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Anselm Reyle 「The Construction of Harmony」


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今回はGalerie Almine Rechにて2007年1月13日から2月28日まで開催されているAnselm Reyleの「The Construction of Harmony」展。

こちらGalerie Almine Rech(アルミン・レッシュ ギャラリー)の公式サイト。13区からマレ地区への引越しついでにサイトもリニューアルされたみたい。アラーキーややなぎみわお抱えのギャラリーです。
http://www.galeriealminerech.com/


anselm Reyleは1970年生まれベルリン在住のドイツ人アーティスト。
素材や色の特性を直線と曲線によって強調し、作品の主題を「光」にまで仕上げる抽象主義と形式主義の作品作りをしています。
IMGP1841.jpg


曲線を利用した作品に、直線が入り込んでくることはなく、
IMGP1839.jpg


直線を利用した作品に、曲線が入り込んでくることはない。
IMGP1840.jpg


2階のピンクの部屋。ステキ。
IMGP1842.jpg



私にとってAnselm Reyleと言えば、このシリーズ。くしゃくしゃにされた巨大ホイルを黒い面に貼り付けた作品。
0001_1_600_600.jpg

この写真は、このシリーズのなかでも最もベーシックなものですが、今回の展覧会では2階にこのシリーズのピンクバージョンがありました。黒い面にくしゃくしゃホイルまでは同じですが、ピンク色の絵具がびしゃっとかけてあります。(なんだか変な説明ですけど、こういう表現が最も簡単でわかりやすいからね。)美しかった~。写真撮るの忘れました。だから是非見に行ってください!


Galerie Almine Rech
19 rue de Saintonge
75003 Paris
tel : +33 1 45 83 71 90
fax : +33 1 45 70 91 30
a.rech@galeriealminerech.com


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02/26 04:26 | ギャラリー | CM:3 | TB:0
Thomas Hirschhorn 「Concretion Re」


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今回はGalerie Chantal Crouselで2007年2月3日から3月10日まで開催されているThomas Hirschhornの「Concretion Re」展のレポート。

Thomas Hirschhornは1957年生まれでパリ在住のスイス人アーティスト。彼は政治批判、社会批判を前面に押し出し、一見無秩序で混沌とした巨大インスタレーション作品で知られています。ガムテープやダンボール、哲学、社会学、心理学、政治学の本や、彼の思想を書きなぐった紙などの日常生活に根ざした素材を利用して、インスタレーション会場を多い尽くす、まさに支配してしまうとも言えるような作品を発表しています。

私は個人的に彼の作品が好きだというわけではありませんが、彼のエネルギッシュなインスタレーションたちは、私自身の思想や思考展開まで支配されるような気分にさせます。毎日ぬくぬくと生きている自分を後ろめたい気持ちにしたり、そんな「作品」という形によって目前に突きつけられた現実から逃げたいのに、会場中が作品で覆われているので逃げ場がなく、外の空気をちょっと吸うことも不可能にされた自分の、内面とも直面する機会を好むと好まざるとにかかわらず与えてきます。好き嫌いの問題は横に置いておいて、こういった彼の作品は本当に「すごい」と思えるものであることは否めません。
もちろん、そんな「すごい」インスタレーションもあれば、「あ、今回ちょっと手抜いた?」って思ってしまうようなインスタレーションもありますよ。いくら社会的評価の高いアーティストでも、毎回毎回全力疾走はしてられないもんね。

しかし、この展覧会を見ているとき、私は冷や汗でまくり鳥肌たちまくりで、ギャラリーを後にして、いつもの道を歩いているときも寒気がとまりませんでした。それぐらい「すごい」ものでした。



02/22 06:35 | ギャラリー | CM:5 | TB:0
Jan Fabre「Les messagers de la mort decapitees」


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ギャラリー巡りのレポートをモリモリすると言い放っておきながら、放置してますが、ご勘弁ください。
今回は2007年1月19日から2月24日までGalerie Daniel Templonで開催されているJan Fabre(ヤン ファーブル)の個展「Les messagers de la mort decapites」について。

