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Trisha Brown 「Early Works」 @ Chamarande
先週末の日曜日は素晴らしく楽しくて充実した日だった。
パリからRERという電車で一時間くらいのところにある、Domaine departemental de Chamarandeというところに、配偶者とアーティストである友達と、3人で出かけてきた。
ここには以前から行ってみたいなーと思っていて、こないだの日曜日には、やたらと良い評判を耳にする展覧会もまだ開催中だし、そのうえなんとTrisha Brownの「Early Works」が公演されるということで、いつもなら重くパリに根が張ったようなお尻をあげて行ってきた。ちなみにこの週末は配偶者の両親(いわゆる世に言う義理の両親)がウチに泊まりにきていたので、彼らをほったらかすことになるけれど、ちょっとパリから逃げたかったのも深層心理としてあるのかもしれない。


シャマランドのドメーヌ(別にワインを作ってなくても領地のことはこういいます。ドメインですな。)の森や芝生や池の間を散策していてふと顔を見せる現代アート作品たちも、お城の中で開催中の展覧会も、ぜひ紹介したいのだけれど、今回の記事はトリシャ ブラウンの公演に関してだけにします。展示については次回のお楽しみ。

Chamarande L016 Chamarande L015
まあこういうお城です。パリの風景とかを載せるブログなら別にいいのかもしれないけど、私にとっては、ボール遊びしてる子供たちが邪魔でしょうがなかったです。トリシャ ブラウンの公演前なので、ドメイン内に人が増えてきました。
右側の写真はお城の裏っかわの風景。このお城の正門までもながーい道が続いているのですが、裏っかわは芝生と池の向こう側にうっそうとした森が広がっています。
シャマランドに到着してお城の展覧会を見たあと、ダンスの公演20分前くらいになったので、芝生で待機。

「あ、ドクメンタで見たダンスやるんや。」と少し「なーんや」と思いつつも、この作品は是非配偶者にもいつか見てもらいたい、と思っていたので、彼の反応を見るのが楽しかったです。
Chamarande L017 Chamarande L018
左の写真はダンス前に大道具さん(というのかな?)が綱をしばりにしばってます。
「すっっごいしばるんやなー。そら落ちたら危ないしな。」なんてしゃべっていたら、ダンサーさんが出てきて納得。ドクメンタのときは小さくて華奢な女性ダンサー二人か三人での公演だったのですが、今回はよい感じにお尻がひきしまってよい感じに筋肉のもりあがる男性ダンサーがふたり。ダンスがどういうのか大体わかってる私は、とりあえずボクサーパンツに包まれたおしり観察。
ドクメンタでこのパフォーマンスを見た衝撃はすごかったんですが、今回はすこし残念な部分がありました。私にとって、このダンスはそれぞれ違う人間の身体が衣服というあるいくつかのサイズにわけられて大量生産されている生地の中に、どのように組み込まれるのか、そしてそこにはどうしても逃げられない束縛感が存在して、身体がどのようにその束縛のなかで動き、また静止をするのかっていうのが見所だと思っていたんです。しかし二人いるダンサーのうち、一人がまあ体が大き過ぎるという問題があるのかもしれないけれど、自分の片方の手を綱で持ってからだを支えながら、衣服をひきちぎって自分サイズに前もって大きくしてから体を入れたり、つられているズボンの中に足を入れるのに、手でズボンを持ち上げたりしていたのは、どうみてもルール違反。それではこのダンスの本当の意味がないやん!と叫びそうでした。そのうえ彼は衣服に体を入れてつり下がっているときも、片手で地面をさわって体を支えていたりしました。体が大きいなら、ポールの高さをもっと高くするとかできなかったのかなあ?残念。ドクメンタでの女性ダンサーは、今回の彼のように、上半身はTシャツに下半身はズボンにいれる、ということを無視して、Tシャツに足を入れたり、もっと自由に踊っていたのも覚えています。
ドクメンタではすこし薄暗い部屋に効果的なライティングで衣服の色がもっと鮮明に見えていたし、ダンサーたちやインスタレーションの影が床に写っていて美しかったのに、それも今回は太陽光線が強過ぎるせいか、影も衣服の鮮明さも薄らいでいました。でもそれは残念なのではなくて、そういう違いを発見できるのも、それまでのダンスにおけるしきたりを打ち破ろうという活動を60年代から始めたトリシャ ブラウンの特徴なのかもしれません。
このダンスのもようは、Trisha Brown, Documentaなんかで検索してもらったらなんぼでもYoutubeで見ることができますよ。


