スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/-- --:-- | スポンサー広告
MONUMENTA 2007


にほんブログ村 美術ブログへ

「今日Monumentaのヴェルニサージュ行く人いる~?」
「う~ん、邪魔くさいなー。」
「私行かへん。」
「あ、忘れてた。」
なんて会話をさんざんギャラリーでして、「あー私も邪魔くさい。もういかんとこっかな。」と思いつつも、別の現代アートギャラリーで働いている友達に電話。
「行く?行きたい?」
「う~ん、邪魔くさいなあ。」
「やろ。いかんとこっか。一杯呑みにいこ。」
「カナが行くんやったら行く。」
「うーん。行こうと思っててんで。でも行く気ある人誰も見つからへんねんもん。なんか行く気なくなってきたし、もうどうでもええわ。」
「ほな行こ。たまにはヴェルニサージュも行かなあかんと思ってたし。」
「えー、行くん~?まあええわ。でも一杯ひっかけてから行こな。」
と、やっとの思いでなんとか行く気になった久しぶりのヴェルニサージュ。

こんなこと書いたら、まるでどうでもいい展覧会のヴェルニサージュのようですが、そんなことまったくありません!
今年から毎年、世界的に活躍(?売れてる?高い?)現代アーティストを一人決定して、パリのグランパレで個展を開かせようじゃないか!という企画の第一弾。とっても威信のある展覧会です。


こちら公式サイト。
http://www.monumenta.com/2007/

記念すべき一年目に、13500m2の広さと60mの高さを持つGrand Palais(グラン・パレ)で個展をするという栄誉というかストレスを与えられたのは、以前にここでもパリの主要二大現代アートギャラリーで同時個展を行ったときのレポートをした、1945年生まれのドイツ人アーティスト、アンセルム・キーファー。
「Anselm Kiefer, Sternenfall : Chute d'etoiles」展。
2007年5月30日から7月8日まで開催です。

最初の3年間のアーティストはすでに発表されています。そりゃまあ、こんだけの個展するんだから、相当前もってオファー来てないと無理だわな。ということで、今年はドイツ人で十年ほど前からフランス在住のAnselm Kiefer(アンセルム・キーファー),来年2008年は アメリカ人アーティスト、Richard serra(リチャード・セラ), そして再来年の2009年はまさにフランスを代表する現代アーティストであるChristian Boltanski(クリスチャン・ボルタンスキ)というラインナップ。

この公式サイト。フランスのものにしてはよくできてる。Monumenta創造記、アーティストや関係者たちへのインタビュー、キーファー所有のフランス南部ニームあたりの35ヘクターもある田舎のアトリエの様子、このモニュメンタで展示されている作品の制作風景、グランパレでの展覧会の設営風景などなど、興味深い情報&画像がたっぷりです。映画みたいに予告編まで作ったのね。お金かかってるわー!予告編、めっちゃしょうもないけど。


前回のレポートでの個展では、Paul Cenanに捧げる作品でしたが、今回ももちろんPaul Cenan、そしてIngeborg Bachmannに捧げる作品盛りだくさん。

で、レポート。
って言っても、人人人。
人だらけ。大してゆっくり見れなかった。
とにかくMonumentaという企画名の通り、いちいちでかい
モニュメンタルやな~。人いっぱいいるな~。で終わった。

しかしキーファー、やっぱり美しいわ。
それはちゃんと感じました!

人が多すぎて、作品もでかすぎて、写真が、、、、。写真を撮るのが下手なのに加えて、少しでもわかりやすい写真を!という努力もしなかった上に、逆光だらけでよくわかりましぇん。
人が多いことだけはわかっていただけるでしょうか、、、。

IMGP2137.jpg IMGP2144.jpg

IMGP2145.jpg

IMGP2139.jpg IMGP2140.jpg IMGP2143.jpg


う~ん。もう一回いかなきゃな~。
まあヴェルニサージュなので作品が大して見れないのは当たり前ですが、やる気もなく行ったので、余計にひどい結果に終わりました。
まあ久しぶりに友達とゆっくり、グランパレのガラス天井の下、ワイン呑みながらのおしゃべりができたからそれでいいとするか。

こんなんですけど、今日もクリック2回お願いしまーす!