Jan Fabreは1958年アントワープ生まれのベルギー人アーティスト。
最近では、こっちのほうが主流になってきてるんじゃないかと思うんですが、Festival d'Avignon(アヴィニヨン演劇祭)でもよく騒がれるようなスキャンダラス(こんな言葉、日本語でまだ使うんでしょうか?)な作品を発表する演劇家&コレグラファー(振り付け師)でもあるアーティスト。
造形作品としては、彫刻、インスタレーション、映画、ドローイングなどの分野で活躍する世界的に有名なアーティストです。日本ではSHUGOARTSのお抱えなはず。

私は彼のコンテンポラリーダンスの舞台もたまに鑑賞しますし、好き嫌いは別にして、彼の作品はやはりアートフェアで遠くから気づいたり、美術本をぱらぱらめくりながら気づいたり、何か私たち鑑賞者の目をひくものがあると思っています。
でも「好きだー!」と思えるアーティストの一人ではないんですがね。私の中では、一応ちゃんとチェックしておこうかな、くらいの位置にいる人。(って私、なんぼえらいねん!というツッコミはなしで、よろしく。)


Jan Fabreの造形作品といえば、緑色や青色に不気味に光る色とりどりの昆虫を利用して、人間の形にメタモルフォーゼさせ、「死」と「夢」を同時に感じさせるようなものが多く見られます。
artwork_images_969_98066_jan-fabre.jpg

こちらはブリュッセルのパレ・ロワイヤルの天井。ヤン・ファーブルへの特別注文で、光り輝く昆虫の死体で埋まっています。行ってみたい!
EDIT_67_239_grande.jpg



最近では、演劇家でもある彼の造形作品はどんどん、インスタレーションとスペクタクルの間に位置するものに近づいていると言えます。
たとえば今回の展覧会で見れるこちら。
Le carnaval des chiens morts
IMGP1854.jpg IMGP1857.jpg IMGP1858.jpg

Galerie Daniel Templonに用事があったついでに撮った写真なので適当でごめんなさい。っていうか暗くて見えませんかね?
死んだ犬たちが剥製にされて、祭り上げられています。
これを見て、「あ、「羊たちの沈黙」でレクター博士が逃亡するときに警備の人たちを自分の入ってたオリに祭り上げてたのと一緒ね。」と、これまた俗っぽいことしか頭にない私。
ここのギャラリーで働いている人たちは、一般のビジターは入れないこの空間を通って、自分のデスクにたどり着いたりします。夜とかこわそー!

次に不思議な、まさにヤン・ファーブル的世界観を持つ、ふくろうの頭を大きくして、ガラスでできた人間の目玉をくっつけて再現したこちらの作品。
Les messagers de la mort decapites
IMGP1856.jpg

この作品はわざわざこの個展のために作られた壁の間から入ると、後姿しか見えないのです。「なんじゃこりゃ」と思って、テーブルの向こう側に行くと、うつろに一点を見つめるふくろうたちの頭だとわかるようになってるんですね。この展示の仕方はうまいなあと思いました。
Galerie Daniel Templonのプレス・リリースによると、ベルギーのフラマン地方の伝統文化では、ふくろうは思慮分別と同時に狂気をも表し、ヤン・ファーブルの作品はその点で同じベルギー芸術の大家、ボッシュやブリューゲルの芸術にもつながるということ。

ほかには、
マネキン人形に錐やナイフ、斧などかつきたてられた、Sculptures de larmes
IMGP1855.jpg

だとか、食卓みたいなインスタレーションだとか、ドローイング、写真などの作品があります。


Galerie Daniel Templonとは仲良くさせてもらっているので、この展覧会での設営中にもちらほら作品を見ていました。だから、今回のレポートはあまり「パッと見て、じっくり見て、グワー!と感じた」的部分が欠如してしまいました。
私は個人的にすごーく好きではないけれど、観ておいて決して損はない個展です。

Galerie Daniel Templon
30 rue Beaubourg
75003 Paris
tel : 01 42 72 14 10
fax : 01 42 77 45 36
info@galerietemplon.com


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02/20 04:42 | ギャラリー | CM:0 | TB:0
現代アートWebTV : Artivi


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最近フランスから発信される初の現代美術関連のWebTVとして注目されているのがこちら、artivi。2006年の11月に開設されてからぐんぐん有名になってきているみたい。
http://www.artivi.com/fr/index.php

