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Sigalit Landau @ MOMA
ニューヨークではコンテンポラリーアート三昧でございました。
そんなニューヨークレポート、第一弾はMOMAの小さな空間で2008年3月19日から6月28日まで開催されているSigalit Landau/シガリット ランダウの個展。Projects87と題されたところ。この87が一体どこから来るのか、ニューヨーク住人でない私には知る由もありません。87人目ってことかな?

彼女は1969年生まれのイスラエル人女性アーティスト。最近ではフランスでも作品を見る機会がたまーにあります。ちなみに私の働いてるギャラリーに彼女の作品もあるので、実はMOMAでこんな企画が行われているとは全く知らなかったのですが、「勉強勉強!」と思い、ゆっくり堪能させてもらいました。

このMOMAでの企画は彼女がこれまでに制作した三点のヴィデオ作品を元に構成されています。これらのヴィデオ作品は、くるくると円を描く動きを見せるCycle Spunと名付けられた三部作。

まず一点目は2000年に制作されたBarbed Hula。
この作品は、パリのメゾン ルージュでも展示されたことがあり、かなりの反響を呼びました。私のつつましいデジカメでヴィデオを撮ったんですが、ある日の夜にブログの動画としてアップして、朝起きたらもう既に削除されていました。コンテンポラリーアートとしては、世の中にもっと見るに耐えない作品なんていっぱい存在しますが、さすがにブログの動画としてインターネットに載せるにはハードすぎたんでしょうか。説明もなく削除されていたので、そのへんは私にもわかりません。

schulte07-08-05-20.jpg

この画像を見ていただければ予想できると思いますが、死海を背景に、裸のアーティストが、とげのある鉄線でできたフラフープで遊んでいるをしている様子が撮影されています。フラフープが彼女の腹部に触れるたびに、傷がつき血が流れ出ます。それがループで永遠に繰り返されます。
この作品は既に見たことがあったんですが、何度見ても、やはり感情を強く揺り動かされる作品です。

ここから映像が見れます。


二点目はこの展示室の壁一面に映し出される2005年のDead Seeという作品。
Dead See1 Dead See2 Dead See3
塩度が非常に高く地球上で最も水面の低い死海に浮かぶ500個ものすいかと、それに沿ってうかぶアーティスト。まずその色と構成の美しさに息を呑みます。アーティストの頭部近くには、いくつかの割れたすいかが、まるで血を流しているかのように、またその内臓を見せるかのように、真っ赤な内部を見せています。
ランドアートの代表作品である、ロバート スミッソンの「スパイラル ジェッティー」を思い起こさせる、スパイラルを描くすいか。
SPIRALJ-1.gif


画面左下からつながれたスイカが、なんの抵抗力もないかのように、ゆっくりと、でも確実に、裸のアーティストと傷ついたスイカたちをも伴って引っ張られ、最後には画面上には死海の美しい青色だけが残るのです。
こちらは映像を削除されずに残りました。
だんだん腕が痛くなって最後のほう画面がやけにぶれますが、どうぞ見てってくださーい。



三部作の最後の作品は2007年に制作されたDay Done。
Day Done1 Day Done2
写真では少しわかりにくいかなーと思うんですが、廃墟のような建物のひとつの窓から、日中は黒いペンキで、その窓の周りを円状に塗り、そして夜には白いペンキで同じ行為を繰り返すというもの。
説明によると、これはユダヤ教の風習で、新しく立てられた家に、破壊の記憶を残すため、わざとペンキを塗っていないところや完成していないところを残す、というものの逆に利用した作品です。


そしてそしてこれらの三点のビデオ作品が展示されている空間にもうひとつ、彼女の彫刻というのかな?インスタレーションというのかな?とても美しい作品群が素晴らしい詩的な空間を作り出していました。
それはBarbed Salt Lampsと題された、鉄条網を様々な模様に展開させ、死海に沈めたあと、砂漠の太陽の元にさらした作品たち。
これらは効果的なライティングの元、まるでシャンデリアのような様相を見せながらも、ヴィジターの目線の少し下に位置するように展示されていました。
Barbed Salt Lamps detail Lamps


彼女の作品って、今回見て思ったんですが、ハードな主題を取り扱っているのに、哀し気で詩的で、でもどこまでも美しいところが、私の大好きでいつ見ても感動させられるMona Hatoumの作品たちと同じ感情を呼び起こすなあっていうところです。まあMona Hatoumの作品たちはなんだかもっとおもしろおかしいところもありますがね。

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