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Robert Rauschenberg 「Combines」


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10月11日から1月15日までポンピドゥーセンターで行われているRobert Rauschenberg(ロバート・ラウシェンバーグ)の「Combines」展に行って来ました。

なんて言って、行ったのは10月9日のオープニング・パーティーなんで、結構日にちがたってしまいました。

恥ずかしながら、Rauschenbergのことは名前くらいしか知らなかった不届き者の私。オープニング・パーティーの招待状があったので行ったんですが、誘った友達とも「ラウシェンバーグのことよく知らんねん。」「絵画と家具を融合させた人ちゃうん?」なんていうばかげた会話を交わしておりました。


しっかーし!これがめちゃくちゃ感動するほど良かったのです。


Robert Rauschenbergは1925年、テキサス生まれのアメリカ人アーティスト。今回の展覧会は、ニューヨークのメトロポリタン美術館、ロサンゼルスの現代美術館(MOCA)、そしてポンピドゥーセンターのあとはストックホルムの現代美術館を巡回するもので、1954年から1961年にかけてラウシェンバーグが創作したCombinesというシリーズのうち、50点が展示されています。

それでは知識ゼロの私と、少し知ってる(でもほんの少しっぽい)パリの某老舗ギャラリーで働いている一緒に行った友達、アリックスちゃんの会話をどうぞ。

私「いいね~。何がいいってさ、コラージュでいろんな布地とか写真とかその他諸々のものを2次元の世界に貼り付けて、プラス油絵も加えているんやけど、その油絵の部分もそのほかの3次元的世界を持つ物質と同じように扱われていて、油絵の絵の具自体も3次元になってる。」
アリックス「そうやんな。絵の具ってそういうときでも平面上に塗るものとして扱われがちやのに、ラウシェンバーグは3次元的な物体として扱ってるよね。」
私「よく見るとさあ、布地とか黄ばんでるし、写真も古臭くなってて、これって50年代にラウシェンバーグが創ったときには、布地はもっと白くて、写真はもっと色鮮やかやったんやろか。」
アリックス「ほんまやなあ。当時の写真とかあればいいんやけどなあ、もっと鮮やかな色として想像したほうがいいかもなあ。でもラウシェンバーグやし、保存とかちゃんとされてそうちゃう?」
私「そやな。わからんけど。」

私「またおんなじこと言うけどさあ、貼り付けられてるオブジェってさ、きっと当時は一般的に使用されてた日常のものやん。でも21世紀の私たちが見ると、なんか蚤の市的感覚ですごくノスタルジーを覚えへん?」
アリックス「でもさ、ラウシェンバーグはきっともっと彼の日常生活、だから私生活的オブジェを取り込んでるやん。ノスタルジー的感覚というよりも、他人の私生活を覗いてるようなもっと親密でくつろいだ感じじゃない?」
私「そっかー。そういわれてみればそうかも。結局現代でも同じことしてるんやけど、現代のアートってこういう日常生活用品を利用して作品を創作すると、すぐにアンチ消費社会みたいになってしまうけど、そうではないんやんな。もっと詩的な雰囲気がかもし出されてるよな。え?ソフィー・カル的みたいなん?」

などというバカバカトークを繰り広げていたわけです。


ちなみに私が一番有名と思っていた作品はこれで、
s03scon2.jpg


アリックスが一番有名と思っていた作品がこれでした。
RRpilgrim.jpg



では、まじめに説明してみると、、、


Robert Rauschenbergは1953,1954年から、オブジェ、大衆文化のイメージ、抽象絵画などを、なんのヒエラルキーもなく融合させていきます。これらの作品は絵画作品を創作するという行為と機械的に繰り返されるイメージとレディーメイド(参照:http://www.artgene.net/dictionary/cat16/post_4.html)の三つを結ぶ新しいアートとして、「ネオ・ダダイスト」と評価されます。

当時の現代アートの主流であった抽象表現主義(参照:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8A%BD%E8%B1%A1%E8%A1%A8%E7%8F%BE%E4%B8%BB%E7%BE%A9)の理想主義に反して、Combinesシリーズは日常生活を反映した私たちがすぐに識別できるイメージを利用したものでした。

1961年にラウシェンバーグは「世界が巨大な絵画であると認識できない理由はない。」と言っています。

1948年にラウシェンバーグが入学したカリフォルニア北部のBlack Montain Collegeでは、バウハウス出身のJosef Albersの指導を受け、「ジョーゼフ・アルバースは「アートを創る」ことを教えなかった。彼は私たちがどのように物事を「見る」のかに興味を持った。」と言っています。

1949年からニューヨークに住み始めたラウシェンバーグはJohn CageやMerce Cunninghamと交流し、またCy Twomblyとはヨーロッパ、北アフリカ旅行にも繰り出します。