シンプルなサイトなんだけど、世界的な有名なパリの商業ギャラリーのギャラリストやアーティストなどの、いわゆる今日のパリ現代アート界に欠かせない要人たちが、「ギャラリスト」という職業について語っていたり、今までのアート市場とこれからのアート市場について語っていたり、情報は満載。まあはっきり言って「うわーこの人頭いーなー。」と思うような受け答えをする人もいれば、「この人アホっぽい、、、。」と思えてしまう人もいます。

英語バージョンでの放映もあるんですが、きちんと英語バージョン、フランス語バージョンと用意されているのは「ギャラリー便り」だけ。ギャラリストやアーティストに対するインタビューはそれぞれの母国語によるので、英語もフランス語も混じっています。っていうかやはりパリ中心のWebTVなのでどうしてもフランス語が多くなってしまいますね。

私はこのテレビを見出したらもうとまりません。いつまでも見てる。
例えばマリナ アブラモヴィッチとそのパリのギャラリスト、セルジュ ル ボルヌのインタビューなんかを見てると「さすがアブラモヴィッチ頭いーわー!かっこいーわー!それにしてもセルジュ ル ボルヌ、彼女の横でもうちょっとしゃんとしてたらいいのに。すごいアホに見えるわ。」とか。同じ「ギャラリスト」という職業をしていて、同じように世界的に有名な現代アートの商業ギャラリーをパリという同じ街で開いていても、こんなにみんな自分たちの職業に対する考えや姿勢が違うもんなんやなあと勉強にもなるます。
アート界の要人の顔や喋り方や動きを見ることができたり、一般的にはギャラリーという名のもとになんだか閉鎖された感じでいままで目に見えなかった世界の要人たちも、まあはっきり言っちゃえば中小企業経営者もしくは家族経営の自営業者。みんな大変なんですねー。複雑な文章のひしめき合った雑誌の記事なんかでは知ることのできなかった人間的部分が満載です。

これから世界中のアート界要人へのインタビューも増えるようだし、ギャラリーへのリンクやテレビだけではなく文章での紹介も開設されるようです。個人的にはギャラリスト、アーティスト以外にもコレクターなんかへのインタビューがあれば、めちゃくちゃ勉強になるんやけどなあと思っているけど、さすがにそれは難しいでしょうね。名前を前に出したがるコレクターも限られているしちょっとデリケートすぎるかな。

ではではゆっくりお楽しみください。

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02/15 01:25 | アート界関連ニュース | CM:4 | TB:0
Valerie Belin


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私がリヨンからパリに引っ越してきた当初行われていたGalerie XippasでのValerie Belinの個展。同ギャラリーで2006年12月16日から2007年2月17日まで、彼女の新作の個展が開催されています。

Valerie Belinの公式サイト。http://www.valeriebelin.com/

そしてこのブログでも何度も紹介しているGalerie Xippasのサイト。http://www.xippas.com/

まず一つ目のシリーズは、いくつかのモデルエージェンシーのカタログのなかから、まだ「新人」のカテゴリーに属する男性モデル6人、女性モデル6人の計12枚のポートレート。
vb06_8b.jpg vb06_14b.jpg 
世の中で一般的に「物事の表面だけを見る、興味を持つ」なんて言うと非常に悪いことのようにとられがちですが、彼女はその物事の、特に人間の顔の表面を主題に写真を撮ります。
今回の展覧会のために制作された新作は、今までの彼女の作品の特徴のひとつでもあった拡散した光が使用された白黒写真ではなく、対象の、特に顔部分に集中的に当てられた光を使用したカラー写真です。局部的に当てられた光は作品の光と影の効果をより明確にし、肌の色、眼、鼻、口などの顔のひとつひとつの部分を強調します。しかしその光はあまりにも強く照らされるので、部分は強調されていても、対象それぞれの個性の強調には結びつかないのがとても不思議。
近年のゲームなどで登場するようなキャラクターのような、マネキンのような、うまくできているんだけどやっぱりどこか現実的でないもの、なんだか薄っぺらいもの、というよりも厚さが消去されたものを感じます。
しかしそこには人工的というよりも、お化粧によって与えられる白すぎる肌や瞳や口の色が自然にではなく強調されることによって、ある一定のイメージを与えるためにコントロールされた昔の肖像画のような雰囲気をも持ち合わせています。
vb06_6b.jpg 
でもやはりマネキンではなく、血の通った人間が対象になっているので、たとえばこの写真のように、モデル自身の瞳の持つ強さなどまでは消去しきれていないところが非常に興味深い点でした。

