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Nuit Blanche 2008
たまには微妙やと感じた企画のことも、、、と思い、先週末にパリで開催されたNuit Blanche 2008について。
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Nuit Blancheっていうのは、以前にもこのブログで書いたことがありますが、日本でも秋の夜長といいますし(ってまあそれは彼らの考えには入ってないと思うけど。)、秋の一晩、パリ中のいろんな場所で現代アート関連の企画をして、パリジャンたちが一晩中現代アートにどっぷり浸れる機会を作ろうじゃないか、的イベントです。今年で7回目を迎えたこのNuit Blanche、最近ではフランスの地方都市や、ヨーロッパ、はたまた世界の他の都市でも同日に開催されているようです。
このままいくと、日本の東京なんかで行われる日も遠くないかもしれません。


2006年のNuit Blancheは珍しく結構楽しかったので、2007年はどうしようかな、と思っていたんですが、確かそのときにパリに居なかったという理由で去年はお休み。
2006年以前のNuit Blancheで思い出に残っていることと言えば、「家の近所でダンスレッスンやってるみたいやでー。」と当時一緒に住んでいた弟と、そのときたまたま家に遊びにきてた弟の友人とで繰り出し、Forum des Hallesという映画館で、「アリー マクビール」っていうアメリカドラマで、登場人物たちが勤め先の弁護士事務所のトイレで踊るバリー ホワイトの「マイ エヴリシング」のダンスを学びましたねー。会場中大盛り上がりでめーーっちゃくちゃ楽しかったのを覚えてます。で、それからいろいろNuit Blancheがあるとちょこっと出かけたりしていましたが、いつも人が多くて結構歩くわりには次の地点にたどり着いてみれば、「え、これだけのために私こんだけ歩いたん?」と思ってしまうようなものが多く、個人的にはNuit Blancheに良い印象がありません。


という訳で、今年もみんなに「Nuit Blanche、どこらへんを見るん?」(ちなみにパリ中と言っても、いくつかの地区ごとに企画が集まっているのです。)とみんなに聞いて回るも、公式サイトを見ていろいろクリックしても「アーー!これ絶対見たーい!」と思わせてくれるような企画に出会えず、そのうえ今年はどうも音楽と光関連の企画が多いようで、音楽に疎い私はサイトをじっくり見ても、どれがアーティストの名前でどれが企画のタイトルなのかもわからないような状態で、「よし、今年もNuit Blancheは素通りしよう。わざわざ人の多い場所に行く必要ないわ。」と思っていたのです。


しかししかし、一緒にアソシエーションを運営している友人に「サンジェルマンのギャラリー巡りをしたあと、モンパルナス近くのある展示を見に行こう。そこの人と知り合いになったから、これからのためにも交遊を深めにいくチャンス。」ということで、会議のあとそのへんに行くことになり、彼女はそのあと北駅や東駅周辺のNuit Blancheをまわると言ってましたが、私は居残って配偶者とモンパルナス周辺のNuit Blancheをまわることにしたのでした。

えらい前置きが長くなりました。ぜえぜえ。


ということでですね、
まずはImmanenceの「Cover record, Sound Art : le live」展。
展示会場の壁中にレコードやCDのジャケットなどが展示されています。
ジョン ケージとかメシアンなどから始まり、ジュリアン オピーの名を一躍有名にしたブラーのジャケットまで。ヨーコ オノもウォーホルもビートルズもゲンズブールもAirも、そしてもちろんNuit Blancheの開催されたこの日にサンジェルマンの教会でコンサートをしたパティ スミスもありました。音楽に疎い私でも、曲は知らないけど、広告や雑誌で見てジャケットは知ってる。っていう視覚的にみんなの記憶に残っているジャケットというイメージたち。ミュージシャンと、各時代のアーティストのコラボレーション。音楽をインターネットからおとしたり、mp3でものすごい数の曲が手のひらサイズで持ち歩ける、なんていうCDを買わない時代だと言われる昨今、ジャケットが担ってきた役割というか、その重要性とまでは言わないけれど、面白さをじっくり味わえる展覧会でした。
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写真はコンサート風景です。アーティストさんがアンプのチューナーをいじりながら、実験音楽のようなものを演奏しているんですが、実験音楽なので一般の観客のなかにはこれを音楽と見なさない人もいるようで、演奏が終わったあと、「ありがとう!(終わってくれて!)」みたいなことを叫んでいる人が結構いて、私はまあこういう反応をする人たちが嫌いなので、ちょっと嫌な気分になりました。いくら自分が好きでなかったとしてもそれはないやろ。まあでもこれも「現代アートをパリ市民へ!大衆へ!」というコンセプトの強いNuit Blancheという企画にはつきものの反応です。


