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今年の目玉
フランス現代アート界ではもう何年も前から、世界的な現代アート行事での、フランス人現代アーティストの参加人数の少なさを嘆く声が聞こえています。

そんなフランス現代アート界にとって、今年2006年5月というのはみんなが期待と不安に包まれながら待っている時期です。

2005年10月に行われたFIAC(Foire Internationale d'Art Cotemporaine:現代アート国際フェア 世界的に有名なアートフェア)のオープニング・パーティーでの、現在フランス中で学生達がデモを行っているCPE(Contrat Premier Embouche:若者雇用法)問題で窮地に立たされているフランス内閣総理大臣のヴィルパン氏の演説から始まりました。

ここで彼は、現在のフランス現代アート界の実情をなんとかするためにも、2006年に今日のフランスにおける現代アートを世界に紹介するような展覧会を開き、フランス政府が現代アートに力を入れていくことを約束しました。

このヴィルパン氏。アメリカがイラク戦争を始めたときに、「フランスは参加しません!」という素晴らしい演説を行ったことによって、世界的にもその名を知られるようになったわけですが、この人きっと、演説上手なんですね。だからFIACの際にも、現代アート界は彼の演説を聞いて喜々としました。

しかしその何週間か後には、2005年のFrac(Fonds Regional d'Art Contemporain:地方立現代アート基金)の予算が激減されたのです。


そんなわけで皮肉も含めて「ヴィルパン展覧会」とも呼ばれる行事があと1ヶ月ほどで始まろうとしています。


今回はそんな展覧会に関する話題。





この展覧会「La force de l'art- Un nouveau rendez-vous avec la creation en France (アートの力)」と題され、2006年5月9日から6月25日まで、去年2005年に10年以上にも及ぶ改修工事が終了したGrand Palais(グラン パレ)で行われます。

grand_palais1.jpg


ここの身廊の部分が使用されます。
写真では右側の一番幅が広くて長い部分です。

中はこんなの。

vigcd3-1.jpg


vigcd1.jpg



この展覧会の目的は「フランスにおける現代アートの多様性を紹介する」もので、イギリスで行われているBritish Art ShowやTate Triennal、またはアメリカで行われているThe Greater New YorkやWhitney Biennalに匹敵するものをフランスで行おうという試みです。

3年ごとに開催されるということなので、まあいわば「インターナショナル」という名のつかないトリエンナーレのようなものでしょうか。


初めての試みとして、フランス現代アート界を担う、アーティスト、キュレーター、美術館学芸員、美術批評家、美術史家、大学教授など15人の要人が、それぞれの思い描くフランスを代表するアーティストの作品を紹介するというものです。

要人リスト。

Paul Ardenne, historien de l’art et enseignant
Eric de Chassey, historien de l’art et enseignant
Nathalie Ergino, directrice de l’IAC-FRAC Rhône-Alpes
Hou Hanru, commissaire d’exposition indépendant
Lorand Hegyi, directeur du Musée d’art moderne de Saint-Etienne
Richard Leydier, critique d’art et rédacteur en chef adjoint du magazine Art Press
Bernard Marcadé, critique d’art, commissaire indépendant et enseignant
Dominique Marchès, conseiller artistique indépendant et photographe
Catherine de Smet, historienne de l’art
Daniel Soutif, critique d’art
Anne Tronche, historienne de l’art
Eric Troncy, co-directeur du Centre d’art Le Consortium - Dijon et critique d’art
Xavier Veilhan, artiste
Philippe Vergne, directeur adjoint et conservateur en chef du Walker Art Center -Minneapolis
Olivier Zahm, directeur du magazine Purple et critique d’art

お手伝いさんリスト

Bastien Gallet, philosophe et critique (parole et son)
Patrick Javault, responsable de l’auditorium du Musée d'art moderne et contemporain de Strasbourg et critique d’art (parole et son)
Stéphanie Moisdon, critique d’art et commissaire d’exposition indépendante (vidéo,nouveaux médias et pédagogie)
Christine Van Assche, conservateur en chef de la Collection Nouveaux Médias du Centre national d’art et de culture Georges Pompidou (vidéo et nouveaux médias)La programmation cinéma sera composée de « cartes blanches » à des artistes, critiques et structures invitées.
(Liste sous réserve de compléments)

