「攻略ブログ」も久しぶりの更新。
Vincent Leroy 「Electric Flowers」
あさって水曜日から日曜日まで、休暇をとりました。
でもどこにも行かず、配偶者も旅行に行くので、一人を満喫しながらパリで展覧会、映画三昧をするつもり。
いまからすごく楽しみ!観て観て観て、どんどんインプットしたいです!
Vincent Leroyのカタログはないですが、記事で少し触れたタンゲリーとカルダーの本を紹介。
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やっと、ヴェネチアビエンナーレについての記事を書きました。
でも自分の中ではぜんぜん納得いきません。
そのうえ持っていったデジカメが良くなくて、写真がぜんぜんうまく撮れませんでした。そんなわけでビエンナーレのプレスに現在、写真を頼んでいるところです。だから写真は来週あたり良いものに変更されると思いますが、記事は私の意味不明なまとまりのない文章のまんまです。
なんだかくやしいけれど、今の私の時間と能力ではこれが精一杯。
それを認めることも大切やな。
第52回ヴェネチアビエンナーレ for SHIFT
SHIFTにはアルセナーレとイタリアンパビリオンについてだけ書きましたが、ブログにもちょっとずつ各国パビリオンの様子なんか載せていきたいと思っています。
よろしくお願いします。
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第52回ヴェネチアビエンナーレ 2007 | trackback(0) | comment(0) |
毎年FIACの会場で授与されるLe Prix Marcel Duchamps (マルセル デュシャン賞)。
今年はみーーーーーんなの予想通り納得の結果でございました。
そう。Tatiana Trouveでした。
Le Prix Marcel Duchampsブースの写真を撮ったので載せておきます。
ちなみにこの賞はブースでの展示がモノを言うわけではありませんのであしからず。
ブースとしては個人的にRichard Fauguetのが一番好きでした。
Adam Adach
Pierre Ardouvin
Richard Fauguet
Tatiana Trouve

もうすぐ、もうすぐで2ヶ月続いた忙しい時期が終わります。
やるべきこと終えないと終わるものも終わりませんけどね。
そしたら少しはNPO団体の活動のほうもしっかりできるかなー。ふー。
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アート界関連ニュース | trackback(0) | comment(0) |

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今回は久しぶりにアーティスト イン レジデンスの募集記事。
っていっても、このメールを受け取ったのは先週ですから少し遅くなってしまいました。
アーティスト イン レジデンスの募集をしているのは、La Synagugue de Delme。ここ有名よね。
La Synagugue de Delme現代アートセンターがLindre-Basse村とロレーヌ地方自然公園と共に募集しているものです。
アーティスト選考は書類のみで、テーマや媒体は一切決められていません。しかし、もちろん提出する企画は、レジデンスとLa Synagugue de Delmeの現代アートセンター側の興味をそそるようなものでなければいけませんし、「土地」(この場合Lindre-Basse地方の土地に限らず、もっと大きな意味での「土地」と考えてもいいようです。)や、他のアーティストたちや分野の人たちと、「コラボレーション」ができるようなものが好まれます。
アトリエはLindre-Basse村とロレーヌ地方自然公園の中心に位置し、広大な自然地区は池を囲んで、piscicole ornithologiqueが盛んなところです。メッツとストラスブルグまで車で1時間、ナンシーまで車で40分。
アトリエの広さはほぼ70平米、天井の高さは6メートル、床はコンクリートで、窓と、リモコンで開閉ができる大きな入り口、電話、インターネット付き。
居住部分は2部屋と浴室、アトリエに面するロフト上の居間、キッチン、庭で構成されています。
期間は基本的に3ヶ月。今回の募集は2008年のためで、3期間に分けられています。
1:2008年2月から4月まで。この期間のレジデンスは既に決定済み。
2:2008年5月から7月まで。
3:2008年9月から11月まで。
2008年のレジデンスに選考されたアーティストたちのオリエンテーションのようなものが2008年の2月初旬に行われます。
レジデンスの家賃2000ユーロと制作費として2000ユーロが与えられます。
田舎ですので車を所持していることが必須。もちろんフランス語がはなせることも必要です。
必要書類は、、、
>申請書(La Synagugue de Delmeのサイトからダウンロードするか、私もPDFで持ってますのでメールしてください。)
>履歴書
>A4サイズ以下の紙に印刷した写真。もしくはCDかDVDに焼いた音、または映像作品。(写真や画像をCDロムに焼いて送るのは禁止)
>カタログ、プレス記事など。
以上の書類を2007年12月1日までに以下の住所まで送りましょう。
centre d'art contemporain La Synagogue de Delme
Candidature Residence Lindre-Basse
33 rue Poincare
57590 Delme
France
選考は12月中に行われ、選出されなかったアーティストには、その旨が手紙で知らされます。提出した書類を返送してもらいたい人は、上記の書類と共に、返送先の住所を記載した封筒に書類の重さに対して十分な切手を貼って送ること。
その他の詳細はこちらまで。
+33 (0)3 87 01 43 42
cac.delme@wanadoo.fr
いやーなかなかいい条件ですねー。PDFの書類にアトリエの写真が載ってますが、めっちゃ広い!