そしてもうひとつのシリーズは同じプロセスが使用されていますが、白人モデルではなく、街中にいるようなそれぞれに着飾った黒人、混血の女の子7人のポートレート。黒人、もしくは混血の女の子の中でも、特にすっきりした顔の持ち主が選ばれているようです。またエクステンションが施された髪型、強すぎるほどのお化粧の仕方、コンタクトレンズの使用などによって、一つ目のシリーズの「ナチュラル」な雰囲気とは別に意味でのバービー人形のような対象が作品の主題になっています。
vb06_17a.jpg



以前に私の働くギャラリーにValerie Belinが来たことがありました。
何故かというと、ギャラリーのオーナーが彼女にポートレートを撮って欲しいと頼んだから。
前もって「こういう服を着てきて。お化粧はこんな感じでしてきて。」っていうやり取りがメールで行われて、実際の撮影は彼女のアトリエで行われました。
で、Valerie Belinがギャラリーに来たのは、そのポートレートが出来上がったからでした。
私はまだその頃ギャラリーで研修を始めたばっかりのときで、オーナーの怖い部分しか知らなかったと言えます。私の中でそんなイメージがガチガチに固まっている人だったのに、Valerie Belin のカメラとテクニック、そして何よりも彼女のアートによって、その頃の私には想像できないような少し悲しげではかなげで優しい顔をしたオーナーを映し出していたのでした。
Valerie Belin の作品は常に個性をできるだけ消去したもので、個人の注文によるポートレートには向かないと思っていたんですが、私の考えが全く間違っていたことに気づきました。でも今でもわからないのは、オーナーのそんな普段目に見えない部分を映し出すのは、Valerie Belin 自身が狙って撮ったものなのか、仕事場では見せないオーナーの自然な部分が当たり前に出たのか、どっちなんだろうってこと。でもアーティストとオーナーが話し合いながら見ていた、オーナーのデスクの陰からちらりと私にも見えた写真はほんの一瞬だったのに、いまでも鮮明に思い出すことがでいるぐらい美しいものでした。


Galerie Xippas
108 rue Vieille du Temle
75003 Paris
tel : 33 (0)1 40 27 05 55
fax : 33 (0)1 40 27 07 16
火曜日から土曜日 10h~13h 14h~19h



読み直してみたけれど、なんだか簡潔にうまく説明できていないなあ。
彼女の作品は結構好きで注目しているので、なんぼでも書けそうでいて、うまくは書けない。
そんな自分の中でのいやな矛盾があります。
もっと文章をクリアにしたいんだけど、今日は疲れたのでこのへんで。
また気が向いたら直します。っていうか、意味のわからなかった部分を質問してください。
そのほうが説明しやすそうだ。

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02/14 03:01 | ギャラリー | CM:2 | TB:1
Dan Graham 「Mannerisme/Rococo」


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2007年2月3日から3月17日まで、Marian Goodman Galleryで開催されているDan Grahamの個展に行ってきました。

Dan Graham(日本語でどう記載するのかわかりません。調べてみるとダン・グラハムという表記とダン・グレアムという表記があるようです。)とは1942年生まれのニューヨーク在住のアメリカ人アーティスト。アート作品創作以外にも美術批評や理論家としての仕事もバリバリこなしています。ロバート・スミスソン、ヴィト・アコンチ、ソル・ルウィット、カール・アンドレ、ダン・フラヴィンなどのアーティストたちとともに、コンセプチュアルアート、ミニマルアートを確立した一人。

Dan Grahamは基本的に、観客参加型のインスタレーションを多く創作しており、公的空間と私的空間の関係、観客のアートと社会における位置、また、作品を前にした観客の知覚に疑問をなげかけるような作品つくりをしています。
1960年代半ばから現代アートの世界で活躍しているアーティストですが、60年代、70年代は特にコンセプチュアルアート作品、映画、エッセイ、パフォーマンス、インスタレーションヴィデオ、鏡を用いた空間インスタレーションなどを行っていました。
それ以降は現在の作品たちにみられるような、建築物的インスタレーションを精力的に世界中の公園や広場などの公共施設に展示しています。