にほんブログ村 美術ブログへ

スポンサーサイト
05/30 07:10 | 展覧会 | CM:4 | TB:0
アーティスト イン レジデンス@ triangle france マルセイユ


にほんブログ村 美術ブログへ

またまたアーティスト イン レジデンスの話題です。
で、今回はフランスの南に位置するマルセイユでのレジデンス。
組織の公式サイトはこちら。www.lafriche.org/triangle

このレジデンスは2007年9月からの3ヶ月から6ヶ月間で、アトリエの無料提供、月100ユーロの家賃で提供されるアパート(他の2名のアーティストとシェア。)、制作費の援助(最高1000ユーロまで)が与えられます。

興味がある人は2007年6月30日までに、作品たちの画像と説明文、履歴書、モチベーションを記した手紙、いつからレジデンスに来ることができるのかを記したもの、返送用切手を貼った封筒を、CD-RomにPDF形式で郵送、またはPDFが5Mo以下ならメール(題名は「dossier de candidature」と記して)で送りましょう。

2007年7月11日に以下の審査員たちがセレクションします。
Anthony Huberman, commissaire au Palais de Tokyo et critique d’art
Ethan Kruszka, artiste
Dorothee Dupuis, directrice de triangle France a partir de septembre 2007
Alun Williams, artiste, President de triangle France
Claire Lesteven, artiste, Tresoriere de triangle France
Frederique Gobert, coordinatrice des residences
Erika Trupin, chargee de mission


その他の詳しいことはこちらまで。
triangle france,
Friche la Belle de Mai
41 rue Jobin,
13003 Marseille
triangle@lafriche.org
04 95 04 96 14


今日もクリック2回お願いします!


にほんブログ村 美術ブログへ
05/28 20:40 | 公募展, アーティスト イン レジデンス | CM:5 | TB:0
Philippe Decoufle 「Sombrero」


にほんブログ村 美術ブログへ


先週、私の愛するコンテンポラリーダンス振付師トップ3の中に入るであろう、Philippe Decoufle(フィリップ・ドゥクフレ)の最新作「Sombrero」を観て来ました。
こちらドゥクフレのカンパニーの公式サイト。http://www.cie-dca.com/

光、影、フレーム、などなどまさにドゥクフレの世界でしたが、、、
sombrero.jpg 43.jpg

今までのドゥクフレの比べると、う~ん、う~ん、ドゥクフレだからって期待しすぎたかも。特に2年前に見に行ったIIrisが個人的に素晴らしいものだと思うので、もちろんアーティストが作品を発展させていくのはわかるのですが、「もっとこの人すごいことができるのに!!」とというか、何かじれったさを感じたのでした。何よりも、それぞれの進化した素材たちが、ひとつひとつの要素としてまだ完成されていないのに、発表されてしまった、なんだかそんな中途半端な気がするのです。私の求めていたものと少しずれていたのもあるかもしれませんが、どの進化もまだ発展途中の感が残りました。

ドゥクフレの舞台の魅力の大きな要素である影の使い方はより深みを増しています。ドゥクフレは「影」と一言で言っても、それはダンサーの影であることもありますが、「影」が私たち観客から見えている舞台上の影としてではなく、白いスクリーンの裏側にある、私たち観客には見えない世界のものとして存在するのです。
今回も、その影というものが主体の影として存在するのではないコンセプトはそのままですが、影だと思って見ていたものが主体として動き出し、黒塗りになったダンサーさんたちが今までの白いスクリーンの裏側からこちら側の世界にまで飛び出してきました。まさに「3次元の影」。影が白い平面にとどまることをやめ、立体の肉体として表現される。そしてそれらの「影」は主体をも通り越し、自ら意思を持って存在しはじめたのです。


その部分はいいんだけれど、そのあとなんだかメキシカンハットかぶったシーンだとか(まあタイトルが「ソンブレロ」だし、当たり前ともいえますが、、、)太陽の照りつけるような空間でのシーンだとか158.jpg

映像や踊っているダンサーたちが幾重にも重ねられた画面に何重にも映し出されるシーンだとか、なぜかどの新しい要素も中途半端で、物足りないというか、「う~ん、そうじゃなくて~、もっとこう、、、あるやん?」という思いが付きまといました。



