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ダニエル ビュレンが怒ってます。
1938生まれのフランス人アーティスト、Daniel Burenが怒ってます。ダニエル ビュレンと言ったら、世界でも有名なフランス人アーティスト5人のうちに数えられるんではないでしょうか。

現代アートに興味がなくても、パリが好き、もしくはパリに来たことがある人なら、様々な高さの白黒の大理石でできた260本もの柱が記憶の片隅に残っているんじゃないかなーと思います。問題になっているのはこれ。パレ ロワイヤルの中庭にあるダニエル ビュレンのサイトスペシフィック作品、Les Deux Plateaux。
800px-Palais_Royal_Paris_Mai_2006_002.jpg

そうですよ。これも立派な現代アートなんです。

この作品は、ジャック ラングというフランスの政治家が文化大臣だった頃、3000平米もの広大なパーキングだったところを、市民の憩える広場にしよう!ということで1985年に注文されました。ジャック ラングってのは親日家で現在でも年に一度フランス全国で開催される音楽祭の日の提唱者です。
この中庭はコメディーフランセーズという劇場と文化庁の間に位置し、文化庁関係者にとっては格好のパーキングだったわけで、そんな公務員たちの個人的な勝手な理由もあった上、現代アートの作品を歴史的建築のまっただ中に置くなんて!と反対意見が多かったようです。でも今じゃあ子供から大人までひっきりなしに通る素敵な場所になっています。

この作品は白黒の柱だけではありません。水と光と音の効果を含む作品でもあるようです。
ダニエル ビュレンの公式サイトのこのページを見ると、いろんな写真が出てきます。
きれー。

しかし問題なのは8年も前から水と電気がこの作品に供給されていないということ。
まあこれは注文で作った作品で、個人コレクターのレベルで言えば購入された時点で作品を生かすも殺すもコレクター次第っていう考え方もありますが、これはさすがに文化遺産にも登録されています。やっぱりほっとくわけにはいかないでしょう。
ダニエル ビュレンはもしも修復がされないなら、この作品を破壊してしまう!とまで脅迫しています。
っていうかどうやって破壊するんやろう?そんなことしたら逮捕されるよ!
なんてそういう小市民な私の思うしょうもないことは置いといて、まあメディアに騒がせて、修復させるのが彼の目的でしょうから、そういう意味ではこの脅迫は成功です。メディアは大騒ぎですから。というよりも、メディアがこの話を持ち上げたと言っても過言ではないでしょう。当の本人ビュレン自身もコトの大きくなりかたにとまどっている感アリです。
彼としては2003年から修復に向けての話し合いや予算組みが行われているのに、いまだに何も始まっていないのが怒っている一番の原因のよう。

文化庁としては、最近柱部分をきれいにしたことってことで、もうちょっと待ってください。という姿勢。その他にもこの広場の地下にはコメディーフランセーズの稽古場があったり、文化庁の食堂があったり、いろいろ建築上の問題もあるようです。パレ ロワイヤルの中庭修復は2009年に予定されていて、国の文化遺産修復費用14000000ユーロのうち、3200000ユーロをこの作品の修復に充てるとしています。



12歳くらいのときに生まれて初めての海外旅行で来たパリ。そのときはビュレンのビの字も、それどころか現代アートのゲの字も知らなかったけれど、この中庭にたどり着いたとき、ものすごく驚いたのを覚えてます。
リヨンに4年半ほど住んだあと、弟と一緒にパリへ移り住むことになって、二人でアパート探しをしているときに、「良いアパートが見つかりそうや。」ってここから日本の母親に電話したのも覚えてる。「どこにいるん?」という母親に「パレ ロワイヤルの中庭の切り株の上に座って電話してるねん。」と言ったら、「ひやー。パリやなー。」と自分のことのようにワクワクした声で言った彼女の言葉も覚えてます。
安上がりで楽しい結婚パーティーがしたくていろんな場所を考えていたときに、配偶者が「パレロワイヤルの中庭でゲリラピクニックしたい!」って言ってたのも覚えてます。そんなの畏れ多くて、結局してませんがね。

そんなわけで個人的にも思い入れの強い場所で、それもビュレンのインスタレーションがあるからこそ。でもでもでも、私もこんな光や水の効果があるのは見たことなーい!私はずーっと柱だけのインスタレーションなんだと思っていました。いつになるかはわからないけど、是非是非見てみたいな。リヨンの市庁舎前のテロー広場もビュレンによるサイトスペシフィック作品があります。私がリヨンに住み始めた頃は光も水もちゃんと稼働していて、とても美しかったけれど、最近リヨンに帰ってこの広場に行っても、光どころか水さえも出てないし。これも修復されるといいですね。

まあでも文化遺産のうち、もっと修復が必要なものもきっと数えきれないくらいあるんだろうなーなんて思うと、昔の建築家やアーティストはもうこの世にいないから何も言えないし、後回しなんでしょうね。
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01/23 04:51 | アート界関連ニュース | CM:6 | TB:0
はじめまして、写真の勉強をしているkabaと申します。いつも展示情報楽しませてもらっています。

もしお時間があればで良いのですが、カルティエ財団がやっているRobert Adamsの展示がどんな感じか教えてもらえると嬉しいです。みにいきたかったのですが現在東京に住んでいましてパリにいけるのがどうしても二月の中旬になってしまい酷くがっかりしているので。

また他にも2月から3月にかけて素敵な写真展やお勧めギャラリーなどがありましたら教えてください。

どうかよろしくお願いします。
kabaさん、はじめまして。
おお!そのロバート アダムスの展覧会について、書こうと思っていたところ、というか、少し書いていたところですよ!
できれば今週、更新したいですねー。気長に待っていてください。
2月には行こうと思っている写真展が2つあります。Jeu de paume MaisonとEuropeenne de la photographieでの写真展です。
あと最近ではもう終わっちゃったと思いますが、マリアン グッドマンとネルソン フリーマンというギャラリーでの写真展が良かったですよー。
これからもよろしくお願いします。
お返事ありがとうございます。
タイミングが良かったみたいですね。楽しみにしています。日本にも巡回して欲しいのですが。

今、Europeenne de la photographieは植田正治展やっているみたいですね。人気があるとよく聞くのですが、フランスの方が見られてどんな反応をしているのか気になります。

Jeu de paume Maisonも見たことない写真がたくさん出ていて凄く面白そうです。

今年は秋にパリ写真月間もあるので写真は色々見れそうですね。とりあえずフランス語を勉強しようと思っています。
kabaさん、こんにちは。
パリ写真月間は毎年やってますよー。それでなくても最近は本当に写真をしてる現代アーティストもギャラリーなんかで多く見れますので、写真好きな私にはたまりません。
フランス語がんばってくださいね。
こんばんは。
へー!この作品って本当はこんな風になるんですか!
知らなかったぁ。いつか彼の意図道りのものが見れるのかしら?
のぶしさん、こんにちは。
そうなんですよー。この中庭でよくわけのわからない、中途半端にお金を使った展示とかやってるんですけど、それならとりあえず光だけ直すとか、水だけ直すとかできないもんなんですかね。
まあそんなわけのわからない展示なんかの何百倍もお金が要るんだろうし、技術も要るんでしょうけどね。
市民の私たちはじっくり焦らず待ちましょう。これフランスで生きて行くための流儀。
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