フランスアート界底辺日記//パリの某現代美術ギャラリーでハタラクune petite japonaise(ちっちゃい日本人の女の子)が、ピラミッドの底辺から垣間見るフランスアート界。
2008/02/24 (Sun) Gregor Schneider@maison rouge

先日maison rougeで始まった展覧会のヴェルニサージュ(オープニング)に行ってきました。

Gregor SchneiderとPilar Albarracinを筆頭に、 Marie MaillardとJohn Cornuの作品も展示されている4つの展覧会のヴェルニサージュでした。そのなかで、私が「うっひゃー!すごーい!」となったのが、Gregor Schneider/グレゴール シュナイダーのインスタレーション。

グレゴール シュナイダーは1969年生まれのドイツ人アーティスト。
gregor schneider

私は恥ずかしながらこのアーティストを知らなかったので、まったくなんの予備知識もないまま、インスタレーションの中に飛び込みました。と言いたいところですが、インスタレーションの空間に入るためには列に並ばなければけませんでした。それも「一人ずつ」との注意書きが貼ってあります。ヴェルニサージュで人が殺到することもあり、その日は「二人ずつ」。そのうえこのインスタレーション作品に入る前に、「空間内には監視員もいませんので、セキュリティー面でのトラブルがあった場合、maison rougeは責任を持ちません。」という紙に、「了解しました。」という意味でサインをさせられます。こわすぎ。「私一人でインスタレーション入れっていうの大嫌いやねん。」と言いながら、仲良しの友達と一緒に行っていたので安心して入りました。

うーん、いろいろとインスタレーションの様子を書きたいのですが、それではこの展覧会のネタバレになってしまう。困った。
とにかく、私、これは一人ではぜーーーったいに体験できない作品でした。なぜなら私はこわがりすぎるから。とにかく自分の知らない空間というか、一体何が待っているのか、視覚で瞬時に判断できない空間に入るということに恐怖を覚えるのです。お化け屋敷とか絶対無理。たとえお化けに扮したお兄ちゃんがおどろおどろしく出てこなかったとしても、入り口付近でもう既に後戻りしています。
まあ、こんなことを書いていますが、この作品はお化け屋敷でもなければ、普通の人にとっては怖くもなんともない空間なんでしょう。

とにかく、友達と大騒ぎしながら(って言ってもぎゃーぎゃー騒いでたのは私のほう。)、「カナ、手を握ってあげてるから心配しないで!」なんて年下の女の子に先導されながら進みます。最初のほうは、「なんやこれ?」とキョトンとした顔をしながら進んで行くのですが、ドアをいくつも開けて新しい空間に入るたびに、「うわー!なんやこれー!」となります。そしてこわいのが、「こ、このドアたち、逆戻りできなくなってる!」と気づくとき。そしてときには次のドアがどこにあるのかすぐにわからないときもあるのです。もうどこにいるのかわからない。ここはどこー!ほんまにmaison rougeなん?!いつになったら出口にたどり着くのー!?といった感じ。精神の安定、崩れまくりです。
大げさに書いているようですが、もしもこれ一人で入ってたら、逆戻りして開かない扉をどんどん叩きながら「出してくれー!」と叫んでたと思います。
まあ、私以外の人はみんな、なんともない顔で作品から出てきてましたがね。
はっきりいって、私がある意味一番いいお客さんやん!と思いました。


このアーティスト、16歳のころに父親から譲り受けた一軒家のなかを自分で改造し、不思議な空間を作り出すことで有名みたいです。2001年のヴェネチアビエンナーレでは、ドイツ館のアーティストに選ばれ、金獅子賞も獲得しています。へー。有名な人なんですね。

Gregor Schneiderのサイトから写真やヴィデオがもりだくさんに見れますよ。

この展覧会は2008年2月22日から5月18日まで開催されています。
機会がある人はぜひどうぞ。私のように一人で入るのが怖い人は、気の置けない友達や恋人や家族とかと一緒に行って、作品に入るまえに、「どうしてもこの人と一緒がいいんですけど。」って頼んだほうがいいですよ。

展覧会ではグレゴリー シュナイダーのカタログも閲覧できるようになっていました。

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パリにある現代美術ギャラリーで下っ端としてハタラク。

京都生まれの京都育ち。2000年5月にフランスはリヨンに来て4年何ヶ月かほど過ごし、2004年9月から現在に至るまでパリに住んでます。

こんなものも書き始めました。
「パリ現代アートギャラリー攻略ブログ」
http://kana-sunayama.iza.ne.jp/blog/
こっちでも書いてます。
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パリ、フランス、はたまたヨーロッパ圏内での展覧会やアート系のスポットに関する取材、インタビュー、執筆など承ります。依頼や問い合わせなどは、お気軽に一番下のメールフォームからお送りください。

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