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Andy Warhol 「POPism The Warhol Sixties」 /アンディー ウォーホル 「ポッピズム ウォーホルの60年代」
数週間前にすーーーっごく面白い本に出会った。
それから「ポップに生きろ!」というのが夫と私のスローガン。

 


よく考えたらアンディー ウォーホルほど回顧展がしょっちゅう開催されるアーティストっていないと思う。私がフランスに来てから見たもので、今思いつくのだけでも5つもある。それにプライベートギャラリーで行われるウォーホルのコラージュ展、写真展、ドローイング展などをあわせたら、私が見たものだけでも両手で足りないほど。プラス見に行ってないもの、それこそ開催されたことも知らない展覧会なども世界中にあるんだから、いまでもピカソに匹敵するくらいのアート界のスターであると言えるわけだ。

ウォーホルのことは知ってるようで知らない。それを思い知らされたのは、年末年始に行ったロンドンで開催されていた「Other Voices, Other Rooms」展だった。評判が良かったこの展覧会。どうしても行きたくて会期終わり頃に滑り込み。ウォーホルが60年代後半から80年代に至るまでに製作した映画やテレビ番組を中心に、ポラロイド写真、インタビューテープなどのアーカイブ盛りだくさんの本当に興味深い展覧会だった。ここで「もっとウォーホルを取り巻いていた環境について知りたいな。」と思った。
そして一ヶ月ほど前にグランパレで見た「Le Grand Monde d'Andy Warhol」というウォーホルの手がけたポートレートを中心にした展覧会で、そのポートレートの主題となる人物たちに興味が出てきて、この展覧会のキュレーターであるアラン キュエフが書いた本を読もうと図書館で探したけれど見つからず、結局彼が序文を寄せている、このアンディー ウォーホルが60年代を語る自伝「ポッピズム」を手に取ったというわけ。

アンディー ウォーホルのことをよく知らなくても、ポップアートのことを詳しく知らなくても、この本は本当に面白い。60年代のアメリカ、ニューヨーク、音楽、ファッション、ドラッグ、ヒッピー、アンダーグラウンド映画などなど、当時のカルチャーシーンに少しでも興味のある人には読んでほしい、心からおすすめの本。

もちろん当時最前線のコンテンポラリーアートシーンにいたジャクソン ポロック、フランク ステラ、ジム ダイン、エルウォース ケリー、クラウス オルデンバーグ、ロイ リキテンシュタイン、ロバート ラウシェンバーグ、ジャスパー ジョーンズなどのアーティストたちから、レオ カステリ ギャラリーのディレクターだったイヴァン カルプやウォーホルの大親友でメトロポリタン美術館のキュレーターになるヘンリー・ゲルツァーラー、アンディーのミューズであったイーディ、ニコ、それから60年代のニューヨークにその若さを彩るボブ ディラン、ヴェルヴェット アンダーグラウンド、ミック ジャガー、はたまたジュディー ガーランド、デニス ホッパーなどなど、ファクトリーの住人以外にも、同時の有名人やポップカルチャーやコンテンポラリーアートを創ってきた人物たちがたくさん登場する。私が今パッと思いだせる人たちだけでもこんなに。ジョナス メカスも登場しまくり。

それ以外にも、60年代というものがあらゆる思想や反抗精神、社会批判や主張の誕生するときであったことに、いままで知っていたはずなのに、改めて驚かされるというか感心させられる。ウォーホルがファクトリーで生きた60年代。ケネディー暗殺やヒッピー ムーブメントなどが、彼自身の視線で語られる。

