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署名運動
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先週ギャラリーに「capcMusee d'Art Contemporin Bordeauxを救おう!」というタイトルのメールが送られてきました。

capcというのは、フランスのボルドーという街にある現代美術館。質の高い展覧会をすることで有名なこの美術館を救おう!というのはどういうことでしょうか?

http://sauver-capc.blogspot.com/
これがサイト。
フランス語、英語、スペイン語での文章が載っています。

今回は窮地に立たされているらしいcapcを取り巻く状況について。



今年の3月中旬ころの新聞によると、capcのディレクターを5年ほど務めてきたMaurice Frechuret(モーリス フレシュレ)氏が、2006年6月1日をもって、その職を辞任するということです。彼はこのあと、ニースのmusees nationaux des Alpes-Maritimes(アルプ・マリティム地方の国立美術館群。Biotのフェルナン レジェ美術館、ニースのマーク シャガール美術館、ヴァロリスのピカソ美術館を統合したもの。)のディレクションを任されることになります。

フレシュレ氏の辞任はかなり前からウワサされていたことでした。なぜなら彼とボルドー市、そして地域の現代アート界を支えている人々との仲が良いものであるとは決して言えない状況だったからです。

2004年7月16日にフランスの文化補佐役であるDominique Ducassou氏は、フレシュレ氏に対して、「capcの将来のため、新しい基盤での別の方向性を考えていくべき」であり、capcが「国内、海外の、大衆そしてアート界からの反響があまりない」ことを批判しました。

数ヶ月後の2004年12月、ボルドー市市長に就任したHugues Martin氏は、フレシュレ氏について「彼はよりカリスマ的、また開放的になるべき」であると言及します。しかし一方で「フレシュレ氏が、重要な展覧会を企画してきた事実は否めないものであり、美術館の観客動員数を増加させたことには感謝している」とも付け加えています。
実際、フレシュレ氏は2001年には5万6千人だった観客数を、2006年には8万7千人まで増やしているのです。

今回のフレシュレ氏の辞任は、ただ単に地域やアート界人たちとの仲が悪かったことだけではなく、市当局からの経済的な協力がまったく得られなかったことが大きな原因であるでしょう。
驚くことに、1996年にcapcを創設したフロマン氏のころと比べると、美術館の予算は半分にまで削減されているのです。2006年には465,669ユーロしか与えられず、またこの予算には市当局が担当している美術館の監視費や清掃費まで含まれているのです。そして最もひどいのは、作品購入費としての予算がゼロであることだと言えるでしょう。作品購入費がゼロの美術館なんて在り得るんでしょうか!また、彼自身がcapcのディレクターに選出される要因となったプロジェクトも、結局十分な予算を与えられないまま開催されてしまったのです。彼の提案したそのプロジェクトによって、彼はディレクターになったのに、それを実現するための予算が組まれないというのは一体どういうことでしょうか。理解に苦しむところです。



上記で紹介したサイトは、このようなcapcが置かれている現在の状況を嘆いています。

現在、capcはLaine(レイネ)倉庫と呼ばれる建物の中に存在するのですが、ボルドー市が2006年3月31日から4月2日まで開催された、Escale du Livreという本の見本市のため、この倉庫の身廊部分の提供を求めたのです。結局この2月24日の時点では市当局の公式サイトにも載っていた企画は、翌日25日には削除されており、実施されませんでした。しかし、この企画がもしも通っていたら、現在capcで開催中の20年間かかって収集された芸術作品たちの展示が急に取り外されるところだったのです。作品の中には、クリスチャン・ボルタンスキー、ダニエル・ビュラン、ギルバート&ジョージ、シモン・ハンタイ、アニッシュ・カプール、アネット・メッサジェー、リチャード・セラなどの世界的に有名なアーティストものもありました。

ディレクターのフレシュレ氏としては、この展覧会開催中の急な展示中止は、それを命令してくる市当局の良心を問うものであり、アーティストと美術館側に存在する倫理的な約束を破るものであり、今まで培ってきた信頼関係を崩してしまうものだとしています。(そりゃ、そうだ)

今回の本の見本市を開催することに反対するという行為は、本とアートというふたつの文化を悪意を持って対立させるものではなく、美術館というものは根本的に商業的な行事のプログラムを組む場所ではない、このLaine倉庫の美術館としての役割に敬意を払うべきである、という立場のものであり、その証拠にここではアートフェアは行われないのです。

ボルドー市当局が現在も進めているように、世界的に有名なこの施設を現代美術館ではなく、ひとつのカルチャーセンターにしてしまうのは非常に嘆かわしいことです。

もちろん、収益性を第一に考えるならば、エンターテイメント性の強い大衆迎合するようなイベントは、現代美術と比べると常に勝者であるでしょう。

現代美術に対する歴史的知識、大衆教育、知識伝播などの使命を意欲的に果たしてきたcapcを、「現代的表現センター」に替えてしまうことは、200,000人以上の人口が生きるボルドーという街を、フランスだけでなくヨーロッパでも唯一の現代美術館の存在しない街にしてしまうことでもあります。