私はアーティストじゃないけど、こんなところに住みたいよ!」庭付きだし、田舎だし。
いやされそうー。
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公募展, アーティスト イン レジデンス | trackback(0) | comment(0) |

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ヴェネチアビエンナーレのことが書けない。う〜ん。
ついでに眠たい。ついでに疲れてる。ついでにギャラリーでも私生活でもやるべきことが山積み。体力と能力がなくて怠け者で困ります。う〜ん。
ま、そんなことをごちゃごちゃ思っている間に動くべきなんですが、頭と体がついていきません。
しかしそんな私には関係なく、仕事場での言い争いと、疲れとストレスとパニックから勝手に流れてくるみんなの涙と、日々ひどくなる目の下のクマにも関係なく、FIACは今年も確実に始まります。
昨日は早起きしてグランパレへ設営に行ってきました。
私の不安を裏切るように、すんなりうまくいきました。私の働くギャラリーの設営はグランパレの数あるギャラリーブースの中でも、一番乗りで終わりました。運送業者とオーガナイザーに5分ごとくらいにハラスメントのように主張の電話しまくった甲斐がありましたよ。ほんとに。
そんなわけで、周りのブースはまだ手がつけられていない状態、もしくは作品が到着したけれど、まだ設営は始まっていないような状態でしたが、いくつかの写真を紹介。
あ、Michel Blazyかな?春雨でできた犬。ちなみに使用されている春雨は、私がいつも食べてるのと同じメーカーでございました。
あ、Barthelemy Toguoかな?ご本人自ら設営中でした。
あ、Thomas Hirschhornかな?ガムテープで少しずつ少しずつできあがっていく階段を流れる塊。私が到着した9時半には彼らをすでにガムテープを格闘していて、私がグランパレを去る17時にも、まだ格闘してました。写真は17時に撮ったもの。最終的にはどれくらいの塊になってるんでしょうか。楽しみ。
地べたで寝てる人もいました。
私はおうちのベッドで寝ます。
おやすみ。
11月になれば休みがあるかな、、、。
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アートフェア | trackback(0) | comment(4) |
更新しましたー!
Wang Du 「Photographs」
もっとギャラリー巡りしたいんだけれどなー。
なかなか時間がないもんです。
観たかった展覧会もたくさん終わってしまいました。
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2007年9月の備忘録。何も観てませんなあ。反省。
Documenta 12, Kassel
展覧会
「Betes et Hommes」, la Grande Hall de la Villette
「Moscopolis」, Espace Louis Vuitton
ギャラリー
Marie Jose Burki, Galerie Nelson-Freeman
Hugues Reip, Galerie du Jour
Jean-Luc Andre, Galerie Lara Vincy
コンテンポラリーダンス
Sidi Larbi Cherkaoui 「Myth」
備忘録 | trackback(0) | comment(0) |
FIACの季節になったということは、FIAC期間中に勝者が発表されるLe Prix Marcel Duchampsの季節でもあるということ。
去年の模様についてはこのブログでも記事にしました。
今日はとりあえず今年の候補者4名を挙げておきます。
Adam Adach
Pierre Ardouvin
Richard Fauguet
Tatiana Trouve
個人的にはもちろんTatiana Trouve。今年のヴェネチアビエンナーレにも作品が展示してあったし、パレ ド トーキョーでの個展(http://kanaparis.blog59.fc2.com/blog-entry-150.html)も成功していたし、彼女の作品が好きってこともあるけれど、今年の彼女は大舞台での出番が多かったし、毎回とても良い空間を創っていたと思います。
さてさてどうなるんでしょうか。
来週までのお楽しみ。
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アート界関連ニュース | trackback(0) | comment(0) |
いそがしいいそがしいと言いながら、なんだかやたら更新してますね。
最近何も深く考えずに書いてるからかなー?
