毎年FIAC(Foire Internationale d'Art Contemporain/国際現代アートフェア)の際に、優勝者(?)が発表されるLe Prix Marcel Duchamps/マルセル デュシャン賞。2008年の候補者が発表されましたねー。フランス生まれ、またはフランスで活躍するアーティストが対象です。
なんだかんだでよくここにも書いてますね。
2007年と2006年の模様。
さてさて2008年の候補者は、こちらの4名。
Michel Blazy, 1966年生まれ
Stephane Calais, 1967年生まれ
Laurent Grasso, 1972年生まれ
Didier Marcel, 1961年生まれ
Michel Blazyについてはパレ ド トーキョーでの展覧会をここに書きました。
やっぱり彼かなー。
でもステファン カレも最近よく見ます。
私が最近(最近でもないけど)見た彼の作品で心に残っているのは、去年やってたFondation RicardでのDerive展かな。
Laurent Grassoはこのビデオ作品が大好き。これもパレ ド トーキョーでかなり前に初めてみて、「うんわー!」となりました。
ちなみにDidier Marcelの世界は私の勉強が足りませんでいまいち理解できておりましぇん。
2006年のGalerie Michel Reinでの個展は見ましたけど、ほんまに???って感じやった。ここのギャラリーはそういうの多いんですけど。私にはちょっとインテリ過ぎるのか?
やっぱりミシェル ブラジーかねー。どうでしょう?
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2009年の第53回ヴェネチアビエンナーレでのフランス館代表アーティストが決定しました!
Claude Leveque/クロード レベックです。
そしてキュレーションは、MAMCO (近現代美術館) ジュネーヴのディレクターで有名な、
Christian Bernard/クリスチャン ベルナールです。
世界的に有名な現代アートギャラリー、Galerie Yvon Lambertからパリの若手ギャラリー、Galerie Kamel Mennourへと移って、どうなることやらと思っていたのに、こないだまでGalerie Kamel Mennourで行われていた個展も、去年のFIACの際のチュイルリー公園でのインスタレーションも好評のレベック。
期待大です。
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ビエンナーレ | trackback(0) | comment(0) |
この間の日曜日に、前から同僚たちに「ここの美術館いいよー。是非行ってみて!」と言われていた、マレ地区にあるMusee de la chasse et de la nature (自然と狩猟美術館)に行ってきました。
家の近所にあるのに、なぜ今まで足を踏み入れることがなかったかと言うと、私はここにもよく書いているように、何が待っているかわからない知らない空間が真っ暗なときと、きっと動物の剥製があるであろう空間が苦手。日本でも、温泉旅館ででかい熊の剥製があったり、剥製が突如に現れる居酒屋とか、ほんまに無理!生きてる動物は問題ないのに、剥製だと余計に宿ってる魂が何十倍にもなってるような気がして怖いので。だから、信頼のできる(「なんにもないよー。大丈夫だよー。」なんて嘘つかれて実は剥製がどどーんとあった。とかも無理やから。)夫が一緒に行ってくれるまで我慢していたのです。そんなわけでここで開催されていたエリック ポワットヴァンの展覧会にも行けませんでした。
2008年1月15日から5月11日までこの美術館で行われているのは、ドイツ人写真家、Karen Knorr/カレン クノールの「fables(ファーブル)」展。
彼女は、動物を、美術館や宮殿などの、本来なら動物がそこにいることが考えられない、人間たちがその知識と権力を見せつけるために建造してきた空間に配置し、文化遺産と動物たちを全く同レベルで写真の中に収めます。

左の写真は、今回の展覧会のために美術館から注文された作品の一つ。美術館内で撮影が行われました。その撮影の様子もヴィデオで見ることができるようになっていました。他にはシャンボール城やシャンティイー城で撮影されたものもありました。右側の写真はシャンボール城です。
じーっと見ていると、そこに動物がいることが全く不思議でなくなってくるような気がします。これらの空間にいる動物たちがまるで人間のように見えてきます。動物と豪華絢爛な内装以外に、今回の展覧会で見られたいくつかの作品には人間も登場します。人間は動物たちと同じように裸で、肌色をした裸身像のよう。いや、他の動物のように毛に覆われていない分、そして内装のように隙間なく飾られていない分、逆に「動物的」に見えます。
(ちなみに合成写真の場合もあります。)
ジェフ ウォールの写真のように、後ろからの光でドラマティックな効果が与えられるライトボックスを利用してました。
せっかく来たんだから、ということで美術館も見てみることにしました。
廊下のライトも素敵。

こんなライトやイスもありました。
私はヴェジタリアンでもないし、お肉大好きだけれど、角のための狩猟の結果を見ると、美しくて素晴らしい調度品ですが、やっぱり、うー、胸が痛い。

