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Daniel Buren 「Monumenta 2012」/ダニエル ビュレン 「モニュメンタ 2012」
だらだらしていたらいつものように会期が終ってしまってました。すいません。パリのグランパレで、2012年5月10日から6月21日まで開催していた今年のモニュメンタキーファー、セラ、ボルタンスキーカプーアと続いて、今年は我らがフランスのアーティスト、というかフランスのスター!ダニエル ビュレンです。
安心感というのか、飽きた感というのか、「ビュレンはいつもビュレンだ。」と皆が思う作品作りを60年代から続けるダニエル ビュレン、しかしやっぱり毎回「やっぱり立派なアーティストやな。」と納得して帰ってきてしまう、そんな、私にとって安定感抜群の作家。

まあダニエル ビュレンは日本でも有名だから、ここでいちいち説明する必要はないかとは思いますが、一応。1938年生まれのフランス人アーティスト。バイオグラフィーにいつも「Lives and works in situ」と記載することでも有名なように、常にサイトスペシフィックな作品作りをしているアーティスト。フランスではもちろん「colonnes de buren/ビュレンの柱」と呼ばれるパリのパレロワイヤル広場の作品や、ニューヨークグッゲンハイムでのインスタレーションでも有名ですし、数年前のヴェネチアビエンナーレではフランス館代表のソフィーカルのキュレーションをしたり、最近ではエルメスとのコラボでカレのデザインをしたりしてます。


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例年のモニュメンタの入り口はグランパレ身廊のメインエントランスですが、今年は違うみたい。メトロの最寄り駅近くの、通常搬送口に使われているエントランスが入り口になっていました。

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こっちね。入り口もビュレンお得意の縦縞鳥居。

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チケット売り場も既にビュレン。

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道路の矢印も既にビュレン。

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さてさて先ほどの縦縞鳥居を越えるとこんな感じ。
トンネルの向こうにカラフルな光の空間が!なんかめっちゃアがる!


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中はこんな感じ。いつもの入り口よりも狭い入り口と出口しか空気が抜けないので、やたら暑かった!
ビュレンとしては、この光を通すガラスを、深い森の中でこもれびが落ちる樹冠のようにしたかったらしく、まあそれはすごくわかる。だから森の奥深くへ入って行くときのような、先ほどのあのトンネルが必要だったのもわかる。様々な色の光が混じり合い、溶け込んで、とても美しいんだけど、これはグランパレの中っていうより外の展示に適した作品なんじゃないかなあなんて、なんだか腑に落ちない。


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こちらはグランパレ身廊中央部分の鏡にいろんな大きさで池のように置いてある円形の鏡。もうスカートはいてる女子のパンツ見放題です。
この部分は私にはちょっと意味不明というか、展示のひとつのアクセントとしてあったんだと思いますが、なんかこれ要る?って思ってしまいました。他の見せ方なかったのかな。でも子供達や家族連れにはここがとても人気でした。そういうのがやっぱりビュレンのニクい巧さなんだろうな。

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こちらは中央のドーム部分のインスタレーション。数年前のニューヨークグッゲンハイムでのビュレンの個展を彷彿とさせますね。

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で、こちらがグランパレの上階から見た景色。
これを見た瞬間、私としては膝をぽんと打つような「ああ!そうか!」という満足感がありました。
写真ではべたーっとしてしまってわかりにくいかと思いますが、このオレンジ、黄色、水色、緑から成る円状のガラスは、4,5個の様々な大きさがあって、プラス、ほんの少しずつ3、4の違った高低がついています。
この微妙な大きさと高低の違いが、インスタレーションを上から見ると、まるで池の水面を眺めているように見えるのです。それは自然光の動きや変化を描こうとしたフランス印象派絵画や、まさにモネの「睡蓮」シリーズを想起させる、3次元体験型印象派インスタレーションとでも呼びたくなるような展示でした(おおげさ?)。まあこれは私が見えたもので、この展示をご覧になった方たちは皆違ったものをここに見ただろうとは思いますが。

またビュレンは、このグランパレの身廊という巨大なスペースの「空気を彫り、そこに形を与え、光を捉え、色を与える」ということをしたかったとインタビューで話しています。なんかもう「そっかー。それできてるわー。」と納得しまくり。いつもおんなじとか言っててすいませんでした、ビュレンさん!

