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Dan Graham 「Mannerisme/Rococo」


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2007年2月3日から3月17日まで、Marian Goodman Galleryで開催されているDan Grahamの個展に行ってきました。

Dan Graham(日本語でどう記載するのかわかりません。調べてみるとダン・グラハムという表記とダン・グレアムという表記があるようです。)とは1942年生まれのニューヨーク在住のアメリカ人アーティスト。アート作品創作以外にも美術批評や理論家としての仕事もバリバリこなしています。ロバート・スミスソン、ヴィト・アコンチ、ソル・ルウィット、カール・アンドレ、ダン・フラヴィンなどのアーティストたちとともに、コンセプチュアルアート、ミニマルアートを確立した一人。

Dan Grahamは基本的に、観客参加型のインスタレーションを多く創作しており、公的空間と私的空間の関係、観客のアートと社会における位置、また、作品を前にした観客の知覚に疑問をなげかけるような作品つくりをしています。
1960年代半ばから現代アートの世界で活躍しているアーティストですが、60年代、70年代は特にコンセプチュアルアート作品、映画、エッセイ、パフォーマンス、インスタレーションヴィデオ、鏡を用いた空間インスタレーションなどを行っていました。
それ以降は現在の作品たちにみられるような、建築物的インスタレーションを精力的に世界中の公園や広場などの公共施設に展示しています。


今回の個展では、地階に「Mannerisme/Rococo」と題されたインスタレーションパビリオンが展示されています。
IMGP1828.jpg

このインスタレーションはカーブを描くハーフミラーを使用することによって、真ん中に曲がりくねった通路ができあがっています。どこまでも続く遠近法と魚眼レンズのような歪み、ガラスの透明さと鏡による反射、これらすべてが重なり合って、私たち観客の目に入ってくるのです。
タイトルの「マニエリズム」とはマニエリズムのような反射による歪み、そして「ロココ」とはカーブを描くガラスによる曲線をあらわしており、Bruce Nauman(ブルース・ナウマン)に捧げられている作品でもあります。

そして地下階には、今までに制作された3つのインスタレーションパヴィリオンのメイキングヴィデオが展示されていました。3本のメイキングヴィデオはマサチューセッツ、ケンブリッジのMITに設置された「Yin/Yang」、ロンドンのヘイワードギャラリーの入り口部分に設置された「Waterloo Sunset」、ポルトガルのポルトにあるFondation Serralvesに設置された「Double Exposure」に関するものでした。


これらのメイキングヴィデオを観ていても感じたのですが、今回の展示で残念だったのは、Dan Grahamのハーフミラーを使用したインスタレーションは、人々がいきかう街の中や公園の中に展示されるべきであると痛感したことでした。ギャラリーでの展示なので、殺伐としたホワイトキューブの中での展示になるのは否めないのですが、やはり彼の作品は風にそよぐ樹木の葉や枝、太陽の光、雲が流れていく空などの周囲の風景を、作品の鏡やガラスを通して観る、というよりも感じることがとても心地の良いものなんです。
自分自身もほかの観客も、ガラスのこちら側の風景も、ガラスの向こう側の風景も観客も、自分の目の前の一枚のガラスに重なり合って、ひとつのまた違った風景が織り成される。
45339566_eb2ac280df.jpg

こんな感じで。

ギャラリーでの展示では真っ白の壁、そしてビジターがちらほらいるだけで、その感覚が得られなかったのが個人的に残念でした。


Marian Goodman Gallery
79 rue du Temple
75003 Paris
tel : 33 (0)1 48 04 70 52
fax : 33 (0)1 40 27 81 37
火曜日から土曜日 11h~19h
parisgallery@mariangoodman.com



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ギャラリー巡りレポート、今週はいっぱい書きたいなあ。
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02/12 05:39 | ギャラリー | CM:4 | TB:0
こんにちは。
確かにDan Grahamのインスタレーションは、街中や公園にある方が面白そうですね☆
作品によっては、ギャラリーや美術館で展示されていて「アレ?」と思ってしまう時って、あります…。

今週もギャラリー巡りレポート楽しみにしてます!
また来ます~。
Manoさん、こんにちは。
そうですね。ギャラリーでの良い展覧会をいくつか見たのでレポートしたいと思ってます。気長に待っていてくださいね。
初めまして。とても素敵なBlogですね。
最近、パリに初めて滞在しまして
それも相まってとても楽しく読ませていただいています。

Dan Grahamのインスタレーションは
ホワイトキューブには合わないと僕も思います。
(その意味では東京都現代美術館での展示は
野外に設置されていたものの、その”野外”がとても
人工的なホワイトキューブ空間で残念だった覚えがあります)

Blog、またチェックさせて頂きます。
頑張ってください。
shingoさん、はじめまして。
どうもありがとうございます。
ダン グラハム作品の「野外」展示に関しておっしゃっている東京での例が、私はそれを実際に見たわけでもないのに目に浮かぶようです。
そうですね。「野外」と一言で言ってもいろんな場所がありますしねー。
これからもよろしくお願いします。
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