フランスアート界底辺日記//パリの某現代美術ギャラリーでハタラクune petite japonaise(ちっちゃい日本人の女の子)が、ピラミッドの底辺から垣間見るフランスアート界。
2008/02/17 (Sun) Pierre Huber@Strip-tease

ピエール ユベール第2弾。
2007年9月に書いたままで放ったらかしでした。ではどうぞ。

今週の月曜日にギャラリーに到着した私が言った最初のフレーズは
「昨日のストリップティーズ見た??」
ストリップティーズとは、いわゆるお姉ちゃんないしお兄ちゃんがエッチに服を脱いでいく行為のことではなくて、france3というチャンネルで毎週日曜日の夜に放映されている伝説的ドキュメンタリー番組のことです。この番組はフランスやヨーロッパに住む人たちを密着する番組。インタビューなんかの質問や家族や友人たちのコメントもなく、ひたすら一人の人物あるいはカップルなんかに、まさに「密着」しまくる番組です。

なぜそんなことを私が聞いたかと言うと、週末にオレロン島へ友人の結婚式に行っていて、6時間の旅程のあと、やっとお家にたどり着いてつけたテレビ番組で、「うん?この人見たことあるなー。誰やったっけ?ああ!ピエール ユベ−ルや!何してはるんやろ!」とPierre Huberというスイスの超有名ギャラリストであり、超有名コレクターであり、Art BaselのディレクターであったLorenzo A. Rudolf と共にバーゼルのフェアをあんなに大きくした人であり、そして彼と共にまた先週に上海で開催されたShcontemporaryという上海の現代アートフェアの創設者でもある、現代アート界をまさに動かしている人物です。

そんな彼、「ストリプティーズ」という番組を知らなくてこの企画を受けたんでしょうか。
もう恥ずかしいくらい。
例えば、
彼氏といちゃいちゃするピエール ユベール

彼氏と真っ裸でサウナに入るピエール ユベール

彼氏とテレビ見ながらベッドに横たわってるピエール ユベール

中国人アーティストWang Guangyiのアトリエに行って、アトリエ中の作品を買い占めたあと、彼の名前すら覚えてないピエール ユベール

それが中国人スタッフやアーティストにもばれていて、通訳やスタッフが「ピエールに君の名前を聞いてみなよ。どうせ知らないから。」なんてバカにされている横で、すっかり上機嫌のピエール ユベール

中国の田舎で、その辺を通りかかった地元の人たちに「なんやこの匂い?」「フランスの香水か?」「くっさー」「彼どうせ中国語わかってないから、言いたい放題やな」なんてこれまた思いっきりバカにされているのに、横で「中国人はみんなやさしくて、素晴らしい国だ!」なんて上機嫌のピエール ユベール

っていうか、そういった中国語の会話が字幕で出てるんです!
だから理解してないのはピエール ユベールだけ!という状況が出来上がってしまってるんですねー。

その他にはニューヨークのレストランで、彼氏と、パリのギャラリストであるエンリコ ナヴァラと、顔は隠されていましたが丸わかりのフィガロ紙のアート市場記事担当ジャーナリストであるヴァレリー デュポンシェルとのランチのシーン。ちなみにこの密着は今年3月にクリスティーズ ニューヨークで、ピエール ユベールが自身のコレクションの一部をオークションにかけたときに取材されたものでした。
このオークションはこれまた現代アート界をひっくり返したような大騒ぎと非難囂々な出来事だったので(それに関してはまた書きます)、ヴァレリーにピエール ユベールがひたすら非難されまくってるんです。それに言い返すんだけれど、なんだか説得力のないピエール ユベール。横で見てるだけで何も言わないナヴァラ。

ピエール ユベールのしょうもない話を必死の形相で聞いているKader Attia。

そんな話を唯一ギャラリーのメンバーのなかで、番組を見ていたオーナーと私とでしていたら、オーナーが、「それやばかったのよー。私もあのランチに呼ばれてて、でも偶然他に用事があったから行かなかったの!ストリップティーズの取材が来てるなんて一言も言わなかったのに!大恥かかなくてすんで、良かったー!」とびびりまくっていました。