ちゃんと考えながらも、このペースでいきたいもんだ。
http://kana-sunayama.iza.ne.jp/blog/entry/335301/
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フランスでは昨日今日と、絵画に関する事件が二つもたて続きに起こりました。
一つ目は2007年10月7日のニュース。
日本でも超有名な印象派の代表的アーティストである クロード モネが、1874年に描いた「Le Pont d'Argenteuil」。
この作品が、10月6日土曜日から翌日日曜日までの夜間に、所蔵されているオルセー美術館に侵入したグループによって傷つけられました!
この日はちょうどNuit Blancheという、年に一回開催される、パリ中で一晩中アート体験ができる日。今年はヴェネチアに行っていたので私は見逃しましたが、去年はこのブログでもレポートしました。
そんな一晩中アートにどっぷり浸れる夜でもあるかわりに、そんなお祭り騒ぎを利用して、ただばか騒ぎをしたいだけの人も実は結構います。そのうえ今年はラグビーのワールドカップのフランス戦も重なって、かなり街中無法地帯になっていたよう。
この日オルセー美術館はNuit Blancheに参加していなかったので、いつもの夜のように閉鎖されていた訳ですが、犯人たちは通りに面した扉を壊して館内に侵入。
犯人グループは4人の男の子と1人の女の子で、彼らはたくさんの指紋などの形跡を残しながら、そこらじゅうを汚し、最後に問題の作品にパンチをして約10センチほどの穴を開けたよう。
この作品は現在では評価額が設定できないほどの価値のあるもの。
修復に関しては、絵画上の絵の具がはがれ落ちてしまった場合よりも、キャンバスが破れている今回の場合のほうがまだマシらしいです。
そんなことより美術遺産をただの悪のりでこんな風に傷つけるなんて。ねー。
そして二つ目の今朝のニュースはこの上の女性が犯人。
30歳の自身もアーティストであるRindy Samという女性。
7月の終わり、アヴィニヨンにあるCollection Lambert(ランベール財団)での展覧会、「Blooming」(http://www.collectionlambert.com/expoencourscyt.html)で展示されていたCy Twombly(サイ トォンブリ)というアメリカ人アーティストの真っ白い絵画作品「Phaedrus」に、なんとなんと、口紅をつけた唇でキスをしたのです!
この作品、評定価格は200万ユーロ!
今だったら日本円でいくらくらいになるんでしょう、、、3億円ちょっと?
まあ彼女はしゃあしゃあと「この作品にインスピレーションを受けたんです。この作品を見てあまりにも感動して、思わずやってしまったことで、自分を止められなかったんです。アーティストは私のためにこの作品を描いたんだと思ったんです。」とか言ってます。はい。
ちなみにこの作品の所持者であるイヴォン ランベールは彼女に、作品の評価価格である200万ユーロを要求しています。プラス、コレクション側からは合計53440ユーロの賠償金が請求されています。
いっやー、口紅ってほんまにとれないんですよね。特に真っ白のキャンバスでしょー。
こりゃ修復は難しいやろうな。
ちなみに口紅はブルジョワの「Lovely Rouge」やったんですって。どうでもいいけど。
ほんで彼女、「マルセイユ石けんで落ちますよ。」って言ってるらしい。アホかいな。
デュシャンの「泉」におしっこしたり壊したりするアーティストの話を前にこのブログでも書きましたが、彼女の場合同じアーティストでもそういうアーティスト活動の一環としてキスしたわけではなさそう。
この人はやっぱり「好きー!」って思ったら、向こうに嫌われてても急に男性にキスしたりするんだろうか?
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アート界関連ニュース | trackback(1) | comment(2) |
週末を利用してやっとこさヴェネツィアビエンナーレに行って参りました。
もとから旅行がそんなに好きではない私、そのうえ何度行ってもヴェネツィアという街は好きになれません。それどころかどんどん嫌いになっていくよ。
ビエンナーレ自体も、行く前からさんざん「良くない。」って聞いていたけれど、「いや、でも行かなわからん。自分の目でみなわからん。」ということで行ってきたわけですが、ほんまにじぇんじぇん良くなかったー。
そのうえ行きの夜行列車では私の乗っていた車両が古すぎたのか、タイヤから煙?火?が出まして、真夜中にイタリアのド田舎でたたき起こされ、消火器の煙と火事の煙でもくもくとしている車両から避難させられ、ヴェネツィアには半日遅れで到着。
お正月に行ったマドリッドでテロ騒ぎに巻き込まれたのでも、こないだの家に帰ってきたら物色中の強盗に鉢合わせしたのでも、なんだか今年はいろんなことが起こります。
毎回命も助かってますし、怪我もないですからいいですけどね。
今年は厄年なのかな?今年が終了するまでに一体何が起こることやら。
ま、そんなわけですが、時間を見つけてゆっくり更新していきます。
ゆっくり待っていてください。
よろしくー。
重いのにちゃんと買ってきましたよ!
