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Picasso et les maitres/ピカソと巨匠たち @ Grand Palais/グラン パレ
昨日の夜、仕事が終わった後、Grand Palais/グラン パレで2008年10月8日から2009年2月2日まで開催されている「Picasso et les maitres/ピカソと巨匠たち」展を見に行ってきました。
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配偶者と一緒に行こうと思っていたこの展覧会ですが、あまりの人気に会期中のチケットの前予約が完売している状態で、グランパレで人気のある展覧会に前売りチケット無しで強行するのはあまりにも無茶なので、一人で勝手に行ってきました。私にはMaison des Artistesから発行される脅威のミラクルカードがあるので、国立や市立の美術館なら、どんなに列ができてようがまるでVIPのお客さんかのように、スイスイーッと優先で無料で入れるのです。真冬にグランパレの展覧会に行く場合は、必ず前もってチケットを買っておいたほうがいいです。じゃないとものすごい寒いところで何時間も待たされます。3時間とかあり得るので、よっぽど時間が有り余って困ってる人以外には、ものすごい時間の無駄ですし、健康にも悪いです。一度列に並んだことがありますが、一時間ほどであきらめて呑みにいきました。あれはたしか配偶者との初デートでした。で、それからすんごい呑んだくれたんでした。あのとき既に「前もってチケットとっときや。」と伝えておいたのに、それをしなかったんですね。いまなら多分めっちゃ怒ったでしょうが、そのときはさすがに初デートだったので、「だからあんなに言ったのに。」とはちゃんと聞こえるようにつぶやきましたが、さすがに怒れませんでしたねー。懐かしいなあ。

と、こんなことはどうでもいいんです。

ということで、こんなに人気の展覧会。人気がありすぎて、前売りチケットも完売。そして毎日夜の22時まで開館しているという盛況っぷり。
私は月曜日の夜というできるだけ人が少ないであろう時間帯を狙って行ったわけですが、それでも人人人。そうですねー。普段のルーブル美術館のイタリア絵画とかフランス絵画のセクションくらい人がいました。(わかりにくい例えですいません。)

しかしそんな人だかりのなか、ビジターはみんな5ユーロ払って借りるオーディオガイドの操作に必死なのと、セクションごとに壁に貼られた説明文を読むのに必死なので、実際作品を本当に見てる人は何気に少ないのです。だから各絵画の前がぽっかり空いてる。距離を取って作品を見ることは障害物無しには難しいですが、近くによって見ることは全然できます。

一般の人気とは裏腹に、実は「全然良くない!」とかなり批判されているこの展覧会。
私はグランパレに行くために乗ったメトロの中で、2008年の展覧会ベスト10を考えてたんですが、この
展覧会を見て、ベスト10を選ぶよりも先にワースト1が見つかってしまった、と思ったのでした。

一言で言ってしまうと(気づかれた方もいらっしゃるかもしれませんが、最近私の中で「一言で言ってしまう」という行為が流行ってるんです。すいません。)、これは展覧会ではありません。これは絵画を並べて掛けただけですね。

一応この展覧会(!?)の主旨はと言うと、ピカソが彼以前の巨匠と呼ばれる偉大なアーティストたちの影響をどのように受けて自分の作品制作に活かしたか、というのを見せることです。

この主旨は一見面白そうに思いますが、展覧会自体は本当にしょうもなかったです。例えば「自画像」とか「静物画」とか「裸体画」とか「バーの女」とか、いわゆる近代絵画史のなかでよく使われた主題を描いた「巨匠たち」の作品と、それらの主題を描いたピカソの作品が、横に並べてあるだけ。そこには何の感動もないし、何の研究の結果も見えてこないのです。

私が覚えてるだけでも、プッサン、ティッツィアーノ、レンブラント、ゴヤ、リベラ、シャルダン、アングル、ドラクロワ、クールベ、ヴェラスケス、エル グレコ、マネ、ゴーギャン、ドガ、ロートレック、セザンヌ、ルノワール、ゴッホの作品などがありました。そしてもちろんピカソの作品も合わせて、合計210点近くも展示されています。これはすごいことですね。一体どれだけのお金がかかってるんでしょうか。このただの絵画の並べ掛けに。
もっと少ない厳選された絵画数枚で、奥深い展示ができそうなものなのに。

これ別にピカソじゃなくても、趣味で絵画をやってる人の作品を巨匠たちの作品と並べて展示しても一緒じゃないのん?と言う感じ。

批判の中によくある「ピカソが巨匠たちのレベルにない。」っていう意見には私は反対です。ピカソの作品は一点一点本当に素晴らしいですし、巨匠たちの作品は、本当に息をのむほど美しいんです。
でもそれは作品が並んでるだけで、展覧会というレベルには至ってないと思うのです。
パリだから、別にルーブル美術館やオルセー美術館の常設展に行けば、もっといろんなものが見れますし、もっと自由ないろんな発見ができます。もちろんロンドンのナショナルギャラリーから多くの作品が貸し出されてるので、そういう普段パリで見れない作品が見れるっていう利点はあるでしょう。でもそれなら3時間も列を作って寒い中待って、これを見る人たちはどうなるんでしょう?ユーロスターでロンドンに行ったほうが早く見れるような、、、、、。