今まで見てきたドゥクフレの中で、個人的には非常に残念な公演でした。愛してやまないドゥクフレの世界なので、「彼はもっとすごいことができるのに!」ととても歯がゆい思いをしてしまいました。

でも一緒に見に行った彼氏は、この公演が人生初ドゥクフレだったので気に入ったようでした。でも彼としては、ドゥクフレの舞台や空間は好きになったけれど、踊りとしては気にいらなかったみたい。
ドゥクフレの時代遅れのナルシスト丸出しのソロのダンスも、うんざり。

フランス在住の方ならわかると思いますが、Grolandの大統領、Christophe Salengroも出てます。


157.jpg 45.jpg


ここからヴィデオが少し見れます。Extraitという部分をクリックしてみてください。
http://www.theatre-chaillot.fr/spectacle.php?id=27&view=media


でもこれからも追いかけます!ドゥクフレ。

6月にはドゥクフレの「Solo」も見に行きますよー!

クリック2回お願いしまーす!


にほんブログ村 美術ブログへ
05/26 03:34 | コンテンポラリーダンス | CM:4 | TB:0
アーティスト イン レジデンス@Point Ephemere


にほんブログ村 美術ブログへ

この時期になるとみんな来年(2007年9月から2008年8月まで)の準備に追われるようになるのか、最近は来年度のアーティスト イン レジデンスの募集が多くなってきました。

今日は私もよく行くパリの10区、映画「アメリ」でアメリが石投げをしていたサンマルタン運河に面するアートセンターで、コンサートや展覧会、演劇の公演を開催したり、バー&レストランまであるPoint Ephemereに属するアーティスト イン レジデンスの募集。

こちらが公式サイト。http://www.pointephemere.org/

2007年10月から2008年4月までの6ヶ月間のレジデンスで、募集人数は4名の造形アーティスト。4名にはそれぞれ30平米ほどのアトリエが無料で与えられますが、毎月電気代や水道代の諸経費として200ユーロの支払いが必要です。
このレジデンスではPoint Ephemereは、アーティストたちの金銭面など、パートナー件プロデューサーとしての役割を果たします。制作に関する技術面から行政的、法的援助も行い、アトリエには定期的にアート界のプロフェッショナルによる訪問も予定されているそうです。

興味がある人は2007年6月30日までに、
Julien Amicel
200 quai de Valmy
75010 Paris
宛に、資料(作品に関するポートフォリオ、レジデンス中に手がけるプロジェクトなど)を郵送しましょう!

これ以上の詳細はJulien Amicelまで。
tel : 01 40 34 02 48
residences@pointephemere.org


このレジデンスに何年か前にいたEugenie Goldschmedingも、このブログで何度か紹介してきました。彼女にもそういえばPoint Ephemereで出会ったんだった。

なんでも挑戦!パリでアトリエが欲しい人はトライしてみてください!

今日もクリック2回お願いします!!


にほんブログ村 美術ブログへ
05/25 00:00 | 公募展, アーティスト イン レジデンス | CM:4 | TB:0
James Thierree 「Au revoir parapluie」


にほんブログ村 美術ブログへ


先週だったかもうあれは先々週の話になるんだか、生まれて初めてJames Thierreeのダンス公演を見に行ってきた。
演目は「Au revoir parapluie」。

チャーリー・チャップリンの孫にあたるジェイムズ・ティエレは、サーカス劇団を持っている両親のもと、4歳からサーカスの舞台に立ち始めたいわゆる英才教育を受けた人。
フランスでは映画俳優としても活躍しています。

舞台にはまさにサーカスのような空間ができあがっていて、黒子さんたちなんかの作業も演目の一部としてしっかり見えて、なんだか混沌としているようだけど、舞台上の空間を床の部分の幅と奥行きを利用するだけではなくて、舞台の床から天井までの高さも最大に利用している部分なんかは、サーカスを見に行ったことのない私でも、「サーカス的空間の使い方なのかな。」と思いました。

アクロバットの男性、歌手の女性、日本人ダンサーの女性二人(ドゥクフレのIrisにも出演していた、伊藤郁女さん、今回もすばらしかった)、そしてパントマイムのJames Thierreeで構成される出演者たち。


