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VOLTA 5
今年のバーゼル出張で、アートバーゼル以外に私が見に行ったサテライトフェアは、Liste, Volta, Scopeの三つ(サテライトフェアはたしか全部で5つあって、プラスDesign Miami/Baselがあった。)。そのうちで私が一番好きだったのはVOLTA 5
このフェアには2006年のVOLTA 2のときに行ってから二回目。そのときと場所は変わったけれど、高い丸天井のあるドーム状の打ちっぱなしの広い会場を利用していて、アドミッションも3スイスフランもしくは2ユーロとすごく良心的な値段に設定されているし、ブースとブースの仕切り方とか通路の空間も広すぎず狭すぎず余裕を持ってとられていて、バー部分のちょっとアンダーグラウンドな雰囲気とか、なにもかも含めて個人的にかなり好きなフェア。

気づいたら結構写真を撮っていた。

ではいってみましょー!

まず、ブース全体のまとめ方が良かったところから。

ロンドンのNettie Horn。Sinta WernerとGwenael Belangerというアーティストたちの二人展。
ブースがまっぷたつに仕切られていて、その二つの空間には非常に似通った同じサイズの作品が展示されている。何度見ても、二つの空間をわける仕切りに切り取られた窓が鏡に見えてしょうがない。それこそギャラリストがいるテーブルや椅子、そしてそこに置いてある書類までもが同じように置かれていて、「あれ?あれ?あれ?」となってなかなか楽しかった。展示作品もきれいにまとまっていて、良いものばっかりだった。
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強さはそこまでないけど、計算されて落ち着いた感じのブースを展開していたミラノのGaleria Galica。作品数が多すぎないのと、それぞれの作品に十分の空間がきちんと与えられていて、ゆったり見ることができる。
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Jarmuschek+PartnerのHarding Meyerの一人展。
ちょっと古くさい感じもするけれど、これは普通に結構売れる系の絵だと思う。まあ、きれいだった。
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ミュンヘンとベルリンのDina4 Projekte。ブース全体がひとつのインスタレーションみたいになっていた。
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ひとつひとつの作品はそこまでいいと思わなかったけど、右の写真のは好きだった。Motoko Dobashiというアーティスト。日本人でしょうね。


ミュンヘンのAndreas Grimm Gallery。このブースは本当におしゃれ。
左の写真のガラスの本棚みたいなインスタレーションがめちゃくちゃかっこよかった。
きれいにまとまってるのに面白味がないわけじゃないってところがいけてる。
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私もよく行くパリのGalerie Patricia Dorfmann。写真はブースの右側の部分だけなんだけれど、ほとんどの作品がキャピタリズムとか著作権とかを扱っているもので、展覧会みたいな雰囲気も持っていた。
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私ははっきりいって、Marlene Moquetの絵を今まで一度も良いと思ったことがなかったし、何故彼女が若くしてこんなに評価されていて人気があるのか、全くもって理解できないわけやけれど、このフェアでのGalerie Alain Gutharcのブースのこの黄色い絵は、床に置かれたAnita Molineroの作品ときれいに合っていて、ちょっと見直した。迫力のあるブース。
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ではお次ぎは私が気に入った作品を紹介。

Nara Roesler GaleriaのAlberto Baraya。
造花の標本!造花を構成するひとつひとつの素材の説明なんかもあって、単純に面白い!
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これは誰の作品だったかメモしてなーーい。そのうえどこのギャラリーだったかさえも。
切り取られた人間の足を鳥がついばんでる。好きっていうわけではないんだけれど、私は猫を飼っていて、まるで犬とのようにべったり一緒に生きていて、ドビュッシーを一緒に聞いたりウィトゲンシュタインを読み聞かせたりしているんやけれども、例えば私がアパートの中である日死んでしまって猫だけが残った場合、彼の食べ物がなくなった時点、もしくはそれ以前の時点で、彼は私の腐食していく体を食べるんだろうな、とよく思うから。そしてそれは決して不快なことではないな、と思うから。
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アーティストがこの作品によって何を表現したかったのか、ただショッキングであることを求めただけなのか、わからないけれど、おもわず写真を撮っていた。


MaisterravalbuenaのCarmelo Bermejo
つい最近自分でも気づいたんやけれど、私はこういうシニカルだけれど笑ってしまうちょっと馬鹿げた作品が結構好き。意地悪にならずに優しさとかあたたかさを残したまま、こういう感じの作品を作るのって多分すごく難しいような気がする。頭よくないとできない。
右の写真は「Contribution of noise to noise. A violonist played Mozart's Kleine Nacht Musik first movement in the busiesr streer in Hamburg at rush hour.」という説明と共に、ラッシュアワーの道路の真ん中でモーツァルトを思いっきり弾いているバイオリニストのヴィデオと、そのスチール写真。
「音による騒音への貢献」やって!そのうえ猛スピードで走り去る車(ドイツやし、やっぱり特に速いのかな)と、その風に髪の毛をなびかせるバイオリニストと、彼の腕の動きなんかがすごく合っていて、スチール写真もビデオも、色彩の美しさと未来派の絵画のようなスピードの美しさがきちんとでていた。
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左の写真の左側の作品は、「Material contribution to the statue. Five kilos od bronze were added onto the statue of Lehendakari Aguirre.」


