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Deyrolle/デロール オークション 「Nature Fragile, le Cabinet Deyrolle」
1831年の創業以来、剥製や標本、また自然学用の図版の業者として知られるDeyralle/デロール。剥製といえばデロール。デロールと言えば剥製。どんなにすごいコレクションを有していても、博物館ではなくあくまでお店なので、ここに置いてあるものはすべて購入可能ですし、レンタルなんかもできます。
そんなみんなが知ってる老舗のデロールが火事にあったのは2008年2月1日のこと。
店内にあった歴史的価値の高い家具、剥製、標本、骨董品にいたるまですべが燃え尽きてしまいました。

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これは火事前の店内。

私もその日をことをよく覚えています。朝ギャラリーに行くと、ボスが「火事にあったって、デロール。今日来るときに前を通ったらファサードも店内も真っ黒だった。」言いました。一瞬耳を疑った私たち。すぐに実感できなくて、何秒か後にギャラリー全員「えーーーー!ひーーーーー!店内すべて燃えちゃったんですかー!?」と叫んだものでした。


参照
-デロールに関する日本語のページ
-火事前と火事後の写真
-改装後の写真


デロールにはこんなものがいっぱい!
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そんなデロールの力になろうと、現代アート界、狩猟自然博物館、そしてクリスティーズがオークションを企画しました。
オークション作品は、デロールになじみのある現代アーティストたちが火事の跡に残った剥製などを用いて作ったもので、2008年11月4日から13日まで狩猟自然博物館にて展示されています。
狩猟自然博物館のAuditoriumにて、11月13日木曜日の19時からオークションが行われます。
ここでの売り上げはすべてデロール友の会に寄付され、歴史的家具の修復や学術的コレクションの再建にあてられます。

私は剥製とか標本とかなんだか怖くて仕方がないんですが、その割には以前にもこのブログで紹介したように狩猟自然博物館とか、デロールとか結構好きなんです。こういう類いの目的のために作られた作品って、どうも微妙な場合が多いと思うのですが、デロールという生き残りの難しい老舗店をめぐる現代アーティストたちの愛情というか想いみたいなものが感じられるかな、と思って、展示を見に行ってきました。そのうえデロールにはいつもお世話になっているし。

微妙やろな、と決めてかかりながらも、ちゃんと見に来た私を喜ばしてくれるかのように、結構素敵な作品がありました。
「デロールのために」ってことで有名アーティストが多く参加しています。作品たちが手前味噌でどう見ても手抜きだろうっていうのは予測可能でしたし、彼らの普段の作品とはまた異なるので、なんだかしっくりこないおかしな気持ちになるのですが、ここで見せつけられたのは、それでも素晴らしい有名アーティストたちの作品の強さ。「有名」であることってこんなに違うんや、、、と驚きました。私でも名前を知ってるアーティストを「有名」として、私が名前を聞いたことがないアーティストを「有名でない」とする、非常に自己中心的な基準ですが、私の限られた知識のおかげでちょうど良い具合に区分できると思います。
いくらチャリティーオークションのためとは言え、ナン ゴールディンやフランソワ グザビエ ララン、アンヌ&パトリック ポワリエ、カレン クノールの作品には美しさと哀しさと強さが、溢れ出てました。動物や昆虫って剥製や標本の状態でも哀しいくらいに美しく、そしてそれらは火事で焼けただれてしまってもどこまでも美しいのです。

ではオークションにかけられる作品たちの展示風景をいくつか紹介します。
評価額がすごく低いように感じられるのは私だけ??評価額でしかないので最終的にはいくらにつり上がるかわかりませんが、ちょっと買えてしまう値段です。

DSCN1799.jpg 左からMartin d'Orgeval、 Anne & Patrick Poirier、Jean-Baptiste Huynh。

DSCN1800.jpg Martin d'Orgevalの写真。評価額は1000/1500ユーロ。

DSCN1802.jpg 蒼々たるメンバー。左から ヴァレリー ブラン、ナン ゴールディン、そしてヤン ファーブル。ヤン ファーブルはいかにもデロール常連そうですね。

DSCN1804.jpg ナン ゴールディン。評価額はどちらも3000/5000ユーロ。左の焼けてしまったヤギとか後ろの赤とのコントラストが素晴らしい。

DSCN1806.jpg 何故ソフィー カル?と思ってしまったけれど、彼女の作品ってまさに日常生活の標本。そういうとこでデロール好きそう。評価額は3000/4000ユーロ。

DSCN1807.jpg Annabelle d'Huart。家具の一部でしょうか、はたまた壁?床?焼けて表面がもりあがっている木材を作品にしたもの。デロールというと短絡的に剥製関係の作品になってしまいがちなのに、標本や剥製を守りデロールの歴史をつくりあげてきた建物に焦点をあてさせる作品。評価額は2000/3000ユーロ。

DSCN1808.jpg焼けても美しい木材。

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3つのスペースがこのオークションの展示に充てられています。上の二枚は二つ目の部屋。

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Platon-Alexis Hadjimichalisの「ブラック フライデー」。昆虫の標本や貝殻、焼けた木材などでできたコラージュ。思わず見入ってしまいます。評価額は1000/15000ユーロ。

DSCN1818.jpg 私がすごく気に入った作品。Francois-Xavier Lalanneの「La memoire des mouches(訳して「ハエの思い出」)」。焼けてしまっているハエの標本箱に、ハエが一匹とまっています。まるで亡くなってしまった恋しい人をガラス越しに眺めるかのように。評価額は6000/8000ユーロ。

DSCN1820.jpg Mark Dion。好きなアーティストですが、今回はしょうもないです。評価額は15000/20000ユーロ。

作品は全部合わせて80点。オークションは明日の19時から。仕事が19時までなので、帰りにちらりと寄りたいです。

日本でもデロールに関する本が出版されているようです。
見てみたい!!写真とかきれいやろうなー。



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11/13 02:56 | アート界関連ニュース | CM:3 | TB:0
げー火事になったんや!しらんかった!!
日本でもパリ好きの人の間では普通に知られている店だものね。よく日本の出版社のパリ本でもみたような気がするし。
なんか心痛まれるなぁ。。。

剥製が炎に包まれて焼けていく瞬間。。。綺麗だったろうね。。。すごい匂いがしただろうね。。。なんだか美しいね。。。でもそれどころじゃない??

私もこのオークション見てみたいわあ。
あそこで売ってたキウィの剥製がほしかったなあ。結局あの火事は事故だったんですかねえ? わざと焼いたって噂もあったんですが。
今週末パリに参ります。
shihoちゃん、そやでー。それも2月やから結構前。見かけはもう復興してるよ。パリに来たとき前とおらへんかった?ファサードはまだまだ黒くて生々しいわ。

Ckinokoくん、事故やったって思ってたけど、放火?誰やろ?そんな噂聞いたことなかったわー。
今週末って今日の夜のjeu de paumeでのfrenoy関係のイベントに来るの?週末の予定はねー、土曜日パリフォト行って、日曜日はフォンテーヌブロー城のpalais de tokyoの展示行くよ。一緒に行くなら連絡ちょうだい。あと姪っ子も生まれるかも。
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