こちらは以前にもこのブログで紹介したベルギー人アーティストで現在ルーブルで個展が行われているヤン ファーブルの作品。ルーベンスとブリューゲルの絵画のある小さな部屋です。
これが天井いっぱいにはりめぐらされてあります。入り口から写真を撮っただけです。怖すぎて入れなかった。
正面奥に展示されているのは、このブログでも紹介したエリック ポワットヴァンの作品。
こちらの鳥の間の真ん中にどどーんと展示されているのはVincent Dubourgの作品。
こちらは、ベルギー人アーティストPatrick Van Caeckenberghの作品。
牡鹿と狼の間の天井から垂れ下がっているのはFranck Evennouの作品。
そして最後のこの部屋。一番迫力がありました。大して大きくない空間に、動物の剥製の頭像が所狭しと並んでいます。怖い怖い、胸が痛いと言いながら、もう一方で「なんってきれいなんやろう。」って思わずにはいられず、とても長い時間、ここにいました。

天井はBernard Lorjouによって描かれています。これらの頭像たちを眺めていると、豚のようなイノシシのようななんだか不思議な生き物が。出で立ちが他の頭像たちと違うので、ふと目に留まるんですが、なんとなんとウォー、ムオー、と吠えだしました!(動画を撮ったんですが、デジカメを縦にして撮ってしまったので、載せれませーん。「動画は横で撮ること。」メモ。)Nicolas Darrotの作品。
ここ何年か、現代アートの世界ではやけに「動物と人間」という内容を扱った展覧会があとを立たないし、このテーマで作品作りをしている良い現代アーティストも大勢いるし、この美術館はなかなかうまく集客できるでしょうねー。そのうえきれいな美術館やし。
ここで紹介した現代アーティストによる作品はほんの一部です。狩猟の武器や道具や、昔の動物研究のプロセスや、立派な調度品や内装に隠れて、現代アートの作品満載のこの美術館。そんなに大きくないので、一時間もあればかなりじっくり見て回れるし、つかれないし、マレ地区散策の機会に是非どうぞ!
Musee de la Chasse et de la Nature
62, rue des Archives - 75003 Paris
Tel : 01.53.01.92.40 / Fax : 01.42.77.45.70
musee@chassenature.org
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Karen Knorr
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ロッテルダムへの2日間の出張の際に見たものについて全く書いてませんでした。
仕事がさっさと済んだのでいろんなものが見れたわけですが、狙って行ったわけではないけれど、なんだか気持ちのいい完成された展示があったので載せておきます。
1967年生まれのGerda Steiner/ゲルダ シュタイナーと1964年生まれのJörg Lenzlinger/ユルグ レンツリンガーのアーティストデュオ、っていうかまあ、カップルですね。1997年から共同で作品を発表しているようです。
私は彼らのことを知らなかったんですが、2004年にはワタリウムで、2006年には日本の三菱地所アルティアムというところでも展示をしているようだし、2003年のヴェネチアビエンナーレでは、いつも素敵な展示が行われているサンスタエ教会を利用してインスタレーションを行ったようです。その模様はこことかここからどうぞ。
彼らの公式サイトはこちら。
Museum Boijmans van Beuningenをふらふらしていたら、デザイン部門の展示室へ向かう途中の廊下(?)のような空間で、彼らの4つのインスタレーションに出会いました。
Bone Tree, 2006
「どうぞ中に入ってベッドで寝転んでください。」なんて書いてあります。
なんだこりゃ?と思いながら、もちろん寝転んでみました。
ベッドに寝転んで上を見上げると、なんだか骨とシルバーのアクセサリーでできたような木。
寝転んでいるときに、一緒にこの美術館に行ったけど、単独で探索していた同僚に見つかってしまいました。「かな、何してるん!」って。
思わず作品を前に寝そうになりましたが、あと3つも見逃せない!とがんばって起き上がります。
お次ぎはこの部屋。My aunt from Borneo, 2006
さあ、入ってみましょう。
このブログ始まって以来の初の動画を試みてみました。
インスタレーションに囲まれているような気分になってもらえるかなー?
三つ目は不思議がドピンクの木の部屋。Crystal Forest, 2006

