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FIAC 2008 チュイルリー公園
今年のFIACが終わって一週間たちました。私は結局FIACの間、Cour Carre de Louvreには近寄ることもなく、私の一日中いたブースがあるGrand Palais内の展示さえも満足に見ることができませんでした。毎日新聞を読んだり、写真やヴィデオを見たりして「へーこんなんが展示されてるんやー。」とまるで地球の裏側で起こっていることのように、思ってました。実は一日8時間もいるブースから歩いて20秒のとこにそれらはあるのに。
そんなわけで唯一のオフであった土曜日にもサテライトフェアを回る気力もなく、今年のFIACは終わってしまいました。

そんな今年のファッキンFIACはですねー、私にぎっくり腰だけを残していったのです。
ここ2、3週間ほど個人的に非常に忙しく、残業も多くストレスも溜まっていたのですが、こんなオチがあるとは思ってもいませんでしたわ。まあ重いものをもったりするのはいつものことです。普段から病気にはならないようにすごく注意をしているので、いつもは重いものを持つときも、非常に気をつけているのです。しかし今回!朦朧とした頭に、「あーこの持ち上げ方してたら腰にくるなー。」という思いがよぎりながらも、体全体を使って肉体労働をすることに、疲れのせいで緩慢になっていたと思います。
で、2日間は「ちょっと腰痛いかも。」くらいで済んでたんですが、3日目には夜中にどんなに痛み止めを飲んでも一睡もできなくなり、そして4日目にはギャラリーで動けなくなったので、お医者さんをみんなが呼んでくれて、オフィスで思いっきりお尻に注射までされました。ぎっくり腰って何か物を持った瞬間とか、原因と間髪入れずにぎっくりがくるもんだと思っていたので、2、3日という時間差で来たので、かなり驚いてます。
もうあんなに痛い思いは生まれて初めてでした。一生普通に歩けないんじゃないか、と思うくらい痛かったです。
そんなわけで木曜日から火曜日まで「仕事しちゃいけません。」のドクターストップが出ましたー!わーい!展覧会行きまくろー!と思ったんですが、痛くて無理です。映画館には朝から晩までいます。


ファッキンFIACの開催中に夏時間から冬時間への変更がありました。
そんなことすっかり忘れていた私はお昼の12時から始まるFIACの会場に一時間早く着いてしまい(まあ遅刻してたので1時間も早くは着いてませんが)、同僚に「ねえまだー?」と電話すると「カナ、まだ11時すぎよ。」と言われ、あーもうちょっと家でゆっくりできたのにーー!というハメに陥りました。でもそのわりにはグランパレの前には既に長蛇の列。彼らはお昼の12時からFIACが開く、ということを知っていて、それでもあえて一時間早く来て列を作っているのか、それとも私のように思いっきり冬時間のことなんて忘れて、めっちゃいけてないやん、俺ら。みたいなやりきれない気持ちで列に並んでいたのか、いまはもうわかりません。


そんな時間を利用して、「そうや!チュイルリー公園の展示だけでも見よう!」とグランパレからチュイルリー公園まで朝のシャンゼリゼを歩きました。まあそんなことをしたら冬時間の12時開場にもどう考えても遅刻とわかりきっていることですが、まあいいや。


FIAC開催中に、ルーブル美術館とコンコルド広場をつなぐチュイルリー公園で、FIACのプログラムの一環として、屋外用の作品の展示が3年前から行われるようになりました。
私の働くギャラリーが、去年この企画での展示に参加したので、設営と解体作業中は見たことがありますが、実際にすべての設営が終わって、展示中である状態の作品たちを見るのは今年が初めてでした。

上にも書きましたように、30分ほどしか時間がない中での観賞だったので、私の目的は「歩いていて見つかるものだけ見よう!私が発見できない作品をわざわざ地図で探すことはしない!」でした。

