スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/-- --:-- | スポンサー広告
今年の目玉 3
banner_04.gif
にほんブログ村 美術ブログへ


「今年の目玉」第3弾。

2006年3月19日付けのle monde(ル モンド)紙に、ビュスタモント発言問題(http://kanaparis.blog59.fc2.com/blog-entry-6.html参照)でも記事を書いていた美術批評家Philippe Dagenが、何故このグランパレでの展覧会がここまでの議論を呼び起こしているのかをうまく説明していました。

今回はその記事について。

ではどうぞ。





まずはキュレーターの問題。

この企画が持ち上がった時点で、文化省はまず、フランスの現代アート雑誌の編集長であり美術評論家のCatherine Millet(カトリンヌ ミエ)にキュレーションの打診をします。しかし彼女は、6ヶ月という急で短い企画期間のため、既に埋まりまくっているスケジュール調整ができないということで断ります。そして次にcapcMusee d'art contemporain(ボルドーにある現代美術館)の創設者であるJean-Louis Froment(ジャン=ルイ フロマン)にもお声がかかりますが、彼も同じような理由で辞退してしまいました。
そこで応急処置として、文化省芸術委員会会長のOlivier Kaeppelin(オリヴィエ カペラン)は15人のキュレーターを選出することに決定したのですが、そのうち女性がたった3人しかいず、そして15人中外国人はたった1人という結果になったのです。唯一の外国人であるのは、ハンガリー人で現在はサンテチエンヌの現代美術館の館長を務めるLorand Hegyi(ロラン エギ)。彼は私の働くギャラリーにもよくいらっしゃいますが、感じのいい面白いおっちゃんです。

この15人のキュレーターを支える「ご意見番」的役割として上記のカトリンヌ ミエ、ギャラリー委員会会長のPatrick Bongers(パトリック ボンジェース)、パリ国立美術学校校長のHenri-Claude Cousseau(アンリ=クロード クーソー)など、8人が選ばれました。





次にアーティストの問題。

展示のため約170名のアーティストが選ばれましたが、世界的に著名であるのにリストに名前が見つからないアーティストが多数いるのです。たとえば、Sophie Calle(ソフィー カル)、Martial Raysse(マースィアル ライス)、Claude Viallat(クロード ヴィアラ)、Raymond Depardon(レイモン ドパルドン)などがその国際的な名声とは裏腹に選出されなかったアーティストに挙げられます。
また、この展覧会のために製作が依頼された作品はたったの6つほどなのです。




余談ですが、そういえば先週か先々週くらいにギャラリー委員会会長のボンジェースさんから委員会に所属するすべてのギャラリー宛にメールが届いていました。内容は「さまざまな憶測や議論がされている今回のグランパレでの展覧会ですが、アート市場の代表者が、公的な施設の展覧会に準備のために招聘されるのは初めてのことであり、光栄に思っています。私はアート市場の代表者として、作品貸し出しを行うコレクターたちになんらの支障もきたさないよう配慮しながら、展覧会が円滑に進むよう指導・監督することはもちろん、またこの機会に、現代アート界におけるギャラリーの地位向上に日々務めています。よって、展示される作品や選出されるアーティストに関しては、私1人の決定によるものではない、ということをここに記しておきます。」という感じのものだったことを覚えています。ボンジェースさん、そこらじゅうのギャラリストから、毎日のように電話やらメールやらで、自分のギャラリーのお抱えアーティストを選出するようしつこく攻められたてられてたんでしょうね。このメールを読むだけで、「もういい加減にしてよ~。勘弁してよ~。」って言う声が聞こえてきそうでした。






そして金銭的な問題。

この展覧会のために200万ユーロが用意されましたが、現時点で60万ユーロ足りてません!



最後にオーガナイザーの問題。

この展覧会はReunion des musees nationaux(国立博物館協会)の指導のもと、企画運営されているわけですが、天下のルーブルやオルセーでの展覧会を数多くオーガナイズしているこの委員会も現代アートに関してはスペシャリストではないのです。



もう動き出してしまったんだから、いまさらごちゃごちゃ言っても仕方ないし、やるしかないですね。

このフランスアート界を真っ二つに分ける大展覧会。Dagenも言ってるように、オープンしてからが本当の意味でのディスカッションの始まりなのかもしれません。




今日もクリックお願いしま~す。
banner_04.gif


2回目クリックしてくれる?
にほんブログ村 美術ブログへ
スポンサーサイト
04/20 18:20 | 2006年の目玉 | CM:0 | TB:0
お名前

ホームページ

コメント

パスワード
   
http://kanaparis.blog59.fc2.com/tb.php/28-6c303ccc
* トラックバック *
template design by takamu
Copyright © 2006 takamu All Rights Reserved
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。