさんたちが舞台に再び戻って挨拶ができるまでは拍手をしつづけようとしたんですが、みんなさっさと拍手をやめて帰ろうとするんです。そこで私は見た!ダンサーさんの一人がカーテンを開けて再び舞台に戻ってこようとした瞬間に、無惨にも拍手が鳴り止んでしまい、彼女がやっぱりカーテンの裏に戻って行くのを!かなりかわいそうやった。

今までに見た賛否両論が激しい舞台なんかでは、イライラしちゃって途中で帰る人たちにも勢いがあるし、高く評価して最後に拍手ブラボーを送る人たちにも勢いがある。

でもきっと今回のはそんな勢いもそがれるくらい、イライラしたり悪い評価をしたりもできないくらい、つまらない公演でした。

ま。これも経験ですけど。10ユーロと私の1時間半、返ってこないね。

来週のDaniel Larrieuのダンス公演で挽回したいなあ。

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11/17 21:29 | コンテンポラリーダンス | CM:2 | TB:0
Paris en images


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毎年11月は、パリが写真展で埋め尽くされる時期。
Mois de la Photoと題してそこらじゅうの美術館やアートセンター、ギャラリーなんかで写真展が催されるほか、そのOffイベントとしてそのへんのレストランやカフェ、本屋さんなんかでも小さな写真展が楽しめます。そのうえ明日はParis Photoという写真フェアのオープニングパーティー。

こちらMois de la Photoの全てのプログラムが見れる公式サイト。
http://www.mep-fr.org/moisdelaphoto2006/fr/10-home/default.htm

そしてこちらはParis Photoの公式サイト。
http://www.parisphoto.com


そんな写真のことばっかり考えてしまう11月に、拍車をかけるのがこのサイト。
http://www.parisenimages.fr/index.php
Paris en imagesという1850年から現在までのパリ市が保存していた写真たちが、修復され、デジタル化され、世界中どこからでもこれらの遺産を見ることができるようになったのです。
歴史的出来事や各時代のパリの人々、日常生活、風景の写真など、無名の一般人が撮影したものから、Charles MarvilleやPierre Jahanなどの著名写真家たちの撮影したものまで、様々な時代のパリを楽しむにも学術的研究にも役立ちまくりのサイトになりそうです。
パリ市は1億にも上る写真を所有しているようですが、1985年から少しづつ少しづつ修復され、当時はセルロース硝酸塩(なんだこりゃ)が古いネガの保存に使用されており、これはネガが自然燃焼してしまう恐れがあったようですが、2002年にやっと安全な写真の保管方法、修復方法、デジタル化の実現となったわけです。
今日現在サイトで見られるのは35000枚の写真たち。これから年に6万枚の写真たちがデジタル化され、2014年には50万枚の写真がデジタル化されているというのが目標。
そんな数での目標もさることながら、これらの作業が私たちの歴史を後年に伝えるための大切な大切な歴史的、芸術的、科学的、経済的遺産となるでしょう。

ただいまこのサイトは実験段階にあるらしいですが、2007年終わり頃には公式にサイトが開設される予定だそうです。


やりますね~。パリ市。あっぱれ。

上の写真はちなみに「タイムスリップできるとしたらどこに行きたい?」と聞かれたら、すかさず答えるであろう「1900年万博の頃のパリ!」。
Paris en imagesのサイトから拾ってきました。
いまじゃあもうエッフェル塔しかないね。
フランスが植民地のおかげでアホみたいにお金持ちやった時代。


Claude ChabrolとJean-Claude Brialy, Juliette Mayniel 。楽しそうやなー。

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11/15 08:07 | 未分類 | CM:3 | TB:0
Yo La Tengo


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私は音楽に疎くって、、、っていうことはここに何度も書いてきましたが、とうとう「ライブとかコンサートとか」っていうカテゴリーを作ってみました。まあ現代アートにしたってダンスにしたって映画にしたってどうせたいしたこと書けないし、音楽のこともそういうスタンスで書いていきたいと思います。どちらかというと「私の「好きだ!」と思える音楽探しの旅」って感じのカテゴリーですね。

そんなわけで、昨日はバスティーユにあるライブハウス(?)、Cafe de la Danse(あんまりイケテなさそうやけど、一応公式サイト:http://www.chez.com/cafedeladanse/)で行われた、Yo La Tengoのライブに行って来ました。