今回の個展では、地階に「Mannerisme/Rococo」と題されたインスタレーションパビリオンが展示されています。
IMGP1828.jpg

このインスタレーションはカーブを描くハーフミラーを使用することによって、真ん中に曲がりくねった通路ができあがっています。どこまでも続く遠近法と魚眼レンズのような歪み、ガラスの透明さと鏡による反射、これらすべてが重なり合って、私たち観客の目に入ってくるのです。
タイトルの「マニエリズム」とはマニエリズムのような反射による歪み、そして「ロココ」とはカーブを描くガラスによる曲線をあらわしており、Bruce Nauman(ブルース・ナウマン)に捧げられている作品でもあります。

そして地下階には、今までに制作された3つのインスタレーションパヴィリオンのメイキングヴィデオが展示されていました。3本のメイキングヴィデオはマサチューセッツ、ケンブリッジのMITに設置された「Yin/Yang」、ロンドンのヘイワードギャラリーの入り口部分に設置された「Waterloo Sunset」、ポルトガルのポルトにあるFondation Serralvesに設置された「Double Exposure」に関するものでした。


これらのメイキングヴィデオを観ていても感じたのですが、今回の展示で残念だったのは、Dan Grahamのハーフミラーを使用したインスタレーションは、人々がいきかう街の中や公園の中に展示されるべきであると痛感したことでした。ギャラリーでの展示なので、殺伐としたホワイトキューブの中での展示になるのは否めないのですが、やはり彼の作品は風にそよぐ樹木の葉や枝、太陽の光、雲が流れていく空などの周囲の風景を、作品の鏡やガラスを通して観る、というよりも感じることがとても心地の良いものなんです。
自分自身もほかの観客も、ガラスのこちら側の風景も、ガラスの向こう側の風景も観客も、自分の目の前の一枚のガラスに重なり合って、ひとつのまた違った風景が織り成される。
45339566_eb2ac280df.jpg

こんな感じで。

ギャラリーでの展示では真っ白の壁、そしてビジターがちらほらいるだけで、その感覚が得られなかったのが個人的に残念でした。


Marian Goodman Gallery
79 rue du Temple
75003 Paris
tel : 33 (0)1 48 04 70 52
fax : 33 (0)1 40 27 81 37
火曜日から土曜日 11h~19h
parisgallery@mariangoodman.com



Dan Graham: Works 1965-2000 Dan Graham: Works 1965-2000
Eric Bruyn、Benjamin Buchloh 他 (2001/04/15)
Richter Verlag
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Dan Graham (Contemporary Artists) Dan Graham (Contemporary Artists)
Mark Francis、Birgit Pelzer 他 (2001/08)
Phaidon Inc Ltd
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ギャラリー巡りレポート、今週はいっぱい書きたいなあ。
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02/12 05:39 | ギャラリー | CM:4 | TB:0
Bejart, 50ans de danse au palais royal


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前回書きましたモーリス・ベジャールの80歳記念イベント。早速言ってきました。
参照:http://kanaparis.blog59.fc2.com/blog-entry-138.html


しかしこれがねー、残念なことに相当いけてなかった。あはは。そういうこともあるさな。

まず、ヴィデオ作品と音楽だと思いきや、写真でした。
ベジャールのダンスのふるーい写真たちが、パレ ロワイヤルのファサードに映し出されるんですが、それが音楽にあわせてクルクル回転したり、移動したりするんです。そう、それだけ。
IMGP1821.jpg IMGP1823.jpg IMGP1827.jpg
色変えたりもしてた、、、。


私の期待が大きすぎたのと、金曜日の夜は雨が降っていたので、なんだか残念な結果に終わりましたが、同じものをもっと活用できると思うんですよね。
別に悪い企画ではないし、それなりにきれかったし。
ただ、この企画に対する宣伝が皆無であったのでわざわざ見に来てる物好きな人なんて私くらいだったんじゃあないかしら。それ以外は雨の降る夜にたまたまパレ ロワイヤルの中庭を通り道に選んだ人たちが「なんやこれ?」って感じで見てるだけ。
大体、夜にパレ ロワイヤルの中庭なんて通らないし。
私もたまたまギャラリーに届いた文化庁からのメールでこの企画を知ったわけでして、そこにも大した情報はなく、メールの最後には「このメールをあなたの周りの人にも転送してください。」なんて記されていて、めっちゃ他人頼り。なんじゃそりゃ。
もっと大通りに面したファサードなんかですればいいのになー。

