スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/-- --:-- | スポンサー広告
2009年10月備忘録
10月っていつや?5ヶ月遅れの備忘録。

10月は展覧会やギャラリーよりもダンスと映画によく行った。そんな気がしてたけど、リストを見るとそうでもないかな。まあいいや。

そのなかでもダンスでもちろん最高だったのは「ローザス ダンス ローザス」。これはプログラムが発表された去年の6月からずーーーーーーーっと楽しみにしていたし、もちろんもう一緒に踊れるんじゃないかっていうくらいビデオも見ました。このビデオをYoutubeで初めて見たときの衝撃。いま何十回何百回と見直しても受ける感動。それでもやっぱりすごかった。いつも新鮮。そして今回最前列のど真ん中の席で本物を見れた(そのうえアンナ テレザ ド ケースマイケル自身が踊ったし!)わけです。今年見たダンストップ10に、昔の作品を入れるのはあまり好きではないけれど、もうこれはしょうがない。入れるしかないでしょう。じゃないと不公平。それにしてもキャリアの最初にこういう伝説的な作品をつくってしまうと大変だろうねーと大興奮のなか、配偶者と話したのを思い出します。
だってアンナ テレザ ド ケースマイケルの作品はここか始まって、ここに行き着く気がするから。こんな風に書くとまるで彼女の作品が進歩していないと言ってるみたいだけれど。進歩しているかどうかは私にはわからない。でも彼女の全てが、というよりも、彼女の作品で私が大好きな要素は全て、この「ローザス ダンス ローザス」に入ってる。

ローザスつながりというわけではないけれど、同じ10月にバスティーユ劇場で見た池田扶美代が踊るティム エッチェルの舞台もすごく良かった。


10月は映画を3本見たんだけど、それが偶然にもすべてドキュメンタリー映画でした。ウチで見たDVDもドキュメンタリーが多かったし(ちなみにDVDで見る作品は備忘録には記載しません。) なんかそういう気分やったんかな。まあドキュメンター映画と言ってもほんまにピンキリで、その名前に値しないものもたくさんありますよね。

例えば、日本でも「パリ オペラ座のすべて」とかいうタイトルで上映されたらしい、「La Danse, le ballet de l'Opera de Paris」。これはほんまにひどかった。配偶者と一緒に見に行ったんやけど、無駄に長い映画が終わった瞬間、「なんやこれ!」と二人とも怒りで相手の意見も聞かないまま喋り続けていたのを思い出します。彼が同様にキレているというのは感じたので、多分私と同意見だったはず。まあ、ドキュメンタリー映画ではないですね、ただの宣伝映画です。なんの視点も提示されないので何も考えさせない、お金を払って見に来る観客を馬鹿にした映画。オペラ座で公演されるダンス作品が10分くらいだらだらーと流れたり。そんなんが見たかったら普通にDVDで全編見ますし!オペラ座の裏側が見えるわけでもない。ダンサーたちはただの人形のように振付け師によって踊らせられ、そこにあるはずの苦悩も苦労も努力も葛藤もなにも見せられてない。唯一ダンサーたちの退職後の年金システムについてオペラ座側が話すときも、なんの意見の交換もなくただ「オペラ座はそういうことちゃんとやってるっぽく見せとこか。」という目くらましでしかない。みんな優しくてみんなすごい。こんな映画を「ドキュメンタリー」と呼ぶべきではない。ただ表面を写した「キレイやなー」というだけの「イメージ映像」とするべき。そう、映画ではなく「イメージ映像」。だってここで見ることができるのは、ただのイメージでしかないから。


お次ぎはヴォーグアメリカの有名編集長アナ ウィンターに密着した「The September Issue」。
そうです、私もこういうチャラチャラしたものが結構好きなんです。見かけとは裏腹にかなりちゃんと作られている映画でした。上記の「オペラ座」と同じようにもちろんヴォーグの宣伝も兼ねていると言えるけれど、ヴォーグ内のドロドロしたところなんかも、全てではないけれど出ていて面白かった。ヴォーグとかそういうファッション界?的なところでで働いてる人たちってみんな美しくって洗練されてるのかと思いきや、全然違うんですね。みんな、私が心配になるほど汚い。肌も汚い、なんか髪も汚い、服だけ高そうやけどそれを着てる体が汚いから、なんかやたら汚い。これにはびっくりしたな。アナ ウィンターと同じ日にヴォーグに入社した編集者の愚痴とか文句とか意見とか闘いとかいろんな人間的なものと、アナ ウィンターの近寄りがたいけれど弱みを持ってるところとか、彼女はひどい人間のように言われるけれど、そんなところも認められるような映画。すごくあたたかい撮り方をしてる映画だと思う。面白くて楽しいです。で、ヴォーグの9月号を買ってみたくなる。

