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今年の目玉 2
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このあいだ書いた記事「今年の目玉 http://kanaparis.blog59.fc2.com/blog-entry-13.html」、2006年5月に開催されるグランパレでのフランス現代アート状況を総括する展覧会に関して、結構反響がよかったので今回もそれに関する記事。

今日は、MAGAZINEというサンジェルマンデプレ界隈で無料配布されているおしゃれな情報誌の、2006年2月3月Numero23号に掲載された、Eric Troncy(エリック・トロンシー:Centre d’art Le Consortium - Dijon (ディジョンにあるアートセンター、ル コンソートリアム(ここもすばらしい現代アートのプログラムを企画することで有名。草間弥生さんも回顧展を開かれたことがあります。))の共同ディレクターであり、美術評論家)の、アンチ・グランパレ陣に対する痛烈な攻撃の記事について。

彼は選出された15人のキュレーターのうちの一人でもあります。






この記事は「Chronique aux marches du palais」と題されています。

ではものすんごい要約ですが、どうぞ。





今年5月に行われるグランパレでの展覧会は、まだその詳しい内容も発表されていないにも関わらず、異常なほどの敵意をそこらじゅうから呼び起こしている。さまざまなジャンルの人間が、それを楽しんでいるかのように辛らつな憤りのコメントをしている。その開催が宣言されたときの公的なスキャンダルに加え、この展覧会はその哀れでひどい運命から逃れることはできず、失敗に終わるだろうと言われている。

では今日、本当のところはどうなのか?

威厳のある広大なグランパレという空間で行われること以外、特に並外れたものではない。今日の世界的なアート状況の中では、フランスのかつての栄光を端っこに追いやられがちではあるが、「フランス現代アートの現状を紹介する」という、少し恐ろしいほどの自閉的な趣向を自慢する行事である。
並外れたものがこの展覧会にあると言えば、それは開催前の準備期間であるときから起こっている反応のほうである。

アンチ・グランパレの上位置を閉めるMyliam Salomon(ミリアム・サロモン:美術収集家、フランスの現代アート雑誌artpress顧問)などは、この展覧会の不名誉さをアピールし続ける。

まずその開催期間について。

彼女は2006年5月ではなく、2007年夏にこの展覧会を開催するべきだと唱えている。なぜなら2007年夏は、ヴェニス・ビエンナーレ、リヨン・ビエンナーレ、ミュンスターでの10年毎の展覧会、カッセルのドクメンタなど、世界中の現代アート関係者がヨーロッパに集まってくる時期だからである。
しかしこれは本当にグランパレにとって不利だろうか?逆に考えると、現代アートの他の大行事のニュースに埋もれてしまわない、今のほうがいいのではないか、と言える。

また彼女は、この展覧会を構想期間から6ヶ月間で開催することは、急ぎすぎで好ましくないと言う。しかしここで私はミリアム・サロモンが人生で一度も展覧会を企画したことがないということを記しておきたい。私自身の経験によると、6ヶ月という期間はこのような展覧会を企画開催するのに、不可能な期間ではない。なぜなら、この展覧会のためにすべての作品の創作を依頼するのではなく、基本的にはすでに存在している作品展示が多数であるからである。すでに存在する作品群を展示することに、また牙をむき出されるかもしれないが、それはホイットニー・ビエンナーレでもおこなわれていることである。

また、内閣総理大臣がこの展覧会を構想し、文化庁に託されたことの公的機関による開催を軽蔑すべきものだという傾向もある。
しかし、たとえばMusee National d'Art Moderne(ポンピドゥーセンター内の国立近代美術館)の館長を指名するのも「国」であるが、その正当性を今回のように情け容赦なく議論されたことはない。
また指名はしないが、かなり決定的な方法で、地方のFRAC(Fondation Regionale d'Art Contemporain:地方立現代アート基金)やその他のアートセンターのディレクター選びに影響を与えているのも「国」である。ということはこれらの施設のプログラム作りにもかなりの影響が与えられると言えよう。

問題は何なのか?現在の内閣総理大臣が政治的に右派であることなのか?「国」から出資される展覧会はスキャンダルの対象なのか?
そんなことよりも、やっとひとりの内閣総理大臣がアートにグランパレという素晴らしい機会を与えたがったことを称えるべきではないのか?お金持ちのコレクターが、たとえばミリアム・サロモンのようなコレクターが、このような規模の展覧会に出資する気はないのか?まあ、そのようなことは私自身夢に描いたこともないが、、、。