音楽に全く疎い私ですが、このCafe de la Danseには以前に、Claire Diterziという女性歌手のライブのときに行ったことがありました。彼女のことを知ったのは、Philippe Decoufleの「Iris」というダンス公演中舞台上で生演奏をしていて、その素晴らしさにもうとりこになっちゃったからです。「毎晩毎晩これ生演奏をしたはるんか~。」と感心しまくりでした。
コンテンポラリーダンスだと録音されたものを使用したり、クラシックダンスだとオーケストラが舞台から一段下で演奏をしたりするのが常ですが、まるで歌舞伎や能の舞台で演奏者たちが舞台設定の一部であるかのように彼らの配置などが考慮されているのと同じ雰囲気で、彼女のミュージシャンとしての位置というか重要性がきちんと公演に組み入れられていたのでした。
その「Iris」のCDももちろん購入しましたが、彼女のソロでのファーストアルバムがそれからしばらくして発売され、フランス中でライブが行われたんです。
私が行ったCafe de la Danseのライブでは、Philippe Decoufle本人でもVIP席なんか何もなく、私たちと同じように席取りしてましたねえ~。
これは本気でオススメ。大好き。
Boucle Boucle
Claire Diterzi ()
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では本題に。
Yo La Tengoの公式サイト。http://www.yolatengo.com/

日本のYo La Tengo好きによるファン公式サイトもあるみたい。日本でも有名なのかなあ?
http://www12.plala.or.jp/youcanhaveitall/

Yo La Tengoはドラム&ボーカル担当のGeorgia、ギター&ボーカル担当のIra、そしてベース担当のJamesの3人組。1984年の結成時にはJamesがいなくて、いろいろとメンバーが替わっていたみたいです。初期はベルベット・アンダーグラウンドの影響を受けたようなサイケ?ロック?みたいな?(如何せん音楽のジャンルをよく理解してないもんで、、、。すんません。)音楽を作っていたらしいですが、なんてったってもう22年も続いてるグループですから、いろいろありますわな。


ここからは私の独断と偏見で書いてみます。

Yo La Tengoのことをよく知っていたわけでもないんですが、彼氏がよく聞いていて、私がたまに「これいいね。誰?」って聞くと「Yo La Tengo」という返事がしょっちゅう返ってきていたのを覚えていたんです。だから、「今度Yo La Tengoのライブがあるけど、行く?」と聞かれたときには、「あ、行く。」とさくっと返事したんですが、一体どんな音楽をしている人たちだったかはまーったく頭に残っていませんでした。

さすがの私でも「これをロックと呼ばず、何を呼ぶ。」と思うくらい、バリバリのロック。私にとってのロックとは、せつなくて、やさしくて、弱くて、イライラしていて、とがってて、、、、っていうものなんですが、その「イライラ」してるところが、さすがもうおじさんおばさんが演奏しているからか、もう角が取れて丸くなってます。
全然違うかもしれないけれど、ハイロウズとか思い出した。

ライブはとにかく、とてもとても心地の良いものでした。GeorgiaとIraの声に魅了されました。踊りまくりのバリバリインディーズロックの演奏でも、静かな演奏でも、とてもアットホームな感じでライブは進行し、お客さんたちが本当にYo La Tengoのことが好きなんやなあとじ~んときました。演奏が終わっても、観客はなかなか帰らず、いつまでもいつまでもアンコールの拍手と口笛と叫びがとまらないので、結局彼らはライブ後も3回も出てきて演奏してくれました。アンコールも最後の2回は静かな演奏。ギターとベースと歌。Yo La Tengoとキャンプ行って、飯盒炊飯して、焚き火を囲んで彼の歌を聴いているような感覚。
そして、今日の世の中には「音楽」というものが溢れかえっていて、テレビで見るようなミュージシャンなんてアホみたいにいるけれど、本当に音楽と一緒に生きている、というか、何かを音で表現することに長けている人っているんやなあと、そんなことに妙に感動しました。

写真も撮ったけれど、よくわからないただの光だけなので、載せません。

今この記事を書きながら私が聞いているのは、こちらのベスト。
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そのほかのオススメはこちら。
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11/14 06:15 | ライブとかコンサートとか | CM:0 | TB:0
rue Quincampoix


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今日はポンピドゥーセンターに近いrue Quincampoix(カンカンポワ通り。名前がかわいい。)に点在するギャラリーでの展覧会レポート。この通りは何年か前までもっと有名現代アートギャラリーのひしめき合う
通りだったらしく、最近廃れてきたなんて言われてもいますが、なんのその。狭く短い通りに今でも十分楽しめるギャラリーたちがわんさかです。


ではいってみましょー!

