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辻直之 3連発
去年の夏休みと夏休み中に、偶然3度も目にしたジョージ リッキーというアーティストの作品についてちょこっとだけGeorge Rickey 3連発というタイトルでこのブログに書きました。

今年も6月のバーゼルと7月のパリ郊外のシャマランド、そして8月に日本へ帰国した際に東京で偶然目にしたアーティストの作品があります。
それは辻 直之さんという1972年生まれの日本人アーティスト。(日本人ということで普段は呼び捨てのアーティストの名前も「さん」付けにしてしまう私。)

naoyuki_tsuji_children-of-shadows.jpg


私にとっての辻 直之さんの作品との最初の出会いは、6月のアートバーゼルで、Art Premiereという2名の現代アーティストを一つのブースで紹介するという二人展のセクションで、ロンドンにあるCorvi Moraギャラリーから鈴木 友昌さんというこれまた日本人のアーティストと共に展示されていたものでした。

仕事中にちょこっと抜け出して、私が前から好きなCorvi Moraギャラリーのブースへたどり着き、「やっぱりええもん出してきはったなー。」と感心していたら、なんとなんと二人とも日本人のアーティストさんではないですか!いまから思えば彼ら二人が日本人であるということが、作品からまあ納得できるような気がしますが、パッと見た目にはよくありがちな「マンガ」的なタッチも日本っぽいモチーフも全くなく、なんのア プリオリもなく見たときに自分が「好きだなー。」と思えた作品が日本人のアーティストのものだと知り、なんだか妙な興奮状態に陥ったというか、嬉しくて仕方ないというか、(勝手に)鼻が高くなっていました。
と、こんな風に書いていますが、そのときの私は一応仕事中。辻さんのヴィデオ作品を最初から最後までじっくり見る暇もなく、心残りのするまま、仕事に戻ったのでした。
たしか「影の子供」が上映されていたと思うのですが、何しろ初めて辻さんの作品をみたわけですから、「わー、いーなー。」と思うことしかとりえあずできず、タイトルを確かめたりもしなかったし、1本だけの上映なのか、他の作品も上映されていたのかもわかりません。大体あれが「影の子供たち」やったというのもかなり適当です。ほんまは全く違うかもしれません。他のときに見た作品の記憶と混ざり合ってる可能性大なので、信用なりません。


再会は、夏休み前のフランスで、パリから電車で一時間ほど行った郊外にあるシャマランドというお城で開催されていたLegende展にて。お城のエントランスで展覧会に関するかるい説明と共に、冊子を渡されました。「ふむふむ、誰の作品が展示されてるのかなー。」とアーティストリストに目を通すと、また鈴木 友昌と辻 直之のお二人の名前を発見!同行者(ちなみに配偶者)に「この展覧会でどうしても見てほしい作品が二つある!ほんまにすごいから!」とわくわくしながら言ったのを覚えています。
展覧会が進むにつれて、私の前である作品に釘付けになってる同行者を発見。「カナ、すごくいいよ、これ。」と言われて見ると「これやで、私がさっきいいのがあるよ、って言ってたの。日本人やで。」とまた勝手に鼻が高くなる私。「なんていう名前のアーティスト?」「Naoyuki Tsujiやで。」「アニメもすごいけど、音楽がすごくいい。誰やろ?」とまた別の視点での作品の発見がありました。ここで上映されていたのは「影の子供」。これは確かです。記憶と冊子に載ってる作品名がちゃんと一致してますから!!
この展覧会ではCorvi Moraギャラリーのお抱えアーティストさんの作品が多く展示されていて、「いーなー。」と思うのはほぼ、同ギャラリーからの作品。同行者も気に入ってくれたらしく、「このギャラリーに行くためにロンドンへ行こうか。」とまで言ってました。


そして三度目は東京国立近代美術館で2008年8月26日から10月13日まで開催されている「エモーショナル ドローイング」展にて。誰の作品があるのか知らずに行ったら、また出会いました!それも大画面!「影の子供」と「エンゼル」が別々の空間で上映されていました。三度目にしてやっと、ゆっくり座って時間を気にせず辻 直之さんの作品をふたつも観賞することができました。まあそのおかげで展覧会の他の作品をゆっくり見る時間がなくなってしまい、そのうえこれまた偶然にも私の働くギャラリーのアーティストさんの作品が展示されていたうえ、彼自身がアーティスト トークをしている最中だったのに、挨拶もできないまま美術館を後にするはめになってしまいましたけど、、、。