そんなわけで、ちゃっちゃと写真を撮って、韓国料理食べに行きました。楽しかったまあいいんですけど。

文化庁、こんな誰の目にも留まらないようなことをするんじゃなくて、もっと別のお金の使い道したらいーのにー。って思いました。


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02/11 23:20 | コンテンポラリーダンス | CM:0 | TB:0
Maurice Bejart 80歳記念イベント


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2007年2月9日金曜日から2月11日日曜日の18時から22時まで、パレ ロワイヤルのファサード(壁)に、世界的に有名な振り付け師Maurice Bejart(モーリス ベジャール :参照 http://ja.wikipedia.org/wiki/モーリス・ベジャール)の、80歳を記念したダンスヴィデオが上映されます。
このヴィデオはAntoine Manichonと写真家Colette Massonによって撮影されたもので、 フランスの現代音楽家Pierre Henry(ピエール アンリ;参照 http://ja.wikipedia.org/wiki/ピエール・アンリ)によって、この作品のために特別に作曲された、?Compilation amoureuse pour les 80 ans de Maurice B?jart ?と共に上映されます。
ファサードに映し出されるのでもちろんアクセス自由、無料。

私がモーリス ベジャールの振り付けによるダンスを見たことがあるのは、去年にパリのオペラ バスティーユで上演されたボレロ。それからも、いや、その前からもベジャールを見に行きたて仕方がないのに、彼の公演はパリでさえも毎回、馬鹿でかいコンサートホールのような場所で行われ、一番安い席でもかるく3、40ユーロはします。世界中で有名な振り付け師の最新作が10ユーロ前後で観ることのできるパリではあり得ない値段!ベジャールに40ユーロ払って、広い会場でダンサーたちが点にしか見えないんだったら、ほかの10ユーロの作品を4つ見に行くほうがよっぽど価値があるわ、と思ってしまう私。

だから今回の企画は相当楽しみ!
今日の夜早速行ってみるつもりです!またレポートできるかな。


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02/09 21:22 | コンテンポラリーダンス | CM:0 | TB:0
Jean-Charles Hue 「Y'a plus d'os」


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今日は早く目が覚めました。普段は11時からのお仕事に間に合うように10時、もしくは10時半なんかに起床するようなナメた生活を送っている私ですが、今日はなぜか9時に目が覚めたんです。
で、家でだらだらインターネットをするのもな~、掃除をするのもな~、と思い、急に「Fondation Ricardに行こう!」と思いついたのです。
このFondation Ricardとは、フランスでかなり貢献している現代アートのメセナのひとつ。毎年パリで行われるFIACや、FIAC開催中の招待制パーティーBalle Jauneなんかの主催者でもあります。
Fondation Cartierなんかに比べて、ド派手なことはしてないけれど、結構良いまだ国際的にはそこまで超有名になっていないアーティストの個展なんかを開いて、なかなか良い活動をしている団体です。
無料なんですが、月曜日から金曜日までの10時から19時までというオープン時間ということもあって、今日まで行ったことがなかった私。
10時に間に合うようにメトロに乗って、11時に間に合うようにギャラリーに到着すればいいな、と思い、朝っぱらから展覧会。

「2007年になってから展覧会に一度も行ってません!」だとか「行く気なしない。」だとか何日か前に書いてたくせに、えんらい変わりよう。昨日おとといと仕事帰りにポンピドゥーセンターのイヴ・クライン展に2日続けて行ったりと、自分でもびっくりするわ!

こちらがFondation Ricardの公式サイト。http://www.fondation-entreprise-ricard.com/

ちょっとわかりにくいところにあるEspace Paul Ricard。
説明しますとマドレーヌ寺院とコンコルド広場をつなぐ、ロワイヤル通り(rue Royale)の9番地。クリストフルとラリックの店舗の間にこんな入り口があるんです。
IMGP1818.jpg

ここをぐんぐん突き抜けて行きまして、いーーーっちゃん突き当たりの左側の階段を2階まで上ると、こんな入り口が。
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まさに事務所。気にせずオラオラ入っていきましょう。

そんなわけでFondation Ricardの事務所があるEspace Paul Ricardで2007年1月16日から2月16日まで開催されているJean-Charles Hue の「Y'a plus d'os」展レポートいってみましょう!


