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Karen Knorr
この間の日曜日に、前から同僚たちに「ここの美術館いいよー。是非行ってみて!」と言われていた、マレ地区にあるMusee de la chasse et de la nature (自然と狩猟美術館)に行ってきました。
家の近所にあるのに、なぜ今まで足を踏み入れることがなかったかと言うと、私はここにもよく書いているように、何が待っているかわからない知らない空間が真っ暗なときと、きっと動物の剥製があるであろう空間が苦手。日本でも、温泉旅館ででかい熊の剥製があったり、剥製が突如に現れる居酒屋とか、ほんまに無理!生きてる動物は問題ないのに、剥製だと余計に宿ってる魂が何十倍にもなってるような気がして怖いので。だから、信頼のできる(「なんにもないよー。大丈夫だよー。」なんて嘘つかれて実は剥製がどどーんとあった。とかも無理やから。)夫が一緒に行ってくれるまで我慢していたのです。そんなわけでここで開催されていたエリック ポワットヴァンの展覧会にも行けませんでした。

2008年1月15日から5月11日までこの美術館で行われているのは、ドイツ人写真家、Karen Knorr/カレン クノールの「fables(ファーブル)」展。
彼女は、動物を、美術館や宮殿などの、本来なら動物がそこにいることが考えられない、人間たちがその知識と権力を見せつけるために建造してきた空間に配置し、文化遺産と動物たちを全く同レベルで写真の中に収めます。

karen-550.jpg DSCN0296.jpg DSCN0297.jpg
左の写真は、今回の展覧会のために美術館から注文された作品の一つ。美術館内で撮影が行われました。その撮影の様子もヴィデオで見ることができるようになっていました。他にはシャンボール城やシャンティイー城で撮影されたものもありました。右側の写真はシャンボール城です。

じーっと見ていると、そこに動物がいることが全く不思議でなくなってくるような気がします。これらの空間にいる動物たちがまるで人間のように見えてきます。動物と豪華絢爛な内装以外に、今回の展覧会で見られたいくつかの作品には人間も登場します。人間は動物たちと同じように裸で、肌色をした裸身像のよう。いや、他の動物のように毛に覆われていない分、そして内装のように隙間なく飾られていない分、逆に「動物的」に見えます。
(ちなみに合成写真の場合もあります。)

DSCN0295.jpg
ジェフ ウォールの写真のように、後ろからの光でドラマティックな効果が与えられるライトボックスを利用してました。


せっかく来たんだから、ということで美術館も見てみることにしました。
廊下のライトも素敵。
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DSCN0303.jpg DSCN0304.jpg


こんなライトやイスもありました。
私はヴェジタリアンでもないし、お肉大好きだけれど、角のための狩猟の結果を見ると、美しくて素晴らしい調度品ですが、やっぱり、うー、胸が痛い。
DSCN0313.jpg DSCN0305.jpg


こちらは以前にもこのブログで紹介したベルギー人アーティストで現在ルーブルで個展が行われているヤン ファーブルの作品。ルーベンスとブリューゲルの絵画のある小さな部屋です。
DSCN0307.jpg
これが天井いっぱいにはりめぐらされてあります。入り口から写真を撮っただけです。怖すぎて入れなかった。

正面奥に展示されているのは、このブログでも紹介したエリック ポワットヴァンの作品。
DSCN0301.jpg


こちらの鳥の間の真ん中にどどーんと展示されているのはVincent Dubourgの作品。
DSCN0314.jpg


こちらは、ベルギー人アーティストPatrick Van Caeckenberghの作品。
DSCN0300.jpg


牡鹿と狼の間の天井から垂れ下がっているのはFranck Evennouの作品。
DSCN0308.jpg



そして最後のこの部屋。一番迫力がありました。大して大きくない空間に、動物の剥製の頭像が所狭しと並んでいます。怖い怖い、胸が痛いと言いながら、もう一方で「なんってきれいなんやろう。」って思わずにはいられず、とても長い時間、ここにいました。
DSCN0321.jpg DSCN0320.jpg DSCN0319.jpg DSCN0318.jpg

天井はBernard Lorjouによって描かれています。これらの頭像たちを眺めていると、豚のようなイノシシのようななんだか不思議な生き物が。出で立ちが他の頭像たちと違うので、ふと目に留まるんですが、なんとなんとウォー、ムオー、と吠えだしました!(動画を撮ったんですが、デジカメを縦にして撮ってしまったので、載せれませーん。「動画は横で撮ること。」メモ。)Nicolas Darrotの作品。

ここ何年か、現代アートの世界ではやけに「動物と人間」という内容を扱った展覧会があとを立たないし、このテーマで作品作りをしている良い現代アーティストも大勢いるし、この美術館はなかなかうまく集客できるでしょうねー。そのうえきれいな美術館やし。

ここで紹介した現代アーティストによる作品はほんの一部です。狩猟の武器や道具や、昔の動物研究のプロセスや、立派な調度品や内装に隠れて、現代アートの作品満載のこの美術館。そんなに大きくないので、一時間もあればかなりじっくり見て回れるし、つかれないし、マレ地区散策の機会に是非どうぞ!

Musee de la Chasse et de la Nature
62, rue des Archives - 75003 Paris
Tel : 01.53.01.92.40 / Fax : 01.42.77.45.70
musee@chassenature.org

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Karen Knorr



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04/24 04:54 | 展覧会 | CM:0 | TB:0
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