11/10 07:24 | ギャラリー | CM:0 | TB:0
13 rue Chapon 75003 Paris


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パリには住所が同じギャラリーがいくつかあります。ある番地の道に面した扉を開けるとそこには2つや3つのギャラリーの入り口へと続いているからです。そんな住所のひとつが北マレに在する13 rue ChaponのGalerie Eric Dupant, Galerie Philippe Casimi, そしてGalerie Claudine Papillon。

今回はこの三つのギャラリーで開催中の展覧会について。

こちらGalerie Eric Dupont。このギャラリーは道に面しています。
20061108060112.jpg


そして横の扉を開けると、、、
20061108055611.jpg

こんな世界が広がっています。
真正面がGalerie Claudine Papillonで、左側がGalerie Philippe Casimiという具合。


では行ってみましょー!



11/08 06:45 | ギャラリー | CM:2 | TB:0
Anselm Kiefer 「Fur Paul Celan」


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先週の土曜日は30近くのマレ地区に点在する現代アートギャラリーをはしご。30近くも見たって、これは超有名ギャラリーだけに絞って行った結果です。他にももっともっといっぱいあります。全て見ることのできる時間がほし~。

そんな中から今回は、スイスを拠点にパリにもギャラリーを持つThaddaeus Ropacと、ニューヨークとパリにギャラリーを持つYvon Lambertの、二つの大御所ギャラリーが10月21日から11月29日まで、「Fur Paul Celan(ポール・セナンのために)」という同タイトルで展開するAnselm Kieferの展覧会を紹介。

日本語のWikipediaにアンゼルム・キーファーについての簡潔でわかりやすい文章が載ってます。ごちゃごちゃ書きません。こちらを読んでください。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%BC%E3%83%AB%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC

Thaddaeus Ropacのサイト
http://www.ropac.net/

Yvon Lambertのサイト
http://www.yvon-lambert.com/

どちらのサイトからも全ての作品が見れますよー。
がんばって写真を撮った意味ないなり。

まず最初はThaddaeus Ropacギャラリー。入り口からの写真。
めっちゃ人多いし!
20061107060750.jpg


何の予備知識もない私でも、「あ、ナチス被害者、いやもっと広い意味での人間の起こした罪によって亡くなった大量の死者の墓場かな?」と思いました。わかりやすい。そして美しい。

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絵画と枝とか。
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彫刻とか。こちらは天井に作品がくっつきそうで、えらく窮屈な感じがしました。残念。
20061107061024.jpg
絵画とイスとか。


お次はYvon Lambertギャラリー。

こっちも人おお!
20061107061050.jpg
絵画とか。
20061107061312.jpg
彫刻とか。

こんな風に巨大な作品はなかなか写真では掴みにくいですね。
近距離で観察すると、素材はこんな感じ。
20061107061118.jpg 20061107061232.jpg

土、藁、枝、鉛などの素材が画面に塗りこめられているのがよくわかりますね。小さな鉛の船や本、イスなども貼りつけられています。

Robert Rauschenbergの展覧会についての記事でも書いたように、絵画なのか彫刻なのか、2次元作品なのか3次元作品なのか、そのあたりの境の無さが好きです。


今回の二つの展覧会では、アンゼルム・キーファーがザルツブルグ近郊で撮影した風景写真のシリーズを元に、創作されました。だだっ広く雪と泥で覆われた荒野が、素晴らしい遠近法で表現され、私たちの立っている足元まで広がってきているような錯覚を起こさせます。

タイトルの「ポール・セナンのために」というのは、これらの作品たちがPaul Cenanという1920年から1970年まで生きた、ルーマニアのユダヤ人作家によるドイツ神話からインスピレーションを受けたものだからだそうです。ポール・セナンは、ドイツ人による迫害をユダヤ人として受けたわけですが、それでもドイツ言語とドイツ文学に対する深い賛美を、作品を通して表現しています。

そんなポール・セナンに捧げる展覧会。


展覧会の出来が良いかどうかは疑問ですが、Anselm Kieferの作品の持つ力強さや迫力を、どかーーーーーん!と見せ付けられました。
マレ地区に寄ったときは是非観てみると良いかもです。

