スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/-- --:-- | スポンサー広告
村上隆個展前に知っておきたい、パリがカタールに占領される!?カタール怒濤の文化政策
フランスのアート関連のニュースには数年前から話題を提供しまくっている、中東の小さいけど大金持ちの国カタール。村上隆のヴェルサイユ宮殿での個展を支援したり、新しくできたカタール国立美術館で村上隆の個展開催が近づいて来て、日本のアートニュースでもカタールカタール言ってる頃ではないでしょうか。

少し前までは、アブダビのルーブルグッゲンハイム美術館建設が取り沙汰されていた、アラブ石油王型欧米進出法アート編。最近はすっかりカタールにそのカテゴリーを持ってかれた感があります。

ここ最近はカタールがパリを拠点とするサッカーチーム、パリサンジェルマンを買い取っちゃった上、2012年からのサッカーチャンピオンズリーグのフランスでの放映権はアルジャジーラに持っていかれてしまい、アート関係だけではなくフランスの国民的スポーツにまで手を(というかお金を)出されて、アートなんかには興味なかった一般大衆の感心もぐぐっとカタールに集まってきています。パリサンジェルマンという強くないサッカーチームを強化するため、選手集めのためだけに8000万ユーロを用意しているだとか、引退してもやっぱりスターな我らがジネディン ジダンに1500万ユーロを握らせて、2022年のカタールへのサッカーワールドカップ誘致をお願いしたり。日本も開催国に立候補していたけれど、手回しとお金の掛け方で負けまくりでしたね~。そしてパリサンジェルマンだけでは飽き足らず、フランス随一の競技場であるスタッド・ドゥ・フランスまで欲しいらしい。

お金でどうにかならないものは世の中になにもない、ということを立証したいのだかなんだか、中東の小さな国がこんなに欧米を騒がせているのは、当時の最高権力者であった父親を倒して、1995年から首長になったハマド・ビン・ハリーファ・アール=サーニーの政策によるもの。
ラジオで中東学者が逸話として話していたんですが、ハマド・ビン・ハリーファ・アール=サーニーは小さい頃に、パスポートコントロールでどこかの空港職員から「カタールってどこにあるんですか?」と聞かれたのをきっかけに、「カタールを世界中の人が知っている国にする!」とそのときの悔しさからものすごい野心を燃やし続け、文化的にすぐれた国にするため、今までその経済力で、まさに文字通りお金を湯水のように使い続けているのです。

このでかいおっちゃん。サルコジは小さいほうだけど、それにしてもでかい。
235886-nicolas-sarkozy-et-l-emir-du-qatar-au-637x0-4.jpg

元トップモデルのカーラ ブルーニ現フランス大統領夫人にも負けず劣らずの美貌の二人目の奥さんMozah bint Nasser al-Missned。カタール首長は奥さんが3人、子どもが24人いるらしいから、この人は一体何人産んだんでしょうか。それにしても整形すごい。最近のカーラ ブルーニの顔も整形ひどいなあと思うけど、この人の横にいるとなんて自然な顔なんだ!と思えるくらい。
slide_1836_24572_large.jpg


日本でも有名な、「アラブの春」に関する情報や映像権を世界中のメディアに提供したことで一気にその知名度があがったテレビ局アルジャジーラ/al-Jazzeraも、カタール首長ハマド・ビン・ハリーファ・アール=サーニーがお金を出して作らせたもの。

今私が思いつくだけでも、このアルジャジーラがチャンピオンズリーグのフランス放映権を奪ってしまった以外に、
Royal Monceauという数年前にできた高級ホテルに隣接するアートギャラリーとアート書店を買い取り経営、そしてコンコルド広場に面する海軍省の入っていた、歴史的価値の高いHotel de la Marineという建物を買収してホテル、オークションハウス、アートギャラリー経営へと改装する計画が進行中。まあどちらも Alexandre Allardというフランス人実業家(会ったことあるけどなんか下品な方)が起こした事業をあとで買い取るという形を取ってますが。
ココシャネルが17年間住んでいたり、ダイアナ妃がパパラッチに追われアルマ橋の下で事故にあって亡くなる前に滞在していたので有名な名門ホテルリッツや、Boucheron, Van Cleef & Arpels, Cartier, Chaumetなどの有名宝石店が立ち並ぶヴァンドーム広場に面した建物のなかでも、最も素晴らしいと言われるhotel d'Evreuxを所有。
また、日本でも有名な歴史あるパリ競馬といえば凱旋門賞/le prix de l'Arc de Triomphe!ですが、これもカタールがスポンサー。カタールがスポンサーになってから、賞金が倍になったらしいですが、公式サイトを見ると、「カタール凱旋門賞」なんてどかどかと出てきて、フランス人でない私でさえも「なんだかなあ。」となります。
そして、村上隆が個展を開催するカタール国立美術館はフランスを代表する建築家ジャン ヌーヴェルの設計によるもの。これ↓