ご意見番たちリスト

Patrick Bongers, président du Comité professionnel des galeries d’art
Henry-Claude Cousseau, directeur de l’Ecole nationale supérieure des beaux-arts de Paris (ENSBA)
Gilles Fuchs, président de l’Association pour la diffusion internationale de l’art français (ADIAF)
Laurent Lebon, conservateur au Musée National d’Art Moderne, Centre national d’art et de culture Georges Pompidou
Eric Mangion, directeur du Centre d’Art - Villa Arson - Nice
Catherine Millet, directrice de la rédaction du magazine Art Press
Jean-Luc Monterosso, directeur de la Maison Européenne de la Photographie (MEP) - Paris
Jean-Charles Vergne, directeur du FRAC Auvergne



このリストを見て、底辺に居る私なりにいろいろ思うことはあるんだけれども、まあ省きます。

彼らは何人かのアーティストを選べます。
その選出されたアーティストリストがこのまえギャラリーにファックスされてきて、かるく目を通しました。あまりにもかるくしか目を通さなかったので、たいして覚えてないんですが、ひとつ興味深かった点といえば、最近どんどん人気の出てきているYan Pei Ming(ヤン ペイ ミン)が、二人もの要人に選ばれていたことです。彼はディジョン在住の中国人アーティスト。私が大好きなアーティストさんです。いくらフランス在住といえども、中国人なのにすごいですね~。


私のハタラクギャラリーのオーナーも1,2ヶ月前までは、毎日のように「グランパレ、グランパレ、、、」って大騒ぎしながら、ギャラリーのお抱えアーティストたちの作品が少しでもここで展示されるように、電話しまくり駆け回りまくりでした。

もう作品の貸し出しも決まり、あとは搬送を待つだけです。

さてさてどんなものになるのやら。

開催1ヶ月前になってもまだまだ討論のやまない、このグランパレでの展覧会。話題はまだまだつきません。
そのへんのことをまた次回のお楽しみに。


次回も読みたい!とすこしでも思っていただけたらこれ幸い。
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04/04 00:10 | 2006年の目玉 | CM:12 | TB:0
こんにちは。Manoです。
演説上手のヴィルパン氏の二枚舌は、雇用問題だけでなくアートの世界も引っ掻き回してるんですね・・・(汗)

新聞でも最近中国人のアーティストの活躍が顕著だと読んではいましたが、フランスの展覧会に中国人のYan Pei Mingさんが選出されるなんてすごいですね。どんな作品を作られるのか、すごく興味が湧いてきました。
要人リストを見ても、素人の私にはさっぱり分かりませんが、グランパレでの展覧会の次回のお話、楽しみに待ってます☆
へぇ、グランパレでそんな催しがあるのですか。
このブログを拝見しだしてから、「ピンクのうさぎ」や「ちり」といった現代アートにもちょっと興味が湧いてきました。
夏に友達とパリへ行く予定にしてたのですが、間に合ったら行ってみます。
友達はあまりアートに興味がない人なので、見たらきっと「目が点」になると思います。
Manoさん、こんにちは。
最近、フランスアート界はやたら「中国中国」って言ってます。早速中国人現代アーティストの作品収集に乗り出しているコレクターも多いですよ。企業もそうだけど、アート界にとってもかなりポテンシャルの高い投資対象なんでしょうね~。
e-289マニーマニーマニ~v-61
ってそれはABBA。

audreyさん、こんにちは。
いやはや、私にとってもよく目が点です。でもこの「ちり」、美しいですよ。理解はできないけれど、、、。
きっと、誰かが「美しい」とか「面白いやん」って思えば、それはアートになるんでしょう。
展覧会、夏だったら結構難しいかもしれませんね。この展覧会に反対する意見のなかには、時期的にも世界中からのお客さんが求められない5月6月であることも指摘されています。せめて夏にするべきって。
中国は、今、現代美術がバブル状態みたいですね。
作家や作品に、投資するのは分かるのですが。投機対象になってしまうと、色々と問題が出てくるのかなと思います。

株の世界だと、「投機家は、経営者になれない」と言われるそうですが。
美術の世界でも、この場合の経営者にあたると思われる。美術館や画廊、または個人コレクターが上手く作品を守って行かないといけないんでしょうね。
仏美術業界も興味深いですね。
政治的な経済的なからみもー。

昨年末ヨコハマトリエンナーレに
パフォマンス正式参加しましたが
日本は、まだまだ、かな。

先日は村上隆氏主催GEISAI招待出品も
楽しくさせて頂きましたが、果たして
日本的美術市場というものが、
今どこまで耕されてるのか??