私は序文を順番に読まずに、いつも本文を読み終わったあとにあとがきのように読む習慣がある。本文を読んでいるあいだに、ウォーホルが自分の恋人たちについて一切触れていない点や、まるで彼がいくつかの有名すぎるほど有名なスクリーンプリントとアンダーグランド映画しか製作していない(だってウォーホルほどドローイングやコラージュを数限りなく製作したアーティストもまた少ないと思うから。)かのように書かれている部分には疑問を持っていた。序文をあとから読むとアラン キュエフはそこにも言及していたし、またもうひとつ、ウォーホルはこの本でまるで1960年からアーティスト活動しかしていないように語っているけれど、本当は1950年くらいまでは広告デザイナーとしての仕事も続け、それでファクトリーにいついている何人もの若者を養っていたらしい。やっぱり序文を最後に読んでよかったーーー!そういうのを最初から知ってるとあんまり面白くないしね。と言いながらネタバレさせてるけど。

そういうことからもわかるように、これはアンディー ウォーホルがアーティスト活動を本格的に始める1960年からファクトリーを訪問した女性に撃たれる1969年までを語った自伝ではあるけれど、彼自身についての叙述は少ない。ウォーホルがファクトリーの住人たちと過ごした毎日、一緒に行った展覧会、映画上映会、ナイトクラブ、彼が「スーパースター」と呼ぶ取り巻きの人物像や性格、日常が、冷静にかつ冷酷なくらいに客観的に語られている。


実際に生きた(もちろんいまも生きている人たちもたくさんいます)人たちの話となると、それぞれの名前に顔をくっつけたくなるというのが人間というもの。そんなわけで、この本と一緒に楽しむといいサイトと本を紹介。

ファクトリーに出入りしていたSuperstarたちや製作された映画を網羅したサイトはこちらから。ウォーホルの視点で書かれた本と、そこで語られたことが「アーカイブ」や「情報」として載っているこのサイト。私は一緒に楽しみました。

そしてもう一つ一緒に楽しめておすすめなのは、上に書いた、私がロンドンで見たアンディー ウォーホルの「Other Voices, Other Roomes」展のカタログ。この展覧会はいままでスクリーンプリントの作品ばかりが評価されてきたウォーホルが製作した映画やテレビ番組に焦点をあてたもの。めちゃくちゃおもしろかったので珍しくカタログを買っていたんやけど、なんかほったらかしにしていて、「ポッピズム」を読みながら、同時にぐんぐん読めた。写真も満載!




そんなわけでここ数週間、私と夫は毎日ウォーホルのこと、ポップアートのこと、60年代のこと、ヒッピーのこと、イーディのこと、ニコのこと、ボブ ディランのこと、ヴェルヴェットアンダーグランドのこと、レオ カステリのこと、その他数えきれないほどのファクトリーの住人の話で持ち切り。

一人でこの本を読むのもいいけど、誰かと同時期に読んでおしゃべりするのもすごく楽しい、「ポッピズム」です!


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このインタビューがおもしろい。アンディー馬鹿にし過ぎ!!



イーディとジェラルドのダンス最高!!
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07/21 02:09 | 本 カタログ | CM:0 | TB:0
Nous ne vieillirons pas ensemble
今月のパリで、一番のおすすめは?と聞かれたら私は「Nous ne vieillirons pas ensemble」と答える。なぜならめちゃくちゃ「フレンチ!!」だから。まず展示されている作品たちがすごく現代フレンチ!アートなテイストで、そしてなによりもまだそこまで有名ではないけれど、フランスの現代アートに興味がある人なら名前を耳にしたことがあったり作品を見たことがあったり、もしくは友達だったりするような30代の最近めきめき頭角を表して来ている若手アーティストが、フランソワ モルレやダニエル フィルマンなんかの有名アーティストたちと肩を並べる展覧会。悪い意味じゃなくて、作品を見て「これフランス人30代アーティストがつくったに違いない。」って思う作品がいっぱい。

Label Hypotheseというキュレーター団体(基本はアーティストをやってる人たちだけど)が企画して、パリ市内の4つのこれまた若手ギャラリー(Galerie Bertrand GrimontGalerie Marion MeyerGalerie Odile OuizemanGalerie Nuke)と、セーブルにあるLa Generale en Manufactureの5つの場所で同時開催されている。

