スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/-- --:-- | スポンサー広告
日仏学生交流 香りのパフォーマンス 
2015年5月にパリ国際学生都市の日本館でVoyage dans les sens(感覚旅行)展という五感に関する展覧会を企画しました。そのときに非常にお世話になった京都嵯峨芸術大学の岩﨑先生、そしてその展覧会に参加してくれた嗅覚アーティストのひとり、Boris Rauxが、日仏学生交流の一環として、パフォーマンスを発表、そしてそのパリ会場が私の仕事場のめっちゃ近所ということで、仕事を抜け出していってまいりました。

岩﨑先生は香りの美学・芸術学・哲学の研究をされていて、偶然にも私が一時帰国していた2015年末に、京都芸術センターでキュレーションをされた「黒髪とマドレーヌ」展(Boris Raux+Maki Ueda)は思い出すと今でもドキドキするほどすばらしかったので、今回も岩﨑先生とボリスのタッグ、楽しみにしていました。

昨年にパリ郊外からサンテチエンヌという街に居を移したボリス。今回の日仏学生交流で彼のすんでいる街を訪れ、炭鉱の街として栄えたサンテチエンヌの歴史にふれるうち、日本には炭坑節という踊りがあるよ、という風に、日本とサンテチエンヌを踊りと香りで結ぶパフォーマンスがうまれたそうです。ODOR ODORI (オドール オドリ)と名づけられたこの作品。フランス語のOdeur (オドゥール)香りと日本語の踊りがかけてあるんですね。10月23日にフランスに到着、そのときは何をするかも何もわからない状態だったのに、29日には既にサンテチエンヌの街中でパフォーマンスを踊っていた、というこの作品。サンテチエンヌで何度か発表されたあとのパリ公演とはいえ、学生さん、アーティスト、先生、みなさんの息もぴったりで、そんな短時間に作られたとは思えないくらいの完成度でした。きっと何かが動く、何かが生まれる瞬間の瞬発力や即興性、チーム力みたいなものがぐおーーーっと合わさって、アドレナリンぶわーーーっと発しながらできていったんやろうなあ、と少し羨ましくなるほどに。

DJセットの横で輪になって、ちょっとパラパラみたい(古くてすいません)なポップなアレンジになっている炭坑節を踊るわけですが、DJセットの横には扇風機。その扇風機を使うのは香りジョッキー。くるくる踊りの輪がまわりつつ、途中でカップルが踊りだしたり、たばこを吸い始めたり、においを思わせるシチュエーションが紹介されます。そして最後は観客もみんなで炭坑節。寒いのもあって、私も踊りましたが、楽しかった!ただ、パリのボザール中庭という屋外でのパフォーマンスだったので、香りをびんびん感じられなかったのは少し残念でした。びんびんというのも変ですが、意図するようには感じられないのが嗅覚でもあったりするので、それも一興、と、2年ほど前から嗅覚アートに興味を持つようになった私もやっとそんな風に思えるようにまでなりました

20161103114618149.jpg 20161103114503595.jpg



さんざんみんなで踊ったあとは、日本からの学生さんの1人、山田埜さんのパフォーマンス。La femmeと名づけられたこの作品、参加したい人は大きめの輪になり、各自目隠しをされます。その状態で左手に赤いバラ、右手に白いバラ(逆だったかな)を渡され、真ん中にたった山田さんの鳴らす鐘の音にあわせて一歩ずつ前に進んでいきます。前に進んでいきながら「セクシー」な香りがしたと思った瞬間に赤いバラをおとし、「ニュートラル」な香りがしたと思ったら白いバラをおとす、というインストラクション。体験してみたかったけど、観たい気持ちのほうが強くって、私は観客だったのでよくわからないんですが、目隠しをしていると嗅覚がよりとぎすまされるのか、ふっと強く香りがする瞬間があるそうです。なぜか男性の参加率がめちゃ高くて、終わった後には赤いバラがたくさん落ちていました。

20161103114848252.jpg 20161103114931392.jpg 20161103115011334.jpg 20161103115043918.jpg 20161103115158006.jpg 20161103115326532.jpg


山田さんが最後に簡単な説明をしてくれたんですが、日本で同じパフォーマンスをやると、同じ香水を使っていても、男性は白いバラをおとす率が非常に高いとのこと。日本とフランスでも「セクシー」とか心を動かされる香りが違うんですね。

日本から美術関係の勉強をしている学生さんたちがフランスに訪れることは多々あれど、やはりパリの有名な美術館やヴェルサイユ宮殿など、結局一般の観光客と同じようなコースをまわって終わるのが大半だと思います。あと行ってニースとか。しかしここは学生交流、本気のやつです。どきどきして、伝えて、ふんばって、泣いて、笑って。観るだけじゃないフランスがきっとあったんだろうなあ、と、そんな時代はとっくに過ぎ去ったおばちゃんな私はもう胸が熱くなってしまいました。岩﨑先生の香りをテーマにした学生交流やイベントについてはこちら
スポンサーサイト
11/07 23:35 | 未分類 | CM:0 | TB:0
お名前

ホームページ

コメント

パスワード
   
http://kanaparis.blog59.fc2.com/tb.php/465-b4ca9311
* トラックバック *
template design by takamu
Copyright © 2006 takamu All Rights Reserved
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。