軽蔑されるのはなぜか?この展覧会のために15人のキュレーターが召喚されたことなのか?パリ以外の街のキュレーターが呼び集められることは非常に稀であり、それもそのようなキュレーター陣がパリで題展覧会をすることは喜べないことなのか?マニフェスタなどは、伝統的に数人のキュレーターが毎回招待され、各々自由に企画しながらそれらを集合させ、「展覧会の中の展覧会」として斬新奇抜なかたちを見せているではないか。

大体今回の展覧会を批判するアーティストたちもおかしなものである。普段は「国」が、アートセンターなどの媒介を通してであっても、作品製作に出資することや、作品購入する場合には、それらをはねつけない。

これらの批判は別の世の中で行ってほしいものである。
ロンドンやベルリン、ニューヨークなどの大都市でこのような議論がされるだろうか?これらの大都市のどの政府がグランパレほどのスペースを現代アートのために利用することを承諾し、200万ユーロもの小切手をきるだろうか?

実際、このグランパレでの展覧会が失敗に終わるリスクはある。しかしこのようなリスクはどんなに小さなギャラリーでも、どんなに重要な美術館でも、展覧会を行うたびに負っているものである。
大体、キュレーターたちがまだ参加決定をしてもいない時点からごちゃごちゃ言うのはやめて頂きたい。展覧会が開催されてはじめてその良し悪しの判断は下されるべきである。
この展覧会の幕開けがきたときには、どのように有害な雰囲気の中、展覧会が企画されていったか、また幾人かのフランス人が、展覧会が誕生もしてないときからそれがひどいものであると決め付けていたことを思い出したい。





以上です。私がざーっと記事を読んで、特に記憶に残ったことをこれまたざーっと私の言葉で訳したものなので、細かいことは言わないでください。

さてさて、みなさん、どう思われましたか?

私はこの話題に興味津々だけれど、結局は部外者みたいなもんなので、「CPE(Contrat Premier Embouche:若者雇用法)のデモにしても、日常で起こってるデモやストライキにしても、ほんっとに何かに反対するために反対するのが好きな民族なんやな、フランス人って。」
って思いました。

そんなんでごめんなさい。



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04/16 01:12 | 2006年の目玉 | CM:3 | TB:0
確かにフランス人って、最近のニュースを見ていてもデモや抗議行動が多いような気がします。しかしエリック・トロンシー氏の記事は痛烈な意見ですね。一貫して批判されたところを一つ一つ取り上げて、反論している辺り、執念を感じます。でも賛否両論あると言う事は、ある意味、非常に注目を集めているのでは・・・?と素人の私などは、楽観的に思ってしまいます。いっそのこと賛否両派共、デモやら行動起こしまくって、グランパレでの展覧会を世界中に宣伝して盛り上げた方が却って成功したりして・・・(笑)等としょうもない事を思ったりしました(すいません冗談です;)勿論、その道の方々に言わせれば、色々とあるのでしょう。まとまりのない文ですみません。自分で言っててワケ分からなくなりました(アホだ)
準備期間が6ヶ月って短いですね。

でも、200万ユーロって金額はデカイから。
選出された人と、そうでない人では、利害関係というか利権関係の差が大きいかな?


Manoさん、こんにちは。
私はこの記事を読んで、「うまいこと文章書かはるな~。」としょうもない視点で関心していました。これだけを読むとなんだか納得してしまうけれど、反対派の意見なんかを聞くと、それはそれで「そうか。やっぱりグランパレの展覧会あかんのちゃう?」とかすぐに意見がコロコロかわってしまいます。自分の意見が持てるほど情報もないし、まあなんにしろ、見てみなきゃわかりませんね。結局いっつもそういう結論に達します。

kindaaさん、こんにちは。
6ヶ月は短いですよね。5月の一週目から設営がいよいよ始まりますよ!なんとかオープニング パーティーに行って、耳をダンボにしたいんですが、下っ端の私にまで回ってくる招待券はさすがにないかもなあ。だってみんな行きたくてしょうがないんですから。
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