ちなみにこの「Nous ne vieillirons pas ensemble/一緒に老けるわけじゃない」というタイトルは、1972年のモーリス ピアラ監督の同名映画から。

私はいまのところGalerie Bertrand GrimontとLa Generaleにしか行ってないけれど、どちらもすごく良かったし、これからぐんぐんきそうなフランス人若手アーティストの作品や、その傾向が垣間みれてなかなか面白い展示だと思う。
まず同い年くらいのギャラリストやアーティストやキュレーターが自分たちでこんなプロなかっこいい自分たちに似合った展覧会を開催したことが素敵だし、私もがんばるぞー!という気になる。


写真はジェネラルでの展示。
DSCN3068.jpg DSCN3069.jpg DSCN3070.jpg 

7月中にパリにいる人は是非見に行ってください!


おまけ。セーブルからの帰りに乗ったメトロから。La Muette駅のホームが、「わざとか!?」と思うくらい端から端までしっかりヌーボーレアリズムだった。ほんまに感心するくらいちゃんとなってて、めちゃくちゃかっこよかった。もしかしてほんまに作品やったんかな。
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07/08 01:06 | 展覧会 | CM:0 | TB:0
Carlos Garaicoa 「La Mala Semilla」 @ Chateau de Blandy les Tours
初夏を迎える6月後半から、パリ近郊のアートセンターや歴史的建造物を利用した現代アート展は一斉にヴェルニサージュを迎える。パリに住むアートラバーをひきよせるために、ヴェルニサージュの日にはパリ市内からのシャトルバスが無料で手配され、青空の下リラックスしたピクニックやカクテルパーティーが催される。現代アートが好きで、パリから少し出たいと思うような週末には、もってこいの企画。

そんなヴェルニサージュのひとつに先週の日曜日の午後に行ってきた。
場所はChateau de Blandy les Toursという中世の城塞。ルイ14世が訪問したときにその美しさに嫉妬してヴェルサイユ城を造らせた、ヴォールヴィコント城のすぐ近く。

数年前に、地方自治会によって買い取られ改修が行われたこのお城。去年の2008年から、イタリア、中国、フランスにギャラリーを持つ、Galleria Continuaとのコラボレーションで現代アーティストの個展を行っている。

DSCN3060.jpg DSCN3033.jpg


この城塞と隣接するロマネスク教会を中心に拡がる小さな村。村として裕福なんだろう、どの家も昔ながらの石造りが保存されていて、きちんと手入れもされている。
DSCN3059.jpg DSCN3030.jpg


いきなりまとめてしまうと、個人的には展覧会にはかなりがっかりした。階段を登ったり降りたり渡り廊下を通ったり、迷路のような城塞の建築と、このかわいらしい村落と、偶然その場で再会した友達と、天気のよい6月の日曜日の午後。アートなんかどーでもいーーーーーーーーー。



でもここはアートブログ。いくつかだけ、ちゃんと紹介します。

07/03 20:28 | 展覧会 | CM:6 | TB:0
ピナ バウシュが死んだ。
ピナ バウシュが死んだ。

今朝ピナ バウシュが死んだ。

先週の日曜日にはまだ舞台で挨拶をしていたピナ バウシュが死んだ。

ガンの告知を受けて五日後にピナ バウシュが死んだ。




彼女の存在を知ってから、毎年パリ市立劇場で彼女の創るダンスを見ていた。
彼女は私にとって最も好きなコレグラファーの一人ではなかったけれど、いつも彼女の新作を追っていた。「彼女はもう美しいだけのものしか創らない。」と思いながらも追っていた。
そして一ヶ月前、来年のパリ市立劇場のチケットを予約するときに「もうピナ バウシュは見に行かない。」と自分でピリオドを打った。

今日ピナ バウシュが死んだ。

それが一体どういうことなのかまだよくわからない。
07/01 03:14 | 未分類 | CM:0 | TB:0
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