Anselm Kiefer: Heaven And Earth Anselm Kiefer: Heaven And Earth
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こちらは何年か前に若くして亡くなった、結構男前のフランス人美術史家であるDaniel ArrasseによるAnselm Kiefer。
Anselm Kiefer Anselm Kiefer
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11/07 06:47 | ギャラリー | CM:2 | TB:0
Unica Zurn


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前から行きたい行きたいと思っていたUnica Zurnの展覧会に、今日やっと行くことができました。

Unica Zurnとは1916年ベルリン生まれの、詩人であり小説家でありイラストレーターであり画家でもある女性アーティスト。そしてなんと言っても、このブログでもその展覧会について書いたことのあるハンス・ベルメール(参照:http://kanaparis.blog59.fc2.com/blog-entry-19.html、そしてhttp://kanaparis.blog59.fc2.com/blog-entry-99.html)の妻であった人です。


この人。きれいな人。

彼女の作品に初めて出会ったのは、2ヶ月ほど前に知り合いのアーティストのアトリエに行ったとき。彼はヴィンテージのポスターだとか19世紀のどこどこ民族のマスクだとかのコレクターで、アトリエにはいつも面白いものがいっぱい転がっているんですが、その日、彼のアトリエに入った瞬間、私の目に留まったものが彼女のデッサンでした。
「これ誰の?」と、彼の友人のアーティストか誰かが描いたものかな?と思って無邪気に聞く私に、
「これね、Unica Zurnっていってハンス・ベルメールの奥さんやった人のデッサン。今度パリのHalle Saint Pierreで彼女の展覧会があるから貸してくれって連絡が来たから、アメリカに置いてたんやけど送ってもらったんだよ。」
「めーーーーーっちゃステキやな。知らんかった。」
「そうやなあ。あんまり知られてないかも。彼女はね、パリのサンタンヌ病院っていう有名な精神病院に入院していたことがあって、ほらここ見て、Sainte Anneってサインが入ってるでしょ。」
「ほんまやー、それにしてもUnicaってきれいな名前。」

そのノートを破って描かれたデッサンにすっかり魅了されてしまった私はそれからしょっちゅうUnica Zurnのことを考えて過ごしていました。そんな私だったからかどうかはわからないけれど、現代アート雑誌にもこの展覧会の批評がいくつも載っていて、想いは募るばかりでした。

こちらHalle Saint Pierreのホームページ。モンマルトルのサクレクール寺院の横にある建物で、有名なコレクターMax Fournyが創設したArt Naif(素朴派)美術館にもなっています。
http://www.presse-hallesaintpierre.org/pge/dernier.php?communique=265



Unica Zurn(日本語ではウニカ・チュルンと読むみたいです。)は1916年にベルリンに生まれ、両親の離婚など、不幸な幼少期を過ごし、早くからアーキビスト(古文書保管人)やシナリオライターなどの仕事に就きます。1942年に結婚をし専業主婦として2人の子供をもうけますが、1949年には離婚。子供2人も父親に引き取られ、彼女は新聞に物語を掲載したりなどしながら、ボヘミアンな生活を送り、ベルリンアート界になじんでいきます。

そして1953年、ハンス・ベルメールとある展覧会のオープニング・パーティーで出会い、一目ぼれ。パリへと向かいます。ベルメールにより、彼女は当時のパリのシュールレアリストのアーティストたちと出会います。(Jean Arp, Andre Breton, Meret Oppenheim, Max Ernst, Marcel Duchamp, Victor Brauner, Man Ray, Patrick Walberg, Andre Pieyre de Mandiargues, Henri Michauxなど)彼女は、シュールレアリズムのアナグラムやデッサン・オートマティックの用法を取り入れ、何度も展覧会を開きます。
1954年にはベルリンにて、彼女にとって最初の本であり、10のデッサン・オートマティックと10のアナグラムを組み込んだHexentexteを出版します。

1957年、最初のノイローゼ。1962年から1966年、L'Homme-Jasmin(ジャスミンおとこ)の執筆。
ジャスミンおとこ―分裂病女性の体験の記録 ジャスミンおとこ―分裂病女性の体験の記録
ウニカ チュルン (1997/10)
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1967年、Sombre Printempsの執筆。

彼女の人生の最期の8年間はベルリンのWittenau病院、パリのSainte Anne病院、Maison Blanche病院、ラ ロシェルというフランスの地方の病院、La Chesnaieクリニックなどの、精神病院での滞在を繰り返します。

そして1970年10月19日、病院からの5日間の自宅での短期滞在が許可され、何の問題もなくハンス・ベルメールとの一日を過ごしたあと、アパートの窓から身を投げて自殺します。

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今回での展覧会では50年代後半から60年代にかけて、Unica Zurnがハンス・ベルメールと生活を共にしたであろう(病院じゃムリか)フランス滞在期間の作品が集められていました。

前半の作品で、まだ精神病院には入ってない頃だと思いますが、デッサンが破られて、また張り付け合わされていたことが衝撃でした。あれはわざとか?やっぱり堕ちていく最中だったのか?

