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Art Unlimited 2009
2009年の今年は、世界最高峰の現代アートフェアであるアートバーゼルの40周年だったわけですが、アートバーゼルの一環として毎年開催されるArtUnlimitedも今年で10周年を迎えました。
ArtUnlimitedは、アートフェアの各ギャラリーブースには展示しきれない巨大なアート作品を展示するセクション。よく「展覧会のほう」って言われることがありますが、これは全然展覧会ではないんです。だってどんなに巨大であろうと、ここに展示されている作品は全て「購入可能」なんですから。だからどこまでも「アートフェア」であることに変わりはないんです。

そんなArtUnlimited、ヴェルニーサジュのときに大勢の人だかりのなか、疲れた体でさくっと回っただけなので、いまはカタログでおさらい中。そしていつも通り、「ええ!こんなん知らん!見てない!全部制覇してるはずやったのにー!」となるわけです。でもそんな気持ちもほんまに毎度のこと過ぎて、もう慣れてきた。なんでもかんでも「世の中縁やしな。」と全て縁のせいにする私ですが、作品の場合もそう。「この作品とは今回縁がなかったんやな。」とがんがん後悔の気持ちを片付け中。そんなことで後ろを振り返ってられる時間がある年齢ではもうないのだ!

「またか」的な気持ちに襲われるGiovanni Anselmoとか、いつも通り大好きやけれど、ヴェルニサージュのような人の多いときに入ったことがなかったAntony McCallの光のインスタレーションがアートラヴァーたちにぐちゃぐちゃにされてる(光だから別に破壊してるわけじゃないけど)のを遠目で見たり、その場でも気にはなっていたけど、さっきカタログ読んで「うわ、いけてるやん。」とかなり興味を持ったMel Bochnerとか、時間切れだったのと翌日も行く元気がなかったので素通りしたHans Op de Beeckの巨大インスタレーションは「やっぱり見とけばよかった。」と今更ちょっと残念に思ったり。まあでもまたいつかどこかで会えるからいいや。それもこれも縁の問題。

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では写真付きで、ほんの少しだけいくつか作品紹介します。

いってみましょー!

最初は奈良美智+YNGの家。作品の高さも群を抜いていてどこからでも先っちょが見えてたし、展示されている場所も会場の入り口付近だし、中にも入れたりしてなんだか楽しくなる感じの作品だし、とてもにぎわっていました。
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私が好きなAernout Mikのヴィデオインスタレーション。二台のカメラの捉えてる映像の中心がほんの少しずつずれていて、それだけで同じシーンなのに全く違うものを見ている感覚になります。人間って画面を見るとき「何を見ればいんだろう。」「この画面の何に気づけばいんだろう。」って無意識にいつも思ってるもんなんやなあって思いました。
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いつも通りいけてるSigmar Polke。でも2年前のヴェネチアビエンナーレの赤い作品のほうが個人的には好き。天井もきっちり作ってあって、それがすごく作品との距離感を縮める効果を出していたと思う。これはやっぱりわざとかな。だって絵を掛けるだけやったら別に白い天井を作る必要なないはずやし。
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同じ絵画作品として、私がすごく美しいと思ったのは、Joseph Marioni。ここもシグマー ポルケのように、天井どころか祭壇風の空間作りがされていた。作品2点ずつが向き合って展示されていて、その空間には作品のないニ方の壁に切り取られた大きな入り口から、階段を数段上って入る。その空間の真ん中には空間と同じようにミニマルな長方形のベンチがぽつんと置いてある。作品もビジターと同じ床の高さではなく、2段ほどの段差の奥に展示されている。照明も、まるで美術館建築のように凝ってるなー。すごく良かった。
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Mai-Thu Perretも結構好きなアーティストの一人。Mai-Thu Perretといえば壁紙のようなバリエーションのモチーフだけれど、そのモチーフが床に置いてあるガラスのオブジェに反射して、この空間に入るともう四方八方なにからなにまでMai-Thu Perretモチーフ!!!ってなる。一人で勝手にうれしくなる作品。でも一般的な人気はない作品かもしれません。
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私が今回のArtUnlimitedで最も良いと思ったのは、Franz Erhard Walther。めちゃくちゃかっこいい!このアーティストさんのことは今まで知らなかったので、これから勉強していきたいと思います。多分すごいコンセプチュアルな作品なんやろうけど、何も知らなくても、めっちゃかっこいい!と思いました。
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同じ生地つながりで、私が結構好きだったのはFalke Pisano。かっこいいとか知識とか関係なく、Franz Erhard Waltherの作品のほうがなんかやりたいことがわかる気がする。これはチンプンカンプン。でも悪くないと思う。
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何故写真を撮ったのかよくわからないけど、Bharti Kher。
木の枝に果物みたいに無数の顔がついてます。
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きたーーー!Stephan Balkenhol!彼の巨大作品を見るために疲れた体と目で、ヴェルニサージュに来たんだった。風景やモチーフや人間が平面もしくは立体作品として、5枚のパネルに彫られています。「も、もしや立体と平面はひとつの素材!?」と思って近寄ってみたけど、やっぱりさすがに違いました。そんなん木材だけで制作費すごいことになるやろうから、当たり前か。
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別に全然よくないけど、写真を撮ったSudarshan Shetty。大量の眼鏡やサングラスがういーーんって右へ左へ動いて、インスタレーションの中にいると、まるで誰かに見られてるみたい、多分、作品とそれを見る観客の関係を逆転させてみました系のコンセプトだと思うんですが、もうそんなん古いんじゃあ、、、。と思います。
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小さな仏像や家電製品や家具が逆さまに、ぶどうみたいにつり下げられたChen Zhenの作品。Chen Zhenぽいねー。その奥にちょっと見えてるTatjana Dollのコンテナーを描いた絵画作品も結構良かった。
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Steven Shearerとか。
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Clegg & Guttmannとか。
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見終わったときに、「なんかインパクト薄いな、今年のArtUnlimited」と思ったんですが、生まれて初めて見た2006年や、私の働くギャラリーも出品した去年なんかに感じた「うっわーーーー!」っていう妙な高揚感をだんだん感じなくなってくるのは悲しいけれど当たり前のことだし、アートに関する知識や見たことのある作品が増えるにつれ、感動ってどんどん減っていくのもしょうがないことだから、、、と自分で思っていたんですが、実際みんなとしゃべるとみんなも「なんか寂しい感じ」と意見が一致してしまった今年。そしてもちろんなんでもかんでも「不況」と結びつけたがる昨今の現代アート界ですから、「不況ここまで来たか!」的にみんな捉えたのでありました。


私にしては珍しい怒濤の更新。
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こちらはArt 40 Baselのカタログ。
ArtUnlimitedのカタログはAmazon.jpでの取り扱いがないようで残念。


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06/18 04:43 | アートフェア | CM:2 | TB:0
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