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Pierre BONNARD


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もう1ヶ月以上も感想を書くのをほったらかしにしていたパリ市立近代美術館での「Pierre BONNARD」展。実は5月7日で終わってしまったようですが、「ボナール」で検索してこのブログに辿り着く方も結構いらっしゃるようなので、今更ですが書いてみます。
この展覧会に行く前に少し予習して書いた記事がこちら。
http://kanaparis.blog59.fc2.com/blog-entry-5.html#more

では100%私の個人的感想ですが、よかったらどうぞ。





既にこの展覧会に行った人たちの前評判を聞いていて、みんな「素晴らしい!」と言っていたのですが、私個人の感想としては、「う~ん、そうかなあ?」でした。

予習の記事で書いたような「all overの先駆者としてのピエール ボナール」に関しての論拠立て皆無でしたし、とにかくナビ派時代のボナール作品は2点ほどのみ。その時代以降のボナール作品は私の好みに全くと言っていい合いませんでした。

ボナールが当時の有力な美術愛好家からの依頼で描いた巨大な絵画たちも、「ボナールに頼んで、これが家に運ばれてきたら、私ならちょっと「あっちゃー。失敗?」って思うな。」って思いました。

興味深い点としては、ボナール特有の壁紙などのモチーフで画面全体を覆う手法を使用していた時代が、資料として展示されているボナールの当時住んでいたアパートの写真と同時期で、ボナールがこの手法を使わなかった時期のボナールの住んでいたアパートの壁紙は真っ白であったことでした。

巨大な絵画(2メートル四方以上のもの)では、ボナールの構図や配色にどこか納得できないものを感じました。それ以下の中くらいの大きさの絵画(1メートル四方以上2メートル四方以下のもの)での、構図や配色のボナールの才能は素晴らしいものがあります。

私が最も感銘を受けたのは、この展覧会の最後に、フランス人映画監督Alain CAVALIERのボナールに関するフィルムでした。私はAlain CAVALIERが大好きであるし、ボナールとカヴァリエの組み合わせが非常に面白いと思ったのです。特に妻であるマルタを描き続けたボナールと、妻フランソワーズとの私生活まで、見ているこちらが「いいのかな?」って思うほど執拗に撮り続けるカヴァリエ。そしてどちらのアーティストも深く深く妻を愛しているのが手に取るようにわかるのです。客観的には決して「美人」と言えない女性であるけれども。でもそこがまた良い。実際にカヴァリエは、ボナールが湯船に浸かっているマルタ描いた連作の修復場面を、作品をカメラで舐め尽くすように撮っています。

こフィルム中に、その作品を舐めるように撮影しながらカヴァリエが発する言葉が、どのような美術批評家の言葉よりもまさにボナール作品の的を得ていると思ったので、ここに残しておきます。

「Bonnard, fou de couleurs, de vibarations lumineuses, de presence feminine.
Avec son ami Matisse, il partage une certitude obstinee: n'offrir aux autres que la beaute de la vie et le plaisir de peindre.

Dans ses tableaux, pas une trace des guerres, des revolutions, des genocides qui enssanglantent son epoque.

Rien sur ses doutes, sauf dans les autos-portraits.
Un modele, Marthe sa femme, peinte pendant cinquante ans avec toujours le meme corps inchange de jeune fille. la sensualite d'abord> Apres, la peinture seule. Une vvie tres intime, la salle a manger, la baignoire, le jardin de la maison.
Ce n7est pas du tout retreci. le monde est la, entier, aussi. Jusqu'au dernier tableau avant de mourir: l'amandier en fleurs.

je dedie ce film a Marthe. Elle n'avait pas un caractere facile mais elle permet a Bonnard d'aller loin dans son travail de peintre」

以下意訳。
「ボナール。色、光のバイブレーション、女性の存在に夢中な男。
彼の友人、マティスと共に、頑固なまでの確信を共有する:それは人生の美と描くことの喜びを与えること。
彼の作品には、ひとつの戦争の跡も、革命の跡も、大虐殺の跡も見られない。たとえそれらが彼の時代を血に染めていたにも関わらず。
彼はそこに何の疑問も持たない。自画像以外は。
一人のモデル。彼の妻であるマルタ。50年間、常に変わらない若い女性の姿で描かれている。まずは官能性。そして絵画だけが残る。非常に親密な生活、ダイニングルーム、湯船、庭。
少しも狭められてはいない。世界はそこにあるのだ。世界のすべてもそこにある。死の直前の最後の作品まで。花の咲くアーモンドの木。

このフィルムをマルタに捧げる。彼女は決してやりやすい性格の女性ではなかったであろう。しかし彼女はボナールに、彼の画家としての仕事を発展させた。」

最後のフレーズは、カヴァリエがボナールとマルタに関して言っているのですが、私には、彼自身の妻フランソワーズに対する賛辞であるように聞こえました。



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05/10 06:25 | 展覧会 | CM:3 | TB:0
どうも。
僕も、ボナール展観に行きましたけど。映像には気づきませんでした… でも、展覧会自体は良かったとおもいます。
上の階で同時に
Pierre Huyghe展が開催されている( た)を思うのですが、もし
チェックされていたら是非感想をお伺いしたかったです。
kindaaさん、こんにちは。
そうですね。展覧会はなかなか良かったと思いますが、前回の記事で書いたように、この展覧会はパリ市立近代美術館のリニューアルにあわせて企画されたものではないのに、偶然そうなってしまい、メディアとしてもまるで世紀の展覧会のような宣伝の仕方をしていて、それで私の期待が大きすぎたのだと思います。リニューアルも何も関係なく、いつもどおりの展覧会だと思えば、いつもどおりの良い展覧会だったと書いたと思います。でも私はそういう自分のア・プリオリやその時々の感情を排除して芸術を鑑賞することができない人なのです。ちなみに白状しますけど、このとき、一緒に行った彼氏とかるくケンカしてたんですよね~。私の誕生日だったのにさ。ははは。でもカヴァリエのフィルムを観て、仲直りしました。あ!だからフィルムが良かった!って思ったのかな、、、。

さん、はじめまして。お名前をなんでもいいですから記入していただけると、ありがたいです。
Pierre Huygue展、絶対見に行こう!って思ってたんですが、何気に逃してしまいました。残念。
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