このパフォーマンスが終わり、「ありゃ、もう終わりかね?「Early Works」と複数やのに?」と思っていたら、この公演の主催者であるParis Quartier d'Eteというパリで毎年夏に行われるアートやダンスのイベントの係員のひとたちが「次はこっちですよー!」と誘導してくれて、お城の正面右側へみんなでぞろぞろぞろーと移動。私と友人は日本のおばちゃんパワーで早歩きし、ゆったり歩くフランス人たちを追い抜いて、少しでも良い場所取りを!とがんばります。こういうとき一番自分が「日本人やなー。」と照れますが、せっかくやしいい場所で見たいですもんね。配偶者はそんな日本人のおばちゃんの素早さについて行けず出遅れ。ほぼ迷子。

お次ぎは友達が「星の王子様みたいね。」と言った踊っているときも口角があがったまんまのダンサーさんによる、長くて四角い棒をお城のお堀の角を利用して一点を作り、そこから棒を手で持たないで、頭や肩に沿わせながらのパフォーマンス。
Chamarande L019 Chamarande L020

その次はお堀の中でさっきの二人バージョン。
Chamarande L021
点と棒と足や腕による直線、そして、身体の描く曲線がとても美しいパフォーマンス。


また移動すると、次はお城の反対側のお堀のなかに四人の女性ダンサーが微動だにせず寝転がっていました。芝生の緑の上に4つの白い物体。もうそれだけで美しすぎて、私と友達はボキャブラリーの貧弱な子のようにただただ「きれー!」「きれー!」「わーきれー!」「ほんまきれー!」を連発しておりました。
Chamarande L022 Chamarande L023
ダンスもすんばらしいの一言。
最初のほうと最後のほうを動画で撮影したので、どうぞみてください。


私は「白と緑だけの万華鏡を見てるみたい。」と、いつまで見ていても飽きない万華鏡を見ている気分になっていたのですが、友達のほうは「なんか植物が土から芽をだして、大きくなって、お花が咲いてっていうのを早送りにしたのを見てる気分にならない?」とすんごく素敵なことを言ってました。だから彼女が好き。


まだまだ続きます。
次はお堀のすぐ横で5人のダンサーが例の白い棒を水平に持ち、写真で一番右にいる人は片方の先端をを木にあてて、それ以外の人は棒の先端をくっつけながら、棒をまたいだり、下をくぐったりするパフォーマンス。
考えただけでもすんごい集中力と均整感覚が必要です。自分の棒がみんなの線からはなれたら、「I've gone」とみんなに知らせ、またつながったら「 I'm on」。木に片方を当ててる人と一番左の人は比較的やりやすいだろうけど、両方の先端に気を配っていないといけない真ん中の三人はすごく難しいはず。あまりにも「I've gone」と「 I'm on」を言いすぎて、途中でぷぷって吹き出してるダンサーもいて、観客たちもおもわず笑ってしまったり。そして最後は5人全員が棒の下に寝転がって、みんなが「I'm under」と言えたら終わりです。なんかチーム単位で争う競技をみてるみたいでした。
Chamarande L024 Chamarande L025
このパフォーマンスもちゃんと見てましたが、このとき私の前にいた3人の女の子たちが写真を撮りまくっていて、その写真がすべて一番右のダンサーさんの顔のアップやったり、お尻のアップやったりして、それも撮る度に「これはあんた用な。」とか言いながら3人でげらげら笑ってて、たまに私にも見せてくれたりしてカラカラわらってしまいました。私のタイプは彼ではないけどなー。だって彼は一番はじめのパフォーマンスで地面に手をついたりしてた人やし!