サーカスの持つ、そしてまさにチャーリーチャップリンを彷彿させるメランコリックな世界。
見ていると、顔がゆるんできて微笑んでいたり、がはがは笑ったりしているのに、なんだか切なくて物悲しくて涙が出てくる。

AuRevoir1.jpg AuRevoir2.jpg


まず、会場に入ると舞台に設置された、幕の役割をしている布が目に入りました。公演が始まって、その布がダンサーによってはがされます。
そのときに目に飛び込んでくる光景。天井から吊り下げられた何十本もの太い綱が、後方から照らされたライトのもと、ぐるんぐるん回っていて、その下にJames Thierreeが佇んでいました。
この光景を見たとき、あまりの美しさに息が止まりそうでした。
1シーン目で「ああ、これが見れただけで今日ここに来た甲斐はあった。」と失神しそうになりながら幸せをかみしめました。
今でもまぶたに焼き付いています。

本当に本当に素晴らしい公演でした。一緒に見に行った彼氏も大感激。公演のあとは、その話ばっかり。大興奮でした!

ウワサには聞いていたけれど、本当に才能のあるJames Thierree、これからも見逃さないよ~!

クリック2回お願いしまーす!


にほんブログ村 美術ブログへ
05/24 17:52 | コンテンポラリーダンス | CM:0 | TB:0
アーティスト イン レジデンス@Centre Photographique d'Ile-de-France


にほんブログ村 美術ブログへ

今日はCentre Photographique d'Ile-de-France(イル ド フランス(パリを中心とする地方の名称)写真センターからのアーティスト イン レジデンスの応募について。

Centre Photographique d'Ile-de-Franceは、パリ郊外南西のPontault-Combaultに位置する、写真を専門に扱う現代アートセンターで、展覧会やアトリエ、講演などのイベントを積極的に開催している機関です。
こちらがセンターの公式サイト。http://www.cpif.net/


アーティスト イン レジデンスなんて書いてますが、選ばれたアーティストはレジデンスにインしません。
2007年10月から2008年7月までの間のうち、3ヶ月間の住居なしのレジデンスですが、作品制作のための専門的な機材の使用と、センターオープン中のアトリエの利用ができるようです。

応募機関は2007年6月22日まで。

詳細が知りたい方は上記のセンター公式サイトから、もしくは私までメールください。

クリック2回お願いしまーす!


にほんブログ村 美術ブログへ
05/18 21:00 | 公募展, アーティスト イン レジデンス | CM:0 | TB:0
ロダン 「にほんのゆめ」


にほんブログ村 美術ブログへ


最近見に行ったAnne Teresa de Keersmaekerのダンス公演のうち、演目のひとつの間中、ロダンの彫刻「Je suis belle」のことをやけに思い出していた私。
ME0000050626_3.jpg


昨日はパリのロダン美術館(公式サイト:http://www.musee-rodin.fr/)で、2007年5月16日から9月9日まで開催されている、「Le reve japonais:にほんのゆめ」展のヴェルニサージュ(オープニングパーティー)に行ってきました。

日本人女性を題材にした彫刻やドローイング、そしてロダンが収集していた浮世絵や壷、根付、彫刻なんかも展示されています。

ロダンの有名なバルザック像も、まさに達磨大使立像や!
taisi_3.jpg balzac3.jpg

達磨大使立像の画像は私がインターネットから拾ってきたものですが、ロダン自身が持っていた達磨大使像も展示されています。


私がこのロダンが所持していた小さな小さな風神の置物を見たとき、
IMGP2123.jpg


あ!「地獄の門」の彫刻群の浮き彫り方と同じだ!と思ったり。
ME0000095452_3.jpg


ロダンの、裸の女性たちを主題とした水彩ドローイングなどと並列に展示されていたのは、江戸時代の春画たち。
そういわれれば、ロダンが当時描いたような体の一部分も離れていないような絡み合う肉体の手本は、春画上で一点の隙間もなく絡み合いまくってる春画の男女たちであったのかもと思ったり。


メイン展示は、1902年にヨーロッパ興行をしていた日本人女優の、舞台最後の場面である「ハラキリ」中の「花子」さんの顔の彫刻いっぱい。
hanako_plaster_1908_600.jpg

花子さんと言えば小学校時代の「トイレの花子さん」をすぐに思い出す小市民の私。そのうえハラキリ中だから悶え顔なのでめっちゃこわい。

ロダンは花子さんを何度もドローイングのモデルとして、用いるのですが、いやがる花子さんを説得して素っ裸にまでさせて、描いています。めっちゃいろんなポーズさせられてるし!
いくら芸者出身でヨーロッパにまで来る女優の花子さんでも、当時の日本人女性として相当勇気がいったはず、、、。ロダーン、花子さんかわいそうやん!