3巻仕立てでしたけど、アマゾンではどうなんでしょう?
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第52回ヴェネチアビエンナーレ 2007 | trackback(0) | comment(0) |
「パリ現代アートギャラリー攻略ブログ」での一つ目の展覧会レポートを書きました。
なんかやけに写真が大きくて見にくいかも。
これからは写真をもう少し小さくしたほうがいいかなあ。
慣れないので、アップするのにやけに時間がかかってしまいました。
http://kana-sunayama.iza.ne.jp/blog/
よろしくお願いします。
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こないだの記事でかわいいなって書いてたUNIQLOCKをつけてみました。
でも音を出るようにしたのでちょっとうざいです。
うるさくてごめんなさい。
音なしのほうがいいかなあ?
やっぱりうるさくてしゃーないので、音なしのUNIQLOCKに変更しました。(2007年10月30日)
FIAC(パリ国際現代アートフェア)まで、少し余裕が出てきたので、ばりばり更新。
毎年FIACの前になると、やたらとギャラリーに飛び込んでくるメールがあります。
それはどんな内容かというと、、、
「FIACのサイトを見て、貴ギャラリーのアーティストに格別の興味を持ちました。しいては是非貴ギャラリーのブースでお会いしたいと思いますので、FIACの招待状を下記まで送付してください。」
というもの。
これは例えば「貴ギャラリーのサイトを拝見して、FIACに参加されると知りました。しいてはこの機会に是非お会いしたいと思うので、FIACの招待状を下記まで送付してください。」と変化したりします。
この類のメールってきっとFIACに参加するすべてくらいのギャラリーに送ってるんだろうし、別に「あなたのギャラリーの○○というアーティストがどっちゃらこっちゃら」っていう部分もないので完無視ですが、こんなメールでわざわざ切手まで貼って実際招待状を送るギャラリーってあるんだろうか?
っていうか、本当のコレクターだったら普通にお金払うなり、それなりに知り合いのコネクションがあって、こんなメールを送ってこないのになーと「削除」のクリックを連発しながらぼんやり思ったりします。
そんなことよりFIACからまだ招待状送ってきてないよ!今年のFIACはどうもやたらとごちゃごちゃしてそうで、もうすぐ始まるのに、大丈夫なんかいな、という感じです。
そんなわけで今年も始まるFIAC。
http://www.fiacparis.com/
FIACのブースに展示するために用意していた作品たちが、すでに売れていたりして、それはギャラリー的には良いことなんやろうけど、ブースの展示的にはあまりもんだらけになっちゃうんじゃないの〜と、少し心配です。せっかくやったらやっぱり均衡のとれてる美しいブースにいたいですからね。
ってまあ、たかだかアシスタントの私が心配するじゃあないけどな。と少し卑屈になってみたり。
FIACに行くつもりです〜。という方!私がいたら声かけてくださいねー。って私ってわからへんか、、、。
どうでもいい話な記事ですが、今日もクリックお願いしまーす。
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22年もの間ディレクターとして君臨しているGerard Violletteが引退し、その席を2008年6月から、37歳の若手演出家Emmanuel Demarcy-Motaに譲るというニュースが発表された9月25日の世界屈指のコンテンポラリーダンスの殿堂、パリ市立劇場。この日、そのニュースと共に期待を持って2007ー2008年度ダンスプログラムの幕開けに選ばれたのは、Sidi Larbi Cherkaoui の最新作である「Myth」。
これがGerard Violletteによるプログラム最後の年かーと感慨にふけりながら、「Myth」を見てきました。
Sidi Larbi Cherkaouiは30歳のベルギー人コレグラファー。アラブ人の父親とベルギー人の母親を持つアントワープ生まれ。ベルギー人でなければアラブ人でもない、ベルギー人のような顔をしたアラブ人の名を持つ子として育ちます。
