フランスアート界底辺日記//パリの某現代美術ギャラリーでハタラクune petite japonaise(ちっちゃい日本人の女の子)が、ピラミッドの底辺から垣間見るフランスアート界。
2006/06/28 (Wed) VOLTA show 02 II



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さてさてVOLTA show 02の2階編。30度を超える暑さの中で、元倉庫だか工場だかを利用したこのアートフェア。1階はシャッター開けっ放しなのでまだ風通しが良く比較的過ごしやすかったのですが、2階は大変。階段を上って2階に着くと、真夏にヨーロッパからアジアの空港に到着して外に出た瞬間のように、一瞬息ができないくらいでした。2階に出展していたギャラリーの人たちは、1週間よくここでがんばらはったなあと思います。感心。そんなことよりも、作品たちがこの暑さのせいで傷まないのか心配でした。

ではいってみましょー!








Tache-Levyhttp://www.tache-levy.com/からはJulie Verhoevenのデッサン3点。アートというよりもモードっぽいなあ。


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Artcore/Fabrice Marcolinihttp://www.artcoregallery.com/で注目を集めていたのはこの彫刻?インスタレーション?この場合はどういうんだろう?左側の写真に見える寝転がってる白い3人の男はSteve Gibsonの作品。空気が注入されて膨らんだりしぼんだりします。そして右側の写真の素っ裸の彫刻はMax Streicherの作品。これはルシアン フルードの絵画の彫刻バージョンのような感じで油彩が塗りたくってありました。この暑さでうだって裸で寝転んでるようにしか見えなかったけど、面白い作品たちでした。ちなみに左の写真の奥の男性はギャラリスト。パソコン充電中なだけです。彫刻ではありません。一応ね。え?そんなんわかってるって?



Haleshttp://www.halesgallery.com/のブースは好きなものがたくさんありました。それぞれの作品好きなんだけれど、ブース全体の調和の点でいうといまいちだと思いましたけど。

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Sebastian Bremen


Ian Dawson


Zadok Ben David。この作品は多分雑誌?を波状に切り抜いて重ね合わせたもの。なかなか面白いしステキ。お家でできそうですけどね。やってみよー。

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Adam Ross。台上に落ちる影も美しい。

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左の作品はRichard Galpin。そして右下のペンキの塗られた野菜でできた木はDanny Rolphのものです。



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Mary Goldmanhttp://www.marygoldman.com/exhibits/06group/06group.htmlからEric Niebuhrの作品3点。迷彩柄だけれど、具象画?
写真をあまり撮らなかったけれど、このブースは本当に良かったです。上記のサイトもとても見やすいし。ヒマそうにしてるのに自分たちでベラベラ話してるだけで、ビジターに話しかけても来ないし挨拶もしてこないブースだらけで、あまりギャラリストたちのやる気を感じることの少なかったVOLTA showで、ここのギャラリストMarian Goldmanだけは、鑑賞していると「私がオーナーのMarian Goldmanです。」と握手を求めて来ました。どのような職業であろうとこういうのはとても大切だと思います。っていうか、せめて自分のブースに入ってくるビジターには、それが数限りないとしても、挨拶くらいはするべきだと、私は思います。



IMGP0990.jpg

誰の作品かわかりませんが、箱の中に宙づりにされたピノキオ。半端なく鼻長いです。Spencer Brownstone Galleryhttp://www.spencerbrownstonegallery.com/から。



おまけ。


New-York Kaikai Kikiの名前で出展されていたGEISAIのブース。やっぱりみんな「死ぬまで芸術やりますか」のハッピを着てはりました!GEISAI#9での受賞作品が多数ありましたね。右側はパソコンに向かって終始仕事中の委員会のみなさん。そして左側はロッカクアヤコさんが地べたに座ってダンボールに手でペインティング。毎日朝から晩まで本当にモリモリ働いて(製作!)されていました。感心。私はそんなに働けない、、、。ちなみに1枚150〜200ドルで取引されるようで、4日目の土曜日(アートフェア最終日は日曜日)の時点ではもう50枚以上売れていたらしいです。「へー、そんなに売れるんですかー!」と言いながら、思わず頭で計算しちゃった。みなさん、気さくな方たちでした。




以上、バーゼル2006年のVOLTA show 02のレポートでした。
VOLTA showに出展しているようなギャラリーは基本的に本家のアートバーゼルに立候補したけど、採用されなかったギャラリーたち。ここで良いブースを作り上げることによって、アートバーゼルの審査委員会の人たちに見てもらい、来年、もしくは将来的な本家入りを狙っています。だからブース作りも本家以上に気合いが入っていると思いますし、自分のギャラリーの良さを最大限に小さなブースで引き出そうとがんばっています。有名なアートフェアで採用してもらうためには、そのギャラリーが世界的に有名だったり、良い作家を抱えているということも十分大切ですが、それだけでなく、いかにおしゃれで調和の取れた良いブースを作るかということも非常に大切な点です。良い作品を適当に何も考えずに並べるのではなく、限られたブース内でギャラリストなアーティスティックな見せ方をするのか。売ることだけを考えててはダメなんですね〜。


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voltaレポートおもしろかったです!日本では大きなアートフェア−ないですからねー、行くと買いたくなりそうです。

2006/06/28 23:31 | kino [ 編集 ]


うーん、面白いです。

なんか、メインとサブというか、エスタブリッシュドとそこに向かう勢力の力学のようなものが伺えて興味深かったです。日本でも活かせる部分は何かありそうな気もします。

2006/06/29 15:18 | takahito [ 編集 ]


kinoさん、こんにちは。
ありがとうございます。日本では今度東京アートフェアがありますね。その規模がどれくらいのものか知らないんですが、結構大きい会場ではないんでしょうか。私も毎回買いたくなりますけど、買えません、、、、。

takahitoさん、こんにちは。
日本ではメインがまだきちんとしていないというか、サブがメインになっているような状況ですね。サブカルチャーとかアンダーグランドと日本で呼ばれるものは、実際サブでもアンダーでもなんでもなくて、カルチャーのなかのひとつのジャンルになっていると思います。そういうことが存在できるのは日本という国の面白さだとも思います。

2006/07/02 20:52 | kana [ 編集 ]


写真拝見しました。ブース狭そうですね。これに8000ユーロ払ってかつオプションやら旅費やら滞在費そしてアシスタントの人件費とか払っても足が出ないもんなんでしょうか?

2006/12/17 10:59 | さん [ 編集 ]


さんさん、こんにちは。
ブースは大小様々なんですが、何平米でいくらだったかもう覚えてません。でも足出るってことは、どこのギャラリーでもないと思いますよー。まあ出ないように計算して参加してるんだけれども。

2006/12/19 09:48 | kana [ 編集 ]


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Author:kana
パリにある現代美術ギャラリーで下っ端としてハタラク。

京都生まれの京都育ち。2000年5月にフランスはリヨンに来て4年何ヶ月かほど過ごし、2004年9月から現在に至るまでパリに住んでます。

こんなものも書き始めました。
「パリ現代アートギャラリー攻略ブログ」
http://kana-sunayama.iza.ne.jp/blog/
こっちでも書いてます。
SHIFT
http://www.shift.jp.org/

パリ、フランス、はたまたヨーロッパ圏内での展覧会やアート系のスポットに関する取材、インタビュー、執筆など承ります。依頼や問い合わせなどは、お気軽に一番下のメールフォームからお送りください。

フランス人の友人と共に、キュレーター団体をNPO法人としてパリで立ち上げました。
そんなわけでとにかく少しでも多くのアーティストさんたちとの交流を求めています。
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