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Soulèvements @jeu de paume + Provoke @le bal
パリのコンコルド広場、オランジュリー美術館の反対側に写真専門のアートセンターJeu de Paume があります。
ここで、2017年1月15日までGeorges Didi-HubermanのキュレーションによるSoulèvements展が開催されているので、もちろん行ってきました。


最初に言っておきます。展覧会よりもまず、この展覧会予告編を紹介したいために書いたブログ記事です。

私はこれを、なんの映画やったかな、多分グザヴィエ ドランの新作を見に行ったときの、予告編の時間に大画面で偶然見て「なんっちゅうかっこいい展覧会予告編や!!」と思ったのでした。



なんと言っても、Jeu de Paume+Georges Didi-Huberman+テーマが蜂起、この三点、どれをとっても絶対はずれがあるわけがないという、素晴らしい三本柱。心の底から安定した気持ちで見れます。

ジョルジュ ディディ=ユベルマンとは、フランスの哲学者であり美術史学者であるめちゃくちゃすごいおじさんです。ルネッサンスからコンテンポラリーまで、図像学における権威中の権威です。
で、本展のタイトルの「Soulèvements」とは仏和辞典をひくと、1持ち上がること・持ち上げること 2反乱・蜂起 などがでてきます。までも、フランスでSoulèvementsと聞くと、人民が立ち上がる蜂起や暴動を想起する人が多いのではないでしょうか。

そんなこの展覧会、見終わったあとの復習でも、見る前の予習でも、もしくは見れないけど資料は欲しい!という場合でも、こちらのサイトがすごくおすすめ。
このSoulèvementsというテーマについて、より長く、広く、深く、皆で考えていくためのプラットフォームです。ジョルジュ ディディ ュベルマンの講演のヴィデオもあるし、世界中の20の文化芸術施設が選択し、展覧会では展示されていない、蜂起に関する作品や資料も閲覧できます。

あとこれね、ジョルジュ ディディ ユベルマンによる展覧会紹介ビデオ。


上のサイトとビデオさえ見れば、私がごちゃごちゃここに書く必要はほんまにない。全くもって無駄になります。

だから一言だけ!あ、いや二言!
まず、展覧会会場に入る前に、壁に貼ってある展覧会序章的な文章読むでしょ。
そのあとチケット切ってもらって会場に入る。で、これ。
20161129143517119.jpg soulevements-2_0[1]
美しすぎるよね。Soulèvementsっていうと、すぐに「蜂起」を思い出すけど、そうよね。これもあるね。持ち上がること。
はあ美しい演出。この作品が本展の広告として、パリのメトロにババーンと貼られてるんですが、もう本当にきれい。
Denis Adamsの作品

そしてもう1つこの作品、なんか感動したんです。これも入ってすぐです。
20161129143413439.jpg
ヴィクトール ユーゴーが1856年に描いたToujours en ramenant la plume(いつも筆に戻る)というデッサン。
私の写真が微妙すぎて申し訳ないんですが、この作品のキャプションにある説明文が素晴らしかった。めんどくさいのでここには書きませんが、見に行ってください。このキャプション読んでこの作品見て、泣きそうになった。

そうそう、キャプション全部ちゃんと読んでください。ジョルジュ ディディ=ユベルマンがやっぱり書いてるんでしょうか。
まるで素晴らしい著作を読んでいるかのようです。展覧会のもつ流れや起承転結と、キャプション説明分のもつ流れと起承転結が、マクロとミクロの世界でつながるような、目の前がぷわーーっと明るくなって、いろんなものが明確に見えてくるような気になります。
我にかえると、結局今までどおり、世界は理解できないことだらけなんですけどね。

あとはシグマー ポルケの作品で1ついいのがあって、他にはフェリックス ヴァロットンとゴヤの作品が結構見れて満足でした。

パリ18区の写真専門アートセンターLe Balでも、日本で3刊だけ発行されたProvokeという写真雑誌の展覧会を12月11日までやってます。Entre Contestation et Performance : la Photographie au Japon 1960-1975 / 抗争とパフォーマンス 1960―1975年の日本写真 というかっこいいサブタイトルがついたこの展覧会も、1968年から1969年にかけて中平卓馬、高梨豊、森山大道が活躍したProvoke誌を中心に、60年代から70年代にかけての日本での社会抗争の歴史や様子が写真やビデオ、アーカイブ資料で紹介されていて、非常におもしろかったです。
20161129153702523.jpg 



Soulèvements展とProvoke展、機会がある方は是非見に行ってください!おすすめです!
(ちなみにProvoke展は幼児連れでも余裕で行けますが、Soulèvements展はJeu de Paumeなので避けたほうがいいです。)


Soulèvements展とProvoke展のカタログの英語バージョン。
 

Quand les images prennent positionの日本語訳!


そしてそしてこれね。SNSやネットで氾濫する情報のなかで、イメージの持つ力と怖さ、心に直接働きかけてくるような強さと説得力を毎日感じずにはいられません。Images malgré toutの日本語訳


彼の著書はどれもとても興味深いです。是非ご一読ください。

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11/29 23:43 | 展覧会 | CM:0 | TB:0
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