ピナ バウシュや、「Les Ballets C. de la B.」で共にクリエーションを行ったアラン プラテルなどの、80年代から頭角を表してきたコレグラファーの影響を強く受けています。しかし彼のインタビューによれば、ピナ バウシュがダンスに演劇という概念を足したように、彼はダンスに生演奏の音楽を付け加え、アラン プラテルが個々に重きを置くダンスを深く研究しているのに対して、彼は人間と人間の関係、二つの個体が創りだす調和に重きを置くのです。
私が彼に出会った最初の作品はアクラム カーンとのコラボで発表したZero Degree。このブログにもアホみたいに感情にまかせて感動しまくった!という記事を書きました。(ブログ内検索で探してみてください。)
さて私にとっても2007ー2008年度初のコンテンポラリーダンス鑑賞を飾ったこの作品。
実は普段の私なら絶対にしないことをしてしまいました。
それは作品を観る前に批評を読んでしまったということ。展覧会でも映画でもダンスでも演劇でもパフォーマンスでも、紹介文は読んでも批評は鑑賞前に絶対読まないという鉄則を自分に押し付けている私なんですが、今回は何故か、何も考えずに眼を通してしまったのがル モンド。
ル モンド紙の評価ではかなりの酷評であったこの作品。読んでしまったいろんなことは忘れて、ニュートラルでいなきゃ!と思いながら、とにかくこの作品のテーマであるらしい「トラウマ」ということだけ頭に置くようにして、挑んできました。
で、実際観てどうだったかというと、ワタクシ個人的にはこういう類のコンテンポラリーダンスはまーーったく好きではありません。
私は現代アートでもダンスでもコンセプトがどうとか前衛的なのがどうとかいうことよりも、ただただ造形的で神秘的な美しさを求めるタチなので、そういう意味ではやっぱり今では大御所と呼ばれるコレグラファーの創り出す世界が好きなのです。悪い言い方をしてしまえば、ごちゃまぜの何でもアリのような舞台は好きではありません。別に見ますけど。たとえばJan Lauwersの世界とかね。
しかしたかが私個人の好き嫌いや、たまたま目に入ったジャーナリストたちの意見だけでは、ダンスを語るにはあまりにも安易すぎないか!という点を、2007-2008年度のダンス鑑賞の中心に置いていこうと思い立ったので、いろいろ書いてみます。そのうえ、私が好きであろうとなかろうと、ル モンドの記者がどう書いてようと、この作品の質はやはりかなり高いものであったし、これは誰でもが創れるものではないと、違った意味での感動をしたからです。
舞台は両サイドにアラベスク風のすかし模様の入った壁が設置され、奥には重厚な本にうめつくされた本棚と天井まで届く巨大な開くことのない扉。
コンテンポラリーダンスの公演で私が出会う舞台設定といえば、舞台という限られた高さと幅と奥行きのある空間であるにもかかわらず、公演が始まると、そのような限られた空間を越えて、まるで、どこまでも続くかのように思われる別の異空間に飛び込むような感覚を得ることが多いのです。そういう感覚に何も考えずに身を任せられるということは、また、作品自体にぐんぐんひきこまれていく自分を感じ、私としては至上の喜びを感じる瞬間でもあるわけです。
しかしこの作品では、舞台の幕が開いた瞬間、「閉ざされている。」と思ったのでした。開かない扉は、何の説明もないのに「あれは開かないんだ。」と瞬時に感じていました。
そのような舞台設定と、7人のミュージシャンと14人のダンサーによって、作品は構成されているわけですが、ダンサーによって表現される登場人物たちは、多種多様。花嫁。おばちゃん。女装したゲイ。兵士。カトリック教徒の冴えない娘。
しかしみな一様に、何かに恐れているのです。
そして黒い衣装を身にまとった獣のように動くダンサーたち。
彼らは獣であるのに、まるで登場人物の影、または奥深い部分を体現するかのようにつきまとい、時にはおおいつくしてしまいます。
そのような中で舞台は進むのですが、まず最初の本棚から本が登場人物たちの頭にふってくるシーン。
本棚が人間の培ってきた知識や歴史を記し、残している「本」の宝庫であると考えるならば、この本が頭にふってくるという状態は、現在の私たちがえらそうに上にのっかっている知識や歴史というものが人間の頭に落ちてきて逆に私たちを滅ぼすと捉えられるのではないか。その痛さや恐ろしさを最初のシーンに設定することによって、この作品が「トラウマ」と「人間」と「その歴史」などのテーマを持っていくんではないかと、私の頭によぎりました。