Voltaには毎年参加してるはずのTaro Nasu Gallery。私がすごく好きだったのは、Futo AKIYOSHIのちいさいキャンバスの作品。いくらだったかな。2500ユーロやったっけ?欲しい。
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絵画三点とポラロイド写真を合わせた展示の仕方も良かった。


今回のサテライトフェア全ての中で、私が最も好きだった、というかお金があったら買いたいと思った(手に入らない値段じゃなくて)アーティストさんが二人もいたのは、ストックホルムFlach+Thulinというギャラリー。
Kristina Bength。しっかりした紙の上に黒の水彩で描かれた廃屋や誰もいない学校(?)の作品が、洗濯物みたいにぶらさがっている。他の作品もポートフォリオでギャラリストのかたに見せてもらったんやけど、すごく良かった。でもウチに置いとくのは危険。猫に破られるわ。
ここから写真がたくさん見れます。
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そしてもう一人はVille Lenkkeri
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どちらのアーティストさんの作品もたしか5000ユーロ。


Figge von Rosen GalerieのLiza Nguyen。「Shangri-La」というシリーズから、フリーチベットのスローガンが入ったTシャツを着ている若者やステッカーが貼ってある店のドローイング。
「フリーチベット」というメッセージがまるでひとつのブランド名のようになっていることに抵抗があった私にとても印象を与えた作品たち。そんなスローガンを身につけながら、天気が良くて、気持ちのいい春ののどかな午後に切り取られた風景。美しい静けさがあるドローイングだし、アグレッシブにならず冷静に事象を捉えていて、すごくいいと思う。とても現代的だと思う。
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Nadja Vilenne GalerieのAglaia Konrad。かっこいい写真。アグライアやから女性だと思うんやけど、男っぽいかっこよさのある作品だと思う。
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最後につぶやき。

ソウルのギャラリー、One and J. Galleryのブースは「なぜ!」と驚く。ブース代払って、ギャラリストたち3名の出張費払って、わざわざバーゼルまで来て、なぜ一枚だけ!小さい作品が隠されていそうな倉庫も
ないし、、、。この絵を見せたかったのはわかるけど、そこまでしなくても、、、感がぬぐえません。
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ADN Galeria
のブースだったと思うんやけど、こんな村上隆のパロディーのような作品があった。アートとブランドの合体とかそういうのを批判したいのかしらんが、全くもって意味をなさないと思う。
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最近いわゆる「若手アーティスト」などと呼ばれる人たちのグループ展なんかに行くと、ほぼ100パーセントの確立で出くわすと言っても過言ではない、本物のお金を使ったアートを、このフェアでもいくつも目にした。流行?それにしても多すぎると思う。パリでもしょっちゅう見かける。それもいろんな国出身のアーティストさんので。

こちらはCarlos Aires。
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上に紹介したGaleria Galicaのブースの左奥に見える青と赤の作品も、青が20ユーロ札を細かく切って額の中にぎゅうぎゅう詰めにしたもので、赤が10ユーロ。

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写真がぼけてしまってよくわからないけれど、これはScott Campbell、ドル紙幣を重ねて彫ってある。

あまりにもお金を使った作品にしょっちゅう出会うので、「またか」感がいつもつきまとう。ほんまに流行ってるんですね。



こんな感じでした!本家アートバーゼルはもうちょっと待ってください!


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06/15 21:14 | アートフェア | CM:3 | TB:0
紙幣が使われるのは、やはり不況の影響があるのかなと思います。
こんな事ぐらい、誰でも思うことだと思うのでしょうけど。
だから? なに? と思える作品が近頃多い。
歳を重ねると、私達の芸術に対する見方も変わってしまうのでしょうかね。
作っているほうは別に感動を与えたいとか、ショッキングさを見せたいとか思っていないかもしれないけど、だから? なに? と思える作品の前では、あえて長く足を止めずに早めに進むようになっている自分に気がつきだしてます。(^^;
村上隆のパロディーに関しては、私もくだらないと思います。
パロディーにするのだったら、もっともっと面白いパロディーにしなくては、本当に村上隆という作家に失礼。
かといって私は村上隆の作品が大好きなわけではないですが。
これだと、村上隆も笑うに笑えないのでは?
これを作った人は、村上隆を笑わせたかったのではないかもしれないですけどね。(-_-;
はむさん、はじめまして。かな?
紙幣の利用は、別にここ最近の不況ではなく、数年前からよく見る傾向です。だから私としては不況ではなく、今となっては「アートバブル」と呼ぶしかなくなった近年のアート作品の値段高騰のほうが影響していると思います。
有名アーティストの作品をパロディー化するというのは難しいですよね。「オマージュ」作品はよくありますけど、それもなかなか難しい。でもこの作品はただ単に低俗です。
これからもよろしく御願いします。
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