フランスアート界底辺日記//パリの某現代美術ギャラリーでハタラクune petite japonaise(ちっちゃい日本人の女の子)が、ピラミッドの底辺から垣間見るフランスアート界。
2008/04/19 (Sat) Gerda Steiner & Jorg Lenzlinger 「The 4 vegetative sleeping rooms」

ロッテルダムへの2日間の出張の際に見たものについて全く書いてませんでした。
仕事がさっさと済んだのでいろんなものが見れたわけですが、狙って行ったわけではないけれど、なんだか気持ちのいい完成された展示があったので載せておきます。

1967年生まれのGerda Steiner/ゲルダ シュタイナーと1964年生まれのJörg Lenzlinger/ユルグ レンツリンガーのアーティストデュオ、っていうかまあ、カップルですね。1997年から共同で作品を発表しているようです。

私は彼らのことを知らなかったんですが、2004年にはワタリウムで、2006年には日本の三菱地所アルティアムというところでも展示をしているようだし、2003年のヴェネチアビエンナーレでは、いつも素敵な展示が行われているサンスタエ教会を利用してインスタレーションを行ったようです。その模様はこことかここからどうぞ。

彼らの公式サイトはこちら

Museum Boijmans van Beuningenをふらふらしていたら、デザイン部門の展示室へ向かう途中の廊下(?)のような空間で、彼らの4つのインスタレーションに出会いました。

Bone Tree, 2006
「どうぞ中に入ってベッドで寝転んでください。」なんて書いてあります。
P1010401.jpg

なんだこりゃ?と思いながら、もちろん寝転んでみました。
P1010395.jpg

ベッドに寝転んで上を見上げると、なんだか骨とシルバーのアクセサリーでできたような木。
P1010399.jpg

寝転んでいるときに、一緒にこの美術館に行ったけど、単独で探索していた同僚に見つかってしまいました。「かな、何してるん!」って。
思わず作品を前に寝そうになりましたが、あと3つも見逃せない!とがんばって起き上がります。


お次ぎはこの部屋。My aunt from Borneo, 2006
P1010405.jpg

さあ、入ってみましょう。
P1010402.jpg

このブログ始まって以来の初の動画を試みてみました。
インスタレーションに囲まれているような気分になってもらえるかなー?



三つ目は不思議がドピンクの木の部屋。Crystal Forest, 2006
P1010406.jpg  P1010407.jpg



最後は真っ暗な部屋。Sleeping Seeds, 2006
以前にも書きましたが、閉じられた空間や自分の知らない真っ暗な空間が苦手な私。
これだけは中に入ることがどうしてもできませんでした。
でもカーテンを少し開けてちらりと中を覗き見ると、座っていいソファがあったり、真っ白の不可思議なオブジェがたくさんありました。
むりー!こわすぎー!
そんなわけでこんな写真しかありません。
P1010410.jpg

せっかく勇気を出して、「せめて写真一枚だけでも!」と思った割には、写真がぼけまくってすいません。びびりすぎ。

インターネットで調べていてわかりましたが、この展覧会はThe 4 vegetative sleeping roomsと名付けられていました。それも彼らのサイトによると、2006年11月から2007年10月までの展示予定だったよう。ってことは、私が行ったときは本当は展示されていなかったことになります。延長だったんですね。わー知らなかった。ラッキー!

コンセプトだとかなんだとかっていうのが先に来て、「私は現代アートがよくわからないから。知らないから。」なんてことをよく聞きますが、もうそんなことおかまいなしで、まるでディズニーランドのアトラクションを体験する(良い意味でね。悪い意味での「アートのディズニーランド化もたーーーーっくさん存在しますので。)ようなワクワクドキドキ感を味わえて、それでいてグロテスクで、いわゆる「夢の世界を演出」するのではなく、妙に現実的な作品たち。少しピピロッティ リストの世界を連想させて、なかなか興味深かったです。

来週はブリュッセルへ2日出張、5月最初はニューヨーク出張(!生まれて初めてのアメリカ大陸です!)そして6月はバーゼル出張が待ち構えています!毎回少しでもレポートできればいいんですが、、、。ゆっくり待っていてくださいねー。

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ワタリウムで見たよ。
この人の作品寝て見上げて見るって言うのが基本なんだ。
ワタリウムでもやっぱり寝っ転がったよ。

2008/04/19 14:16 | shiho [ 編集 ]


こんにちは、かなさん。
動画ですとその場の空気も録画されているようで実際に展覧会を見ているような気分になります。ふわふわしてそうで骨が布団まで降りてきている(上っている?)のが魅力的ですね。ワタリウムのときは医者の診察台のようなベットで赤ちゃんのための回転式の飾りを見ているのようだとおもいました。

2008/04/20 23:14 | hikaru [ 編集 ]


shihoちゃん、ちわー。
寝て見上げるってのが基本なんかなあ?だって上の作品でも一つだけやったよ。でも見上げたくなる作品作りよね。

hikaruさん、こんにちは。
メールありがとうございました!!
おお!動画に対する反応が既に出ましたねー。ありがとうございます。
ワタリウムで彼らの作品を見られたのが早速二人。日本で受けそうな作品であることは間違いありませんよね。

2008/04/25 03:05 | kana [ 編集 ]


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Author:kana
パリにある現代美術ギャラリーで下っ端としてハタラク。

京都生まれの京都育ち。2000年5月にフランスはリヨンに来て4年何ヶ月かほど過ごし、2004年9月から現在に至るまでパリに、猫のミントと一緒に生きています。

こんなものも書き始めました。
「パリ現代アートギャラリー攻略ブログ」
http://kana-sunayama.iza.ne.jp/blog/
こっちでも書いてます。
SHIFT
http://www.shift.jp.org/

2007年春に、フランス人の友人&ブラジル人の友人と共に、キュレーター団体をNPO法人としてパリで立ち上げました。
現在は、記念すべき一つ目の展覧会に向けて忙しくしています。
そんなわけでとにかく少しでも多くのアーティストさんたちとの交流を求めています。
「こんな面白いアーティストを知っているよ。」という人は立候補でも推薦でも、気軽にコンタクトください。
(と書いたら、早速たくさんのメールを頂くようになりました。ひとりひとりにお返事ができない状況です。返事がなくても落ち込まないでください、、、。)

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