デッサンはたまに水彩絵の具が使用されていますが、ほとんどは中国のインクで非常に細かく描かれていて、モチーフのディテールに対する執拗さが、中国インクでしか出せない、どんなに細い線であろうともその存在を主張する、本当の深い深い黒と相まって、各作品の素晴らしさが生まれていました。
彼女は、自分の幻覚を描いたのでしょうか。そこには、人間のような鳥のような魚のような形が織り合わさっています。作品の前に静かに立って、じーーーーーーーーっと見つめていると、私の視覚で捉えられそうになった瞬間に、それらのフォルムはまた別のフォルムへと変形し、私から遠く離れていってしまうのです。

本当に素晴らしいデッサンたちと、満足のいく展覧会。
ヨーコ・オノコレクションの作品が多くありました。

ここに書くべきか迷ったこと。
それはハンス・ベルメールの作品が2点展示されているのですが、その一つがとても小さなデッサンで、彼の主要作品ではないにも関わらず、目の玉が飛び出るくらい素晴らしかったことです。
もうほんまにごめんやけど、ウニカの作品たちも素晴らしいからほんまに申し訳ないけれど、そこにテクニックと才能の差をまざまざと見せ付けられたようで、愕然としました。ハンス・ベルメールはやっぱりすごいおっちゃんやったんや。
もうひとつはウニカの紙に描かれた肖像画がキャンバスに貼り付けてあるんですが、その貼り付けられ方が、わざとでしょうが紙をしわくちゃにしてあったこと。まるで割れたガラス越しにウニカを見ているようで、愛する人が堕ちていってしまうのを横で見ながらも何もできなかったハンス・ベルメールの苦しみを感じました。


この展覧会は2006年9月25日から2007年3月4日まで。
Halle Saint Pierre
2 rue Ronsard
75018 Paris
tel:01 42 58 72 89
Metro: Anvers/Abbesses
10hから18hまで毎日開いてます。

機会がある人は絶対行ってください。オススメです。

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11/06 07:12 | 展覧会 | CM:5 | TB:0
Prix Marcel Duchamp 2006


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「魔の10月」がやっと終わりました。11月1日はToussaintsという休日なので、家で大掃除大洗濯大アイロンがけしております。

結局FIACではギャラリーのブースにいただけで、他に大して観ていないという状態なので、残念ながらここでレポートができるだけのネタがございません!ごめんなさい!

そんなわけで今回は6年前から始まった毎年FIACの一環で行われるPrix Marcel Duchampsの結果について書きたいと思います。

このPrix Marcel Duchamp(訳すとマルセル・デュシャン賞)は、フランスのADIAF(Association pour la Diffusion Internationale de l'Art Francais:フランスのアートを国際的に普及するための会)が行っているもので、まあ言わばイギリスのターナープライズみたいなものです。ターナープライズとの大きな違いは、ターナープライズはセレクトされたイギリス人作家の作品たちが、私たち一般人によって投票されて1位が決定されるのに対して、マルセル・デュシャン賞はフランスアート界の要人4人が選んだ各アーティストたちの最近の作品たちが、これまたフランスアート界の要人たちによって1位が選ばれるもの。はっきり言ってしまえば、一般人は無視。フランスアート界が最近がんばってるフランス人アーティストに「ようがんばった!」と褒めてあげる、まあぶっちゃけただそれだけの賞です。(と、私は思ってる。)フランスアート界によるフランスアート界のためのフランアート界の賞。

まあ表向きは「フランスアートシーンが国際的な輝きを放つ」ことを目的とされています。

で、これで1位に輝いたアーティストは、35000ユーロの賞金とポンピドゥーセンターでの個展が約束されます。


さてさて今年はどのようなアーティストが選出されて、誰がその栄光を手に入れたのでしょうか??

11/02 01:10 | アート界関連ニュース | CM:3 | TB:0
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