お次ぎはモンパルナスのコマーシャルセンターの地下にある市民プールでの展示。
Luiza JacobsenとMarie-Julie BourgeoisによるTempo。
世界中に設置されたウェブカメラを使用して、プールの水面にモザイクのように世界中のオンタイムの空を映しだす、という主旨なんですが、いけてなかったーーー!
プールに入る(中じゃなくて、プールの脇を歩くんですけど)ために、靴を脱ぎ、靴下を脱ぎ、コートや荷物をロッカーに入れ、なんかきちゃない市民プールの床を裸足で歩き、やっとたどり着いたと思ったけど、こんなん。
もちろん世界各地の空ですから、夜のとこもあれば昼のとこもあります。でも映写するために薄暗くされたプールの水面に映像を流しても、「全部グレイやん!」というつっこみしかできませんでした。例えばの話ですけど、昼間の空ばっかり(雨降ってたりしてもいいから)の場所を選んで巨大テレビ画面に映して電気を煌煌とたいて、私たちがつい5分前にいたパリの外は真っ暗やけど、この中は昼間や!みたいなコントラストを楽しむ展示やったりしたら良かったんちゃうかなーなんて思いました。サイトスペシフィック大失敗の作品です。
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そんなこんなで池田 亮司さんのモンパルナスタワーの下からヒュイーンと出る青の光線を見ながら私のNuit Blancheは続きます。
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この光線が出る地点からにもアクセス可能で、そこにはサウンドインスタレーションがあります。私は人の多さに辟易してそこまで行きませんでしたが、横を歩いていると、ブーーーンという音が聞こえてきていました。彼の作品が好きなので、見に行けなかったのが残念ですが、あの人の多さには勝てません。その上モンパルナスの若者向けクラブの前に列をつくるものすごい数のレッド ブル飲んできたばっかりっぽいハイテンションの若者たちが周りにうようよいまして、ただでさえ無法地帯のような人の数なのに、より一層大変なことになっておりました。


もう帰りたいなー、と思いながらも、普段モンパルナス界隈に来ることもないので、もうちょっと見て行こうということになり、たどり着いたのが、Otto PieneのPlus leger que l'airという周りに車がびゅんびゅん行き交う大きな広場に設置されたインスタレーション。
なんなんすか、これ。
移動遊園地のアトラクションでももうちょっとマシです。
遠くから見ると巨大コンドームが舞っているのかと思いましたよ、ほんまに。
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この広場をもう少し行ったところにある教会での展示がこちら。Fabric I CHのPerpetual (Tropical) Sunshine。南回帰線直下の太陽のイメージを300個の赤外線ランプを用いてオンタイムで見せるというもの。
DSCN1607.jpg
展示が赤く浮かび上がらせる教会がきれいでした。でも作品としてはどうなんやろうか。
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おーし!帰ろう!とりあえず家に帰って少し休んで、人が減るであろう2時か3時頃にマレ地区あたりをささっと手っ取り早くまわってもいいかな、なんて思いながら、配偶者は3時ころにパティ スミスの様子を見に行こうかな、なんて言いながら、メトロに乗ってシャトレまでやってきました。
今回のメインイベントの一つであるサンジャック塔の展示もほんまに「で?」としか言いようがなく、例年通り困った結果に陥ってしまった、と思っていたんですが、いつも最後にちょこっと寄ってみるサンメリ教会。
ヴィデオやらインスターレーションやらいろんなものがある中、偶然ダンスが始まりました。真っ白な照明でできる真っ黒の影と真っ白の生地、そしてダンサーさんの黒い服という、白黒のコントラストと、教会の雰囲気とダンスがうまく噛み合っていて、なかなかいいものが見れました。音楽はまあ普通でした。
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同教会内の他の展示はまた微妙。写真がブレブレです。
DSCN1620.jpg DSCN1622.jpg


