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Tomoko Ishida & Makoto Ofune「1 puissance infini」@ Espace Topographique de l'Art
もう二週間ほど前になるだろうか。いつもお忙しいなかフランスにいらっしゃるときはマメに連絡をしてくださる、琵琶湖ビエンナーレ創設者の中田洋子さんがキュレーションを手がけた、パリでの展覧会、Tomoko Ishida & Makoto Ofune 「1 puissance infini」展のヴェルニサージュに行ってきた。

最近ではFestival d'automneとも提携をしたりしているようだけれど、去年まで私も全然知らなかったEspace Topographique de l'Artという、ピカソ美術館のすぐ横にひっそりとある展示会場。

最近流行の「元○○跡」的空間。剥き出しの壁や柱、きれいとはさすがに言えないガラスの天窓、区切りのないだだっ広い空間。「元工場」とか「元倉庫」とかって、ここ数年ではアートセンターになるために存在してきたかのような場所だけれど、こういう空間ほど難しいのってないと思う。床もまっすぐでないことが多いから、簡単に絵を掛けるだけでも頭が痛い。


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会場に足を踏み入れると、正面には大舩真言さんの大きな五枚のパネルが天井からほんのすこーーしだけ弧を描くようにかかっていて、その右側手前には石田智子さんのこよりを組み合わせた作品が、床まで流れ出している。

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岩絵の具を使ったバラ色の作品。当たり前のことですが、写真と本物は全然違います。

大舩君とは、彼がパリを訪れたときに何度か会っているし、私が京都に帰ったときにも一緒に遊んでもらったりしたことがあるのですが、実際に彼の作品を見るのは今回が初めて。ヴェルニサージュというややこしいときにも関わらず、アーティストさん自らに作品について語ってもらう、という至福のときを過ごしました。

本人から聞いてなくても2009年の彼の活躍は日本の様々なアートブログから垣間みれるので、今回のパリでの展覧会も楽しみでした。neutron京都、neutron東京、そしてここパリ。非常に短いスパンで行われる三つの展覧会の作品に、トリロジー的なものはあるのか、と質問したら、「ない。」と即答。それぞれの場所に、全く別の空間があり、光があるので、それらを重視した作品作りに重点を置いたそう。でも彼が意識しなかったとしても、作家にとって自分のキャリアに重要な位置を占めるであろう、三つの大きな展覧会を何ヶ月かの間に行う、ということは確実に作品にもなんらかの影響を与えると、私は思う。でもそれは京都と東京の展示も見れなかったし、っていうかそれ以前に彼の作品を実際目にするのが初めてだった私には、何もわからないところがすごく残念でした。

大舩君の作品はこの大きな空間の壁のところどころにも、気づかないくらいに小さい作品なども展示されているので、そこも要チェック!


石田智子さんの作品も、キュレーターのようこさんからお話を聞いていたり、琵琶湖ビエンナーレのカタログで拝見したりはしていたけれど、本物は今回が初めて。「こより」によるインスタレーション。
DSCN2798.jpg DSCN2800.jpg
私にとって「こより」というものは、素材ひとつひとつをつくるオブセッショナルな過程やジェスチャアによって、暴力的とまでは言わないまでも、そのすぐに壊れてしまいそうな儚さよりも、逆にかなり激しい印象を受ける。だから広い方の空間に展示されていた何万ものこより組み合わされた2枚の台形のような板状のものが重なり合ったほうの作品は、近くによると拒絶を感じた。一方で、草むらのような岩のような形に組み合わされていたオーガニックなフォルムの、もう一つの暗くて狭い空間に展示されていた作品のほうでは、作品と私との距離を縮めてくれる親しさのようなものを感じた。同じ素材を用いていても二つの正反対の感覚を私に起こさせたのは、素晴らしい。

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紙と岩絵の具という非常に日本的な素材と、作品作り過程における細かな作家の手の動き、そしてその限りなく小さなものが巨大な作品となり、作品の占める空間からどんどん拡がって限りないアンフィニになっていく。タイトルと作品と展示とがうまく合わさった説得力のある展覧会だったと思う。

私は夕方のヴェルニサージュに行っただけですが、天窓から入る光の加減が異なるので、一日の時間によって、石田さんの作品では床に落ちる影、そして大舩君の作品では作品から放たれる光が変化していくそうです。昼間の太陽が燦々と降り注ぐときにも是非見に行ってみたいです。

ようこさんとはゆっくり、というかほぼ全くお話をする時間が持てなかったけれど、またこの展覧会の舞台裏なんかじっくり聞かせてほしいところ。

2009年5月16日から6月14日まで開催。

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06/03 05:53 | 展覧会 | CM:0 | TB:0
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