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Adieu, Galerie de France!


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このあいだ、Galerie de Franceに寄ったとき、知り合いに偶然会いました。その知り合いのことをあまり好きではない私は、大しておしゃべりもしなかったんだけれど、彼が急に声を殺して「ここ、もう閉めるんだってね。」と言ってきた。「はあ?なんで?」「わからへんけど。ほら展覧会のタイトル見てみなよ。」
タイトルはビートルズの一節。

You Say Goodbye And I Say Hello, Hello, Hello...

なんなん!シッタカやな!だからきらいやねん!

とココロの中で思いつつ、彼の言ったことを何度も思い出していました。


でもこれが本当の話だった。


がーーーーん。


このgalerie de franceは、私が2年ほど前にリヨンからパリに引っ越してきて、まだ右も左もわからないおのぼりさんだったときに、「パリのギャラリーを見てみよう!」ってドキドキしながら通りに面した重い扉を開けて、中庭を突っ切って、ギャラリーのドアブザーを鳴らした、幾つかのギャラリーのひとつ。それからも、家からも私の働くギャラリーからも近いので、タバコを買いに行ったついでに行ったり、友達と一杯ひっかけるついでに行ったり、買い物帰りに寄ったり、「今日はギャラリー巡り!」なんて気合を入れて回るギャラリーたちと違って、私の日常生活に入り込んで、しょっちゅう2分でも3分でもいいから前を通ればチラリと寄っていく場所でした。(ってもう過去形にしちゃってるよ。おい。)

Galerie de Franceは1942年にパリの2人の美術収集家であるPaul MartinとJacques Lambertによって開かれました。初期のアーティストとしては、Zao Wou-Ki, Hans Hartung, Jean Bazaine, Pierre Soulages, Pierre Alechinsly。すげー!他にもPollock, Pierrette Bloch, De Kooning, Matta, Matial Raysse, Rebecca Horn,Jean-Pierre Raynaud, Michelangelo Pistoletto,Gottlieb,Motherwellなどの作品を発表。ほんまにすごい!ギャラリー閉鎖の決定を下した現在のディレクターであるCatherine ThieckはMusee d'Art Moderne de la Ville de Parisの元学芸員で、1981年からこのギャラリーのディレクターになりました。いつもおしゃれでシャーロット・ランプリングに似てる美しく知的な方です。彼女の元、Eugène Leroy, Pierre-Paolo Calzolari, Thadaeus Kantor,Judith Reiglなどのアーティストがこのギャラリーで作品を発表しました。


彼女いわく、「アート市場のことがもうわからないのです。今日、すべてが同じレベルにおかれていて、アウトサイダー的なものが存在することができません。アートに決まりきった標準ができているのです。アートの世界は変わってしまいました。それはより貪欲で、投機家たちによって短いスパンで支配されています。」
うーむ。
これは20年近くアート市場の中心に関わってきた彼女だから言えることなのか、結局20年たっても彼女はやっぱり美術商ではなく学芸員だったのか、ここ5,6年のアート市場が著しく変化してしまっているので彼女が疲れてしまったのか、真相は下っ端の私にはわかりません。

「これからは別のカタチでアートに接していきたい。」
「私はいつも、アーティストとよりも、作品と共に仕事をしてきました。」
なんて言い切ってしまう彼女はやっぱり根本的に学芸員だからかな。


どちらにしてもフランスの現代アートの歴史がひとつ終わろうとしているのは確か。


この最期の展覧会の様子。
IMGP1532.jpg
Pier Paolo Calzolariの美しいインスタレーション。これが何ヶ月か前には通りに面した展示ルームにあって、ため息が出たことを思い出す。
IMGP1533.jpg
Nancy Speroのドローイングが3点。その横にはパナマレンコ。
IMGP1534.jpg
レベッカ・ホーンのドローイングと、奥に見える小さな絵画はカンディンスキー。


このギャラリーが抱えていた(また過去形にしてる!)アーティストたちはどうなるんだろう?まあもうみんなすっかり有名になってるから他のパリのギャラリーが争奪戦を繰り広げるのかな。ひとつのギャラリーが終わるときってどんな風なプロセスがふまれるんでしょう?


Galerie de France
54 rue de la Verrerie
75004 Paris
tel:01 42 74 38 00

展覧会は2007年1月13日まで。


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