スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/-- --:-- | スポンサー広告
Busy Going Crasy


にほんブログ村 美術ブログへ

やけに評判の良いla maison rougeで開催されている「Busy Going Crasy, Art et Photographie de Dada a aujourd'hui」展に行ってきました。

la maison rouge(メゾン ルージュ:日本語に訳すと「赤い家」)での展覧会についてこのブログに書くのは初めてですので、一応どういった場所か簡単に説明してみますと、Antoine de Galbert(アントワン ド ガルベール)というフランス人コレクターが持つ財団で、2000年に一般公開されました。基本的な主旨は「世界有数のプライベートコレクション(私的美術収集家のコレクション)を一般人にも公開する機会を作ろう。」みたいな感じです。(説明が適当すぎてごめんなさい。)
こちらが公式サイト。大した情報は載ってませんが。http://www.lamaisonrouge.org/



2006年10月28日から2007年1月14日まで開催されている今回の展覧会はSylvio Perlsteinというブラジル生まれブラジル育ちで、1960年代からベルギーに移り住み、ヨーロッパちアメリカを飛び回りながら現代アート作品の収集を始めた、アントワープのダイアモンド&宝石商のコレクション。彼は千点近く20世紀前半から今日までの現代アート作品を所有しています。


「私はドローイング、写真、絵画、彫刻、インスタレーション、ヴィデオ、オブジェなどの奇妙なものをあ蓄積したこの迷宮の中で生活しているのです。」と言うパールスタインのコレクション展、いってみましょー。






これまでにも世界中の様々な展覧会に貸し出しをしてきたわけですが、Sylvio Perlsteinのコレクションが集結されて私たち一般人のために公開されるのは、今回が初めて。

展覧会のタイトルである「Busy Going Crasy:バカになるのに忙しい」は、展示作品のひとつである1987年のバーバラ・クルーガーの作品のタイトルからとったもの。良い展覧会名。

展覧会では
Man Rey, Marcel Duchamp, Raoul Haussmann, Hannah Hoch, Francois Picabia, Max Ernst, Rene Magritte, Meret Oppenheim, Lazlo Mohory-Nagy, Andre Masson, Marcel Broodthaers, Brasssai, Andre Kertesz, Edward Steichen, Walker Evans, Marcel Lucio Fontana, Sol Lewitt, Joseph Kosuth, Yves Klein, Edward Kienholz, Arman, Cesar, Christo and Jeanne-Claude, Richard Long, Christian Boltanski, Barbara Kruger, Philippe Ramette,
など、220人のアーティストの400点近い作品が展示されています。

上記はある展覧会批評にあった名前たち。これ以外に私の記憶によく残っているアーティスト作品は、On Kawara, Fred Sandback, Salvador Dali, Vanessa Beecroftなどなど。あと思い出せないや。
これらのアーティストの作品たちが、14のセクションに分けて展示されています。
セクションのテーマはEsquisito(ポルトガル語で「やっかいな、風変わりな、奇抜な,」という意味を持つ言葉らしいです。) Explosante fixe, Camera Work, Yellow Fever, Ponctuation mecanique(器械的句読法), +/-, Les mots(言葉), Objets de mon affection (私が情愛をもつオブジェ), Histoires belges(ベルギーの話), Chambre avec vue(景色の見える部屋), Photoconcept, Minimum, Play ground, L'Enfer(地獄)。

とにかくすごいの。有名な人ばっかり。「ここはポンピドゥーセンターかいな!」と思ってしまった。去年ポンピドゥーセンターで開催されていたBIG BANG展みたい。テーマ別の展示とかね。



Sylvoi Perlsteinが自ら、「私は出会いと発見に導かれるままに、自分の直感を信じてきた。ダダ、シュールレアリズム、ミニマルアート、コンセプチュアルアート(概念芸術)、ヌーボーレアリズム、アルテ ポーヴェラ、写真などの、私を不快な気分にさせるものや私が不思議に思ったり奇妙に思ったりするものに、情熱を感じてきた。」というように、彼は「コレクション」というものを構成することを否定し、自らの直感を頼りに収集された作品たち。よく言えば、そこに「20世紀美術史」を見出すことができますが、悪く言えば「まとまりがなく、なんでもアリ。」って感じですね。

そんなわけで、「あー!この作品いーなー!」とか、「あ!いいアーティスト発見!」なんてことがなく、「20世紀美術史」を私的コレクションで見直すという視点が強い展覧会ですが、興味深く感じたのは、現在ではもうすっかり自分のスタイルやテーマや媒体を成立させてしまっている有名アーティストの、キャリア初期の作品などで、「へー、この人こういうこと昔はしてたんや。」という発見があったことです。これは私的コレクション展ならではのものではないでしょうか。そういうのって回顧展でもなかなか見ることができなかったりしますよね。