家に着いたのは夜の1時。結局再びその晩に家を出ることはなかったのでした。ちゃんちゃん。一晩中、「選んだ地区が悪かったんや。他の地区やったらもっとええもんが見れたんかもしれんなあ。」と何度も何度も繰り返した夜でした。でも他の地区でも一緒やったかもしれません。それはもう誰にもわかりません。だって一晩しかないんですもん。


今年のNuit Blancheのアーティスティック ディレクターは、カルティエ財団のディレクターであるエルベ シャンデスとロナルド シャマという映画関連の人でした。今年のプログラムを見ていて、なんか現代アートっていうより映画とか音楽とかサウンドインスタレーションとか光を駆使したようなんが多いなあと思っていたら、そういうことやったんですね。そういえば何故かここ数年カルティエ財団は、デヴィッド リンチの展覧会したり、ロックンロールの展覧会したり、パティ スミスの展覧会したり、ディレクターが変わってもいないのに方向性だけ中途半端にミーハーなのに変わってきて変なの、と思っていたんですが、今年のNuit Blancheもそのまんま、という感じがします。

たった一晩だけの企画。そんなもんのすごい贅沢な企画で、きっともんのすごいお金が動いてるんでしょうし、もっと市民が参加して楽しめるものや、もっと市民の思考を揺るがすようなものだったらいいのにな、と思います。まあめちゃくちゃ難しいですよね。そういうのって。
どっからお金が出てるんや?と思いスポンサーのリストを見ると、なんとなんとNuit Blanche 2008は武器売買によって儲けたお金で成り立ってることがわかってしまいましたー。戦争産業の裏にこれ。

あー、どこまでも微妙や。


北駅、東駅周辺とかベルシー辺りはどうだったんでしょうかねー?リヨン駅のイベントは機材がちゃんと動いてなくてうだうだだったと聞きました。しかしなんたらかんたら言っても今年のNuit Blancheは例年以上の人の多さだったようですね。100万人以上がパリの街に繰り出したようです。

来年はどんなんなんでしょう。


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10/07 06:24 | 未分類 | CM:7 | TB:0
なんだかんだと言ってやっぱりカナさんのほうがみとるわ。
わしなんてけっきょく池田さんのしかみてない。
でもあれはよかったですよ。
間近でみる価値はありました。 詳しくは僕のブログで書く予定ですが今ちょっといそがしくて書けんです。。。
>え、これだけのために私こんだけ歩いたん?
はfete de la musiqueにも当てはまると思うんですが。
いつもファッション・ウィークとだぶることもあって、私は基本的には毎年パスですわ。
しかも、武器商人がスポンサーやなんて、そんなイベントまっぴらだわっ!
Ckinocoさん、そう?なんだかんだ言って、まるで深夜のテレビのようにだらだら見てしまうのよ。池田さんの近くで見るべきやったんかー。ほんましくってるな。

Kayaさん、そうそう。それ見て私も萎えた。日本人やからこんなに反応してしまっただけかもね。彼らにとってはそれも一つの産業ですからね。
ファッションウィークおつかれさまでしたー。私はFIAC終わるまでちょっと大変な日が続くかな。それ終わったらあそぼな。
お久しぶりです^^ 武器商人がスポンサーだなんて。。びっくり。。。 なんだかんだ言ってもフランスはやっぱり武器で儲かっているのか・・・・
Lioくん、こんにちは。
いや、、こんなにここに注目がいくとは思わへんかったわ。まあ表向きはメディア会社やからね。私としてはアートにお金が行くのはうれしいことやけど、ちょっと微妙やなーと思っただけです。
もしかして、セーヌ川の橋毎に、これぞ日本!!という感じの画像を浮かび上がらせたりしてなかったでしょうか?
ニュースで、照明デザイナー?ライテイングプロデユーサーの石井幹子さんと娘のリーサあかりさんの演出でセーヌ川のPom et Japon?みたいな野をやるってきいたので、それもNiut Blancheのひとつかなと・・・
お二人のファンなんですが、武器商人のスポンサーではがっかりです。
kikoさん、えーっと多分その企画はNuit Blancheの一環ではなく、少し前に行われたものだと思います。どちらにしても、私は見に行っていませんでした。今年は日仏国交150周年かなんかでして、日本人のアーティストさんの作品がフランスのいろんなところで見れるんですよ。それの一環だと思います。
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