でもでも、ちょっとほっとしたのは、着物を着た普通の花子さんの写真もありました。きれいなひとやった。


ロダンが住んでいたお家の前には、2007年10月15日まで開催されている、現代アーティスト、Eugène Dodeigneの「sculptures 1989 - 1995」展も展示されています。
IMGP2127.jpg



あー楽しかったー!久しぶりに会った友人と、楽しくあーだこーだおしゃべりしながらのヴェルニサージュで満喫でした。

ロダン美術館、本当にオススメですよー!お庭も最高やし!


ロダンと花子―ヨーロッパを翔けた日本人女優の知られざる生涯 ロダンと花子―ヨーロッパを翔けた日本人女優の知られざる生涯
資延 勲 (2005/09)
文芸社
この商品の詳細を見る


クリック2回お願いしまーす!


にほんブログ村 美術ブログへ
05/17 04:33 | 展覧会 | CM:0 | TB:0
Anne Teresa de Keersmaeker 「Soiree Steve Reich」
de-keersmaeker.jpg


あれはもう先週でしょうか。ダンスの舞台を久しぶりに観に行ってきました。それもそんじょそこらのダンスじゃないよ。Anne Teresa de Keersmaeker (アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル)の公演。それもそんじょそこらのAnne Teresa de Keersmaeker の公演じゃないよ。Soiree Steve Reich(スティーブ ライヒ ナイト)の公演。

この公演のチケットを2枚持っている言うと、みんな舌なめずりをするようにすり寄ってきて、急に優しくなったりしたけれど、無理です。なぜならこの公演は絶対に弟と一緒に行こうと決めていたから。
現代アートのことなんか何も知らない2、3年前の私にいろいろ教えてくれた師匠は弟でした。そして「お姉ちゃんな、最近コンテンポラリーダンスに興味があるねん。」と言う私に、「ほんならお姉ちゃん、これ見なあかん。」と偶然その頃テレビでやっていたAnne Teresa de KeersmaekerとSteve ReichのPiano Phaseの映像を紹介して、それがどれだけすばらしいものかを教えてくれたのも弟でした。だからパリに来て一年間月に一度くらいの割合でダンス公演に連れ回した結果、「もうダンスはええわ。」と言っていた彼と、普段はチケットを一枚だけとってさくっとダンスを観に行く私ですが、今回のだけは2枚とって弟にプレゼントしようと思っていたのです。

Anne Teresa de Keersmaekerついてはこちらからどうぞ。http://en.wikipedia.org/wiki/Anne_Teresa_De_Keersmaeker
彼女の率いるダンスカンパニー、Rosas(ローザス)の公式サイトはこちらから。http://www.rosas.be/Rosas/index.html

今回のスティーブ ライヒ ナイトは
PENDULUM MUSIC
MARIMBA PHASE
PIANO PHASE (1982)
EIGHT LINES
FOUR ORGANS
POEME SYMPHONIQUE POUR CENT METRONOMES DRUMMING PART 1 (1997)
の6作品から成り立っています。

まずはPendulum Music(http://en.wikipedia.org/wiki/Pendulum_Music)。天井から長いコードによってつり下げられた二本のマイクと、その真下に設置されたふたつのスピーカー。二本のマイクが振り子のように振り出されると、マイクがスピーカーの上を通る度にキーンキーンという音が繰り出されます。その二つの音が重なり合い、そして離れて行き、そしてまた出会う。最もシンプルな形で表現されたライヒの世界。

次はMarimba Phase。
IMGP2106.jpg
二台のマリンバがそれぞれ異なった3、4音のリズムを奏でます。それらのリズムがうまく重なり合ったり、まったくの不協和音を奏でたり、どのような状態でも美しい。