それでも私はやっぱり彼の初期の60年代の作品やBMPTの作品を知ったときの衝撃が半端無かったなら、あの頃の作品のほうが好きだな!

左はモニュメンタ、ダニエル ビュレンのカタログ。


イタリアのコーヒーメーカーilly社は現代美術家デザインのカップ&ソーサーを出してる。こちらはダニエルビュレンのもの。ちょっと欲しい。

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07/09 01:51 | 展覧会 | CM:1 | TB:0
Vincent Lamouroux 「Néguentropie」@ Abbaye de Maubuisson
去年から今年にかけて、初夏に楽しいパリ郊外のアートセンターに行くことから遠ざかってましたが、突然思い立ったようにAbbaye de Maubuisson/モーブイッソン修道院ヴァンサン ラムルー/Vincent Lamourouxの個展のオープニングに行ってきました。

Abbaye de Maubuisson/モーブイッソン修道院とは、パリから電車で1時間半、車で1時間くらいのところに位置するVal d'Oise県にある、その名の通り元修道院をアートセンターにした場所です。
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いつもはセンターがオープニングのときに無料で出してくれるパリからの往復シャトルバスに乗って行ってたんですが、今回は突然すぎてもうバスが満席、仕方なく電車で行くこととなりました。遠足みたいで電車に揺られるのはそれなりに楽しかったけど、やっぱり時間かかったー。
とやっと到着すると、既にスピーチが始まっていて、そのあとビュッフェ。とりあえず食べて飲む。


ヴァンサン ラムルー/Vincent Lamourouxは1974生まれのフランス人アーティスト。ここ10年ほどフランスを中心にヨーロッパ、世界で活躍し、モニュメンタルな彫刻インスタレーションや体験型インスタレーションを発表し続ける若手作家です。

この展覧会に急に「行きたい!」と私を思わせたのは、宣伝用の写真がこの修道院内にできた砂山を作ってる途中の設営風景だったから。まさにヴァンサン ラムルー的なインスタレーション。彼は様々な美術館、アートセンター、ギャラリーで、空間の隅々まで使い尽くし、時にはアミューズメントパークのアトラクションのような、時には建築のスケールを持つ彫刻のような、そんな作品をいつも見せてくれます。
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アーチと柱が均等に連なるひんやりとした修道院の中、このような空間に入ったときにビジターが思わず天井を見上げてしまう高さの感覚、そしてアーチと柱によって分断された同一の核の連続性が与える広がりの感覚は、突如現れた砂山によってすっかり混乱させられてしまいます。またこの上を歩いたり登ったりする私達の動きと時間によって、この砂でできた彫刻は、まさしく浜辺の砂のお城のように常に変化し、修道院の静けさと相まって、まるで遺跡の中にいるような幻覚を私達に与えてくれます。


第二の展示室にはこの巨大かたつむり。というか、かたつむりの家。
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その成長とともに住みかである殻を発達させていくかたつむりと同じプロセスで作られた彫刻。ダンボールを石膏でかためてできています。まあ、ふうん、というか、なんかアニッシュ カプーアみたいやな、というか、それ以上でもそれ以下でもないな、という作品。


そして第三の展示室は最初の砂山と同じ。展示説明を読むと、円形のものが吊るされていたようですが、私はなんにも気づかなかったなあ。
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そんなわけで、毎回展示自体はいくつもいくつも見るものがあるっていう数勝負のアートセンターではないですが、たまにはパリから離れておいしい空気を吸いに行く、数時間過ごす遠足場所として最適です。どの展覧会も今回のヴァンサン ラムルーのようにサイトスペシフィック型の作品を中心にしているし、ここでしか見れない作品、という意味では、オススメのアートセンター。
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もちろんピクニックの用意もしていくと楽しさ倍増ですね。

 



07/09 00:25 | 展覧会 | CM:0 | TB:0
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