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David Claerbout 「3oeuvres」


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ブログの更新をさぼっている間になんだか随分前の話になってしまったけれど、ブリュッセル滞在中に、前回紹介したEric Poitevinの個展以外にもうひとつ、とても好きだった展覧会がありました。
それは、ブリュッセルのMusee Art Moderne(現代美術館)で2007年4月20日から9月2日まで開催されているDavid Claerboutの個展。
David Claerbout(ダヴィッド・クラエボ)は1969年生まれのベルギー人アーティスト。絵画に見られるような完璧な構図で、まるで写真のように動かない風景をヴィデオ作品として発表するアーティストです。
私は彼の作品の持つ、冷たさとも言えるような静が好き。

今回はクラエボの3作品が展示されていました。

「Antonio Sant'Elia,1932」1998
1932年にAntonio Sant'Elia幼稚園で撮影された写真が使用されたヴィデオ作品。
幼稚園で遊ぶ子供たちも、影も不動のままだけれど、背景の2本の木だけ、枝や葉をさざめかしています。怖いくらいに冷たい感覚を与える作品なんですが、ゆらゆらと揺れる木のせいで子供たちの遊ぶ声まで聞こえてきそう。でもそれがまた怖いの。
IMGP2057.jpg
とても美しい。

「The Shadouw Piece」2005
これはどこの建物なんでしょうか?あるビンディング内の階段上から、閉め切られたガラスの入り口付近を撮影したヴィデオ作品。私たち観客を、ビルディングの外を通る人たちを監視カメラで覗き見しているような感覚にします。また、ぎらぎらの太陽が照りつけているような真っ白のエントランスとうらめしそうな顔で中を覗き込む人々の表情から、今は真夏で自分たちはとても涼しいクーラーの中でこのカメラを眺めているような、外と内というふたつのの世界は交われないんだと見せつけられているような、そんな優越感と寂しい気分が入り交じります。
冷たい白と黒のコントラストがすばらしく美しい作品。
IMGP2058.jpg


「The Stack」 2002
このヴィデオ作品は。今回展示されていた中で唯一のカラーなんですが、暴力的に思えるほど強調された光と影のせいでふと白黒作品を前にしているようにも思わせます。誰も通らない、まるで世の中に存在しない場所であるかのように思いがちの、何重にも交差する橋状の道路の下部分を何分にもわたって撮影したヴィデオ作品。道路上を通る車の騒音などもなぜか遠く聞こえ、吹き込んでくる風の音、風によってさわぐ枯れ葉やゴミのかさかさという音、そして道路や雲によって出たり隠れたりする照りつける太陽の光などが、完璧な構図と共に私たちの感覚を研ぎすまさせます。
そしてずっとそのまま作品と対峙していると、ふと一瞬見えるゴミを漁る浮浪者の姿。
IMGP2059.jpg



美しい。おすすめです。

David Claerboutは2007年10月からポンピドゥーセンターのEspace 315にて個展も行うそう。
楽しみー!

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