そして!待ちに待ったPiano Phase!(http://en.wikipedia.org/wiki/Piano_Phase
IMGP2107.jpg
ふたつのピアノ、ふたりのダンサー、重なりあう影、激しく揺れるスカート、振り出される腕、出会いそしてまた離れて行く、永遠に続くかのように思われるリズムとダンス。催眠術にかかったような夢見心地の状態。
あーもう何もいらない。


そしてEight Lines。女性ダンサーだけによる新しい作品です。
IMGP2108.jpg
私はキースマイケルの作品ではどちらかというと、ひとりやふたりで繰り広げられるものが好きで、大勢のグループが舞台上を踊るという形式がそこまで好きではないので、個人的にいまいちでした。

お次はFour Organs。さきほどのは女性ダンサーだけでしたが、今回は男性ダンサーのみによるダンス。
IMGP2114.jpg
音楽もいまいち。ダンスもいまいち。うーん。

そしてダンサー全員でのPoeme Symphonique Pour Cent Metronomes Drumming Part 1。
IMGP2117.jpg
会場中にどどんぐわーんと押し寄せてくる太鼓の音の波、どんどん高揚していくだんす、いつも通りのスタイリッシュなAnne Teresa de Keersmaekerの空間、すべてがうまく溶け込んで勢いのある作品になっていました。
まあ、太鼓の演奏がすばらしく、それにエネルギーをもらっているというか、助けられている部分もかなりあるとも言えるかな。


全6作品が終了して、拍手喝采の中出てきたダンサーたち。
まあこれはいつものことなんだけど、なんとなんと、上記の6作品をまとめあげたような、作品それぞれのダンスの要素があちこちにちりばめられたダンスを踊り始めたのです!
これがとても素晴らしかった!なんかおまけ付いてきた!っていう得したような気分にもなれたしね。
IMGP2118.jpg



今日の記事は感想でもなんでもありません。
Piano Phaseを生でも見たよ!いいやろー!というただの自慢でございました。

ローザス・ダンス・ローザス / ローザス

実は今夜もキースマイケルの別の公演を観に行きます!むふ。
クリック2回お願いしまーす!


にほんブログ村 美術ブログへ


05/12 02:10 | コンテンポラリーダンス | CM:4 | TB:0
Stephan Balkenhol


にほんブログ村 美術ブログへ


もう一ヶ月ほど前のことになってしまったけれど、Christian Marclay作曲のハープ演奏がGalerie Yvon Lambertで開催された日に、私の愛する彫刻家、Stephan Balkenhol(シュテファン バルケンホール)の個展がすぐ近くのGalerie Thaddaeus Ropacであると聞いてコンサートの前にちらりと行ってきました。

アートフェアやグループ展などで彼の作品を見たことは何度もあったけれど、実は彼の個展は初めての体験。たとえギャラリーでの小さなものでも彼の作品たちに四方八方取り囲まれるのかと、ワクワクして行きました。

IMGP2032.jpg


Stephan Balkenholは1957年生まれのドイツ人アーティスト。

人物像や動物像に代表される彫刻は、常に一体の木材から台座も含めて彫られ、赤や黒、白などのはっきりとした色使いを用いて、素材である木材自体の持つマチエールをそのまま残すかたちでペイントされています。鑿の跡が暴力的に残された荒削りの主題と、主題の持つなんだか気の抜けた状態とは両極端の、作品自体が放つ力強さと魅力が、彼の作品の特徴だと言えるでしょう。


誰でもあり誰でもない人物像の表現など、かなり前に紹介したDjamel Tatahの作品にも精通するところがあるでしょうか?(参照:http://kanaparis.blog59.fc2.com/blog-entry-66.html#more

IMGP2031.jpg IMGP2033.jpg


彼の作品で彫られている人物は、特に美人でもハンサムでもないし、スタイルだって姿勢だってなんかおかしいし、おしゃれでもない。でもなんか知らんけどやけにみんなかっこつけなところが大好き。

どちらかというと平面作品にいつも目を惹きつけられがちの私ですが、彼の作品の前では毎回「彫刻っていい!」となるです。

私の撮ったいけてない写真を見るよりも、こちらのギャラリー公式サイトから展覧会風景を楽しみましょう。
http://www.ropac.net/exhibitions/2007_4_stephan-balkenhol