02/08 00:11 | 展覧会 | CM:3 | TB:0
カルティエ財団盗難事件


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以前にこのブログでも紹介したカルティエ財団での束芋展(参照:http://kanaparis.blog59.fc2.com/blog-entry-125.html)と同時に、2006年10月27日から2007年2月4日まで開催されているGary Hill展。

カルティエ財団の公式サイトはこちらからどうぞ。http://www.fondation.cartier.fr/flash.html


ゲリー・ヒル展のレポートは書いていませんが、この展覧会では彼の二つの作品が展示されていました。そのうちの「Frustrum」という今回カルティエ財団の発注によって制作された作品の一部が盗まれたということです!

この作品は大きな会場に60平米にも及ぶ馬鹿でかい真っ黒の産業オイルの池が設置され、その池の向こう側に、送電用の鉄柱にがんじがらめになった鷲がいらいらとフラストレーションをたまらせながら、その翼をバシンバシンとうちつけているヴィデオ作品からなっています。
産業オイルの使用により、会場は異様な油のにおいで充満しており、鷲が翼を打ち付ける音が響き渡っています。パッと見にはなかなか気づかないんですが、そのオイルの池の真ん中に金塊が設置してあるのです。

FC-Hill-01G.jpg FC-Hill-03G.jpg


今回盗難にあったというのはこの12キロの純金塊。
盗難は先週の水曜日から木曜日にかけて起こり、金曜日にカルティエ財団が発表しました。しかし詳しいことには何も言及されませんでした。

捜査陣の知り合いの証言によれば(ゴシップ記事っぽい!!!)、覆面&武装した2,3人の犯人が水曜日の深夜、美術輸送者と偽って、財団を訪れ、警備員を武器で脅し、金塊を盗んだということです。彼らは逃走するときに、その日の売り上げも盗んでいったということ。

当日の売り上げに関しては詳しい金額が何もわかっていませんが、金塊は一般的に1キロ16 000ユーロで出回っており、問題の金塊は大体20万ユーロほどになるそう。日本円に直したら、、、う~ん、3000万円くらいかな?

この話を知って、仕事仲間と話したんですが、「ええ!犯人どうやって金塊までたどり着いたんやろう?くさいくさいオイルの池を徒歩で渡ったんやろか?」なんて想像して大爆笑で終わってしまいました。

カルティエ財団ごめん。


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02/07 02:08 | アート界関連ニュース | CM:0 | TB:0
Pipilotti Rist 「A la belle etoile」


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2005年に生まれて初めて訪れたヴェネチア ビエンナーレの中でもいくつか、私の記憶にとても鮮明に残っている作品がある。そのひとつがSan Stae(サン スタエ)教会の天井いっぱいに流れているピピロッティ リストのヴィデオ作品だった。ヴェネチア中に溢れかえっている現代アートをひとつでも見逃さないようにと、必死で自分が持っている感覚のアンテナをすべてビンビンに立てながら街を歩いていて、そんな疲れたからだで教会の中に靴を脱いで入ってマットレスに寝転びながらとても長い間リストの世界に運び込まれるままになっていた非常に心地の良い時間を思い出す。
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それから気になりまくりのピピロッティ リストが、ポンピドゥーセンター30周年記念のために新しく創作した作品が、1月30日から2月26日まで、ポンピドゥーセンターの前の広場に上映されていると聞いて、早速行ってきた。
Pipilotti Ristは1962年生まれのチューリッヒ在住のスイス人アーティスト。
作品が上映されるのは19時から朝の8時までで、センター前の広場に60mx30mほどの面積に映し出されます。
このヴィデオ作品を最も良く見渡すためには、ポンピドゥーセンターのエスカレーターに乗るのが一番なんですが、このエスカレーター、展覧会の入場券を持っている人だけがアクセスできる場所にあるんです。でもこのリストの作品上映期間のうち、2月3日から2月25日までの金曜日、土曜日、日曜日の21時から23時までエスカレーターへのアクセスが無料になるようです。このエスカレーターの最上階はパリで最も素敵な景色、夜景が見られることでも有名。



