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Fables & Fragments
久しぶりに会ったリール在住日本人アーティストのアツくんに、「最近更新してませんね。」とカルく怒られたので、慌てて更新。

今年もこの季節がやってきたかーという感じ。パリのボザール(国立美術学校)を無事卒業したアーティストさんたち(もう学生さんじゃないですしね)のなかでも、審査員からのお墨付きをもらった人たちのグループ展が、一年後にボザールのセーヌ川沿いにあるギャラリーで行われます。ということで今年はもちろん2008年度の卒業生のもの。
2009年5月29日から7月12日まで開催されている「Fables et Fragments : Exposition des diplômés 2008 avec les félicitations du jury」展です。

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いきなりまとめてしまうと、私は去年のこの卒展というのか、優秀な成績で卒業した学生たちの展覧会の作品で、良いと思ったものが結構あったので、個人的に今年ははっきり言ってレベルが低いなあと感じました。

でも今年のは、以前から作品を見てすごく好きだと思っていたアーティストさんの作品があるということで、彼女の新作を見るのが一番の目的だったので、別に他のことは結構どうでもよかったんです。

彼女の作品との出会いはまさに去年の今頃。パリのボザールのportes ouvertes(直訳すると、「開かれた扉」)という、6月に二日間、ボザールの学生がゼミごとに学校中に作品を展示、一般公開されるという企画。日本でいう学校説明会ともまた違うし、学祭ともまた違うかな。なんて言うんでしょうかね。

そのときにまあ何百という数の学生さんたちの作品を目にすることができるんですが、一緒に行っていた友達と二人で「これはいい!」と嬉々とした作品が一点だけありました。でもそのときはアーティストの名前も国籍も性別もわからなかったんですが、最初に書いたアツくんが「今年のボザールのportes ouvertesで自転車の作品見ました?」とこのブログでだったか聞いてきてくれて、それはまさにその私たちの心をわしづかみにした作品だったのです。そして彼が、それは実は日本人の三上しのぶさんというアーティストのものだと教えてくれて、彼女を紹介までしてくれたのでした。そのうえ実は私は彼女ともう5年くらい前に、私も学生だったときに共通の知り合いのホームパーティーで出会っていたのでしたー。パリは本当に狭い。


なんか今年いまいちかも、と思いながら、ふとある空間に足を踏み入れたとき、「あ、この空気感はしのぶちゃんや!」
完結してる感じというのか、作品のたたずまいというのか、居心地の良い緊迫感を保ちながらも強くてやさしくて、少し涙が出そうになるのです。

彼女に割り当てられた空間の中央には、木製の古いテーブルと椅子が重ねられた大きめの彫刻作品。
DSCN2834.jpg DSCN2836.jpg
風が吹けばブワーッと舞い散ってしまうような石灰(?)の粉がテーブルの上に積もっています。今までに私が見た作品はどれも白いものでしたが、今回は木材の色に合わせたラクダ色。今回は何の粉なんでしょうか?テーブルに残っている分の儚い形体がたまりません。床への落ち方と量がなんだかおかしいな、と思っていたら、あとで友達に聞いた話では、案の定この粉は掃除のおばさんに片付けられてしまったりしたらしい。残念。掃除のおばさん、そんなとこでプロ意識発揮しなくてもいいのにね。

このあいだアーティストさん本人に会ったときは、「最近はドローイングを描いています。」と言っていて、そのときピンとこなかったんだけれど、ここで納得。もう全部好き。
DSCN2835.jpg
写真じゃなにがなんだかわかりませんね。

今回ドローイングもインスタレーションもすごく良かったけれど、私が本当に「まいりました!」となったのが、壁に取り付けられた棚に並ぶ、小さな小さな時のかけらたち。
DSCN2837.jpg DSCN2838.jpg DSCN2839.jpg
いちいち何なのかは書きません。これらの作品の前でぼーーっとしたいです。
しかしそれにしても私が撮る写真というのは、作品の持つ雰囲気やオーラをがっつり奪いさってしまいますね。そんな特技要りません。

本物の放つ力は写真で見るのと全然違うので、機会がある人は是非見に行ってください!

もう三上しのぶさんの作品だけでお腹いっぱいだし、他の作品は良いと思うのが全然なかったのですが、もうひとつ、少しだけ好きだったというか、「あ!これ去年のJeune Creationでちょっと気になってた人や!」と気づいたのがGabriel Desplanqueの写真とヴィデオ作品。
DSCN2841.jpg
ヴィデオはとても美しく作品の前にビジターを長く立ち止ませる魅力を持っているので、いいと思うけれど、そこから突き抜ける何かがちょっと足りないかも。

DSCN2845.jpg DSCN2844.jpg
写真はすごくいいと思う。ほしくはならないけれど。

DSCN2843.jpg
展示の全体の感じもきれいにまとまっていました。



たしか無料だったはずなので、機会がある方は是非是非気軽に足を運んでみてください。

そして今年のボザールのportes ouvertesは6月26日と27日の二日間。いろんな出会いや発見があればいいなあー!

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