パリの別のギャラリーで働くめちゃくちゃ面白いスイス人の女性がいるんですが、彼女はピエール ユベールのことも個人的に知っていて、彼女が転職のために仕事探しをするたんびに「僕のところにいつでもおいで。」とピエール ユベールが言ってくれるらしいです。この番組までは「えーいーやーん!」と言っていた私。でも「こないだのストリップティーズ見たわ。ありゃ大変やな。あそこで働くの。」と彼女に言うと、「そうやねーん!妙な家族経営みたいになってて、ロベール(ピエール ユベールの彼氏の名前、こんな感じやったかな?ロジェやったかな?もう忘れました。)もなんかやたらしゃしゃり出てくるしー!無理やわ。」と言ってました。納得。

クリスティーズでのオークション最中に、世界最高オークション額がたたき出されるたびに、ガッツポーズをする彼氏、ロベール。インタビューで「このオークションを、そんなスキャンダル扱いされたって困るよ。僕だって家族のことを考えなきゃならない。僕に何かあったときロベールは一体どうするんだい??」とピエールユベールが言ってましたが、まあ、そんなに大金持ちじゃなくても世の中生きていけるし、ロベールなら他に金持ちのパパをさっさと見つけそうだけど、、、だから大丈夫だよ。今の自分の心配したほうがいいんじゃあ、、、と心で思ってしまった下っ端の私でした。

未分類 | trackback(0) | comment(2) |


<<Gregor Schneider@maison rouge | TOP | Pierre Huber、アートバーゼル参加却下!>>

comment











管理人のみ閲覧OK


上機嫌のピエール(笑)

すいません、久しぶりにKanaさんのブログを拝見して、ピエール ユベールの言い方にウケてしまいました。彼氏といちゃいちゃしているピエール、作品を買い占めた後、名前すら覚えていないピエール、なんだか説得力のないピエール…読んでいて面白かったです←関係ないとこで笑ってすみません。

それにしてもバカにされているのに、中国語の会話を字幕で流しているあたり、何かいいですね(笑)日本の番組だとまずしなさそうな気が…。

2008/02/18 10:46 | Mano [ 編集 ]


Manoさん、こんにちはー。お元気ですか?
そうか、そこが面白かったですか。なんかピエールとユベールも名前と名字なんやけど、韻を踏んでるみたいで、ちょっと漫才コンビっぽい名前やと思いません?
中国語の字幕の、これってフランスで日本人同士で話してるときも、周りに誰も言葉を理解する人がいないから、よくこういう状況ができあがってるんですけど、まあひどい話ですよね。

2008/02/23 21:26 | kana [ 編集 ]


trackback

trackback_url
http://kanaparis.blog59.fc2.com/tb.php/182-2326fad5

| TOP |

UNIQLOCK

プロフィール

Author:kana
パリにある現代美術ギャラリーで下っ端としてハタラク。

京都生まれの京都育ち。2000年5月にフランスはリヨンに来て4年何ヶ月かほど過ごし、2004年9月から現在に至るまでパリに住んでます。

こんなものも書き始めました。
「パリ現代アートギャラリー攻略ブログ」
http://kana-sunayama.iza.ne.jp/blog/
こっちでも書いてます。
SHIFT
http://www.shift.jp.org/

パリ、フランス、はたまたヨーロッパ圏内での展覧会やアート系のスポットに関する取材、インタビュー、執筆など承ります。依頼や問い合わせなどは、お気軽に一番下のメールフォームからお送りください。

フランス人の友人と共に、キュレーター団体をNPO法人としてパリで立ち上げました。
そんなわけでとにかく少しでも多くのアーティストさんたちとの交流を求めています。
「こんな面白いアーティストを知っているよ。」という人は立候補でも推薦でも、気軽にコンタクトください。
(と書いたら、早速たくさんのメールを頂くようになりました。ひとりひとりにお返事ができない状況です。返事がなくても落ち込まないでください、、、。)

やる気が出るのでクリックください。
よろしく!


にほんブログ村 美術ブログへ

Calender

FC2カウンター

カテゴリー

最近の記事+コメント

最近のコメント

最近のトラックバック

リンク

Amazon.jp

月別アーカイブ

ブログ内検索

RSSフィード

Powered By FC2ブログ

Powered By FC2ブログ
ブログやるならFC2ブログ

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: