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FIAC2011を見てさらっと書く。
ギャラリーを辞めてから、ずっとアートフェアには足を運んでいなかったし、現代美術の展覧会もここ1,2年は以前のような勢いで見ることもなくなっていた。でもやっぱりFIACやし、私が現代美術の世界で働きたいと思うきっかけとなったイベントなので、今年はその最初の一回以来初めてビジターとしてFIACを訪れた。
関係者でいるときは毎日毎日朝から晩までいるのに、何も見れない、もしくは30分-1時間でダッシュで見るって感じだったので、ゆっくりゆっくり自分のペースでまわって、疲れたら休憩して、なんて私にとっては不思議な時間だった。
この6年間ほど、フェアで興味の対象といえば、どこどこギャラリーが誰々の何年の作品をいくらで出してるだとか、どこどこの誰々の作品をどのコレクターがいま値段交渉中らしいだとか、あそこのギャラリーはまだ一個も売れてへんだとか、逆にあそこのギャラリーはすべてソールドアウトでギャラリストはほぼブースにいないだとか、そんなことばっかりでした。もちろんそれがアートフェアの醍醐味で、人間臭いおもしろいところだと思うけど、今日の「さくっと書く」では、そんなこと全部なし。
今年はルーブル宮中庭での仮設テントがなくなったので、大幅なギャラリーカットが行われ、FIACの参加不参加の決定がオーガナイザーからくる頃には、パリ中大騒ぎだったのを思い出します。中堅でうまくやってるけどもう冒険しなくなった感のあるギャラリーが飛ばされた感じはあるかな。まあそれもこれもディレクターとの友人具合によるのもあると思うけど。



最初の「えーなーーーー」は、Xavier HufkensブースのSterling Rubyと、2009年のルイーズ ブルジョワの大きなドローイング。私はSterling Rubyの作品を全然好きじゃなかったのに、他にもペイスのブース内部に展示してあったでっかい作品も、この人のやと最初気づかず、「えーなーーー」と思ったから、なんか好み変わったんやろか。
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イヴォン ランベール ギャラリーのでかいMircea Cantorのインスタレーション。新しくなったCredacでの個展も早く観に行かないとー!いやそうじゃなくて、私の心を撃ち抜いたのは、その右上のAndré Cadereね。
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は!!これは、もしや、、ダニエル ビュレン。素材が木材並べただけになってもわかるビュレンフォーマット。右側が川俣正で下の帽子がラティファ エチャック。
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私が一番好きだったのは、David Zwirner Galleryブース。それもそのはず、ミニマリズム作品だけでがっつりかっこいい展示だった。ドナルド ジャッド、フレッド サンドバック、ダン フラヴィン、ジョン マクラケンの私の中のミニマリズム作家四天王の作品のみ!泣ける。ありがとう。ありがとう、ほんまに。そのうえ彼らの作品の中でもいいの選んで組み合わせも良かった!
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ペロタン ギャラリーのブース!いちいち派手!!ごちゃごちゃしてる!
手前の緑がグザヴィエ ヴェイヤン、ゴシック彫りがヴィム デルヴォワイエ、黒いのがJohan Cretenで、右側のでかい絵が村上隆。そういえば昨日はペロタンで村上隆個展のオープニングだったはず。
ヴィム デルヴォワイエのゴシック模様彫刻、なんの形だろう?前みたいにこれでキャタピラーとか実物大で作ってたときの、明確なコンセプトからなんか離れていってる気がするのは私だけだろうか。誰もつっこまないんだろうか、、、。
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いいなー、この写真、と思ってキャプションを見て驚いた。cy twomblyの作品らしい。キャンバスにぐりぐりしてただけかと思いきや!
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Imi Knoebelがここ数年こんな風になってたなんて、私知らなかった!!これやから気を抜くとあかん。かつては私の心臓を止めるかと思うほどの美しい作品を作った人なのに、なぜ、これですか。(一応言っときますが、右のやばすぎるロシア人形ではないです、さすがに。なんか駄目すぎて泣けてくる、この作品。)
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一時間くらいたって、しんどくなってきて、お腹もすいてきて、クレープを食べてる人を発見したので私もクレープを食べて、そのあとThe Pace Galleryのミシェル ロブナーの作品を見たら、疲れも眠気もふっとんだ。これがいい作品の力。
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パリ老舗中の老舗画廊Applicat-PrazanのブースでNicola de StaelやらSoulagesやらPoliakoffやらを堪能して、やっぱり落ち着くワー。と思って通路の反対側を振り返ったらこの光景。でたー!「どこのギャラリーかな?」なんてギャラリーのネームパネルを見なくてもすぐわかる、Galerie 1900-2000。このギャラリーのブースはいつも半端無く例外無く素晴らしい。もちろん一つ一つの作品が小さいのもあるけれど、人を入りたくさせるブース構成の上に、ごちゃごちゃすることなくキレイに作品を見せる。ほんでまたひとつずつの作品がいいんだ。毎年私が言ってることかもしれませんが、やっぱり今年も良かった!ブースの広さが30平米でも70平米でもどこにも負けない最上のクオリティ。素晴らしい。の一言につきます。パリのサンジェルマンにあるギャラリーのほうは小さい小さい、このブースのほんの一部だけって感じで多分すんごく入りにくいです。だからこういうとここそアートフェアで堪能したいもんです。
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上の写真で、ビュレン作品と一緒に映ってる川俣正は例年通りの作品ですが、今年はこんなのも発見。こっちはダンボール3Dバージョン。うーん、これって絶対やらなあきませんか??
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写真には撮ってないけど、Galerie Daniel Templonで展示してあるジム ダインのピノキオ、いつもはそんなに好きじゃないけど、すごく良かった。私の大好きなJames Casebereの写真はすごく残念だったけど。あと、ダニエルのところで塩田千春の作品があって、「塩田千春を取り扱うの?」と聞いたら、来年の一月にギャラリーで個展をするんだよ、ということ。楽しみじゃわい。でも誰も「チハル」と言えてなかった。「シアフ」となってた、残念なフランス人たち。発音しないといけないHが多すぎるもんねー、1月までにがんばってください!

階上部分に集まるギャラリーブースも見たけど、ブースが小さいのと構成がいまいちなのか、通路から眺め見しかしなかったところがほとんど。心に残るものもなかったし、写真を取るものもなかった。

3時間ほど回っていろいろ見て、みんなと会って話して、楽しかった。アートフェアっていいもんやな、と思った。パワーがある。そればっかりになって嫌だったところもあるけど、アートでご飯食べて行くには絶対必要な場所で、お金が回るところには人も集まるしパワーもある、裏を返せばいろんなことが出てくるけど、健康的なアート市場は存在する、と思った。そんな当たり前のことを体で感じて嬉しくなった日でした。
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10/21 19:07 | アートフェア | CM:5 | TB:0
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