この三度の出会いで、まあ何度も同じ作品「影の子供」を時間を気にしながらみたわけですが、興味深かったのはそれぞれの場所で展示の仕方が違ったことでした。
私が接するアーティストのヴィデオ作品といえば、作品上映のための条件がきっちりあって、画面のフォーマットもきっちりと決まっているので、それ以外の方法での上映はよっぽどのことがない限りしないわけです。

しかし辻直之さんの作品は同じものでも、アートバーゼルでは中ぐらいの画面で白い壁に映写させてありました。まあこれはアートフェアのブースの大きさは決まっていますし、しょうがなかったのかもしれません。ヴィデオ作品だけれど、座れるイスというかベンチのようなものもなかったと記憶しています。

次のシャマランドではテレビの画面での上映。これは白黒の格子模様の床の展示室で、テレビ画面の左横には黄色のお城の作品、そして右横には積み木のような作品が展示されており、どれもちょうど小学校中学年くらいまでの子供目線なのです。いくら背が低い私といえども、上から見下ろすような子供の遊び場のような空間作りがされていました。
DSCN1161.jpg DSCN1157.jpg DSCN1160.jpg
こんな感じ。言いたいことわかりますかね?
子供たちがじーっと画面に見入っていました。

そして東京では大きな壁一面を使っての大画面での上映でした。
部屋の反対側にはなんだか座り心地の悪いようなクッションのようなものが置いてあり、観客はそこに座って少し首を上に向けて観賞するのです。

ご自身のブログでも「アーティスト」ではなく、「アニメ作家」と表記されているので、もしかしたら上映方法や条件については大して問題にされてないのかもしれません。


白い紙の上に木炭を用い、究極にまで引き算された数少ない線で人物や風景が描かれているのですが、この木炭画をアニメーションとして動きを出すために、辻さんは線を描き、消し、そして別の線を同じ紙の上に描いていくようです。消された線は完璧に消えてしまうわけではなく、紙の上に残るのでどんどん描かれては消されていくムーブメントの跡が、目に見えるものであるのに、まるで記憶の残像のように存在し続けるのです。
主題は重く、社会批判や教育的示唆を含むものですが、ヨーロッパの昔からのおとぎ話がそうであるように、その絵と語り方によって物悲し気に流れていきます。

私が出会った三回で、これはやはりキュレーターの腕なのでしょうか。シャマランドでの、お城と積み木の間に挟まれて、子供の目の高さに設置されたテレビの画面での上映といい、東京での座っていられるんだけれど、なんだか座り心地の悪いクッションの上で子供の頃のように首を傾けて一心に見上げる状況といい、まさに作品の的を得てる見せ方に感心した、出会いでもありました。


次はいつ会えるんでしょう。早く新しい作品に出会いたいです。
ヴィデオも購入できるようですが、なんだか辻さんの作品は家で見てはいけないような気がします。
東京国立近代美術館に行くことができる人は急いでください!!

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09/16 07:57 | 未分類 | CM:4 | TB:0
昨日観にいってきたよ、辻直之さん!!

hiyuko、
どやった?好きやった??
うん、好きやった!!
祝日で混んでたからゆっくりは観られへんかったんやけど、
なんか夢の中にいるような、そんな感覚やった。
確かに日本でぶいぶい言っている「分かりやすい」アニメとは違って、
アニメ作家とは言っても、だから作品として美術館に展示されるのね。

描いては消し描いては消しまた描くから、ああいう背景になっていくのね。

エンゼルの、ぷよぷよみたいなタマタマがぽよんぽよんと動くのが好きやった。カードゲームで別のカードがそろったら何が生み出されるのか、とか、そういうこと考えた。頭でっかちやねんけどさ。

金曜日は仕事上がりで国立新美術館にも走る予定!観なくっちゃ!!
hiyuko、彼の世界は何がものが生み出されるとき、口から出てきたり目から涙みたいに出てきたりするのが、なんかいいものもわるいものもすべて体液みたいに人間から出てくるのかなーって思わせるとこが好き。
新国立美術館のアヴァンギャルド チャイナ見てなー。説明とかもあるんやけど、長ったらしくなくてでもすごくわかりやすいし、展示の仕方も良かったから!
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