作品が進んで行くにつれ、私が感じたのは、
「人間の歴史というものは一種の「トラウマ」というものから成り立っているのではないか。」
ということ。
どのような宗教や環境の中にいようと、人間という「民族」の意識に、いやそれこそ大げさに言ってしまうとDNAに長い歴史の中で組み込まれてしまった「トラウマ」
そのようなトラウマはいつも宗教というものを生み出し、人間を支配していくのかもしれない。どの宗教でも存在する「神」というものも結局は人間が創りだしたものでしかないのだ。
後半のシーンでとても強く印象に残った部分がありました。
それは、それまで黒い衣装を着ていた男女のダンサー一組が肌色に近い衣装になり、男性ダンサーが、死体と化した女性ダンサーを死んだことが信じられず、なんとか動かそうと動物のように踊るシーン。それはまさに愛する者の死を前に、死という概念を受け入れ、あきらめ、しかしそのどうしようもない感情がトラウマというものに変化していく過程であるかのよう。そして彼女を動かそう、生き返らせようとするのをあきらめたとき、知識の宝庫である本棚の辺りから、長い長い裾をひきずった別のダンサーが死体となっている彼女の衣装を縫いはじめるのです。
そのとき私は「ああ、これで傷を封印することができる。新しいところへ進める。」と安堵感のようなものに包まれたにも関わらず、作品中、ずーーーーーーーーーっと本を読みふけっていたある男性ダンサーが、大量の重たそうな本をふらふらになって転びそうになりながらも、必死で運んでいるのです。「そんなもの捨てて!やっと解放されるのに!トラウマじゃ先に進めないのに!」と私が心で叫んでも、彼はそれらの本を運び終わることに成功してしまいます。結局世の中っていうのはそういうことの繰り返しなのかもしれません。どこかで良い方向に何かが運んでも、また別の場所では別のことが同じ状態で停滞していたりするのです。
最後の最後、もうどうしようもなくなって何もかもがただの繰り返しになったとき、開かないはずの扉からノックの音が聞こえます。そこで入ってきた男性は2本の長い棒を背中に抱え、それらをまるで十字架のようにクロスさせながら踊ります。それはまさに十字架を背負ってゴルゴダの山へ登って行くキリストの姿。彼のダンスに魅せられて、彼に抱きついていく他のダンサーたち。まるで自分の中に彼を取り込むことが一番の命題であるかのように。
しかし彼は自分に懇願の眼でまとわりついてくる人間たちを引き離し、扉の向こうに押しやり、扉を閉めてしまうのです。
ここで私は「うへー。これ嫌い。」と一瞬思ったんですが、ふとそんな風に思うのは、彼がキリストであるという点でこの作品を見、まるで救世主のようにヒーローぶった行為に出る彼に嫌気がさすのであって、例えばまた別の捉え方をして、彼がただの「救世主的存在」であり、彼が実際にそうであろうとなかろうと、そういう存在にすがりつく人間たちと考えた場合、また、ずっと作品中感じていた「歴史というものは人間が創るものであり、それはトラウマと共に消えることがなく繰り返される。」ということをうまく表しているのかもしれないと、思い返しました。
なんだか気がついてみればやけに長々と書いてしまった、、、。
好きじゃなかったんやけど、こんなにだらだらと書いちゃって、、、。
次もSidi Larbi Cherkaouiの作品を観るかな。どうかな。まだわかりません。
そんなこんなで好きじゃないといいながら結構楽しんだみたいですね。私。
ひとつ書き足したいこと。それはダンサーの質の違い。ピナ バウシュやローザスやフォーサイスの大御所の率いるカンパニーのダンサーはやっぱり本当にすごいと思います。これらのコレグラファーも天才!なんて世界中で言われていても、毎年もう何十年も創りつづけていれば、もちろん駄作だってある。でもそんな「あ、ちょっと今年微妙?」なんて私のような小娘(そこまで若くないですけど)がえらそうに思ったって、抱えているダンサーたちの魅力やテクニックや表現や身体やジェスチャアの美しさで、「あー、やっぱ美しい!これが観れたからちょっとくらい作品自体は微妙でも目をつぶります!」っていう部分がひっじょーに大きいのです。実は。
あまりきれいにまとまっていないけど、いっぱい書いたのでクリックお願いします。
ここまで読んでくれた人どうもありがとう。
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