もちろんいろいろ後押しをしてもらうための手回しも地道に派手に着々と。2010年には66名の文化系著名人に勲章を授与。一人当たり10000ユーロのお小遣い付きです。ばらまいてますね~。
それだけでは足りない足りないとばかりにLagardèreグループの株も大量買い。

さてさて、アートに関してはというと、いろいろあります。
まずはドーハイスラム美術館。ルーブル美術館のピラミッドと呼ばれる部分や、日本だったら滋賀県のMiho Museumを設計した建築家、イオ・ミン・ペイが手がけたもので、既に美術館の向い側にはリチャード セラのSevenがそそり立ってます。
top_134.jpg
私としてはリチャード セラまでもが、、、と好きな作家だからこそなんだか嫌だけど、写真を見て観に行きたい気持ちは失せました。これどうなんだろ。周りの景色にのまれてる様な気がしないでもない。なんか灯台にしか見えん。ここに作品を設置したいというセラの要望に答えて、わざわざ埋め立てたらしいですよ。っていうかリチャード セラもわがまま!!
なつかしいなあ。数年前に、働いていたギャラリーで、この美術館に売りたい作品があったので、必死になって担当者やら何やらネットワークを調べた思い出があります。
村上隆の個展はもうすぐ始まりますが、その翌年に個展をするのは、中国系フランス人アーティストのヤン ペイ ミン。
Mathaf-Museum-of-Modern-Arab-Art-Doha-Qatar-166.jpg
彼が描いた首長とその奥さんのポートレートは既に、これまたフランス人の建築家Jean Francois BodinによるMathaf Arab Museum of Modern Artに展示されています。また現在そこで個展をしているのは中国人アーティストの蔡國強。

他には日本人建築家磯崎新による設計のQatar National Convention Center (QNCC)にはルイーズ ブロジョワの巨大クモMamanが設置されています。
フランスを中心にした欧米への文化政策もさることながら、アジアの中でのアイデンティティーも確立しようという目的でしょうか。

アート関係で覚えておきたい名前と顔は、お姫様のal-Mayassa bint Hamad bin Khalifa al-Thaniさん。
4986254938_21ae951443_z.jpg
村上隆の左側に立ってる女性。その横はフランス文化省大臣フレデリック ミッテラン、その横はパリで村上隆を扱うギャラリスト、エマニュエル ペロタン。逆側の一番右は泣く子もだまるメガコレクター、フランソワ ピノー。これはヴェルサイユ宮殿の村上隆展のときの写真だと思います。こうやって展覧会はできていくんですねえ。

そんなこんなでパトカーはポルシェなカタール。なんだかいろんな美術館がどんどん建ってどれがどれでなにがなんだかよくわかりませんが、まあ全部QMA Qatar museums authorityが仕切ってるので、同じようなもんだと思います。そしてこのQMAを仕切っているのがさきほどのお姫様。現代アートのオークションで、マーク ロスコーやダミアン ハーストなど、今までの記録を覆すような競りを行ってきたので、もちろんアート界で最も影響力のある人間の一人として君臨中。

いやはや、アブダビに行っても、ドバイに行っても、ドーハに行っても、結局見ることができるアートはオークションハウスクリスティーズのカタログに載ってるような作品ばかり、という日も近いなあ、と思っていたのはもう過去のこと。現実にそうなってきてるんですねえ。

それもこれも、黙っててもお金が入ってくる少数の大金持ちの国民の名誉(?)のため、周辺地域からの労働者が建設事業をひどい環境で担っているから。エジプトのピラミッド建設の時代となにもかわらない21世紀です。
スポンサーサイト
01/11 02:12 | アート界関連ニュース | CM:0 | TB:1
お名前

ホームページ

コメント

パスワード
   
http://kanaparis.blog59.fc2.com/tb.php/446-7e09ffc8
* トラックバック *
村上隆 "EGO" 展覧会に行ってきました!
今年は日本とカタールの国交樹立40周年ということで、様々なイベントがあるのですが、その中でも目玉のイベントの一つがカタールのドーハで開かれている「村上隆 "EGO" 展覧会―"EGO" Exhibition by Takashi Murakami」です。カタールの国立博物館にあたるQATAR MUSEUM&nb...
template design by takamu
Copyright © 2006 takamu All Rights Reserved
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。