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Pierre Bonnard
2006年2月2日に、約2年間の改修工事を終えて再オープンしたパリ市立近代美術館(Musee d'Art Moderne de la Ville de Paris)。
毎週水曜日は22時までオープンしているので、今日の夜はピエール・ボナールの作品群を鑑賞しながらのデートの予定。(ヘラヘラ)



Pierre Bonnard, l'oeuvre d'art, un arret du temps (ピエール・ボナール、 芸術作品、時のとまるとき(意訳))と名づけられたこの展覧会。私は普段、展覧会にしろ映画にしろ観に行く可能性のあるものに関しての批評は前もって読まない主義ですが、ちょこっと予習のために、批評性は低いけれど素晴らしい情報源を提供してくれるJournal des Artsという2週間に一度、金曜日発行のアート関連の新聞に目を通してみました。

なになに。




Journal des Arts Numero231によると、このボナールの展覧会は当初、2004年に開催される予定だったらしいです。でも急に美術館の改修工事を行わなければいけないことになり(去年のSAMARITAINデパートの急な改修工事決定を思い起こさせるお話ですね。)、そのうえ工事予定の度重なる延期によって、計5回も展覧会の開催日時が変更になったとか。

こーれーはー、大変。私はギャラリーで働く下っ端なので、展覧会などが催されるときに、作品を貸し出すほうの立場にいるんですが、借りるほうの美術館側に立って5回もの開催日時の延期は相当大変なはず。作品の賃貸申込書(Feuille de pret)だとか、保険の手続きだとか、運送会社の手配だとか、通関の問題だとか、世界中の美術館、ギャラリー、コレクターたちに協力してもらって、いろんなことを解決しなきゃならない。そのうえ5回も延期になるんだから、貸し出すほうも「おい、どうなっとんねん!」という反応が返ってきても「まったく、仰せの通りなんですが、お願いですからそこんとこをなんとか、、、」なんてしなきゃいけない。これは想像するだけで禿げそうです。

これらの延期のせいで、現在パリのリュクサンブール美術館で行われてるフィリップ・コレクションに展示されている作品や、シカゴのアート・インスティテュートから借りるはずだった作品など、いくつかの作品は結局今回の展覧会で借りることができなかったみたいです。

学芸員さんにとってはかなり辛いところ。オーガナイズした自分の展覧会がこのような事情で思っていたような完璧なものにならないのは悲しいことでしょう。でもまあC'est la vie(それも人生)。

さて、このボナールの展覧会の問題提起として、「all overの先駆者としてのピエール・ボナール」が挙げられます。

今日までボナールと言えば、ビュイヤールなどと並ぶナビ派の重要人物でした。私にとってナビ派といえば、お金持ちのブルジョワのおぼっちゃま絵描き集団。だから作品から切羽詰ったものを感じない。それは決してネガティブな意味ではなく、実際非常に美しいし、作品を前にすると、とても幸せな良い気分になれる。

この展覧会の主旨は、まさに私のような鑑賞者の、ボナールに対するア・プリオリ(先入観)を崩そうとするものです。よって、ナビ派時代のボナールの作品は極力少なくされているようです。

ここで問題になるall over(オール・オーヴァー)とは、

「全面を覆う」という意味の英語だが、美術用語としての「オールオーヴァー」は、1940年代後半頃、「ドリッピング」や「ポアリング」といった技法を開拓したJ・ポロックの画風に代表される、一見均質に見える多焦点的な抽象表現主義絵画の傾向を示す。いち早くこの傾向に注目したW・ルービンやL・アロウェイは、そこに「イメージの単一性」や「全体論的性質」といった特性を指摘した。この傾向は、キュビスムのような立体的な空間構成とはまったく別の発想によって絵画の構図から統一的焦点を追放しようとしたものであり、P・モンドリアンが第一次大戦期に制作した「プラス・マイナス絵画」にその起源が求められる一方で、S・アンタイらの「プリアージュ」のような技法とも多々共通する側面をもつ。絵画の物質性を強調するという点では、ミニマリズムを先取りする動向だったという評価も成り立つだろう。

(暮沢剛巳)

http://www.dnp.co.jp/artscape/reference/artwords/a_j/all_over.html
ここから拾ってきました。ちなみにジャクソン・ポロックはアメリカ人。



実際このブルジョワ絵描き集団を「ナビ」と名付けたモーリス・ドニも

  se rappeler qu'un tableau, avant que d'etre un cheval de bataille, une femme nue ou une quelconque anecdote, est essentillement une surface plane recouverte de couleurs en un certain ordre assemblees.

(絵画とは、軍馬や裸婦やありふれた物語が主題である前に、何よりもまず、ある一定の秩序に基づいて集められた様々な色によって覆われた平面であることを忘れてはならない。(意訳))

と言っています。これはまさにall over的概念。


いっやー、楽しみになってきました。

オープニング・パーティーに行った人たちの話によると、「本当に素晴らしかった!絶対行くべき!」ということだし、これはなかなか期待できそう。でも彼女たち、そのセリフのあとには、立食パーティーのビュッフェがめちゃくちゃおいしかった、あれがおいしかったよね、いやいやあっちのほうがおいしかった、なんて、食べ物の話ばっかりしてました。ちゃんと絵を見てきたんだろうか?って思うほど。

まあビュッフェが豪華ってのはパリ市も今回の再オープンにそれだけ力を入れてるってことかな?いや、違うか。

ボナール展と同時にPierre Huygue(ピエール・ユイグ)展覧会と常設展も行われています。どちらもかなり好評なので、今晩は時間がなくてムリかもしれないけれど、早くいかなあかんな。

そんなわけで、行ってからの感想もお楽しみに。

Pierre Bonnard, l'oeuvre d'art, un arret du temps
2006年5月7日まで
Musee d'Art Moderne de la Ville de Paris
11, avenue du President-Wilson
75116 Paris (パレ・ド・トーキョーの横ね)
http://www.mam.paris.fr
10時~18時 水曜日10時~22時 開館
月曜休館


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ボナールと

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ポロック。
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03/23 22:38 | 展覧会 | CM:4 | TB:1
はじめましてー。

なんで日本語で書けないんでしょうねえ。え、今、日本の東京ですよね?日本語のパソコンですよね?おかしいなあ。困ったなあ。

ボナール展の感想はまた次回にでも書きますのでお楽しみにしていてください。

ビンボータワー、名前は聞いたことあるけど、行ったことないです。いいんですか?そこ。
なんで前回は書けなかったのだろ?
ボナール展ほかパリ情報お願いします。

ビンボーは小さな東京マニア?SHOPらしいっす。
行ったことない(ってパリにもモチロン)けど
オーナーが日仏のオルタナ系ARTのパイプで
文化庁的交流も。オイラのチープCDもあるはず。
「パニャグルミン」というアーティスト名です(PR?)
おお、よかったよかった。日本語書けましたか。

ビンボータワー、今度行ってみますね。
でも私、音楽に関しては全くと言っていいほど無知でして、、、。
一緒に住んでる弟が詳しいので、今度聞いてみます。
失礼いたします。
私共"エルミタージュジャパン 
http://hermitage-japan.com/"では、ロシア国立エルミタージュ美術館の優れた芸術コンテンツや美術館内の様々な情報を日本へ向けて発信し、エルミタージュ美術館とみなさまとをつなぐ日本公式サイトをオープンいたしました。

まだ立ち上がったばかりのサイトですが、当サイトならではの情報を更新すべく、ロシアスタッフと共に鋭意執筆中ですので、この機会に是非お立ち寄り下さい。
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