MR-Busy-01G.jpg
Erwin Blummenfeld
― Autoportrait avec un masque (Minotaure ou Le Dictateur), 1936. Photo noir et blanc.
MR-Busy-02G.jpg
Man Ray
― Colifichets avec dentelles, 1923.
MR-Busy-03G.jpg
Picabia
― Paroles, 1918. Dessin sur papier.
MR-Busy-04G.jpg
De Andrea
― Freckled Woman, 1974. Technique mixte.
MR-Busy-05G.jpg
Salvador Dali
― Femme-tiroir, 1936. Huile sur toile.
MR-Busy-06G.jpg
Dan Flavin
― Untitled, 1968. Installation, n?ons.
MR-Busy-07G.jpg
Marcel Broodthaers
― F?mur d’homme belge, 1964. Technique mixte.

写真撮影不可だったので、適当にネットで見つかった作品を並べてみました。
3つめのピカビアの作品は小作品であるけれど、輝いていました。私にとってはこれが見れたのが一番の収穫かな。
あと、On Kawaraのハガキがドーンと両面ガラスで展示されているのも感動したし、ミニマリズムの部屋が素晴らしかったです。
それと、これはパリのMaison Europeene de la Photographieでの各展覧会でもよく感じることですが、写真という媒体が、20世紀初期から資料や科学、商業的理由で存在するのではなく、芸術的表現媒体として数々のアーティストたちに利用され、「アートとしての写真」として発達していったその過程を、壁いっぱいに展示された写真の小作品で目の前に感じられることは、いつも感動します。

la maison rouge
fondatio de Antoine de galbert
10 Boulevard de la Bastille
75012 Paris
tel:33 (0)1 40 01 08 81
fax:33 (0)1 40 01 08 83
info@lamaisonrouge.com
水曜日から日曜日までの11時から19時まで



ちなみに毎週木曜日は21時まで開いてます。仕事帰りに行けて便利ですよー。

今日もクリック2回お願いしまーす。


にほんブログ村 美術ブログへ
スポンサーサイト
12/09 04:05 | 展覧会 | CM:5 | TB:0
こんにちは。お邪魔します^-^
有名な人達の作品がたくさん集められているのも驚きですが、初期の作品もあるのが面白そうだなぁと思いました!確立されたスタイルとは違う印象のある作品を見るのは、逆に新鮮そうです。。。

しかも木曜日だけ、仕事帰りに寄っていけると言うのもいいですね☆

Manoさん、こんにちは。
いやはや、結構勉強になった展覧会でした。
というよりも、「こんなんポンピドゥーセンターで見れるやん。」的感想を書いていますが、実際は自分の20世紀美術史の知識不足をヒシヒシといたいほど感じさせられた展覧会でしたよ。ああ、つらかったー!というのが本音かな。あは。
私も行ってきました。一人の人間がこれだけ集めたっていうことに
まず感心しました。その人間の生きた時代が生きた軌跡とあいまって反映されていて、美術館でキュレーターが寄せ集めたものを見せる展示よりもグッときました。なんだか他人の見てはいけない
領域に踏み込むようで。

今の時代に生き、今を表現するアーティストと触れ合い作品を見、それを収集することこそ生きることと実感しました。(私は宝石商でもなんでもありませんが)。
さんさん、こんにちは。
個人的には、ベルギーのアーティストたちの作品はいくつかありましたが、コレクターがブラジル出身であるのに、ラテンアメリカ系のアーティストの作品があまりなかったのが、少し残念な気がしました。そういう部分でも、ポンピドゥーセンターみたいと書いたように、「個人的現代アート史」を見せるコレクション展なのに、ヨーロッパ、アメリカのアーティストが中心であったのがもったいないですね。もっと個性的であればいいのになあって思いました。
さんさんの「今の時代に生き、今を表現するアーティストと触れ合い作品を見、それを収集することこそ生きることと実感しました。」という意見もすごいですね。私はそんな風に思ったことがないので、驚きました。
Perlstein 氏が特にラテンアメリカ美術を中心に収集していたのかどうかは知りませんが、全体的に見て大変にバランスのとれた
ポートフォリオだとおもいました。彼が生きたそれぞれの時代の先端を的確に反映しています。ただひとつ想像したのは、ここで展示されたものはあくまでかかわったキュレーターがセレクトしたものであり、多分全体のコレクションの3割ぐらいなのではないかと。
とても人前でみせられないものもいっぱいあるはず。投資的に
失敗しているものとか、、、一般の芸術的価値観から外れているものとか。想像してみるとおもしろそうですね。

ブラジルと言えばただ一人若手 といえど40代 の作品が あのなんというか VIK MUNIZ のものでしたねえ。

生きることと収集は私にとって密着しております。
お名前

ホームページ

コメント

パスワード
   
http://kanaparis.blog59.fc2.com/tb.php/122-f9baa2d5
* トラックバック *
template design by takamu
Copyright © 2006 takamu All Rights Reserved
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。