他には、ピカソが若いときに描いたトルソや胸像のデッサンも展示されてるんですが、そのデッサンで描かれているのと同じ、古代のトルソや胸像の石膏モデルが、展示室の真ん中にどどーんと置いてあったり。ほんまに必要ないです。そのかわりにベンチ置けばいいのに。

何故だ。この展覧会を企画したのはパリの国立ピカソ美術館のディレクター、Anne Baldassariです。最もピカソのことを知っている学者さんたちの一人である彼女がどうして、こんな展覧会をしちゃったんでしょうか。現在ピカソ美術館は改装工事のため、多額の修理費が必要なので、いろんな国(日本でもピカソ展行ってるはずです)に展覧会という形で作品を貸し出しまくって、お金を稼ぐのに必死なんです。それで急ぎすぎたのんでしょうか。


「Picasso et les maitres/ピカソと巨匠たち」展の一環として、ルーブル美術館とオルセー美術館でもピカソと巨匠一人の展示が行われています。ルーブル美術館ではドラクロワの「les Femmes d'Alger」とピカソ、そしてオルセー美術館ではマネの「Dejeuner sur herbe/草上の昼食」とこの作品のピカソのコピーの展覧会です。こないだオルセーのは見に行きましたが、5分もしないうちに、マネの草上の昼食でピカソがマスターベーションしてるのを学芸員が寄せ集めただけじゃないか、これは展覧会じゃない!って腹が立ちましたが、今回も似たようなもんでした。


一体いくらか具体的には知らないけれど、多分10ユーロくらいする入場料を払い、オーディオガイドの5ユーロも払って、これ?


私よりも前にこの展覧会を見に行った人たちが口を合わせて「よくない。何がしたいんかわからん。」と言ってましたが、自分の目で見るまでは!と思い、勇んで行ってきましたが、全く同感でした。
グランパレに到着したときには「2時間あるか、ないかかー。全部ちゃんと見れるかな。」と思ってたのに、結局30分足らずで出て来る羽目になりました。


最近、いちいち記事が長いですね。私、暇なんでしょうかね。

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12/17 01:57 | 展覧会 | CM:2 | TB:0
こんにちは。(^^
私は展示を観ていないですが、もしかしたら企画した人は、ピカソの絵とその他の人たちの絵を比較して見て欲しいと思った(だけの)比較展示(こんな言葉があるのかは知りませんけど)なのではないかなと思うんですがいかがでしょうか。
アートを見慣れた人にとっては、なんだかものたりない、何処にでも発売されているようなカタログ本を生で見ているような感じになるのかもしれないですね。
でも、アートに触れることがあまりない人、美術館へ殆ど行かない人には美味しい展示会かもしれないと想像ですが思いました。
企画した人は、単純に本屋カタログの写真ではなく、本物を近くで鑑賞して欲しいといった単純な希望だったのかもしれません。
それにしても、展示の内容がどうであれ、入場料は高いと思います。
それでも払って見る人がいるからそれで良いのかもしれないですが高い!! (T_T)
学生割引とかあると思いますが、家族連れで入ろうとか思えない値段。
それとも、家族割引とかしているのかな?
じゃむさん、はじめまして。
うーん比較展示ですかー、まあ、それはそうなんですが、例えば「自画像」っていうセクションがあって、ピカソの自画像とヴェラスケスの自画像がどーっと並んでるんです。色彩が似たようなものとか顔の角度が似たようなものとかが横に並んでるんですけど、納得できないんです。比較展示(という言葉があるんですかね?私も知りませんけどわかりやすい言葉ですね)といえば、何年か前にアムステルダムであったゴッホとゴーギャンの展覧会なんかはもう素晴らしかったです。一目で何が言いたいのかわかる。他にはバーカウンターに肘をのせた女性のセクションでは、ゴッホとかゴーギャンとかドガとかいろいろ展示してあるんですが、なぜ敢えて彼らの作品を選んだのかピンと来ないんです。
相変わらずすごい人気らしいですし、商業的には大成功ですね。でもルーブル美術館の常設展とかのほうが同じ値段だしても、もっとすごいですけどね。
家族割引というか、フランスは大人数の家族だと地下鉄でも展覧会でも割引になったりしますよ。ここでいう大人数っていうのが、一体何人からを指すのかよく知りませんけどね。
これからもよろしくお願いします。
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