海外での活動も興味あります。
kindaaさん。そうですね。私が見るからに、作品があまりにも売れ始めると、アーティストさんやそのマネージャーさんなんかが、値段の急上昇にストップをかけることなんかが結構ありますよ。ギャラリー側としては、もっと高い値段で売りたいのに、アーティストさんは前と同じ値段で設定してくることがあります。それはアーティスト生命を長く保っていくためのひとつの保身策なんでしょうね。

パァーニャさん。
私はほんっとにイヤになるくらい、日本の現代アート界に疎いので、勉強させていただきました。ブログを見ると、東京の大手ギャラリーからのコンタクトがあったとか。がんばってください!うりゃ!
とてもおもしろく読ませていただきました。
私もフランスで切り絵画家してます。
この間ル・サロンに展示したものですから、今回も展覧会へのお誘いレターが届いたのですが、会長さん、グラン・パレともめたのかなんなのか、変な愚痴レター付きでやってきました(笑)

しかし中国というのは、日本人アーティストよりフランスでは出遅れているというのに、大陸の性質とその大胆さで成長が早い!
ヤバいですね、日本人アーティスト(笑)
頑張ります!
はじめまして!
現在リヨンで芸術史を学んでいるものです。私事ですが、卒論でフランス現代アートの本当に最近の動向の中の何か(まだ考え中です(--;)、をテーマにしようと考えています。
kanaさんのブログ、とても興味深く拝見致しました。というか、考えあぐねている最中だったので助かりました! ありがとうございます。グランパレには足を運ぼうと思います^^
フランスで働くなんて、苦労が付きまといそうですね。。頑張ってください!
日菜さん、コメントありがとうございます!日菜さんといえば、ミクシーのフランスコミュニティなんかでの討論で、私にとっては有名人的存在なのでドキドキしますね。最近は何か展示されていますか?

中国人アーティストの作品の値段高騰に関しても記事を書こうと思っていたところです。早く時間をみつけなきゃ。

これからもよろしくお願いします。
(URLから飛べないんですけど、なんででしょう?)

maiさん、はじめまして。
おお!何を隠そう私は2001年から2004年までリヨンⅡで美術史のLicenceやってたんですよ。教授陣のみなさんはお元気ですかね?
お互いがんばりましょう!
グランパレのその後の動きもレポートしたいと思いますのでまた来てくださいね。
>日菜さんといえば、ミクシーのフランスコミュニティなんかでの討論で

ドキッ・・・・・

ありゃあ、やっちゃいましたね(苦笑)最後はイランの話でごまかし~の、さぁさぁもう終わりにしましょう!みたいな感じで幕を閉じれて良かった(ほっ)

今回はカンヌのM.C.Aというunivers des artsに昨年か一昨年大きく取り上げられた展覧会に16日から。

Salon International Artistique de Haute-Loire という、Centre Piere Cardinalで開催されるサロンご存知ですか?招待でしか展示ができないというサロンですが、そこで8月。

場所も私の地理音痴で行くと、南仏に近いのか何なのか分かってません。。。


あとはジュネーヴが立て続けに2回です(^^)

パリはまた来年にするか、冬開催されるサロン・ヴィオレに出したいのですが、手が足りたら、、。詳細によりけり。正に不明です。

切り絵というのはサロンを選ばないと日本のように「平面」と言う部門で募集しない為、詳細みてみないと落選しますよね(笑)

また遊びにきますね~

(仏コミュの件は早く忘れましょう(爆))
と言うことは、正規でこちらの大学に入られたのですか・・・すごい(・0・)!
私は3の方ですが、quaiの2にも通っています。が、只今授業がずっと開講されておりません! バカンスがあったため、先生方にも2ヶ月は優にお会いしていません。教授陣の生活がどうなっているのかも気になるところです・・・とお邪魔しました☆
日菜さん、ありゃ、ここに書くのはNGでしたか?すいません。
なんだかお忙しそうですね~。そこらじゅうから引っ張りだこですね。一度作品を実際に拝見してみたいですが、なかなか難しそう、、、。
パリでの手ならお手伝いをぜひしたいので、いつでも声かけてください!って私なんかでいいのなら、ですが。
またどうぞ~。

maiさん、そうか、今閉鎖中ですもんね。右寄りのリヨン3でもそんなに激しいなら、2なんか大変なことになってるんじゃないかしらん。ミクシーで見ると交換留学で来られたとか。がんばってくださいね。
正規で入ったと言っても、ほんまにギリギリでしたよ。ははは。20点中10点から入れるかもしれないラインに到達するんですけど、私の試験結果は10点ちょうどで、そのうえいざ入学してみたら他に外国人が一切いないという状況でしたから。他に外国人が志望していて10,1点でも取ってたら、多分落ちてたでしょう、、、。
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