ちなみに私のタイプは彼です。

このダンスはお城の裏っかわにある広大な芝生の上に常設設置されている、Bert Theisのアート作品である、3台の白い十字形の台のうち、2台の上で行われました。
左の写真でもうひとつの台で踊ってるダンサーが見えるでしょうか。
Chamarande L026 Chamarande L027
この人かっこいーわー。


お次は噴水の横で行われたパフォーマンス。
Chamarande L028

チクタクチクタク。このダンス、はまってしまってこの日から気がつけば道を歩いてるときやってたり、私はちょっと気持ち悪い人になってます。


そして最後のパフォーマンス。もうこれが!楽しくて美しくて最高でした。

動画でもわかるように、音楽の終わるタイミングとダンサーたちが木にくっつくタイミングが完璧にあっていて、拍手喝采!
パフォーマンス中はむっつりした顔をして踊っているダンサーの女の子4人が、木にくっついて音楽が終わった瞬間、にかーっ!て満面の笑みで笑うのもダンスの一部なのかと思いくらい、見ていて気持ちのいいダンス。私もよせてー!


最後は大拍手の渦。そのうえトリシャ ブラウン本人も出てきて、最高でした!
Chamarande L030
この公演は先週にポンピドゥーセンターでも行われていて、すごく前から行こうと思っていたのに、なぜかチケットを取る段階で「別にいかんでいいわ。」と何故か思ったんですが、私の予感はあたっていました。だってポンピドゥーセンターやったら、いくら10ユーロくらいかもしれないけど、お金を払うし、そのうえ黒い舞台の床の上でこれらのダンスを見るわけです。芝生や樹木の緑も、背景のお城もなければ、鳥のさえずりも聞こえないし、風で揺れる木の葉とそれに反射する太陽の光もない。
ここまでの充実の1時間半が無料とは!!
あーしあわせー。

トリシャ ブラウンの他の作品を見たことがないので、もっとみてみたいなー!


私がここで書いたTrisha Brown の「Early Works」のDVDは一番左のです。



シャマランドで見た展覧会については次回書きます。本当はね、素敵なところすぎて、あんまり人に言いたくないのです。このブログは日本にいる人たちが多く読んでくれていると思うのですが、パリに住んでる人たちには内緒ね。
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07/24 04:30 | コンテンポラリーダンス | CM:4 | TB:0
いい感じの日曜日やん。
ダンスは動画で見る限り、あまり私の好みじゃないけど、
実際観るのとはまたちゃうんやろなー。

あ、それから、内緒ねって言うても読んでるでー。

KAYAさん、そうそう、動画を見直してなんかぜんぜんプーやなって悲しくなった。ほんまはもっといいねんで。お天気ももっといいし。
内緒ねってフランス人に内緒ってことね。日本人はいいねん。ちゃんとごみとか持って帰りそうやし。すんごいありえへん大人数で来て騒いだりしないし。ってことよー。
来週一週間パリにいるけど、仕事ないの。どっか行く?
いい情報得てしまった。ぜんぜん知らなかったし!
トリーシャブラウン、カッセルのもすごいよかったからなー。
私はあれでコンテンポラリーに目覚めたようなものだから。
こんな緑の中で。。。うらやましい!
展示のほうのレポートも楽しみにしてまーす。
masakoちゃん、全然知らんかった?
一般には有名じゃないけど、美術系というかカルチャー系の雑誌でたまに展覧会の批評を見るよー。夏にパリにいるなら是非涼みに行くのをおすすめするよ。
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