では久しぶりのレポートどうぞ!
02/06 05:53 | 展覧会 | CM:0 | TB:0
別離


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今日2007年1月31日はポンピドゥーセンターが開館してちょうど30年目です。
朝からそればっかり。まだ意識のはっきりしないベッドの中で聞くラジオから、ポンピドゥーセンター30周年ということでラシン(館長)とパックマン(学芸員長)とヴェイヤン(アーティスト)がインタビューを受けていました。
17時から19時まではギャラリーのオーナーも30周年式典に参加しに行きました。戻ってきたオーナーの袋の中身を早速漁ってみたら、30周年のどうしようもなくダサいポスターと30周年記念のしょうもない本とピエール・マルコリーニのチョコレートと音楽も聴けるUSBメモリーでした。
ポスターと本はすぐにゴミ箱へ、チョコレートはすぐに私のおなかへ、USBメモリーだけが残りました。


そんなことはほんまにどうでもよくって、、、
本題。

私がギャラリーで働き始めてから、ギャラリーお抱えアーティストがギャラリーから離れていくということが何度かありました。

よく思い出すと、一人目はもうあまり連絡を取らなくなっていて大したケアもなかったけれど、作品がいくつかギャラリーに残っていたアーティスト。彼女の場合は一作品だけギャラリーが購入して、それ以外、っていっても10作品もなかったけれど、アメリカに送り返しました。

2人目はアーティスト自身から話がある前に、周りから「○○はあっちのギャラリーに行くことになった。」とウワサに聞いたとても悪い例。
そんな状態だったので、コミュニケーションも手紙のやり取りなんかでとても後味の悪いものになりました。そのアーティストの直属のアシスタントさんとも仲が良かったのでとても残念でした。
彼が別のギャラリーに行ってからも、彼から脅迫(!)の電話がかかってきたり、なんだか嫌な感じです。
オーナーとしてはかなりダメージを受けていたようだけれど、「彼は自分が育てたんじゃないから。」ということで受け止めたようです。

そして現在、3人目。彼女はまず手紙を書いてきて、驚いたオーナーがすぐに電話。彼女に3日後に話をするためにわざわざ国境を越えて会いに行ったわけですが、やっぱり話がうまくいかなかったようです。
私たちアシスタントとしては、オーナー側からの話のバージョンしか入ってこないのでなんとも言えませんが、なんだかなあ。
このアーティストはオーナーがギャラリーを開いた10年以上前から大事に大事に育ててきた人です。今では結構有名でよく売れているし、ギャラリーには欠かせないアーティストの一人でした。
このアーティストの現在の状況と、今までの関係をオーナーから聞くと、どうして彼女が、ある別のギャラリーに行くのかまったく納得がいきません。でもそういうもの。以前にはめちゃくちゃ有名で乗りに乗っていたアーティストさんたちも、ギャラリーを替えた瞬間売れなくなったりっていう話はゴロゴロしているのです。
彼女の言い分をオーナーから聞いても、なんだか子供がダダをこねているようにしか思えない私。っていうかその論理は成り立たなくない?みたいな。みんないくつになってもいろいろ悩んでるんやね。と他人事で済ませますが、そこはストック管理責任者の私。このアーティストのギャラリーに保管してある全作品をアトリエに送り返すという作業の真っ最中です。これがまたでてくるでてくる。50作品以上はあるね。まさにアーティストとギャラリーの10年以上にもわたる密な付き合いを目にするよう。

毎回お抱えアーティストがギャラリーから離れていくときは、まるで恋人同士の別れのときのような修羅場が繰り広げられるんですが、そんな二人の別れの後始末をしているような感覚になります。
そう、まさに一緒に住んでいたカップルが別れることになって、友達の私がアパートに行って出て行く方の荷物をまとめて引っ越すような、、、。
「今荷物まとめてるけど、でもまた戻ってくるかもしれないし。明日になれば「やっぱり」って電話してくるかもしれないし。」
そんな風に思うのです。

マネーマネーマネーの世界だけれど、そんな人間劇場も広がってるんですよー!


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02/01 04:44 | 出来事 | CM:4 | TB:0
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