フランスアート界底辺日記//パリの某現代美術ギャラリーでハタラクune petite japonaise(ちっちゃい日本人の女の子)が、ピラミッドの底辺から垣間見るフランスアート界。
2006/04/06 (Thu) せんせ〜!

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2002年カンヌ国際映画祭で特別招待作品に選ばれたニコラ フィリベール監督の「Etre et avoir(日本語題 ぼくの好きな先生)」に関するすこし残念なお話。

この作品はフランス中部オーベルニュ地方にある、3歳から11歳までの10人ほどの子供たちしか通ってこない小学校での、子供たちと一人の先生の美しく厳しい自然を背景にした心にほわわん、ぐぐっとくるドキュメンタリー映画です。フランスでは200万人もの観客動員数を記録しました。

to_be_and_to_have.jpg

映画のポスター。

この映画を初めて見たときに、「なんていい先生なんや〜。」と感動していたら、当時付き合っていた彼氏が、

「でもこの先生、映画がえらく成功したもんやから、映画会社に対してお金請求する裁判起こしたんやで。」

とのこと。
が〜ん。
人間ってわからへんもんやなあ。

その裁判の結果の記事を目にしたので、今回はその話題。


2006年3月29日にパリ控訴院(日本の高等裁判所にあたる機関)は、教師として出演しているジョージ ロペス氏の賠償金請求を却下しました。

彼は2003年、自身の許可なく授業風景を放映されたとして、共同制作者としての著作権を侵害されたとして賠償金請求をしていました。

今日に至るまでの数々の裁判で毎回却下されているにも関わらず、今回も裁判を起こして却下。そのうえ、映画会社に対して12 000ユーロの賠償金を支払わなければいけないことにまでなりました。

そんなの撮影が始まった時点で、映画が上映されることはわかっていたはずなのに。

どうしてこの今年60歳の先生、裁判なんて起こしちゃったんでしょうか。とっても残念です。

be-and-to-have-0.jpg

シンプルで素敵な先生だと思ったのにな。


残念なことですが、この映画の良さはかわりません。
教師をしてるお友達やこれから教師になりたいとがんばっているお友達にプレゼントすると、素敵かも。


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こんにちは。

人間どう変わるか分からないものですね・・・。毎回却下されているのにも関わらず、その都度裁判を起こす。ここまで来るともう執念ですね。でも「Etre et avoir(ぼくの好きな先生)」自体は、楽しそうな作品ですね。私の同級生に教師志望の友人がいるので、プレゼントに良いかも、と思いました。

2006/04/06 13:48 | Mano [ 編集 ]


Manoさん、こんにちは。
いつもありがとう。
映画中では何人かの生徒がこれからそれぞれ遠く離れた大人数の中学校に行くのでそれが不安な生徒と、やさしく励ましながら背中を押してくれる先生の姿が素敵だったんですよね。それにこの頃先生は半年後に定年退職を迎えていて、お互い新しい一歩踏むけどがんばっていこうねっていう感じがとても感動的でした。
でもせんせ〜!新しい一歩それやったんかい!みたいな。

2006/04/07 17:28 | kana [ 編集 ]


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Author:kana
パリにある現代美術ギャラリーで下っ端としてハタラク。

京都生まれの京都育ち。2000年5月にフランスはリヨンに来て4年何ヶ月かほど過ごし、2004年9月から現在に至るまでパリに住んでます。

こんなものも書き始めました。
「パリ現代アートギャラリー攻略ブログ」
http://kana-sunayama.iza.ne.jp/blog/
こっちでも書いてます。
SHIFT
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パリ、フランス、はたまたヨーロッパ圏内での展覧会やアート系のスポットに関する取材、インタビュー、執筆など承ります。依頼や問い合わせなどは、お気軽に一番下のメールフォームからお送りください。

フランス人の友人と共に、キュレーター団体をNPO法人としてパリで立ち上げました。
そんなわけでとにかく少しでも多くのアーティストさんたちとの交流を求めています。
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