

先週だったかもうあれは先々週の話になるんだか、生まれて初めてJames Thierreeのダンス公演を見に行ってきた。
演目は「Au revoir parapluie」。
チャーリー・チャップリンの孫にあたるジェイムズ・ティエレは、サーカス劇団を持っている両親のもと、4歳からサーカスの舞台に立ち始めたいわゆる英才教育を受けた人。
フランスでは映画俳優としても活躍しています。
舞台にはまさにサーカスのような空間ができあがっていて、黒子さんたちなんかの作業も演目の一部としてしっかり見えて、なんだか混沌としているようだけど、舞台上の空間を床の部分の幅と奥行きを利用するだけではなくて、舞台の床から天井までの高さも最大に利用している部分なんかは、サーカスを見に行ったことのない私でも、「サーカス的空間の使い方なのかな。」と思いました。
アクロバットの男性、歌手の女性、日本人ダンサーの女性二人(ドゥクフレのIrisにも出演していた、伊藤郁女さん、今回もすばらしかった)、そしてパントマイムのJames Thierreeで構成される出演者たち。
サーカスの持つ、そしてまさにチャーリーチャップリンを彷彿させるメランコリックな世界。
見ていると、顔がゆるんできて微笑んでいたり、がはがは笑ったりしているのに、なんだか切なくて物悲しくて涙が出てくる。

まず、会場に入ると舞台に設置された、幕の役割をしている布が目に入りました。公演が始まって、その布がダンサーによってはがされます。
そのときに目に飛び込んでくる光景。天井から吊り下げられた何十本もの太い綱が、後方から照らされたライトのもと、ぐるんぐるん回っていて、その下にJames Thierreeが佇んでいました。
この光景を見たとき、あまりの美しさに息が止まりそうでした。
1シーン目で「ああ、これが見れただけで今日ここに来た甲斐はあった。」と失神しそうになりながら幸せをかみしめました。
今でもまぶたに焼き付いています。
本当に本当に素晴らしい公演でした。一緒に見に行った彼氏も大感激。公演のあとは、その話ばっかり。大興奮でした!
ウワサには聞いていたけれど、本当に才能のあるJames Thierree、これからも見逃さないよ~!
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