ということで参加アーティストのリストを確認したところ、かなり見れてないものがありますねー。
とりあえず私が見つけたものだけ紹介します。

わーわー言ってるわりには一枚目の写真がFIACとは関係のない作品のものですいません。
今年のMonumentaの作家であったRichard Serra/リチャード セラの作品です。Monumentaの期間中だけの設置かと思いきや、まだ置いてあるんですねー。撤回させるのお金も人もかかるし、大変そうやし、もうこのまま置いといてほしいです。本当に美しい作品です。これを見てしまったら、これから紹介するFIACのための作品たちがかなりプーです。今年のMonumentaは賛否両論でしたが、私は本当に本当に本当に素晴らしいと思いました。ほんまにかっこよくてしびれました。観客の思考を高めてくれるすごくインテリジェントな展覧会であったと思います。
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早速誰のやったかわからない作品です。全然良くなかったからまあいいや。
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いつものDan Graham/ダン グラハム。以前このブログにも書いたように、彼の作品は自然の中でこそ映えると私は思っていましたが、今回のは、ルーブル美術館やリヴォリ通りの建築物、公園内の噴水などが作品に映って、非常に美しい効果がでていました。フランスの歴史的建造物でできたメリーゴーランドを見てるみたいでした。
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こちらは今年の横浜トリエンナーレにも参加しているはずのMichelangelo Pistoletto/ミケランジェロ ピストレットの作品、Spazio Libero。訳せば「自由な空間」なんでしょうか??
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お次はMona Hatoum/モナ ハトゥムの作品。私が大好きなアーティストです。この作品を以前ギャラリー内での展示で見たことがあるんですが、そのほうが今回の何倍も衝撃的でした。ホワイトキューブという真っ白の壁で四方を囲まれた空間と、煌煌と土嚢を照らすネオンの白い光、ネオンのブーンという音、そして土嚢からぐんぐん生えてきている植物。そのときはうわーーー!と思ったんですが、今回はそんな効果ゼロでした。土嚢とそこから生えている植物で作品は構成されるからまあしょうがないんですけど、展示の仕方って本当に大切だなあと痛感しました。この作品、フランスの王朝の象徴であるようなルーブル宮の前のチュイルリー公園に置いてどうするよ?反対側のコンコルド広場にはナポレオンがエジプトから略奪してきたオダリスクがあるし、ルーブル美術館だって略奪物で成り立ってるような部分がある。そのコントラストがいいのかな?と考えてみたけれど、うーんどうもなあー。これはアートフェアの展示であるし、この作品は売る目的のためにここに展示されているということも百も承知ですし、それは大体私がいっつも言ってることですが、これを出品することを決めたギャラリー シャンタル クルーゼルはどう思ってこれを展示したんやろう?もっと他にいい作品があると思うんやけどなあ。まあどうも思わんと展示したのかなあ?
そのうえ一番いけてないのは植物の育ち方が力強くないとこです。もうぐだぐだです。
作品の前で思わず写真を撮っちゃうような観光スポットになってます。
っていうかこの作品の前で、自分も一緒に写る写真を撮りたいという思考回路がわからん。
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Van Lieshout/ファン リースハウトのFavela。まあタイトルをわざわざ書かなくてもいいような、わかりやすい作品です。写真でもわかるように、ファヴェラの中を覗き込むと、ベッドとキッチンとテーブルとトイレがすべて同じ空間に並んでいてファヴェラでの生活の悲惨さを見せているんでしょうか。
作品自体は「ふーん。」としか思わなかったけれど、この窓から中を覗き込んで写真を(それも一眼レフとかで!)撮ってる観客(もちろん私も含めて)がいて成り立つ、面白い作品だと思います。こういう様々な国が抱えてる様々な問題を、こうやって窓越しにカメラぶら下げて観光客みたいに見てる人。別にそれが悪いことやとは全く思わないけど、世の中ってすべてそうやなあって思いました。私はいつまでもそういう人間であり続けるとも思います。
DSCN1708.jpg


Vincent Beaurinの作品。何がしたいんやろうか?
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フランスで大活躍の川俣 正/Tadashi Kawamata。もうなんかアイドルみたいです。彼の名前を聞かない日がないんじゃないか(それは大げさかも)と思うくらいです。まあ私の周りに彼の作品の大ファンが多いからかもしれませんが。ちなみに私もこの作品を見るために、嫌いなチュイルリー公園までやってきたと言っても過言ではありません。チュイルリー公園って人は多いし、砂埃はすごいし、空気悪いし、緑も美しくないし、できるかぎり避けて通る場所です。
遠くの木に展示されてるの、見えますかね?私はみっつ見つけることができました。
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一番ルーブル美術館に近いところにあるこの作品が一番すきやったかな。ひとつひとつ、もっと眺めていられたら、もっといろんなことが見えてきたかもしれないのに残念です。
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Richard Deacon/リチャード ディーコンのInfinityシリーズ。個人的にはこの作品見飽きてしまって、そのうえ特別美しいとも思えないし、ちょっとうんざりです。
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Mark Dion/マーク ディオンのThe Tuileries conservatory for confectionery curiosities。右の写真でなんとか見えるかな、グロテスクなほどのカラフルなゼリーに、虫がくっついている作品。これらのゼリーは樹脂でできています
The Tuileris Mark Dion


あとないかなー。と作品を探してぐるりとチュイルリー公園を見回してみました。
「あ!作品!」って一瞬思ったのが、公園内の噴水で子供たちがヨット遊びをするためのレンタルヨット屋さん。カラフルな感じとか人の集まり具合がとてもコンテンポラリーアートでございました。
DSCN1720.jpg

そんなことを言いだすと、この空高く吹き出る噴水も作品かな?って一瞬間違えたりします。
DSCN1721.jpg


私の働くギャラリーが参加した去年はすべての作品が、公園内の大通りを挟む芝生の上に設置されました。こ!れ!が!めちゃくちゃ大変だったのです。チュイルリー公園の植木職人さんたちはもう自分たちが育てた芝生の上にたとえ人が足を一秒踏み入れるのさえ耐えられないようで、そんなんやから通常屋外に展示されるために作られた何百キロもする重たい物を、それがたとえ「アート」という名のもとに置いても、一週間も置いておくのはどうしてもどうしても嫌らしく、とにかくお互いが納得できる解決法を見いだそうとしてもなかなかうまくいかず、ほんまに大変でした。どこのギャラリーもそれに関して文句を言っていて、ついでに植木職人さんのほうも耐えられない経験やったからか、今回は芝生の上への作品の設置がかなり少ないなーという印象を受けました。まだまだ3年目のこの企画、これからちゃんと続けていけるのかな?

私の嫌いな編集のされ方ですが、FIACの舞台裏のビデオがここから見れますよ。ちょっとしょうもないけど。


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11/03 05:04 | アートフェア | CM:2 | TB:0
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