2007年4月14日から5月19日まで。
Galerie Thaddaeus Ropac
7 rue Debelleyme
75003 Paris
tel:33 1 42 72 99 00
fax: 33 1 42 72 61 66
www.ropac.net


ちなみにGalerie Thaddaeus Ropacの2階も展示場としてオープンしました。Stephan Balkenholと同時開催の記念すべき2階初展覧会はAndy Warholの「Popstars」展。ビートルズやらマイケル・ジャクソンやらのスターを描いた鉛筆ドローイング&コラージュ展でした。

Stephan Balkenhol: Sculptures and Drawings Stephan Balkenhol: Sculptures and Drawings
Neal Benezra、Stephan Balkenhol 他 (1995/12/31)
Hirshhorn Museum & Sculpture Garden
この商品の詳細を見る

Stephan Balkenhol Stephan Balkenhol
Stephan Balkenhol (2006/11/30)
Snoeck
この商品の詳細を見る



クリック2回お願いしまーす!


にほんブログ村 美術ブログへ
05/09 01:03 | ギャラリー | CM:3 | TB:0
David Claerbout 「3oeuvres」


にほんブログ村 美術ブログへ

ブログの更新をさぼっている間になんだか随分前の話になってしまったけれど、ブリュッセル滞在中に、前回紹介したEric Poitevinの個展以外にもうひとつ、とても好きだった展覧会がありました。
それは、ブリュッセルのMusee Art Moderne(現代美術館)で2007年4月20日から9月2日まで開催されているDavid Claerboutの個展。
David Claerbout(ダヴィッド・クラエボ)は1969年生まれのベルギー人アーティスト。絵画に見られるような完璧な構図で、まるで写真のように動かない風景をヴィデオ作品として発表するアーティストです。
私は彼の作品の持つ、冷たさとも言えるような静が好き。

今回はクラエボの3作品が展示されていました。

「Antonio Sant'Elia,1932」1998
1932年にAntonio Sant'Elia幼稚園で撮影された写真が使用されたヴィデオ作品。
幼稚園で遊ぶ子供たちも、影も不動のままだけれど、背景の2本の木だけ、枝や葉をさざめかしています。怖いくらいに冷たい感覚を与える作品なんですが、ゆらゆらと揺れる木のせいで子供たちの遊ぶ声まで聞こえてきそう。でもそれがまた怖いの。
IMGP2057.jpg
とても美しい。

「The Shadouw Piece」2005
これはどこの建物なんでしょうか?あるビンディング内の階段上から、閉め切られたガラスの入り口付近を撮影したヴィデオ作品。私たち観客を、ビルディングの外を通る人たちを監視カメラで覗き見しているような感覚にします。また、ぎらぎらの太陽が照りつけているような真っ白のエントランスとうらめしそうな顔で中を覗き込む人々の表情から、今は真夏で自分たちはとても涼しいクーラーの中でこのカメラを眺めているような、外と内というふたつのの世界は交われないんだと見せつけられているような、そんな優越感と寂しい気分が入り交じります。
冷たい白と黒のコントラストがすばらしく美しい作品。
IMGP2058.jpg


「The Stack」 2002
このヴィデオ作品は。今回展示されていた中で唯一のカラーなんですが、暴力的に思えるほど強調された光と影のせいでふと白黒作品を前にしているようにも思わせます。誰も通らない、まるで世の中に存在しない場所であるかのように思いがちの、何重にも交差する橋状の道路の下部分を何分にもわたって撮影したヴィデオ作品。道路上を通る車の騒音などもなぜか遠く聞こえ、吹き込んでくる風の音、風によってさわぐ枯れ葉やゴミのかさかさという音、そして道路や雲によって出たり隠れたりする照りつける太陽の光などが、完璧な構図と共に私たちの感覚を研ぎすまさせます。
そしてずっとそのまま作品と対峙していると、ふと一瞬見えるゴミを漁る浮浪者の姿。
IMGP2059.jpg



美しい。おすすめです。

David Claerboutは2007年10月からポンピドゥーセンターのEspace 315にて個展も行うそう。
楽しみー!

David Claerbout David Claerbout
David Green (2004/12)
Walther Konig
この商品の詳細を見る



クリック2回お願いしまーす!


