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Playroom 2 -de la marche- @ Room
パリからRER線ですぐのGentillyという街に、日本人アーティストの細木由範さんが運営するRoomという場所がある。普段はアトリエとして利用されているが、年に2回そのスペースで展覧会が開かれる。
前から細木さんのブログを読んでいたし、展示スペースとしての活動にも興味があったので、前回の展覧会のときに訪ねたことがあった。
そして今、4月9日から5月9日まで、「Playroom 2 -de la marche-」展が行われている。先週の日曜日に開催されたヴェルニサージュに行ってきた。

Image 1


日本語のタイトルは「歩くこと」。Ryo Aso、Sachiko Morita、Kyoko Nagashima/永島京子、Tomoko Sengoku/仙谷朋子という4名の日本人アーティストによる展覧会で、タイトルが示す通り、歩くときに身につける靴をモチーフにしたもの、または歩くときに広がる空間を扱ったものが展示されている。
Ryo Asoの美しいフォルムを持つハイヒールたちは、彫刻作品のようにライトボックスの上に展示。Sachiko Moritaはくたくたに履きならされて持ち主たちの足の形まで手に取るようにわかる写真作品。一瞬ドローイングかと思える写真の白と黒のコントラストによって、生暖かさがまだ残っているような皮靴たちのしわや手触りまでもが見えてくる。永島京子は、レンティキュラーレンズを用いて写真という二次元の世界に切り取られ閉じ込められた空や森を歩く女性に動きを与え解放する。また二重螺旋階段を静かに上ったり下りたり立ち止まったり座ったりする女性を撮影したビデオ作品を、奥まった空間からのびる小さな小さな階段の壁に映すことによって、映像の中に存在する二重螺旋階段というふたつの空間、そのふたつの空間を行き来する女性が立ち止まるときにできる彼女のメンタル空間、また現実に私たちの前に存在する螺旋階段という空間、そしてそれらのリアルとバーチャルの間を交差して行き交う私たち自身のメンタル空間、と静謐さのなかにも様々な広がりを見せてくれる。地下に展示された仙谷朋子の森や池の風の写真は、ネオンを床に、壁にかけられた作品と平行に置くことによって、まるで森の地面や池自体から光がでているかのような効果を出していた。普通に天井からの照明を使っていれば、作品表面への光の反射によって作品の主題である微妙な光のコントラストが台無しになっていたであろうと想像すれば、比較的低い天井を持つ地下での展示をうまく利用し、美しいインスタレーションになっていた。

それぞれ個性的な作品で構成されていながらも、静かで美しい雰囲気が全体を包み込む展覧会。

私は永島京子さんとは普段から仲良くさせてもらっているし、仙谷朋子のポートフォリオを見せてもらったこともあったので、二人の作品のことはよく知っていると思っていたのに、当たり前すぎて言うのもはばかられるほどだけれど、実際に展示されている作品を見るのは、アトリエ訪問では見えてこなかったものが見えてくるし、体験という意味では何にも変えられないものだと再確認した。今までの私は彼女たちの作品を本当にちゃんと見れていなかったな、と反省もしたし、うれしかった。日々勉強です。
アーティストの皆さん、そしてキュレーションをされた細木さん、ブラボー!
ヴェルニサージュということで、アート、音楽、出版、モードなどパリの様々な世界で活躍されている日本人の方にもたくさん出会うことができて楽しかったです。

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04/14 00:54 | 展覧会 | CM:4 | TB:0
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