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My Name is Charles Saatchi and I Am an Artoholic
私の読書ブログ「読み散らしたら書き散らすブログ」を久しぶりに更新して、それがアート関連の本だったので、こっちにも載せときます。

これはトイレもしくはメトロに最適の本。



サーチさんをご存知だろうか。若くてサーチ エンド サーチという広告会社を立ち上げてそれがあたりにあたって億万長者になったイギリス人。アート好きが億万長者になったので現代アートを買いまくり。そのうえ自分のコレクションを見せるためのギャラリーまで運営しているという。ギャラリーとは言え、その建物の規模は地方の美術館並み。そのうえ無料ときたもんだ。
サーチギャラリーのサイトでは、世界中の自称他称アーティストが自分の作品画像を載せることができるので、若手アーティストたち目録みたいになっているけれど、もちろん「誰でもが」載せられるのでそのレベルは様々。2010年のいまとなってはよくあるサイトのように感じるかも 2006年に彼が始めたときは「おお!」と思ったのを覚えてる。
最近ではリアリティーショーのアーティストバージョンをBBCと組んで作るらしいが、そういう「なんでもこい!」なスタンスが、私は結構好き。

saatchi.jpg

でもこの人、アート界泣かせでもある。まあ、コレクターなんだから自分が所有している作品は好きにしてもいいという自由が彼には絶対的にあって、そして彼の持ってるお金なんだから、どの作品に自分のお金をどれだけつぎ込むのかという自由も彼に絶対的にある。
でも買い過ぎでお金持って過ぎなのと、そのやりかたが派手なので、もちろん反感も買うし影響力も良い方にも悪い方にも強い。
例えばオークションでそんなに高値でないアーティストの作品をどこまでもどこまでもつり上げて競り落としたり(もちろん競る相手がいての結果なわけですが)、ある若手アーティストの作品を買い漁ってすぐに、同アーティストの作品を全てアート市場に流して相場価格を崩壊させたり。若手アーティストたちにとっては「サーチに作品を購入される」ということは、ひとつの素晴らしいステイタスであり相場価格が数倍にはねあがる瞬間であると同時に、彼の気持ち一つで自分のアーティストキャリアがぐちゃぐちゃに破壊されるかもしれないという恐怖が伴う瞬間でもある、と言える。

ま、一言で言ってしまえば、「下品」なんですね。でもまあこの世界で誰が下品でない?私は現代アート界でやってきたいと思っている人間ですが、上品でエレガントなことしかやってない人は皆無ですね。ま、多分どの世界も一緒だと思うけど。

さてさて本題。そんなサーチさんはマスコミが大騒ぎして書きたてるようなことばーーっかりしてるけど、マスコミには全然顔を出さない。そんな態度が余計みんなの心を逆なでする億万長者のおっさんが、「どんな質問にも答えましょう」という本。インタビュー本ではないので、話がつながってるわけでもなんでもなくて、本当にしょうもない短い質問が大半。
まあでもサーチさんが世の中のどんなことを面倒くさいと思ってるのかとか、どういう視点を持ってるのかとか、なーんとなく垣間みれるような気がして、最後まで楽しく読めた。

そのなかでもいくつか私の頭に残ったものがこちら。別に興味深くてという意味ではなく、思わずにやっと笑ってしまった感じのフレーズ。

-Does it matter that many pieces are now made by assistants rather than the artists themselves?

Like what Rembrandt and Rubens done, you mean?

-Which art dealers do you like?

Lao Castelli のことに触れたあと、
I adore Larry Gagosian, but I always hear the theme music from Jaws playing in my head as he approaches.

あともうひとつあったんだけれど、どこに書いてあったか見つからない。私の記憶では、
「あなたのような売買をして、現代アート市場を動かしているつもりですか」的な質問に、
「市場というのは、アートでも掃除機でもモノが売買される場所に存在する。ただそれだけだ。」みたいなことを答えていて、日本では「アート市場がない」などと嘆く声が多いけれど、日本のアート市場はいまそこで売買されている状況がそのままマーケットなわけで、別に「ない」わけでは決してないな、と思ったのでした。


ちなみにサーチさんに聞きたいことがある人は、質問募集中ということなので、下記のアドレスに質問を送れば、もしかしたらこの本の続編やら第二弾やら、なんらかの企画で答えてもらえるかもしれませんねー。
pkapublishing@googlemail.com


こっちもフランスでは既に手に入るけれど、私にはふたつの違いが全くわからん。
多分どっちか読めばそれで十分と思う。別にどっちも読まなくてもいいかも。

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07/06 02:02 | 本 カタログ | CM:0 | TB:0
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