さてさて、このお話、どう思われましたか?
これを読んで、「別にカルチャーセンターで十分じゃないの?」っていう反応も、「けしからん!」と激怒してしまう反応もどちらもアリでしょうね。

もしもあなたが「おいおい、そりゃあ残念な話だね。」と思ったら、下記のメールアドレス、もしくは上記のサイトのコメント欄に、苗字・名前、身分、住んでいるところを書いて送れるようになっています。

sauver.capc@numericable.fr

たとえば
YAMADA Hanako, amateur d'art, Japon
ってな感じで。

amateur d'artというのは日本語でアート好きってな意味です。

私は別にこの運動を先導推進しているわけではありません。
でも私はこのボルドーのcapcの「いい美術館だよ~。」というウワサを何年も前から耳にしていて、結局今でも行けずじまいなので、今なくなってしまうのは非常に残念だと思っています。そして最後の文「ボルドーがひとつの現代美術館ももたない街になる。」というのは本当に悲しいことだと思っています。

下は今までにこの署名活動に参加を表明している有名人リスト。
大学教授、美術批評家、アーティスト、学芸員、キュレーター、作家まで、さまざまです。

あなたもここに仲間入り?

Jean-Philippe Antoine (Université de Lyon 3)
Paul Ardenne (Université de Picardie-Jules Verne)
Didier Arnaudet (Critique d'art)
Jean Arrouye (Critique d'art)
Stephen Bann (University of Bristol, GB)
Catherine Bédard (Directrice des Arts visuels, Centre culturel canadien)
Stéphane Bérard (Artiste)
Christian Bernard (Directeur du MAMCO, Genève)
Laurence Bertrand-Dorléac (Université de Reims, Institut Universitaire de France)
Sylvie Blocher (Artiste)
Yve-Alain Bois (Institute for Advanced Study, Princeton, New Jersey, USA)
Christian Boltanski (Artiste)
Pascal Broccolichi (Artiste)
Benjamin Buchloh (Harvard University, Cambridge, MA, USA)
Sylvie Burgat (Directrice des Biennales de Lyon, Biennale d’Art Contemporain et Biennale de la Danse)
Jean-Marc Bustamante (Artiste)
Hsia-Fei Chang (Artiste)
Daniel Charles (Université de Nice)
Éric de Chassey (Université de Tours, Institut Universitaire de France)
Jean-Pierre Cometti (Université de Provence)
Pascal Convert (Artiste)
Alain Coulange (Directeur de l'École supérieure des Beaux-Arts de Tours)
Alain Declercq (Artiste)
Thierry de Duve (Université de Lille 3)
Michel Deguy (Écrivain)
Brice Dellsperger (Artiste)
Georges Didi-Huberman (École des Hautes Études en Sciences Sociales)
Noël Dolla (Artiste)
Christophe Doswald (Critique d'art)
Jean-François Dumont (ex-directeur de la galerie Decimus Magnus Art, Bordeaux)
Hubert Duprat (Artiste)
Sabine Forero-Mendoza (Université de Bordeaux 3)
Jean-Louis Froment (ex-directeur du capcMusée)
Claude Frontisi (Université de Paris 10-Nanterre)
Muriel Gagnebin (Université de Paris 3-Sorbonne Nouvelle)
Antoine de Galbert (Président de la fondation La maison rouge, Paris)
Jean-Pierre Greff (Directeur de l'École supérieure des Beaux-Arts, Genève)
Alain Lestié (Artiste)
Natacha Lesueur (Artiste)
Claude Lévêque (Artiste)
Jacqueline Lichtenstein (Université de Paris 4-Sorbonne)
Richard Long (Artiste)
Stéphane Magnin (Artiste)
Bernard Marcadé (Critique d'art)
Annette Messager (Artiste)
Jean-Michel Meurice (Artiste)
Éric Michaud (École des Hautes Études en Sciences Sociales)
Yves Michaud (Université de Rouen, Institut Universitaire de France)
Jacques Morizot (Université de Paris 8-St Denis)
Jean-Luc Nancy (Université de Strasbourg)
Bernard Pagès (Artiste)
Lydie Pearl (Université de Bordeaux 3)
Philippe Piguet (Critique d'art)
Pascal Pinaud (Artiste)
Sarkis (Artiste)
Pierre Sauvanet (Université de Bordeaux 3)
Ronald Shusterman (Université de Bordeaux 3)
Jessica Stockholder (Artiste, Yale University School of Art, New Haven, USA)
Françoise Viatte (Conservateur général du Patrimoine)
Bernard Vouilloux (Université de Bordeaux 3)
Sarah Wilson (Courtauld Institute of Art, University of London, GB)
Erwin Wurm (Artiste)
Denys Zacharopoulos (Directeur artistique du Musée macédonien d'Art contemporain, Thessalonique, G)


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