もうDVDが出てる。

お次は「la Vida Moca」。
エルサルバドルのギャングを追ったこのドキュメンタリー映画公開の数日後に、監督であるChristian Povedaが死体となって発見されたということで、一気に観客動員数が増えた映画(こう書くとすごくひどいな)。メンバーの平均寿命が30歳も満たない、若者がどんどん殺されていくマラ18というギャンググループの生活に密着したもの。とにかくみんな子供です。経験から何かを学んだり、考えたりする間もなくどんどん殺されていく。こんな風に書くとまるで彼らが被害者のようで、実際この映画では彼らが死体となる場面しか出てこなかったけれど、彼ら自身も同じだけ敵のギャングのメンバーを殺害してるということだろう。そんななかでもなんとか普通に働こうとするメンバーも多いが、すぐに警察の取り締まりが厳しいのでなかなか難しい。曖昧にしかわからなかったのは、警察の取り締まりはただの圧力をかけるためだけのものなのか、実際にこれらの若者が犯罪を犯しているのかが、はっきりしないところ。マラ18のメンバーにカメラが近すぎて、もちろん彼らもいろんな社会状況や貧困の被害者であるには違いないのだが、客観的な視点が欠けている。どちらにしてもこんなに密着できた監督Christian Povedaの働きは大きい。誰かが殺されると彼が一番に現場に辿り着いてるんじゃないかと思うほどだった。でも近ければ近いほど、すごく辛かっただろうと思う。



そして10月の心に残ったドキュメンタリー映画の最後を飾るのは「les lip」。数年前に映画館で公開されたときに行きたかったけれど逃してしまって、近所の図書館でDVDが借りれたのでやっと見た。3週間ほどの間に何度も何度も見た。彼らが成し遂げたことも本当にすごいし、それを無視してでもこれはドキュメンタリー映画として素晴らしい。
フランスでしか手に入らないかもしれないけれど、そのチャンスがある人は絶対見てほしい。私の今まで見たドキュメンタリー映画の中で三本の指には絶対入る。



というわけで、まるで備忘録じゃないな。リストもありますよ。
展覧会

-Musee d'Art Moderne de la Ville de Paris
Albert Oehlen 「Realite abstraite」
Apichatpong Weerasethakul 「-PRIMITIVE-2009」
「Deadline」

-Palais de Tokyo
「Chasing Napoleon」


ギャラリー

-Air de Paris
「La Suite」

-Random Gallery
Aurelien Porte 「Zoopathy of Heaven and Hell」

-Praz Delavallade
Peter Saul
Erotic Dream Drawings by Jim Shaw

-Jousse Entreprise
KIshin Shinoyama 「Tokyo Nude」

-gb agency
Pratchaya Phinthong 「What I learned I no longer know ; the little I still know, I guessed」

-Suzanne Tarasieve Paris
Torben Giehler 「Devil in the woods」

-Art : Concept
Jean-Luc Blanc 「Tu me feras plaisir」

-Galerie Erid Dupont
Penny Hes Yassour


コンテンポラリーダンス

Robin Orlin 「Babysitting Petit Louis」

Tim Etchells/Fumiyo Ikeda 「In Pieces」

Trisha Brown
「Set and Reset」
「you can see us」
「L'Amour au theatre」

Tsuyoshi Shirai Takayuki Fujimoto
「true」

Anne Teresa de Keersmaeker 「Rosas danst Rosas」

映画

「La Dance, le ballet de l'Opera de Paris」Frederick Wiseman

「The September Issue」R.J. Cutler

「La Vida Loca」Christian Poveda
スポンサーサイト
03/02 21:20 | 備忘録 | CM:0 | TB:0
お名前

ホームページ

コメント

パスワード
   
http://kanaparis.blog59.fc2.com/tb.php/370-7107341b
* トラックバック *
template design by takamu
Copyright © 2006 takamu All Rights Reserved
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。