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年明けから悲報ばっかり。
気がつけば、一月ももう半分くらい過ぎてしまいました。
2009年最初の記事が悲報になるのは避けたほうがいいかなあ、と思いましたが、これも人生、縁起担ぎとかしないほうなので、現実として書きます。

年が明けてから、ギャラリーでの仕事も始まりました。日本と違って「仕事初め」というような感覚がフランスにはないので、「あけましておめでとう」や「あなたにとって良いことがたくさんありますように」なんて言葉は交わしますが、あまり日本のお正月のような、何か新しいことが始まるようなうきうきした感覚は皆無です。

世界的不況のなか、ギャラリーでのアシスタントの首切りや、作品の大幅な値下げはもちろん、フランスでもその経営をやめてしまうギャラリーがあとをたちません。私がいまぱっと思いつくなかだけでも、Galerie Marwan HossGalerie Maisonneuveなどがあります。
Galerie Marwan Hossの場合は、もう28年間もギャラリーを続けてきたから、もうこのへんで定年かな、という気持ちも多くあるのかもしれませんが、Galerie Maisonneuveはまだまだ若手ギャラリーなのに。
完璧に閉めてしまうというわけではありませんが、マイアミのGalerie Emmanuel Perrotinのスペースも一年の予定で営業停止されますし、このブログでも何度か書いたことのある、ジュネーブのArt & Publicを経営するピエール ユベールも一年間の休暇を取ることを発表しました。

そんななか、フランスアート界は悲報ばかり。
仕事始めにまず耳に入ってきたのは、17世紀から19世紀までのアンティーク家具や絵画を扱い、パリ、ニューヨーク、ロンドンにギャラリーを持つ骨董商のDidier Aaronの他界。以前から息子のHerve Aaronが主な経営を引き継いでいると聞いていたけれど、やはりなんだかね、、、、。

また、エディションや紙作品を扱う現代アートギャラリーの経営者、Catherine Putmanも1月12日に亡くなられました。目の飛び出すような価格の作品ばかりが目立つ現代アート界で、有名アーティストの作品を手頃な値段で販売していた貴重なギャラリー。私も家から近いこともあって、ギャラリー巡りをするついではもちろん、前を通りかかったらちょこっと寄って、気軽に作品を閲覧したりしていました。挨拶くらいしかしたことないけれど、もうあそこに行っても彼女はいないんですね。このブログにもちらっと書いたことがあります。これからこのギャラリーはどうなるんでしょう。

そして映画界や現代アート界だけではなく、フランス中が喪に服しているのが、映画監督であり、プロデューサーでもあるClaude Berriの他界。彼は現代アートのビッグコレクターで、このブログにも書きましたが、去年自身のコレクションを展示するスペース、Espace Claude Berriをマレ地区に開いたばかり。今週の月曜日だったかにギャラリーに行くと「クロード ベリさんが危篤だって。」と聞き、翌日に亡くなられたというニュースが入りました。私は下っ端なので、彼がギャラリーにいらっしゃるときに挨拶をしたり軽くおしゃべりをしたりするだけの関係ですが、コレクターは世界に五万といれど、ギャラリーにやってきてアシスタント一人一人と握手をして挨拶をする人って結構いないもんです。そのうえ彼が亡くなられたと聞いた日に、偶然ギャラリーでの展覧会での解体作業がありました。その展覧会にも彼の購入した3点の作品があり、同僚たちと「もうこれを取りにくるのはクロードさんじゃないんだね。」と不思議な気分になりました。
美術運送業者にすべて任せればいいのに、自分の車に乗るサイズの作品であれば一日でも早く、自分の家に持って帰りたがったクロード ベリさんでした。
今までにも何度か倒れられたことはあって、そのたびに何週間かするとかわいらしい顔をしてギャラリーにやってこられ、みんなを笑わせるようなことを言っては、どどどーーっと作品を大人買いしていかはったのを思い出します。元気そうではなかったけれど、Espace Claude Berriを開いたり、「最近物事を全然覚えてられないんだよ。」と忌々しそうに言いながらも、新しい展覧会やプロジェクトの企画を話していたり、また現在新しい映画の撮影真っ最中だったそうですし、本当にいろんなことを思いっきり生きてた人なんだなあと思います。
お葬式の様子をインターネットで見て、なんだかやっと実感がわいてきたというか、もうギャラリーにきはることはないんやなーと少し涙がでました。
「現代アートを買うために映画作ってる」なんていうふうに言われていたクロード ベリさん。彼の膨大なコレクションが、相続税のためにすべて売り払われて外国に行ってしまうなんていうことにならないことを祈ります。いまごろポンピドゥーセンターなんかは寄贈のためにがんばって動いているんでしょうか。
Espace Claude Berriもなくなってしまうんでしょうね。


さあ、気を取り直して!

明日とあさっては、私たちのキュレーションチームが手がける展覧会のために、電車に3時間以上も揺られて、あるアートセンターの下見に行ってきます!
私も思いっきりがんばるぞ!

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