にほんブログ村 美術ブログへ
05/08 02:50 | 展覧会 | CM:0 | TB:0
La Seine 2007-2008


にほんブログ村 美術ブログへ

今日ギャラリーに舞い込んできたパリのボザールからの募集情報。
私が理解したところによると、これは公募展でもレジデンスでもなく、言わば2年間徹底的にみっちりアーティスト教育を受けるプログラムみたいです。

このプログラムはTony Brownの指揮により国立パリ美術学校内において、国籍の別なく、1年以上前から既にマスターIIレベル(日本での大学院終了レベル)の資格を所得している若手アーティストに対して参加を求めるものです。選出された若手アーティストは、2年間、芸術思想と実践能力を高める実力と知識の交換によって、職業としてのコンテキストに自己の芸術作品を置くために、研究と経験によって実践強化する機会をこの場で習得することが目的となっています。
毎年選出される3-6名の参加アーティストたちの作品研究、制作に役立つものとなるために、数多くのアーティスト、キュレーター、美術批評家、たち参加の個別、またはグループ交流が開催されます。

申請は2007年6月8日まで。

詳しいことはこちらから。英語とフランス語にて。
フランスの募集にしてはかなりの詳しさ。
http://www.ensba.fr/laseine


興味のある方是非挑戦してみてください。交流アーティスト、キュレーター、批評家のリストもかなり良いし、職業アーティストとしてみっちり勉強するというプログラムは、イギリスやアメリカと比べてフランスには大きく欠けている部分なので、その点をフランスにいながらにして学べるという特権がありますねー。

今日もクリックお願いしまーす!


にほんブログ村 美術ブログへ
05/03 01:48 | 公募展, アーティスト イン レジデンス | CM:2 | TB:0
Eric Poitevin


にほんブログ村 美術ブログへ

ここ最近、私生活に仕事に新しいプロジェクトにと、さまざまなことが私の人生に起こっていて、どたばたしています。でもすべて良い意味でのどたばたにしていこうと必死に動いています。そんなわけで、ブログが書けない、、、。ってそんなのは理由になりませんが。

4月19日から23日まで、ブリュッセルで現代アートフェアがありました。アートフェアに行っていつも思うのは、コンセプトだとかなんちゃらとかなんだかややこしい雰囲気を持つ現代美術ですが、アートフェアなんかのいろんな作品がごった返しになったように展示されている場所では、本当に美しいものや自分の好きなものは何も必死にならなくても目に入ってくるということです。それは例えば、本当に自分の好きなものを分かっている女の子が洋服屋さんに入って、一点一点密に見ていかなくても、自分の好きなものや似合うものが勝手に目に入ってくるのと同じ感覚。そんな風に私を思わせてくれる現代アートの作品たちのひとつに、Eric Poitevinの作品たちが挙げられます。

今回のブリュッセルでもそうでした。少しヒマになってブースを同僚に任せ、何分間かの間にちらほら見てまわるわけですが、Eric Poitevinの作品は遠くからでもいつも磁石にひきつけられるようにたどり着くわけです。今回私が出会えた場所はスイスはジュネーヴの現代アートギャラリー、Blancpainででした。

あーやっぱりいい。

と浸っていると、ギャラリー仲間のみんなの意見一致で「今まで出会ったギャラリストで最も感じのいい人は?」の一位に挙げられる、ブリュッセルのギャラリスト、アルベール・バロニアンのギャラリーで現在Eric Poitevinの個展が行われているということ。

Baronian-Franceyというアルベール・バロニアンとエドモン・フランシーの二人が経営するこのギャラリー。何よりもまず空間がたまらなくステキなんです。広々としたこのギャラリーは高い天井とコンクリートの床、真っ白な壁によって、一見殺風景な雰囲気を与えがちですが、そこはなんといっても壁一面ガラス張りの緑たっぷりのテラスからふき込むさわやかな風によって、とても静かな気持ちの良い空間を作り上げています。あー、こんなところでアルベールと働きたい。そんなのはギャラリーのアシスタントなら誰でも思うこと。


今回は、そんなギャラリー(こちらサイト。http://www.baronianfrancey.com/)で2007年4月21日から5月19日まで開催されているEric Poitevinの個展について。

05/01 04:24 | ギャラリー | CM:0 | TB:0
template design by takamu
Copyright © 2006 takamu All Rights Reserved
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。