美術評論家のLeo Steinbergの記述によれば、「私はJasper Johnsが、20世紀でピカソのあとに最も多くの発明をしたのは、ラウシェンバーグだと言っているのを聞いたことがある。それは私の見解によると、世界で絵画的平面にその地位を再び与えたのはラウシェンバーグであるということだと思う。」

Combinesシリーズは絵画、彫刻、オブジェを混ぜ合わせて創作されたもので、絵画的空間における「現実」というものの世界を拡げる役割を果たしました。これらの作品たちは実際に、観客の世界にまで入り込み主張します。また彼は、抽象表現主義のアヴァンギャルドのアーティストたちが非難して避けていた、「現実世界の表現」を取り入れました。

1.jpg  35k.jpg  RRauschenberg6D.jpg

最後に再びバカトーク。
私「ってかさー、こういう作品ってお金かかってるよねー。当時のギャラリストは相当制作費払ったはず。」
アリックス「ほんまやな~。剥製のでかいヤギとかめっちゃ高そう。だって何日間狩人がかけて捕まえたんかわからんけど、そのときの食費とか全部込みの剥製動物の値段やで。」
私「そやんなー。大変なアーティストよな。」

もっともっと書きたいんだけれど、今日はもう疲れたのでこのへんで。




なんだかんだ書き出すとキリがありません。自分ではカタログを買えないので、働いているギャラリーから借りてきて、毎晩どっぷりラウシェンバーグワールドにはまっています。
このカタログが本当にいいんだ!
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10/20 05:00 | 展覧会 | CM:7 | TB:0
こんにちは。
その後、KanaさんのBlog、久々に色々読ませて頂きました。
面白かったです!Kanaワールドに浸ってきました。。。

ところでRobert Rauschenbergさんの作品はユニークですね。
「世界が巨大な絵画であると認識できない理由はない。」って言葉も素敵だなぁ~と思いました。私もカタログ見たいです!でも↑を見る限り、値段が…!ついつい考え込んでしまいます・・…。
初めまして、ブログランキングから飛んできました。corvoともうします。
以前から、ちょくちょく読みにきていました。
Robert Rauschenbergは学生時代に非常に影響を受けた作家の一人で画集を何度も繰り返してみていました。
僕の記憶は不確かですが、彼は初期の作品の制作には、あまりお金はかけていなかったと思いあmす。
というかかけられるほど豊かではなかったです。剥製なんかも、捨てるようなものをもらったか、拾ったかしてきたのだろうと思います。
それらの作品は、当時ものすごく安く売買されていたのですが、彼が有名になってから買い戻そうとしたのだけど、すでに高額になっていたそれらを再び手元に置くことは出来なかったというえぴそーどがあります(これもうろ覚えです)。
早速、カタログを注文してしまいました。楽しみです。
ご紹介ありがとうございました。
Manoさん、こんにちは。
どうもありがとう!うれしいです。
カタログはそうです。高いんです。
「いいよ~。」なんて言ってる私も、ギャラリーにあったのを借りて、毎晩読んでるだけなんですよ。

corvoさん、はじめまして。
うっひゃー。鴉工房の方ですねー。尊敬してます。これ本当にです。corvoさんのブログは本当に面白いです。これも本当です。
そうなんですか。じゃああの剥製たちも手に入るもので間に合わせた(悪い意味ではなくて)ものなんですね。それも私生活的オブジェの一部だったのかもしれませんねええ。
カタログ是非楽しんでください。
美しい本で、うれしくなりますよ~。なでてなでて読んでます。
kanaさん
どうも恐縮です。ありがとうございます。でも、なかなかランキングでは勝てないです。
剥製などは、博物館などで廃棄されるものなどを入手していたのかもしれません。
うちにも剥製やら、骨格やら、転がっています。
corvoさん、こんにちは。
あ~、そういうことがあるんですよね。捨てるに捨てれないもの。
私も場所だけやたらとって、倉庫に眠ってる現代アート作品たちをたまに捨てたくなります。多分捨ててもばれなさそう。
はじめまして。
展覧会に足を運ぶ前に下調べをと、ラウシェンバーグネタを探していてたどり着きました。
ラウシェンバーグ、知れば知るほど惚れて行くアーティストですよね。
私も手っ取り早く読める「日本語の」カタログが欲しい、けどプライスが・・・
なかなか充実した現代アートblogなので過去ログも楽しく読ませていただきました。また遊びに来ます。
(mixiにも行っちゃいました。どこかにメッセージを残そうと何度か戻ったりして、結局コメントなしに足跡「べたべた」つけちゃいました、ごめんなさーい。)
kiopiさん、はじめまして。
どうもどうも。
やはり値段はねー、私にもどうにもできません。オススメしてる当人だって買えないんですから。
mixi、問題ないですよー!気にしないでくださいね。
ではまた楽しんで読んでいただけたら幸いです。
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