最後は真っ暗な部屋。Sleeping Seeds, 2006
以前にも書きましたが、閉じられた空間や自分の知らない真っ暗な空間が苦手な私。
これだけは中に入ることがどうしてもできませんでした。
でもカーテンを少し開けてちらりと中を覗き見ると、座っていいソファがあったり、真っ白の不可思議なオブジェがたくさんありました。
むりー!こわすぎー!
そんなわけでこんな写真しかありません。
せっかく勇気を出して、「せめて写真一枚だけでも!」と思った割には、写真がぼけまくってすいません。びびりすぎ。
インターネットで調べていてわかりましたが、この展覧会はThe 4 vegetative sleeping roomsと名付けられていました。それも彼らのサイトによると、2006年11月から2007年10月までの展示予定だったよう。ってことは、私が行ったときは本当は展示されていなかったことになります。延長だったんですね。わー知らなかった。ラッキー!
コンセプトだとかなんだとかっていうのが先に来て、「私は現代アートがよくわからないから。知らないから。」なんてことをよく聞きますが、もうそんなことおかまいなしで、まるでディズニーランドのアトラクションを体験する(良い意味でね。悪い意味での「アートのディズニーランド化もたーーーーっくさん存在しますので。)ようなワクワクドキドキ感を味わえて、それでいてグロテスクで、いわゆる「夢の世界を演出」するのではなく、妙に現実的な作品たち。少しピピロッティ リストの世界を連想させて、なかなか興味深かったです。
来週はブリュッセルへ2日出張、5月最初はニューヨーク出張(!生まれて初めてのアメリカ大陸です!)そして6月はバーゼル出張が待ち構えています!毎回少しでもレポートできればいいんですが、、、。ゆっくり待っていてくださいねー。
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2008年3月備忘録。見てないなー。あかんなー。
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ここ最近やったら忙しく、このブログの大切なネタである展覧会やギャラリーに行く暇も気力もありましぇん。フラフラですが、なんとかやってます。仕事の量が3倍くらいに増えた気がします。でも給料は3倍になってないのが問題。そんなわけでチケットを取っても見に行けないことが多いので、先月からコンテンポラリーダンスからも少しだけ遠ざかっていたんですが、今夜は前から楽しみにしていたアクラム カーンとシルヴィー ギエムの「Sacred Monsters」を見に行ってきました。
私は何に関しても興味を持って深く追求するタイプの人間ではないし、だから何かのオタクにもなれないし、だから誰かのファンになることもありません。これは私の大きな欠点の一つであると自覚もしています。でもアクラム カーンは別。このブログでも今読み直すとちょっと恥ずかしいくらい大絶賛していた彼のダンスは本気で「これが好き!」と言えるし、彼のダンス姿ではなく、普通のポートレートを眺めてうっとりしたりすることがあるくらい好きです。かっこよすぎ。
世界中で大絶賛されているAkram Khan&Sylvie Guillemの「Sacred Monsters」。
私はギエムの踊る姿を何度も見ているわけではありませんが、ここまで評価の高いダンサーであり、素晴らしい四肢を持つ彼女の場合、「ギエムにしか踊れないダンス」ってものが存在すると思います。私が今までに見た数少ない彼女のダンスでも、常に「うん、きれい。でもそれは振り付けがどうのこうのという問題ではなく、これは彼女のために創造されたダンスであって、彼女が踊るから美しいんやろな。」と背が低かったりちょっと小太りだったりするダンサーが存在できるという意味でもコンテンポラリーダンスが好きな私としては少し物足りないような感じがいつもするのです。
しかしアクラム カーンの創ったこの演目はそうじゃないように感じます。
ギエムが動くと、外にエネルギーを放出してブワーっと彼女の体からまき散らされる類いのダンスを踊るダンサーである、というその点ではギエムが踊る意味が非常にあったと思うけれど、この演目は他の女性ダンサーでも踊れる気がします。チンチクリンの私がえらそうなことを言ってしまえば、何度か「ああ!違う!彼女の手足が長過ぎる!」とまで思ったほど。私が去年見たアクラム カーンのSidi Larbi Cherkaouiとのコラボレーションでは、彼ら二人ともが体にエネルギーを内包して爆発し、それがはじけ合うという感覚を受けるダンスであったのとは反対に、ギエムの身体を中心に四方八方にブワーッと出て行くエネルギーをカーンがうまく受け止めて、バランスを取っているダンスであると感じました。
それはSidi Larbi Cherkaouiとのコラボレーションが男性同士であったのに対して、今回は男性と女性という組み合わせがその感覚を助長させていたのかもしれません。
別の女性ダンサーと踊るこの演目はきっと考えられないことなんでしょうが、もしもいつか存在するのなら是非見てみたいと思いました。それでもやっぱりギエムの赤毛と肌の白さは、舞台の一部として必須だと思うので、そのときの女性ダンサーは是非髪の毛を赤く染めてほしいし、肌の真っ白な白人であってほしいと、思うのは私の中での矛盾ですな。この二つの点はアクラム カーンがいつも使うセリフや、音楽とミュージシャンや非常にミニマルな舞台設定や、なんとも言えない美しい色とカットのピタっとしたTシャツとスカートパンツなんかにとてもあっていて、そのうえこの演目で使用される真っ白の照明とで、もうたまらなく美しかったです。やっぱりスターってのはそういうのも合わせてスターなんですかね。
ダンスも舞台も音楽もセリフもいつも通り素晴らしかったんですが、すごくすごく素敵だったのが、ギエムがたまにとーーーーーっても楽しそうに、踊りながらニカッと笑うこと。彼女が笑うたんびに、私も客席でニカッて笑ってたと思います。本当にとてもとても楽しそうに踊っていて、こちらもとてもとても楽しくなりました。素晴らしいダンスを見たときは涙が流れたり、ワクワクしたりドキドキしたり、心地の良い緊張感に包まれたり、最高に幸せだと感じたりしますが、こんなに楽しくなったのは初めてでした。それもスターの持つ力かな。
そんなこんなの久しぶりの充実したコンテンポラリーダンス。
これから2ヶ月ほどは出張だらけでチケットを持っているのに行けないコンテンポラリーダンスの公演が5つもあるんです。くやしーなー。でも仕事も大切な吸収の場だし、もうちょっとがんばるか!
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